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韓国のハイテク救急車「廃車騒動」…1台2200万円で自慢の遠隔診療システムも型落ちPCで通信不良、誤作動続出
具体的には、患者の脈拍や呼吸、心電図など7つのデータを、コンピューターを介して病院の医療スタッフに送信。医師が応急処置方法を救急隊員に指導するという仕組みだが、なかでも患者の様子を映像で病院に伝える動画送信システムは当時画期的だった。
型落ちのパソコンに、旧式のOS…機能不全は必然か?
ところが、経常日報によると、このシステムはほとんど使われることがなかった。
システムは実際に使ってみると通信不良が相次いだ。理由について、通信方式がW-CDMA方式という旧式だったといい、さらに車載コンピューターは市販のパソコンで、そのOS(基本ソフト)も旧式のウィンドウズXPだった。
XPは2001年末に発売開始、世界中で利用されたが、09年10月には後継OSの「ウィンドウズ7」が発売されている。問題のハイテク救急車が導入されたのもそのころ。モデル末期のパソコンに旧式のOSで高精細動画の配信システムを組んだのだから、トラブルは必然だったともいえる。
例えば、運用していた消防本部では、救急車と病院の通信が可能となるまで5分以上かかった。このため、実質的な医療指導が不可能だった。5分もかかっていては救急医療とはいえない。その上、誤作動や騒音もひどく、結局、救急車から病院への連絡は電話を使っていたという。
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