みなさまこんにちは。
寄席ミシュランガイド主筆のディラ子です。
わたしは早くも羽毛布団に毛布をかけて寝るようになりました。
「はやくもうもうふとんにもうふ」という言葉を使いたいだけのようになってしまいましたが、
皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて今回ご紹介いたしますのはこちらの御仁
寄席の菩薩こと せろりか様です。
スナックのような気取らなく飲めるイメージをお持ちのせろりか様。
下品な佇まいはまったく感じられませんが、かといってメッキを貼付けたような
うさんくさい高級さでもない。
老舗の気品を漂わす空気感は、重くなくサラッとしてほのかに甘く香るように感じます。
決してまずいツマミは出さないものの、マンネリ化しないよう手を尽くし、
しかしながら出しゃばる事はないというスタイルは、大人の女性の完成系として
尊敬の念が堪えません。
しかも、せろりか様は存在だけでその空気を作り出しているわけではありません。
大きすぎる笑いよりも腹の奥から「ふわっ」とくる綿菓子のような、霞のような柔らかさも
その空気を生み出す特徴と言えます。
これは、悟りを開いたものが手に入れた高度な笑いの世界のように思います。
しかも、無理をして手に入れたものではなく、その性質において達したような、
押し付けがましさのない世界。
悟りとは、かく達するごとしと言わんばかりの落ち着きぶりは、寄席の安定剤とも
言えるのではないでしょうか?
手に入れたくても、消えてしまうような霞の笑い。
掴めそうで掴めないからこそ努力するんだ。
その為にいきなり門戸は閉じたりしない。しかし、努力しないもへのクモの糸は切り落とす。
懐の広さと厳しさを持ち合わせたせろりか様の温かい寄席を感じに
寄席へ足をのばしてみてはいかがでしょうか?
ジャンル ママ
外観 ★★★★★ たまごボーロのやさしさ
お味 ★★★★☆ 思ったより甘くない。
発想力 ★★★★★ ただ者でない爆発力