寄席ミシュランガイド

勝手に星をつけちゃう失礼なブログ


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皆様こんにちは。
寄席ミシュランガイド主筆のディラ子です。
私事ですが先週は上京以来、一番の大雪が降りました。
道すがら色々な雪だるまが現れましたので、念願を果たそうと、
出会っただるま全てに雪でネコミミを装着してあげました。
恵比寿界隈で、雪だるまが猫だるま化してしまっていた皆様に、
この場をお借りして、お詫び申し上げます。

さて、今回ご紹介いたしますのはこちらの御仁


ヨセばいいのに、寄席ミシュラン

寄席のコートダジュールこと、kyo様です。

お見かけいたしました最初の印象は、チャラい外見から
「安かろう悪かろう」の学生向け居酒屋のような、
悪ノリを発生しながらも、そこそこ楽しめるお店かしら?と思っておりました。
しかし実際に席についてみますと、kyo様のサングラスではなく
私の目の方に色がついていた事を反省しなければなりません。

そのお話ぶりは、なごやかで丁寧。
しかしながら、レスポンスの早さは他の追随を許しません。
打てば響く心地よさは軽い食感もあいまって、心踊ります。
甘くもなく、辛くもなく、口の中で弾ける感覚は炭酸水のような嫌味なさ。
心が透明なのでしょう。
どなたの懐にもするりと入っていく気がいたします。
それも、サンペレグリノの中庸でもなくヴィッチーカタランの塩味もない
独特の優しさと後味を残しながら、包まれていく感覚がある。
そう、シャテルドンのような硬度がありながらも細かい泡で包み込む感覚。
ルイ14世が愛した透きとおりながらもちょっと、発泡性のあるお人柄は
オーヴェルニュ地方で生まれ、南仏で育たれたのかもしれません。
太陽に愛され、周りには常に蒼い空がついているようにお見受けいたします。

役割に関係なく、盛り上げる事ならなんでも対応するオールマイティさは
最近の浅草界隈でも珍しいのではないでしょうか。
地獄のようなギスギスした空間になってしまうことがある、寄席ではありますが、
kyo様がいらっしゃるだけで灰色から青に変わる時がある気がいたします。

悲しければ、ここにおいでよ。
涙ふくハンカチもあるし。
殺伐とした心を
やさしく包む浮き輪もある。

そんな聞き上手な店主の、心が晴れる寄席をお楽しみくださいませ。


ジャンル オールマイティ

外観    ★★★☆☆   新宿というより、渋谷
お味    ★★★★★   やさしい泡でのどごしさっぱり。
軽やかさ ★★★★★   跳ねたくなります。


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