皆様こんにちは。
大変ご無沙汰しております。寄席ミシュランガイド主筆のディラ子と申します。
残暑が少し残りながらも、確実に温度は下がっており
秋めいた空気がそこかしこで感じられるようになって参りました。
いかがお過ごしでしょうか?
時が過ぎるのは早いもので、前回の更新から半年が経っていました。
私の無謀な計画「ヨセログ」の失敗から少々現場を離れておりましたが
その間にも寄席広場は変化をしながら存続しておりました。
ひとえに、皆様の自治精神と努力の賜物だと感じております。
なんの報酬もない、まったくのボランティアで運営されているにも関わらず、一定数の
集客を確保できるほどの状況を維持しているというのは、驚くべきことです。
しかし現在、寄席が大きな転換点に立たされているように感じます。
かつて弊ブログにも取り上げさせていただきました名店のいくつかが移転、閉店をし、
寄席広場自体の部屋数も激減致しました。
職人と言えるような料理人達の多くがこの場所を立ち去り、技術のほとんどが
継承されずに空白の環境が生まれているように思います。
この空白期に寄席を訪れる人々は、成熟期を越えた寄席に漂う黄金期の残滓、
つまり残りカスのようなもので楽しまなくてはならない。
これは非常に残念な事です。
情熱を失い、失速する寄席において惰性で継続する事が過去の繁栄を汚す行為にあたるような
罪悪感を払拭する為には、もう一度寄席に火を灯さねばなりません。
カリスマの登場を期待しながら、座して死すことを良しとせず、微力であろうともなんらかの
行動を起こさねばならないと突き動かされる衝動は、寄席に対する今までの感謝の気持ち以外
何ものでもありません。
今こそ、寄席を愛する人々が団結して行動を起こす時期だと感じでおります。
寄席には私以上に精通されている方々がたくさんいらっしゃいます。
寄席評定委員会様、浅草寄席新聞社様、浅草投票委員会様、浅草寄席図鑑様。
その方々とメディアミクスして行く事ができれば、寄席が魅力的でエキサイティングな
環境になるように感じております。
その為には皆様のお力添えが必要になってまいります。
くだらないとお思いの方もいらっしゃるかとは思いますが、ご協力いただけましたら幸いです。
今後とも、寄席ミシュランガイドを宜しくお願いいたします。