あけましておめでとうございます。
寄席ミシュランガイド主筆のディラ子です。
昨年より皆様のご協力を得てはじまりました
寄席ミシュランガイドも新しい年を迎えました。
まだまだ、ご紹介したい名店がそろっております浅草界隈でございます。
弊誌もなるべく鮮度よくご提供できますよう努力して
まいりますので、本年もなにとぞ、よろしくお願いいたします。
さて、本日ご紹介いたします御仁はこちら
寄席の職人クッタス様です。
新年にふさわしい初日の出のような頭を拝みながら
入店いたしますと、派手な頭からは想像できない古風な店主がおられます。
人当たりはなめらかで優しく喉を通っていきますが、
雑味をださないひっそりとした佇まいで、己の役割を理解された
堂々とした風格をお持ちです。
私が驚きましたのは、スロットルのオンオフがしっかりしている事です。
ボケる時はボケ、つっこむときはつっこむ。
雑念をまったく感じません。
全盛期のアラン・プロストのようなアクセルワークでのシケインへの
飛び込みは、速度を落とすことなく笑いのストレートに直進していくようです。
あわせてお伝えしなければならないのは、
司会をされた時の「ノリ」でしょう。
出されたボケをネタにしてすぐにシャリにのせ、高い鮮度で
提供するスタイルはまさにクッタス流。
客席からクッタス様の「そそ」という返しを楽しみにしている空気が伝わって参ります。
心やさしい目をしながら、おせっかいにでしゃばらない
職人肌のいる名店で、黙々と提供されたネタを食してみると、
完全に心まで握られてしまいそうです。
ジャンル 全方向型
外観 ★★★☆☆ とっつきにくいヤンキースタイルです
お味 ★★★★★ 伝統あるものから創作まで幅広い
ノリ ★★★★★ のせて、のせて、こちらもノッてます。