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訪日外国人、最多の914万人=45年ぶり出国者逆転―15年上半期

時事通信 7月22日(水)17時14分配信

 日本政府観光局が22日発表した2015年1〜6月(上半期)の訪日外国人数(推計値)は、前年同期比46.0%増の913万9900人だった。
 上半期としては4年連続の増加となり、過去最多だった14年の実績を上回った。円安で日本への旅行が割安になった他、訪日ビザ(査証)の緩和、消費税の免税対象拡大が追い風となり、中国などアジアを中心に訪日客数が急増した。
 15年上半期の出国日本人数は4.9%減の762万2800人。観光局によると、上半期の訪日外国人数が1970年以来、45年ぶりに出国日本人数を上回ったという。
 久保成人観光庁長官は記者会見し、訪日外国人の増加について「官民挙げての誘致が奏功し、欧米からの客も含めバランス良く伸びた」と指摘。年間の訪日客数については「1800万人前後」との見通しを示した。
 主な国・地域別訪日客の内訳は、中国が2.1倍の217万8600人、韓国が42.6%増の181万9300人、台湾が28.9%増の179万2600人、香港が64.2%増の69万1600人。米国(13.6%増)やタイ(28.1%増)、オーストラリア(22.3%増)も順調に増えた。 

最終更新:7月22日(水)17時41分

時事通信