皆様こんにちは。
寄席ミシュランガイド主筆のディラ子です。
世間では黄金週間ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか?
思いのほか気温が上がらず、寒さに弱い私は部屋で布団にくるまって過ごしております。
先日第三回ボケキングが開催されました。
変わらぬ盛況ぶりを見ておりますと、笑いと寄席に対する期待の
高さを感じました。
かつては倍以上の部屋数で賑わった寄席ですが
減少を繰り返し、5部屋になってしましました。
これが寄席の衰退を意味する様に感じてしまいがちですが
そういうわけではない。
むしろこのイベントを通じて、コミュニティに頼らない
寄席に出入りする人々の結束の高さを示したように思います。
皆様、お疲れさまでございました。
さて、今回ご紹介いたしますのは、こちらの御仁
第三回ボケキング、寄席のてるてる坊主ことみなみ様です。
栄えあるボケキングを勝ち取られましたみなみ様は
姿はつるりとしておりますが、スベリ知らずな生粋のボケリスト。
絹のように繊細に織りなされたボケは、舌触りのみならず
寄席のテンポも滑らかにさせるように感じます。
この滑らかさは、安定感ある解答から得られるように思います。
時に、斜め上の解答で司会、客席まで無音になり
空白の時間が発生してしまうことがありますが、
みなみ様の平均値の高いボケは、寄席をキョトンとさせる事なく
繋がりのある大喜利を演出されます。
このアベレージはどのように生み出されるのか?
答えはブログにございました。
ご本人曰く、マミ様のパクリという「みなみの大喜利ブログ」ですが
私は、まったく違う印象を受けました。
マミ様のブログは日記に近い感覚だと分析させていただきましたが、
みなみ様のブログは、練習帳に思えます。
センスだけで笑いを発生させる事は、最も望ましい形ではありますが
ある種、団体競技でもあるピグ寄席において
皆と確認し合いながらの練習を繰り返され、本番に臨むという行為がどれほど
安定感を生み出しているでしょう。
この努力こそが、みなみ様の底力のように思います。
みなみ様が提供される、精進料理が見た目はあっさりしていながら、
栄養を蓄えているのは、マメに努力を繰り返しているからのようです。
笑いへの欲だけを特化させた坊主の修行の成果を
ぜひ寄席にて堪能くださいませ。
ジャンル ボケ
外観 ★★★★☆ 遠くからでもシルエットで判別できます。
お味 ★★★★☆ 温めても冷ましても。
盛り上げ ★★★★★ 火がつくととまりません。