(バスケス署長)ラミーロ・アリーバスのことです。
逮捕しました。
タンジールで。
傷は完全に治すことです。
多少痛くても。
(カンデラリア)パトリシオ・ルビオの情報をつかんだ。
お母さんを助けられる男。
(シーラ)いかがです?
(ロザリンダ)世界一すてきなドレスだわ。
私どうしてもお願いしたい事が。
どんな事でも言ってちょうだい。
(フェリックス)ロザリンダ・フォックスはここでいちばん偉いスペイン人の愛人だ。
フアン・ルイス・ベイグベデル。
モロッコにあるスペイン保護領の高等弁務官兼植民地の総督だ。
マドリードからこっちへ人を連れてくる闇商売をしているそうです。
友達のためなの。
何をすればいいのかそれを知りたいだけ。
(パトリシオ・ルビオ)まず手始めに決して安くはないとお伝えください。
ラミーロは死にました。
母はただ一人の家族でマドリードにいます。
呼び寄せるのにお金が要るんです。
(支配人)残念ですが認めるわけにはいきません。
お母様のことは何も約束できないけど力になってくれそうな人を知ってる。
誰です?
(レオ・マルティン)イギリスの新聞記者です。
今そちらに回します。
マーカス・ローガンにかけてくれ。
(パロマレス警部)署長ならまだだ。
(シーラ・キローガ)何時に来るんです?フッさあねぇ。
9時か10時か。
あしたか来ないかも。
では私が来たと伝えてください。
はい女王様。
ああタンジールへお買い物に行きたきゃまた通行証を出すからいつでも。
あなたのお母さんに出したら?おはようございます。
お話があるんです。
(バスケス署長)じゃどうぞ。
どこかでコーヒーでも…。
せっかくいいお天気なのにあんな暗い部屋にいるなんてもったいないです。
フウン。
どうしました?パロマレス警部とちょっと言い合いになって…。
そのうちせっけんで口を洗ってやります。
いい警官だがちょっとやっかいなやつで。
それで?どうでした?断られました。
ホテルの支配人にあっさり。
そうですか。
でも残念ながら私にできることはもう…。
いえ。
支払いを延期していただき助かりました。
旅券を返します。
いやあ結構です。
返す必要はありません。
ありがとうございます。
(アブドゥル)おはようございます署長。
おはようアブドゥル。
カフェオレを2つ。
でタンジールまではどうやって?友達の車で。
ああ…友達…。
ロザリンダ・フォックスです。
もうご存じですよね。
どういう人か知ってますか?シーラ。
知ってます。
なら気をつけることだ。
どうして?彼女の交際相手が問題なんですよ。
分かりますね。
ええ。
よく思わない人がいる事は知っています。
誰ですか?ご存じでしょう?わざわざ言わせて私に大事なお客様を裏切れと言うんですか。
(車の走る音)
(ロザリンダ・フォックス)シーラ。
これから会う記者にあまり期待しないようにね。
どんな人が現れるのかまだ全く分からないんだから。
大丈夫。
覚悟はできてる。
困ってる人間と取り引きするような人を信用したりしないわ。
(マーカス・ローガン)フォックスさん。
それにキローガさんですね。
マーカス・ローガン?よろしくお願いします。
堅苦しい挨拶は抜きにしてざっくばらんにいきましょう。
そうですね。
すみません。
傷のことはご心配なく。
見た目より元気ですから。
どうしたんです?イギリスの新聞社に勤めているんですが内戦を取材していたら突然砲弾が飛んできたんです。
医者に助けられましたけど。
実は昨日から何も食べてないんです。
食事にお招きしてよければ食べながら話しませんか?いいわ。
電話で依頼されたことは全て手配済みです。
助かります。
高等弁務官ベイグベデルへのインタビューとここ数週間の公式行事にも全て参加できます。
中には非常に重要な行事も。
ん?というと?もうすぐラモン・セラーノ・スニェルの訪問があります。
フランコ将軍の弟。
義理の弟です。
知ってます。
心から感謝します。
高等弁務官にもよろしくお伝えください。
お役に立てて光栄です。
でもこちらからもいくつか条件を付けさせてください。
もちろんです。
あなたが外部に送る情報は全て高等弁務官が目を通します。
それからひとつ提案が。
みんなのためになることです。
なら賛成できそうですね。
あなたは私の友人の記者ということにしてください。
そのほうが歓迎されます。
そのほかには?こちらからは以上です。
じゃあ次は僕から。
もう話は伝えてありますから次にマドリードで作戦が実行されるときお母様も連れ出せるかと。
ありがとうございます。
必要な情報を教えてください。
ロンドンのうちの新聞社経由でマドリードのランスに送りますから。
彼がこの作戦のリーダーです。
お金は…。
要りません。
(バンドの演奏)ありがとう。
(バンドの演奏)申し訳ないんだけどもう行かないと。
彼がセビリアから早く戻ったみたい。
では明日1時に迎えの車が行きます。
ベイグベデルと昼食を取って午後いっぱいインタビューできるはずです。
ありがとうございます。
じゃあ。
お母様の状況は?相当危険なんですか?いいえ。
そうは思いません。
でも母には私しかいないんです。
私には母しか…。
一度は裏切ったけど今は一緒に居たいんです。
(ジャミーラ)セニョリータセニョリータ…。
何かあった?申し訳ありません。
お客様たちがいらしてます。
ローガンさん。
ジャミーラです。
工房の手伝いを。
どうぞよろしく。
ウフッ。
ハァ…。
じゃあ…もう帰らないと。
ではいずれまた。
ありがとうございます。
さようなら。
(呼び鈴の音)
(ジャミーラ)セニョリータ。
ん?バスケス署長です。
こんにちは。
こんにちは。
先日は正直に話してくれなかったようですね。
タンジールへ行くために旅券は渡したがおかしなマネはしないよう言ったのに。
一体何の話でしょう?私が気付かないとでも思うんですか?どうしてロンドン銀行へ?昨日のケガをしたイギリス人は誰です?男性と会うことまで報告が必要なんですね。
すぐ人を信じてはいけない。
よからぬ人間とつきあって痛い目に遭ったはずだ。
結局何が言いたいんです?私を守りたい?それともまだ信じられない?取り返しのつかないことをさせたくないだけです。
アァ…それはどうもご親切に。
でもご心配は要りません。
約束はちゃんと守っているでしょう?今のところ。
じゃあそっとしといてください。
(足音)
(扉を閉める音)ジャミーラ!ジャミーラ。
はい。
大切な用事を頼みたいの。
はい。
昨日会ったイギリス人を覚えてる?ハンサムな人。
ええそう。
彼のあとをつけて調べて。
どこで誰と会って何を食べたかまで。
できる?はい。
じゃあ。
多分…。
すばらしい食事でした。
フアン・ルイスはテトゥアンの誰もが羨むシェフを雇ってるの。
その人モロッコ料理をヨーロッパ風にアレンジする天才で。
(フアン・ルイス・ベイグベデル)私は地元の味が好きだがね。
あの深い味にいったん慣れるとヨーロッパ風は物足りなくて。
ウフン。
じゃああとはお二人だけでごゆっくり。
またあとでね。
ローガンさんどうぞお手柔らかに。
そうしましょう。
(キスの音)本当にいろいろと感謝しています。
私は何も…。
自由に使える車の用意まで。
それはこのすばらしい町を余すところなく見て回ってほしいからだ。
ええ。
1杯どうかね?いいスコッチウイスキーがある。
それは断れませんね。
イギリス領事館の友人にもらったんだ。
私の国の外交官とも親しいんですか?それも仕事だ。
ドイツ人はどう思うでしょう?単刀直入だね。
それも仕事ですから。
水は?
(ジャミーラ)文房具店でノートを買いました。
それとボールペンも。
そのあとは?高等弁務官の所へ行きました。
インタビューね。
そのあとは?カフェで書き物をして郵便局へ行って。
うん。
ホテルのレストランで夕食を。
で部屋に戻ったとベルボーイが。
お金は渡してきた?はい。
あのイギリス人が夜出かけたらベルボーイが知らせてくれます。
分かった。
あしたも彼から目を離さないでね。
すごく大事なことなの。
(ため息)
(足音)頼んだものは?金だ。
全額入ってる。
ドイツ領事館の文書をもっと入手できないか?
(ドイツ領事館職員)これ以上は無理だ。
何かあれば職だけじゃなく命も危ない。
もちろん礼は弾む。
いくら?もう行ったほうがいい。
どうした?先に行け。
すぐ追いかける。
・
(鐘の音)このデザインはどう?どれ?ウーン。
どうかしら…。
セラーノ・スニェルの歓迎会にはちょっと大胆かもね。
確かにスペインの紳士はホント古くさいから。
ウフフッ。
せめて「保守的」と言って。
アッ…他のデザインにする。
マーカス・ローガンのインタビューはどうだった?うまくいったわ。
フーン。
ローガンさんが魅力的な男性だってことが分かったし。
ウフン…フアン・ルイスも知り合えて喜んでる。
よかった。
ウン。
私のために本当にありがとう。
とんでもない。
フアン・ルイスの考えてる事がイギリスで知られれば私たちも助かるから。
すみませんセニョリータ。
新聞記者を見失いまし…。
見失いました。
メディナで。
すみません。
ロバのせいです。
フン。
もうシーラったら。
あなたひょっとしてローガンさんを尾行させたの?ええ。
ウフッ。
バカみたいよね。
だって彼が自分の目的さえ果たしたらいなくなるんじゃないかと心配で。
その心配はないと思う。
ローガンさんは本当に紳士よ。
約束したことは必ず守るわ。
彼を信じてあげて。
分かってる。
ウン。
でも男の人を信じられなくて…。
信じるなって人生に教えられたから。
ウウン。
(兵士1)身分証明書を。
待て。
待て!
(車のブレーキ音)早く乗って!
(車の急発進する音)なぜ逃げた?身分証を持ってない。
所持品を調べられたら金のことはどう説明する?ハァ…。
来てくれて助かった。
さっきの話は引き受けるか?聞いてくれ。
正直言ってこれ以上新聞記者が欲しがるような情報を手に入れるのは無理だ。
人に見られちゃまずい重要な文書は普通もっと上の役人が自宅の金庫に保管してる。
ああ。
私は同僚を裏切りたくてこんなことをしてるんじゃない。
そんなことは思ってない。
でも分かってほしいんだよ。
妻はユダヤ人だ。
私の姓を名乗ってこっちへ移ったからまだ見つからずに済んでるが遅かれ早かれ…。
分かってる。
ユダヤ人の状況はどんどん厳しくなってる。
こんなのはまだまだ序の口だよ。
お互いに助け合えてよかった。
私も感謝してる。
気をつけて。
嗅ぎ回ってることが知れたら相手は容赦しないはずだ。
えっ!?アフリカの女性は随分早起きなんですね。
こんな言葉があります。
「早起き者に神のご加護を」。
であなたはどんな「ご加護」を望んでるんです?あなたが母の状況を言わずに消えないこと。
言わないのはまだ何も分からないからです。
信用してないんですね。
ごめんなさい。
今は誰も信用できなくて。
確かに人を信用しづらいご時世です。
あなたのお手伝いさんをまいたから余計不安になったでしょう。
ウフフッ。
気付いてたんですか?恥ずかしい。
私はただ…。
いや気にしないで。
本当にまきたかったのはバスケス署長なんです。
彼にも信用されてないようで。
2度としません。
約束します。
お母さんのことは大丈夫。
そのうち助け出したと知らせがあるはずです。
どうお礼をしたらいいか…。
(ジャミーラ)セニョリータ。
おはようジャミーラ。
君の前から消えて悪かったね。
アッ…ご心配なくセニョール。
セニョリータ。
ハインツ夫人が工房に来ます。
雑誌を見てもらってて。
すぐ行くから。
ごめんなさい。
もう行かないと。
セラーノ・スニェルが来るからお客様みんな大騒ぎ。
ドレスをあつらえなきゃって。
あなたは?何が?歓迎会で新しいドレスを着ないんですか?ウフッ。
いえまさか。
私は行きません。
どうして?僕と行きませんか?一緒に。
いいえ。
私なんてとても…。
さっきどうお礼をしたらいいかって言いましたよね。
だったら教えてください。
この町の誰がどの人なのか僕の仕事に役立ちます。
いえ…私も知らないんです。
ここへ来てまだ日が浅いので。
行きましょう。
ねぇ?分かりました。
ご一緒します。
言っておきますが僕は急いでモロッコを去ったりしませんから。
(フェリックス)何を着たらいいか分からない?だって目が回るほど忙しいのよ。
何か適当に着るしかない。
ハァ…。
適当って人のドレスは作ってるのに。
だったら僕が行きたいくらいだ。
できれば代わってあげたい。
こんなパーティーどうでもいいもの。
おいただのパーティーじゃないんだぞ。
歴史的事件だ。
アフリカの片隅にあるこの町にとってはね。
しかも一緒に行くのは結構ないい男だし。
会ったこともないくせに。
それじゃ今日の午後どこへ母さんをお茶に連れてったと思う?アッ。
あのホテル?まあいつもの店より3倍高くついたけど。
欲張り屋さんが紅茶とクッキーを嫌ってほど頼んだから。
でも行ってよかった。
彼を見た?話もしたよ。
火を借りたんだ。
ウフフッ。
ずうずうしいんだから。
でどう思った?かなり魅力的だね。
信用できると思う?思わない。
だけど君は心配することないよ。
彼はロザリンダに世話になってるから君にはよくしておかないと痛い目に遭うことになる。
どの人が誰か教えなきゃいけないの。
協力してくれる?ああ任せといて。
ん?
(フェリックス)歓迎会にはそうそうたる顔ぶれがそろう。
保護領モロッコの総督とお供の一行。
それと大臣に高官。
各国の領事館関係者各銀行の支店長にスペインの役人。
フン。
この町の大物が勢ぞろいってわけだ。
ねえ何度も言うけどこの歓迎会は普通のパーティーとは訳が違う。
招待客は上流階級ばかりだ。
だから君も貴婦人のように振る舞わないと。
いいね。
こんなふうにしとやかでありながらしかも凛とする。
そして誰に対しても気後れせずに堂々としてればいい。
それから話をする時は言葉遣いにも気をつけて。
あくまで上品に。
間違っても下品な言葉や言い回しは使わないようにね。
そう例えば「こりゃすげえ」とか「ぶったまげた」は駄目。
ウフフッ。
・
(礼拝の呼びかけ)用意できた?ジャミーラ。
はい。
ありがとう。
こちらがドレスです。
お送りしますわ。
(客1)ありがとう。
ちょうどピッタリですね。
しわにならないようにして下さい。
アイロン掛けが必要になりますから。
(客2)分かったわ。
またいつでもお越しください。
ぜひお待ちしてます。
(客3)どうも。
まだお客様が来るんですか?いいえ。
これは私の。
ああ。
マーカスが7時に来るから急がなきゃ。
(足音)
(呼び鈴の音)来たわ。
ドレスを着なきゃ。
(カンデラリア)ああちょっとちょっとちょっと待って。
まだ1つ足りないものがあるだろ?もう全部そろってる。
時間ないの。
いいから。
ねえカンデラリア…。
黙って!見てごらんよ。
まあ…これ…。
信じられない。
モロッコでは絶対に手に入らないと思ってた。
これも見て。
フーッフッ。
コンパクトだよ。
それでしっかりおしろいつければこれからつきあう上流社会のご夫人にも負けやしない。
すごくすてき。
何て言えばいいか…。
(呼び鈴の音)
(足音)さあさあはい。
ほらシーラ急いで。
遅刻しちまうよ。
とってもきれいだ。
シーラ。
行きましょう。
(鐘の音と拍手)
(歓声)
(拍手)
(車の走る音)
(拍手)
(会場に流れる調べ)こんにちは。
(客4)こんにちは。
とてもおきれいです…あら。
(客5)こんにちは。
とてもおきれいです。
ありがとう。
お会いできてよかった。
私もよ。
まあこんにちは。
こんにちは。
とてもお似合いです。
(客6)気に入ってるわ。
よかった。
じゃあ失礼します。
(バスケス)まさかこんな所で会えるとは。
こんにちはバスケス署長。
会えてうれしいです。
でしょうね。
こんにちはローガンさん。
ケガもすっかりよくなってこちらの暮らしにも慣れたようですね。
全てシーラのおかげです。
お気遣いどうも。
知り合いだったんですか?テトゥアンに着いてすぐ署に呼び出されたんです。
形式的なことでしょうけど。
フン。
今のところ疑わしいところはありません。
でも彼に不審なことがあったら知らせてください。
ウフン…失礼して飲み物をもらってきます。
いいですか。
ローガンさん。
キローガさんを頼みます。
この数か月働きづめで大変だったので。
分かりました。
それじゃ。
(会場に流れる調べ)
(フアン・ルイス・ベイグベデル)よくいらっしゃいました。
(招待客)どうも。
(会場に流れる調べ)ローガン君。
会えてうれしいよ。
こちらこそ。
こんにちは。
こんにちは。
ご紹介します。
こちらはキローガさん。
あなたがロザリンダのお友達か。
はい。
やっとお会いできました。
お会いできて光栄です。
ロザリンダさんは?残念ながら具合が悪くて来られなかったんです。
でも言づてを頼まれました。
あなたとみんなのドレスをぜひ見たかったと。
アハッ。
ご病気ですか?胃の調子が悪いんです。
疲れでしょう。
大事な客を迎えて休む暇もなくずっと忙しくしてましたから。
ええ。
すぐよくなるといいんですが…。
お大事にとお伝えください。
分かりました。
幸いお客様は明日お帰りだ。
これ以上は一日も耐えられない。
じゃ職務に戻ります。
よろしければちかぢか一緒に夕食でも。
はい。
ロザリンダも同国人がいた方が。
キローガさん。
ではまた。
ごきげんよう。
ローガン君国王万歳。
国王万歳。
ウハハハッ。
(会場に流れる調べ)
(会場に流れる調べ)今日の主役に夢中みたいですね。
正直セラーノには全く好感が持てません。
でも彼らの会話は新聞の一面を飾れるかもしれない。
知ってる人は?ウーン…ご夫人のほうは何人か。
私のドレスを着てるから。
フン。
すてきだと思った。
ウッフッ。
周りはみんなドイツ人だ。
興味深い。
あの会話が聞けるなら何でもするのに。
簡単なことです。
交じわればいい。
フッ…。
イギリス人とドイツ人は水と油です。
混じり合うことはできない。
ウン。
でもあなたならトロイの木馬になれる。
アハッ…私があそこに入り込んで様子を探るんですか?ええ。
アハッ。
冗談を言ってるんですね。
とんでもない。
僕の仕事は情報を得るための手段を探すことです。
で私にその手段になれと?無理強いするつもりはありません。
なります。
木馬に。
(会場に流れる調べ)
(ベルンハルト)来てよかったですよ。
ここは本当にすばらしい所です。
写真をご覧になりますか?私が行った時の写真を持ってきたんです。
かなり広い場所ですよ。
広さは十分あると思います。
(会場に流れる調べ)ええ。
家族の写真です。
おっしゃるとおり。
(セラーノ・スニェル)あっ!
(コンパクトの割れる音)ああ割れてしまった。
ええ。
そのようです。
残念です。
美しいコンパクトなのに。
持ち主と同じように。
(会場に流れる調べ)いいんです。
しかたありません。
お会いできて光栄です。
(キスの音)こちらこそ。
お邪魔してしまいました。
すみません。
(会場に流れる調べ)
(客4)先ほどお会いしたでしょう?どうも。
ああこれはどうも。
(会場に流れる調べ)ああ…。
(兵士2)すみませんが今このトイレは使えません。
しばらくお待ちいただけますか?ケガをしたので洗いたいんです。
ですが上からの命令で…。
お願いします。
分かりました。
どうも。
こちらへどうぞ。
(足音)
(足音)
(ドアを開ける音)こちらです。
お待ちしてましょうか?ウウンいいえ大丈夫です。
1人で戻れますから。
ありがとう。
(ドアを閉める音)
(水の流れる音)楽しんでますか?僕は記者ですからこういう社交の場は少し退屈です。
キローガさんに捨てられましたか?はぐれたんです。
見てませんか?彼女もあなたのように姿を消すのがうまいようだ。
僕にもプライバシーはあります。
このご時世それは贅沢というものです。
言っときますがこの町の出来事で私が知らないことはない。
でしたら職業を間違えたのでは?優秀な記者になれたのに。
面倒を起こさないでください。
私は法を守らない者は容赦しませんから。
覚えておきます。
じゃあキローガさんを見かけたら伝えてもらえませんか?僕が捜してると。
(ドアの開閉音)
(足音)ハァ…。
・
(セラーノ)それで?ドイツの人はこのテトゥアンの暑さと風をどうしのいでいるのかね?
(ベルンハルト)いえ。
私にはとても快適ですよ。
・
(セラーノ)フン。
ユーモアのあるドイツ人に初めて会ったよ。
(ため息)・
(ベルンハルト)ここならゆっくりできます。
セラーノさん。
・ベイグベデル大佐が我々を迎える部屋ですから。
・
(セラーノ)それはいい。
ハァ…。
(ドアを開ける音)
(ベルンハルト)どこまで話しましたか?
(セラーノ)アンテナだ。
コンソールシステム。
エレクトロ・ソナー製の。
(ベルンハルト)そうでした。
海峡の空路と海路を監視するためには3基設置すればそれで十分でしょう。
イギリスがジブラルタルを手に入れてもこれで互角です。
(セラーノ)場所はもう特定できているのか?
(ベルンハルト)ええ。
タムダの遺跡のそばです。
管理については我が社ヒスマが引き受けます。
もちろんそれなりの報酬はいただきますが…。
あなたには心から感謝している。
フランコ将軍も。
(ベルンハルト)ベイグベデル大佐にはあなたがお話しになりますか?
(セラーノ)話すべきだと思うかね?
(ベルンハルト)スペイン保護領に設置するわけですから秘密にはできないんじゃありませんか?
(セラーノ)それは任せてくれ。
(セラーノ)そのうち連絡が行く。
フランコ将軍からね。
(ため息)
(ドアを開ける音)
(兵士2)シガレットケースを忘れたってどこにだよ?
(兵士3)見てこいよ。
(ライトのスイッチを入れる音)
(足音)
(会場に流れる調べ)
(足音)1時間近くもどこへ行ってたんです?ハァ…。
ハァ…。
(会場に流れる調べ)踊っていただけますか?もちろん。
情報を探してたんです。
あなたに頼まれたから。
彼らは順番に何を見てたんです?家族写真。
ハァ…。
ツイてない。
いえ。
あなたが興味を持ちそうな情報も。
例えばどんな?ウーン…そうね…。
契約。
それとも取り引き?何の?アァ…大きなアンテナ。
多分3基。
コンソールシステム。
メーカーはエレクトロ…。
ソナー?そう。
それ。
ドイツは海峡の空と海を監視してジブラルタルにいるイギリスに対抗するつもりみたい。
興味ある?どうやってそのことを?それがセラーノから隠れようとして結局彼らが取り引きをしてる場所に居合わせてしまったの。
すごい特ダネだ。
ウフッ。
この話は誰にもしないで。
これを知ってたら危険かもしれない。
ええ。
でも多分…ベイグベデルには話したほうが…。
ロザリンダにも言うべきでしょうし。
そのほうがいいだろう。
大丈夫だからあとは僕に任せて。
ハァ…分かった。
まさかこんなすごい情報を手に入れてくれるなんて。
どうお礼をしたらいいのか…。
(会場に流れる調べ)
(「ファランヘ党の党歌」)だったらお願いがある。
何?ここから連れ出して。
(礼拝の呼びかけ)ピーターがもうすぐモロッコに来るのよ。
ピーターって誰?フッ。
誰ってシーラ。
私の夫。
大変なことにならない?こんにちは。
ピーター・フォックスさんではありませんか?あなたはめったにない特別なお客様です。
(バスケス)新聞記者のローガンの事で気になる事がある。
あの男は信用できん。
(パロマレス)何かあると?ドイツ人はロザリンダをベイグベデルから引き離したい。
彼女が悪影響を与えると思ってるから。
じゃあ全てその紙切れに懸かってるの?ロザリンダの人生も何もかも。
何か口実を見つけて家に入り金庫を見られないかな。
手形を盗むの?2015/07/19(日) 23:00〜23:50
NHK総合1・神戸
情熱のシーラ(6)「謎の香り」[二][字][デ]
お針子から名スパイへ!時代に翻弄されながらもたくましく生きた女性を描く魅惑のスペインミステリー。シーラは、イギリス人新聞記者を紹介されると次々と危険な目に遭う。
詳細情報
番組内容
スペインに残してきた母をモロッコに呼び寄せたいシーラ。彼女はロザリンダから、イギリス人新聞記者マーカス・ローガンを紹介してもらうことに。待ち合わせのホテルに現れたのは、若くてハンサムなイギリス紳士だった。彼によれば、母をマドリードから連れ出す手続きは進んでいるらしい。しかしラミーロにひどい仕打ちを受けたシーラは、簡単に男性を信用できない。彼女は使用人のジャミーラにマーカスを尾行させる。
出演者
【出演】アドリアーナ・ウガルテ…渋谷はるか,ハンナ・ニュー…小島幸子,ピーター・ビベス…川島得愛,フランセスク・ガリード…大塚芳忠,トリスタン・ウジョーア…原康義,カルロス・サントス…中村大樹ほか
原作・脚本
【原作】マリーア・ドゥエニャス,【脚本】スサーナ・ロペス,アルベルト・グロンドーナ
監督・演出
【演出】イニャキ・ペニャフィエル
製作
〜スペイン A BOOMERANG TV PRODUCTION FOR ATRESMEDIA制作〜
ジャンル :
ドラマ – 海外ドラマ
趣味/教育 – 会話・語学
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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