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油井さん乗せたソユーズ 打ち上げ成功7月23日 6時15分
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日本人10人目の宇宙飛行士、油井亀美也さんを乗せたロシアの宇宙船「ソユーズ」が日本時間の23日午前6時2分、中央アジア・カザフスタンにあるバイコヌール宇宙基地から打ち上げられました。「ソユーズ」はおよそ9分後、予定どおり、地球に回る軌道に入り、打ち上げは成功しました。
元航空自衛隊のパイロットで日本人10人目の宇宙飛行士となる油井亀美也さんは、日本時間の23日午前0時すぎ、滞在先のホテルを出発し、油井さんの家族など多くの人たちが見守るなか、バイコヌール宇宙基地に向かうバスに乗り込みました。
油井さんは、両手でガッツポーズをしながら、「頑張ります。行ってきます」と大きな声で応えていました。油井さんを見送った父親の※すけ司さんは「うれしいですね」と話していました。
このあと、油井さんは、宇宙服に着替え、日本時間の23日午前3時すぎ、ロシアとアメリカの2人の宇宙飛行士とともにロシアの宇宙船「ソユーズ」に乗り込みました。
「ソユーズ」を載せたロケットは打ち上げの20秒前にエンジンが点火され、午前6時2分、ごう音とともに発射台を離れました。ロケットはオレンジ色の光を放ちながら上昇を続け、燃焼を終えた1段目と2段目を次々に切り離していきました。そして、打ち上げからおよそ9分後、高度200キロ付近で3段目を切り離し、「ソユーズ」は予定どおり、地球を回る軌道に入り打ち上げは成功しました。
「ソユーズ」はこのあと、日本時間の午前11時46分ごろ、国際宇宙ステーションとドッキングする予定です。
油井さんは国際宇宙ステーションにおよそ5か月間、長期滞在し、生命の起源となる物質が宇宙空間に漂っていないか調べる実験や、宇宙空間を満たしていると考えられている未知の物質、「ダークマター」の発見に向けた実験など、さまざまな科学実験に携わる予定です。
また、来月、日本の宇宙輸送船「こうのとり」を国際宇宙ステーションに迎えるときには油井さんみずからロボットアームを操作して、地上で管制を務める宇宙飛行士の若田光一さんと協力しながらドッキングの作業を担う予定です。
※「すけ」は言偏に「甫」
油井さんは、両手でガッツポーズをしながら、「頑張ります。行ってきます」と大きな声で応えていました。油井さんを見送った父親の※すけ司さんは「うれしいですね」と話していました。
このあと、油井さんは、宇宙服に着替え、日本時間の23日午前3時すぎ、ロシアとアメリカの2人の宇宙飛行士とともにロシアの宇宙船「ソユーズ」に乗り込みました。
「ソユーズ」を載せたロケットは打ち上げの20秒前にエンジンが点火され、午前6時2分、ごう音とともに発射台を離れました。ロケットはオレンジ色の光を放ちながら上昇を続け、燃焼を終えた1段目と2段目を次々に切り離していきました。そして、打ち上げからおよそ9分後、高度200キロ付近で3段目を切り離し、「ソユーズ」は予定どおり、地球を回る軌道に入り打ち上げは成功しました。
「ソユーズ」はこのあと、日本時間の午前11時46分ごろ、国際宇宙ステーションとドッキングする予定です。
油井さんは国際宇宙ステーションにおよそ5か月間、長期滞在し、生命の起源となる物質が宇宙空間に漂っていないか調べる実験や、宇宙空間を満たしていると考えられている未知の物質、「ダークマター」の発見に向けた実験など、さまざまな科学実験に携わる予定です。
また、来月、日本の宇宙輸送船「こうのとり」を国際宇宙ステーションに迎えるときには油井さんみずからロボットアームを操作して、地上で管制を務める宇宙飛行士の若田光一さんと協力しながらドッキングの作業を担う予定です。
※「すけ」は言偏に「甫」
油井さんのこれまで
油井亀美也さんは長野県川上村の出身の45歳です。
防衛大学校を卒業したあと、平成4年に航空自衛隊に入隊し、パイロットとしてF15戦闘機の部隊の編隊長や、高度な技術が必要とされるテストパイロットを務めました。
そして6年前、日本国内で10年ぶりに行われた宇宙飛行士の選抜試験で、およそ1000人の応募者の中から選ばれました。
JAXA=宇宙航空研究開発機構に入った油井さんは、およそ2年にわたってNASA=アメリカ航空宇宙局などで訓練を受け、4年前に宇宙飛行士に認定されました。その後、宇宙飛行士どうしの会話に欠かせないロシア語を学ぶとともに、国際宇宙ステーションでの長期滞在に向けたさまざまな訓練に参加しました。
3年前に、アメリカで受けた訓練では深さ20メートルの海底に設けられた施設で、およそ10日間生活し、閉じた空間に慣れるとともに惑星探査を模擬した作業やチームワークを養う活動に臨みました。
また、去年1月には宇宙船での火災などの緊急事態への対処や、宇宙船を手動で操縦する訓練などを積みました。
ことしに入ってからも油井さんはJAXAの筑波宇宙センターやアメリカ、ロシア、ドイツで打ち上げに向けた準備を進め、ロシアにある「ガガーリン宇宙飛行士訓練センター」での最終試験を経て23日、「ソユーズ宇宙船」に乗ってカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から国際宇宙ステーションに向けて飛び立ちました。
防衛大学校を卒業したあと、平成4年に航空自衛隊に入隊し、パイロットとしてF15戦闘機の部隊の編隊長や、高度な技術が必要とされるテストパイロットを務めました。
そして6年前、日本国内で10年ぶりに行われた宇宙飛行士の選抜試験で、およそ1000人の応募者の中から選ばれました。
JAXA=宇宙航空研究開発機構に入った油井さんは、およそ2年にわたってNASA=アメリカ航空宇宙局などで訓練を受け、4年前に宇宙飛行士に認定されました。その後、宇宙飛行士どうしの会話に欠かせないロシア語を学ぶとともに、国際宇宙ステーションでの長期滞在に向けたさまざまな訓練に参加しました。
3年前に、アメリカで受けた訓練では深さ20メートルの海底に設けられた施設で、およそ10日間生活し、閉じた空間に慣れるとともに惑星探査を模擬した作業やチームワークを養う活動に臨みました。
また、去年1月には宇宙船での火災などの緊急事態への対処や、宇宙船を手動で操縦する訓練などを積みました。
ことしに入ってからも油井さんはJAXAの筑波宇宙センターやアメリカ、ロシア、ドイツで打ち上げに向けた準備を進め、ロシアにある「ガガーリン宇宙飛行士訓練センター」での最終試験を経て23日、「ソユーズ宇宙船」に乗ってカザフスタンのバイコヌール宇宙基地から国際宇宙ステーションに向けて飛び立ちました。