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お読みください:
「なぜ、イスラム教徒は、イスラム過激派のテロを非難しないのか」という問いは、なぜ「差別」なのか。(2014年12月)

「陰謀論」と、「陰謀」について。そして人が死傷させられていることへのシニシズムについて。(2014年11月)

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2015年07月23日

マンガの絵で検索結果に影響……というけど、私が見る限りは、特にされてないですね。相変わらず生首ごろごろです。

この記事の件だが:
http://www.bbc.com/news/technology-33608369



簡単に検索しただけだが、私のフォローしている範囲では、英語圏の中東専門家やカウンター・テロリズムおよび安全保障分野の専門家は誰も話題にしていないようだ話題にしているのは記事にコメントが出ている@intelwire氏くらいのようだ(彼も見出しのフィードだけ)。ほかは、彼ら(元々「アノニマス」に対して懐疑的だし、ネットはネットでも見てるところが違う)のような専門家ではないが、Huff Poの@ASEがツイートしているくらいしか見当たらない。














Google検索結果は、これより下に行くと武器と血と死体と生首しか表示されない状態になるので、チェックするのをパスしますが、最後までスクロール・ダウンしてもマンガの女の子は2件あったかな……という程度。

画像の置き換えより、アノニマスの活動の主内容は「TwitterやFBのISISシンパのアカウント(と特定されたもの)」を閉鎖させるということなので、日本語圏でも広く伝えるなら、そのことを伝えるのが筋だろうというのが個人的な感想。でも、@intelwire氏が記事で述べているとおりの「効果」はあると思います。

"It's not going to eliminate IS's presence online, but it helps limit their ability to accomplish their goals, particularly with respect to spreading its propaganda outside of its core audience," he said.

http://www.bbc.com/news/technology-33608369


マンガ絵(特にスカートを捲り上げて下半身を露出させたようなの)がそれに貢献するかどうかは私は知らん。フランス人の「メロディ」という少女(になりすましていたジャーナリスト)をオンラインで口説いたフランス人ジハディは、「メロディ」に「シリアに来い。そして俺の妻になれ」ということを何度も言って聞かせる中で、「(女は体型がわからないよう頭から足まですっぽり覆うアバヤという服装をすべきだが)アバヤの下は好きなだけセクシーな格好をすればよい。男が喜ぶように」などということを言っている。

つまり、「セクシーなランジェリーの上にアバヤを着たかわいい女の子」は、イスイス団の理想像。しかも幼いのはより好まれるんでは?

At that house, the girls were forced to shed their clothes, bathe and change into conservative Islamic garb. Some of the girls were as young as 11.

http://www.nytimes.com/2014/11/15/world/middleeast/yazidi-girls-seized-by-isis-speak-out-after-escape.html


これ↑は、イスイス団が拉致していったヤジディの女子・女性たちをどう扱っているかということについてのNYTの記事(拉致され奴隷化されて脱出した10代女子の証言が中心)。ほかにも同様の報告はなされています。

ね。拉致していったヤジディ(イスラム教ではない宗教)の女性たち(中には11歳の子供も)の服を脱がせ、身体を洗わせてから、保守的なイスラムの服装に着替えさせる。そうして彼女たちは「売り」に出される。

それが現実に起きていることです。

そういうの、わかってて「萌え」とかやってるんなら別にいいですよ。私が何かを言う筋ではないので。

「友達にヤスミンって子がいて、イスラム教徒なんですけど、トゥルーズではお祈りもできなくて不満だと言ってるので、彼女も一緒に行きたいんです。でもそれが許されるのかどうか。まだ子供なので」

「もちろん、大丈夫」

「だってまだ15歳」

「毎日シャリーア法のために戦っている僕が言うが、ここでは女性は14歳になったら結婚するものとされている。ヤスミンがこっちに来たら、ふさわしい男を紹介してあげる」

http://matome.naver.jp/odai/2143282813064729201?page=2




なお、私はこのBBC記事の日本語化はしません。興味ありません。

都合のいいところだけつまんで「まとめ」るような破廉恥なオンライン・メディアもあるので、ご注意ください。

※この記事は

2015年07月23日

にアップロードしました。
1年も経ったころには、書いた本人の記憶から消えているかもしれません。


posted by nofrills at 05:00 | TrackBack(0) | i dont think im a pacifist/words at war | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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記事を読んでくださってありがとうございます。
個別のご挨拶は控えさせていただいておりますが、
おひとりおひとりに感謝申し上げます。




なお、ここに貼ってあったZenbackは2015年2月19日にコードを外しました。今後は検討中です。


【2003年に翻訳した文章】The Nuclear Love Affair 核との火遊び
2003年8月14日、John Pilger|ジョン・ピルジャー

私が初めて広島を訪れたのは,原爆投下の22年後のことだった。街はすっかり再建され,ガラス張りの建築物や環状道路が作られていたが,爪痕を見つけることは難しくはなかった。爆弾が炸裂した地点から1マイルも離れていない河原では,泥の中に掘っ立て小屋が建てられ,生気のない人の影がごみの山をあさっていた。現在,こんな日本の姿を想像できる人はほとんどいないだろう。

彼らは生き残った人々だった。ほとんどが病気で貧しく職もなく,社会から追放されていた。「原子病」の恐怖はとても大きかったので,人々は名前を変え,多くは住居を変えた。病人たちは混雑した国立病院で治療を受けた。米国人が作って経営する近代的な原爆病院が松の木に囲まれ市街地を見下ろす場所にあったが,そこではわずかな患者を「研究」目的で受け入れるだけだった。

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