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「(橋下氏は)就任当初は負けん気が強く討論ばかり」「庁内に抵抗感もあった」…小河副知事23日退任 激動の8年間インタビュー
太田房江元知事(現参院議員)、橋下徹前知事(現大阪市長)、松井一郎知事の3代にわたって副知事を務めた小河保之副知事が23日に任期満了を迎える。副知事就任翌年の平成20年の橋下徹知事誕生から、財政難に伴うゼロベースでの歳出の見直し、大阪都構想の住民投票まで、激動の府政を知事の側近で見つめ続けた小河氏に話を聞いた。
(渡部圭介)
--太田房江氏時代の平成19年に副知事に就任し、橋下徹、松井一郎両氏に仕えた。この間の府庁の変化をどう見ているか
いちばん変わったのは「情報公開」だと思う。橋下さんが知事になって以来、会議でも何でもオープンになった。最初の頃は庁内に抵抗感もあったと思うが、今では私的なこと以外は隠す必要はないのではないかという風潮になった。
--橋下氏の人物像や、知事時代の仕事で印象に残っていることは
就任当初は負けん気が強くディベート(討論)ばかりだったが、ある幹部から「ディスカッション(議論)をしましよう」という提言があった。橋下さんは「はい」とは言わなかったがそれで空気が変わった。
知事の政治判断で本体工事を止めた、槇尾川ダムは印象深い。地元も議会も反対しておらず、治水効果も高いと伝えたが、最後は知事の政治判断だと言った。
ただ、橋下さん自身も判断に迷っていたように見えた。中止決定後も地元のことを気に留めていて、河川改修による治水対策はもちろんのことだが、地元の森づくりや地域振興にも関心を持ち続けていた。言いっ放しにしないところが「らしさ」だと思う。
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