皆様、私は運がいい。
というのも、早くも二人目の御仁を取材することができました。
皆様もご存知だとはおもいますが、この方
寄席のラストサムライこと、彼様です。
最初のイメージは寡黙な印象。
寄席という喧噪の中で、騒ぐでもなく、眠るでもなく。
スクッと立ち上がったかと思えば、一直線にボケの戦場へ。
一太刀浴びせれば、また静寂に身をおく。
素人目でも、名店の雰囲気を醸し出されておられました。
このストイックさ、大喜利を試合ではなく、死合として考えて
いるようにさえ思えます。
武士道的精神を寄席に反映させたものがバカ道だと。
背中からそう感じました。
一方で司会にまわると、回答者と激しい鍔ぜりあい。
押すでもなく、引くでもなくうまく廻す様は殺陣のような
めまぐるしさを想起させる。
しかし、終わったあとの爽快感ときたら!
そう、辛めのジンジャーエールを味わう感じがそこにある。
鼻孔を抜ける、少しスパイシーな香りと喉を通り抜ける爽快感を
隠れ家的BARで味わう感覚が彼様の寄席にあるように思います。
飾り気のない姿勢と、寄席全体に対する心配りを1人でこなすところが、
大きなホテルのBARとは違う所でないでしょうか。
騒がしい繁華街での食事の後は、気が利きすぎるマスターの
ちょっと辛めのカクテルで、癒されてはいかがでしょうか?
ジャンル オールラウンダー
瞬発力 ★★★★★ 気がつけばそこにあるおしぼり。
お味 ★★★★☆ 正当派。あっさり目で嫌みなく。
サービス ★★★★★ さりげなく、でも際限なく。