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バナー広告でウイルス感染、不正サイト誘導 都職員、情報流出の恐れも

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バナー広告でウイルス感染、不正サイト誘導 都職員、情報流出の恐れも

東京都職員のパソコンがウイルスに感染するまでのイメージ図

 東京都は21日、インターネットのサイト上に表示されたバナー広告を介し、職員のパソコン(PC)9台がウイルスに感染したと発表した。広告をクリックしなくても、表示されただけで感染するプログラムが仕掛けられていたという。

 9台のうち4台には、都税の還付を受けた人の住所や口座番号など約2700人分の個人情報などが含まれていた。PCはいずれも外部への不正な通信を行っており、流出の恐れもあるが、現時点で被害は確認されていないという。

 個人情報を職員PCに保存することは内規に違反している。日本年金機構の個人情報流出事件と同様に管理が甘く、都は約2700人に謝罪文を送付。再発防止に向け職員にルールの徹底を図る。

 都によると、感染経路は朝日新聞や読売新聞のニュースサイトに表示されたバナー広告のほか、厚生労働省の外郭団体「安全衛生技術試験協会」のホームページ(HP)など。

 ニュースサイト自体に問題はないが、広告に動画再生ソフト「アドビフラッシュプレーヤー」の欠陥を悪用したプログラムが仕掛けられていた。協会のHPは閲覧時にウイルス感染するよう何者かに改竄(かいざん)されており、現在は閉鎖している。

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