皆様、ご無沙汰しております。
寄席ミシュランガイド主筆のディラ子です。
フトンから出るのがおっくうになって参りました。
皆様いかがお過ごしでしょうか?
先日、あるイベントに参加させていただきました。
そこでは大変上品な大喜利が行われておりまして、
有意義に過ごさせていただきました。
この場を借りまして、お礼申し上げます。
さて、今回ご紹介いたしますのはこちらの御仁
寄席のコンスルこと、錆助さまです。
軽快な立ち振る舞いと機転の効く姿はポンペイウスのごとく、
雄弁で力強く、聴衆の気持ちを引きよせる姿はクラッススのごとく。
多弁に寄席を牽引されるスタイルで、現在の浅草には
欠かせない人物として高名でいらっしゃいます。
どのようなボケにも一言ですませないボキャブラリーと
柔軟な切り返しは、安心して楽しめる心地よさがあります。
荒らしに対してさえ、時にやさしく諭すような口調で応対し
いつの間にやら追い払う。
集団の中で発生した、イレギュラーさえ飲み込む懐の深さは
司会としての素質を凛然と輝かせているように思います。
この心地よさが継続するのは、聴衆を掌握される力にあるのではないでしょうか?
ただ、掌握するのであるならば、暴力でも構わない。
しかし、錆助さまの方法は温かく包み込み、溶解してしまう。
古代ローマの浴場のようにエンターテインメントと心地よさを両立した
皆が幸せになる形を提案されているように思います。
ピグにはありとあらゆる具材が集結いたします。
最高の具材と、使えそうにない具材が同居することも多々あります。
並の料理人なら、匙を投げてしまう状況にあっても、
皆でつつける最高の料理を楽しみたいと言うならば、
錆助さまの提供される寄席鍋で心を温めていただけるはずです。
ジャンル 司会
外観 ★★★★☆ 格好が白黒ついてません。
お味 ★★★★★ あっさりでも、こってりでも。
優しさ ★★★★★ 半分は錆助さまでできているようです