皆様こんにちは。
果物が甘く、濃くなる時期になりました。
普段は間食を我慢しているわたくしも、この時期ばかりは机に
たくさんのフルーツが並んでしまいます。
皆様はいかがお過ごしでしょうか？

さて、同業者様をご紹介させていただいておりますコラム、シリーズ「寄席の伝道師」
第二回は寄席評論界の 「月刊 専門料理」 こと　たらこ様 　です。

たらこ様の評論は鋭い切れ味をお持ちで、時に冷たさを感じさせられます。
一見して批判じみたような書き口は、ついつい身構えて読んでしまうかたも
いらっしゃるかもしれません。
しかし、この冷たさは店側と癒着しない、中立性を保つ為の毅然とした態度を取る事を
目的とした演出であり、その公平さは寄席を訪れる人々の利益になるよう
最大限の注意が払われているように思います。
度々、内輪で盛り上がる事で起こる様々な影響への苦言や、マンネリ化を諌める内容などの
問題提起を冷静に多角的に表現されておられ、背筋が伸びるような気持ちになります。

月刊誌らしく、練られた濃い内容は評論用の専門的に作られたものらしい、読み応えのある
しっかりとした構成でテンポのいい文章になっており読み進めやすい。
その小気味よさから感じられるのは押し付けがましさのない個人の意見ではないでしょうか？
あくまで評論であって、取り方は自由。自分の意見を述べるだけで賛同も批判も必要としない。
この潔さが醍醐味な感じもいたします。

月に一度の更新をまだかまだかと待ちながら、開くときにはワクワクとドキドキが混在する。
そんな緊張感ある評論をぜひとも寄席にてギョランくださいませ。