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手足口病患者、埼玉で2年前の大流行上回る- 東京と千葉でも感染拡大
手足口病が全国的に流行する中、埼玉県の患者報告数が2年前の大流行時のピークを上回ったことが22日、県がまとめた13日から19日までの週の患者報告で分かった。隣接する東京都でも大流行時とほぼ同じペースで増加。千葉県でも今年最多の報告数を記録した。患者が大幅に増えた埼玉県は、手洗いなど感染予防の徹底に加え、医療機関への早期受診を促している。【新井哉】
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13日から19日までの週の定点医療機関当たりの患者報告数は、埼玉県で前週比63%増の20.53人となり、大流行した2013年の最大値の18.69人を上回った。年齢別では1歳が最も多く、1―5歳が全体の8割超を占めたという。
保健所別では秩父を除く15保健所管内で警報基準値の5.0人を超過。朝霞(33.21人)や狭山(27.5人)、坂戸(26.6人)、川越市(23.88人)で多い状況が続いているほか、熊谷では前週比3倍超の20.89人を記録した。
埼玉県と隣接する東京都でも前週比48%増の15.26人を記録。島しょを除く全保健所管内で警報基準値を上回った。千葉県でも前週に比べて2倍近く報告数が増え、警報基準値を上回る7.15人となった。
手足口病は、水疱性の発疹を主な症状とした急性ウイルス性感染症で、乳幼児を中心に夏季に流行することが多い。主な病原ウイルスはコクサッキーA16、エンテロウイルス71で、感染から3―5日の潜伏期間後、口腔粘膜や手のひら、足底などの四肢の末端に2―3ミリの水疱性発疹が現れる。飛沫や接触によって感染する。
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