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<前FRB議長>ドイツ批判「ユーロ安の恩恵をひとり享受」

毎日新聞 7月22日(水)20時31分配信

 【ワシントン清水憲司】ギリシャ債務問題をめぐり、バーナンキ前米連邦準備制度理事会(FRB)議長が、自らのブログでドイツ批判を展開している。ドイツがユーロ安の恩恵で失業率を低下させる一方、他のユーロ圏諸国では高止まりしており、「こうした状況では、(ユーロに象徴される)欧州の結束は花開かない」と指摘。ドイツが財政出動することで、ユーロ圏経済を支えるよう訴えた。

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 ドイツと他のユーロ圏諸国の失業率は、リーマン・ショックがあった2008年にはともに約7%。欧州の債務危機を経て、ドイツは4%台まで低下させたものの、他のユーロ圏諸国は13%台にとどまっている。

 バーナンキ氏は「ドイツは、ドイツ単独の通貨を想定した場合よりも、著しく弱い通貨のユーロにより輸出を増やし、恩恵を受けている」と分析。ドイツがインフラ投資などの財政出動や賃上げで国内需要を強め、輸入を拡大することを提言し、「(こうした方策は)ユーロ崩壊のリスクを減らし、ドイツの長期的な利益にも役立つ」と呼びかけている。

最終更新:7月23日(木)0時29分

毎日新聞

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