2015-07-22
2015上半期ラノベ周辺まとめ5 隆盛するネット小説と衰退するノベルス
大激戦となっているネット小説では、1巻から大プッシュされていた『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか』がアニメ化され、ヒロインのヘスティアが大ヒット。
今夏はエンターブレインの『オーバーロード』とアルファポリスの『ゲート』のアニメが放映。『ゲート』は陸上自衛隊と公式タイアップを行い、一部で物議を醸しました。
ダンまちと並んで1巻から大プッシュされている『Reゼロ』もアニメ化の噂が囁かれています。
この他人気作は、書籍化に伴ってカルト的人気を博した『リーングラードの学び舎より』、斬新な装丁が人気の『異世界食堂』、ファンタジー×食の『異世界料理人』、居酒屋ファンタジーの『居酒屋まるの千夜一夜物語』、ファンタジー要素がなく中高年層からの人気を獲得した『居酒屋ぼったくり』、2巻の展開が絶賛された『スクールポーカーウォーズ』、表紙変更騒動を招いた『くま クマ 熊 ベアー』、『ハイスコアガール』騒動の渦中にあった押切蓮介が(メーカー公認で)挿絵を担当する『俺は波動拳をあきらめない』、衝撃的タイトルのまま一般文芸として発売された『君の膵臓をたべたい』など無双系ファンタジーに加えて教官ものや美食ものが流行っていました。
今年特筆すべきことは専用のソフトカバーレーベルの急増です。オーバーラップノベルス、HJノベルス、MFブックス、富士見書房ノベルス、サーガフォレストなど既存のライトノベルレーベルを展開する会社によるソフトカバーレーベルの設立が急増し、そのほとんどでネット小説の書籍化をメインコンテンツにしています。
その一方でオリジナル作品の展開も始まっており、佐藤大輔まさかの新作『エルフと戦車と僕の毎日』、MFブックスの異世界法廷アクション『異世界弁護士』や90年代ブームに乗っかった『エネミーズ/1996』、HJ文庫にはふさわしくないと判定されたのかノベルスで発売が決定したラノベミステリ『アイサレワールド』などが登場しています。また、『幼女戦記』のカルロ・ゼンによる左寄り革命ノベル『約束の国』や『幻想再帰のアリュージョニスト』のスピンオフである『アリス・イン・カレイドスピア』などネット小説家によるオリジナル作品や新規スピンオフも続々登場しています。
一方、TLINEノベルスが一年も経たずに廃刊になったり朝日ノベルスが朝日エアロ文庫にスライドしたりと従来のノベルスレーベルは淘汰されつつあります。まだ生き残っている新設レーベルのノベライドルでは、二次元アイドルが小説を書いたという設定になっています。(実際の作者は「プロデューサー」として明記されている)
その他ソフトカバーラノベでは、『本の姫』シリーズの作者の越境作『神殺しの救世主』、いろいろな意味で超問題作になった『FEATHER』、「刀剣乱舞」でお騒がせの芝村裕吏の『猟犬の國』などが登場しました。
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