ディズニー/ピクサーが日本のためだけに、新作『インサイド・ヘッド』の本編映像を一部変更していたことが明らかになった。
【映像】映画『インサイド・ヘッド』オリジナル版ブロッコリーシーン
本作は11歳の少女ライリーの頭の中を舞台に、五つの感情たちが彼女の幸せのために奮闘するさまを描いた冒険ファンタジー。全世界で公開されているオリジナル版では、ライリーの嫌いな食べ物はブロッコリーとされているが、日本語吹き替え版のみライリーの嫌いな食べ物はピーマンに変更されている。
この作業は、アメリカでは子供が嫌いな食べ物に挙がりやすいブロッコリーが、日本では嫌いな食べ物というイメージがないと知った制作陣によって行われた。タイトな制作スケジュールの中、日本の子供の嫌いな食べ物をリサーチして、急きょアニメーション映像のブロッコリーを全てピーマンに変更したそう。嫌いな食べ物については劇中で何度か触れられていることもあり、非常に大掛かりな作業になったという。
ディズニーの担当者によると、この大幅な変更の原動力になったのは「日本の観客に本作を自分の物語として楽しんでもらいたいというフィルムメーカーの熱い思い」だという。そのほかにも看板や新聞の文字など日本語吹き替え版のために変更されている部分も存在している。オリジナル映像を使用している字幕版と日本語吹き替え版の映像を比較して観てみるとさらなる発見があることだろう。(編集部・井本早紀)
映画『インサイド・ヘッド』は全国公開中