マツダがロータリーエンジンの復活を狙っている。
企画の中心になっていると言われる藤原常務は、今年のグッドウッドスピードフェスティバルのホスト(スポンサーです、安くないです)を決めた時の中心人物と言われており、今やマツダの方針について決定的なチカラを持っている。
藤原常務が「ヤル!」と決めたら、巨額の損失を出さない限り開発にGOを出すことだろう。ただロータリーエンジンは様々な課題を持っているのも事実。
ロータリーエンジンの最大の問題点に上げられるのは「燃費」です。
そもそも燃焼室形状が悪く(細長くて四角い)、燃え残りガスも出来てしまう。今の技術だと改善は不可能。そいつを何とかするのが、次世代のスカイアクティブ技術として開発しているディーゼルとガソリンの中間的な『HCCI(Homogeneous-Charge Compression Ignition)』と呼ばれる技術である。
メルセデス・ベンツなどは『ディゾット』と呼んでおり、圧縮した時に生じる温度でガソリンに着火させるというもの。したがって点火プラグ無し。この技術を導入することにより、燃焼効率の悪いロータリーでも通常のレシプロエンジンと同等の燃費を実現出来るらしい。
新型ロータリーエンジンは『16C』と呼ばれており、排気量は1600cc程度。RX-8などに搭載されていた「13B」ロータリーエンジンが643ccの2ローターなので、「16C」は800ccの2ローターということになります。
情報では「13B」の幅を増やして対応するとのこと。それなら生産するための大きな投資も不要。当然の如くターボ付きなので(というかターボと組み合わせないとロータリーのHCCIは成立しない)、最高出力下を見て300馬力というイメージだろうか。
エンジン以上に開発コストが掛かるのがシャシー開発。これはトヨタとのプロジェクトになる可能性出てきた。どうやらトヨタとスバルでの86/BRZの後継車の開発は行っていない模様。スバルとの協業は凍結されているようなのだ。
次期86はマツダと組んで行うということです。これならマツダだって渡りに船。トヨタにすれば大きな出費無しに新しい技術を習得出来る。トヨタとマツダの協業として考えれば悪くないプランだと思う。
マツダの新世代ロータリーエンジンを搭載した『RX-9』は、2017年の東京モーターショーでコンセプトカーを出展。順調に開発が進めば、オリンピック前年の2019年に発売だと予想しておく。
[Text:国沢光宏]
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