寄席ミシュランガイドで主筆をしておりますディラ子と申します。
このブログは、独断と偏見で寄席に存在する名店を勝手に評価、批評し、
寄席の奥深さ、楽しさを知って頂く為に存在します。
あくまで個人の感想に基づくものですので、不快に思われる事もあるかもしれません。
その場合はそっと閉じていただきますようお願い申し上げます。
さて、今回ご紹介いたしますのはこちらの御仁
寄席の海兵こと シキ様です。
佇まいは、非常にチャラい感じで扉に手をかけがたい印象でありますが、
表現方法も期待を裏切らないオラオラ系でございます。
この経営方法は好き嫌いの別れる所ではありますが、
元気を分けてもらいたい方や、荒くれ者が好きな方には垂涎ものと言えるでしょう。
そのお考えは非常にクールでございました。
寄席に対して需要と供給のバランスを考える姿勢は
「戦争は兵站である。」
という大前提を理解された上での行動で、正攻法での継戦能力の高さを伺わせます。
ご自身のみで、上陸、攻撃、占領、喧伝、補給をこなす自己完結能力を有する特徴は、
現在の寄席では稀有な存在と言えるのではないでしょうか?
しかしながら、シキ様の進む道は平坦ではないでしょう。
変革を行うものには必ずアンチが現われる。
これは寄席の世界でも例外ではありません。
ところがシキ様は正面からの殴り合いを厭わず、むしろ歓迎するかのごとく心と調理台に
熱い炎を蓄えておられます。
オーダーでもクレームでも臨戦態勢で即応できる少し荒っぽい海の男の料理。
その実は綿密に計画された上での献立であり、乗船する乗組員の健康や関係性を
配慮して提供する繊細な料理人の調理である事を付け加えなければなりません。
あらくれ共が集う寄席において、対等に戦えるほどの腕っぷしを持ちなながら、
どこか冷静に眺めておられる姿。
普段は料理人でありながらも,寄席の為に現われた特殊部隊員。
まさか沈黙を破る男だったとはSEALsよしもありません。
ジャンル 殴り込み屋
外観 ★★★★☆ チャラさを楽しむ軽い食感
お味 ★★★★☆ くどさの中に、ダシが利いてます
巻込み力 ★★★★★ 渦巻くがごとく。