ウィンブルドン2015総集編 2015.07.20


テニスを愛する人々にとって特別な場所、ウィンブルドン。
そのセンターコートの入り口にはイギリス人の作った詩がつづられています。
選手たちは、このことばを胸に力の限りを尽くします。
この詩の最後はこう締めくくられています。
ウィンブルドン2015激闘の2週間を振り返ります。
♪〜日本のエース・錦織圭。
今大会は、これまでで最高の第5シードでの出場です。
ウィンブルドン初のベスト8進出。
さらにその先に待つ悲願達成に期待が高まりました。
グランドスラム初制覇という大きな挑戦。
しかし、その挑戦を前に懸念材料もありました。
6月に行われた直前の大会で左ふくらはぎを痛めて途中棄権。
満足のいく練習ができないままこのウィンブルドンを迎えていました。
初戦当日も左足にはテーピングを巻き不安を抱えたまま試合に臨みました。
伝統あるウィンブルドンに初めてトップ8第5シードで挑む錦織圭。
芝のグラスコートでも世界を驚かすテニスを見せることができるでしょうか。
1回戦の相手はイタリアのボレリ。
世界ランキング55位。
芝のコートを得意としている選手です。
今回で2回目の対戦。
錦織にとってボレリとの初対決は印象深い試合でした。
去年のウィンブルドン3回戦。
試合はフルセットにもつれ込みます。
そして、第7ゲームを前に日没サスペンデッド。
次の日が、ミドルサンデーといわれる休みだったため試合は2日後に持ち越されました。
再開後も苦しい展開が続きましたが最後はボレリのサービスゲームをブレーク。
3日がかりで勝利をつかみました。
錦織は、試合序盤ファーストサーブが入らず苦労します。
第1セットのファーストサーブの確率は48%。
硬さが目立つ立ち上がりとなります。
それでもラリー戦になるとランキング上位の実力を見せつけます。
相手を揺さぶりサービスゲームをキープしていきます。
すばらしいダウン・ザ・ラインのショットになりました。
錦織、第1セットの第6ゲームキープです。
第7ゲーム、試合が動きます。
外から!抜きました、見事なパッシング。
長いラリーそして大きなポイント!さあ、錦織、ブレークのチャンス。
錦織、ブレーク成功。
ワンチャンスをものにしました。
先に錦織、ブレーク。
さらに第9ゲームでした。
完全に狙っていました。
さあ、錦織セットポイントを迎えます。
錦織、第1セットボレリの強力なサーブストロークをしっかりとしのいで6−3で取りました。
さい先よく第1セットを奪った錦織。
第2セットに入ると多彩なプレーで成長の証しを見せます。
ここでドロップショット。
きょう初めてのドロップショットです。
サーブ&ボレーにいきます。
ここも安定したサービスキープ。
最後はサーブ&ボレー。
きょう初めてでしたかね?そう思いますね。
攻撃面で巧みな試合運びを見せる錦織。
しかし、守備面では警戒していたボレリのサーブをなかなか崩すことができません。
第2セットは互いにサービスゲームをキープしタイブレークにもつれ込みます。
ターニングポイントとなったのは2−2で迎えたプレーでした。
沈んできましたボレリのパッシング。
このプレーを引き金にその後はミスを連発。
ボレリにセットポイントを与えてしまいます。
ボレリ、大事に攻めて取りました。
第2セットタイブレークの末に錦織、落としました。
第2セットだけで53分。
左足の不安を考えれば落とせないセットでした。
その予想は的中します。
第3セットは、75%に上がったファーストサーブを生かして錦織が取ります。
しかし、第4セットはこの試合初めてのブレークを許しボレリに奪われてしまいます。
ボレリとの戦いは、去年に続きフルセットにもつれ込みました。
第4セットを終えて試合時間は2時間43分。
ファイナルセット。
錦織は最後の力を振り絞ります。
チャンスは第2ゲームにやってきました。
錦織、ラッキー!大きなポイント錦織、取りました。
ファイナルセット第2ゲーム錦織、ブレークに成功!このあと、第3ゲームをキープしゲームカウント3−0。
優位に立ちます。
しかし、ベンチに戻った錦織はメディカルタイムアウトを要求。
トレーナーに左足の痛みを訴えます。
直前の大会では途中棄権した、錦織。
しかし、ここウィンブルドンではテーピングを巻き直しプレーを続けます。
この試合勝利まで、あと3ゲーム。
錦織は、自分のコンディションに合った戦略で逃げ切りを図ります。
ロブは…入ってます。
追いません、錦織。
このリターンゲームでは、あまり無理しないことでしょうね。
もう1つブレークしてますからね。
あとはキープしていけば勝利が見えてくるわけですよ。
そういうところでの考えっていうの、あると思いますね。
早い展開。
3本目で、もう決めにいこうというショットです。
そしてゲームカウント5−3で迎えた第9ゲーム。
錦織は、このボレリを大会前にタフな相手と語りました。
まさに、そのタフな相手を目の前にしています。
40−30。
3本目のマッチポイント。
際どいところ、決まりました。
錦織、勝利!ファイナルセット6−3。
セットカウント3−2。
初戦は苦しい苦しい勝利になりました。
試合時間、3時間22分。
逆境の中でも諦めずにつかんだ勝利でした。
2日後、2回戦を前にコートで練習する錦織。
そこに、いつもの動きはありませんでした。
練習後、錦織は決断をします。
この日、センターコートで行われる予定だった2回戦。
対戦ボードには相手選手の不戦勝を意味するウォークアウトの文字が。
錦織は足の状態を考え試合に出ることを断念しました。
日本男子として20年ぶりの準々決勝進出とグランドスラム初優勝。
日本のファンが期待した活躍はなりませんでした。
日本女子テニス界のエース奈良くるみ。
世界ランキングは57位。
持ち味の細かいフットワークで世界と戦ってきました。
成長著しい23歳が3回目のウィンブルドンに挑みます。
1回戦の相手はポーランドのリネッテ。
世界ランキングは97位。
格下の相手です。
第1セット、奈良はチャンスをうかがうあまり受け身のプレーが増えてしまいます。
逆をつかれました。
リネッテ、ブレークバックに成功。
奈良は、5ゲーム連続で奪われ第1セットを落とします。
第2セット、奈良は持ち前のフットワークを生かし徐々に試合の主導権を握ります。
追いついた。
逆をついた。
フットワークで相手を揺さぶり第2セットを奪い返します。
波に乗った奈良は、第3セット。
いいサーブが入りました。
この攻撃ですね。
勇気、持って攻めました。
ゲームカウント4−3でリードした第8ゲーム。
リネッテが左足太ももを痛めて途中棄権。
フットワークで勝った奈良。
2年連続の2回戦進出を決めました。
次は奈良にとって初めての舞台No.1コートでの2回戦です。
その相手は前回大会の優勝者クビトバ。
身長1m82cmの長身から繰り出される強打が武器です。
身長差27cmの相手に挑みます。
ワイド。
いきなりサービスエースから入りました。
センター。
相手の強烈なサーブに苦しみ第1セットを奪われます。
第2セット。
いいリターンになりました。
ナイスリターンです。
奈良はフットワークで粘りブレークポイントまであと1つに迫ります。
しかし、世界トップの力を見せつけられました。
クビトバ、今度は0−30からキープをしました。
奈良は、前回王者相手にストレート負け。
この悔しさをかみしめさらなる成長を誓います。
男女シングルスには錦織や奈良のほかに4人の日本勢が出場しました。
男子では予選を勝ち抜いた守屋宏紀と杉田祐一。
そして世界ランキング91位での出場となった添田豪。
3人は初戦突破を目指し格上の選手に挑みましたがストレート負けを喫しました。
女子では土居美咲が5回目の本戦出場を果たしました。
1回戦、得意のフォアハンドで相手を上回るウィナーを決めますが惜しくも敗れました。
今回のウィンブルドンは大会4日目ですべての日本選手が姿を消す結果となりました。
♪〜今大会、女子シングルスは波乱の展開となりました。
大会連覇を狙ったあのクビトバも3回戦敗退。
去年、ベスト8に残ったすべての選手が4回戦までで姿を消しました。
混戦の女子シングルス。
準決勝に勝ち上がってきたのがこの4選手です。
注目は、セリーナ・ウィリアムズ。
33歳のセリーナはグランドスラム史上女子の最年長優勝がかかっています。
去年、3回戦で敗退したセリーナ。
今大会は、苦しみながらも調子を上げていきました。
3回戦、地元・イギリスのワトソンとの戦いはフルセットにもつれる激闘でした。
(拍手と歓声)
(拍手と歓声)オーバーになりました。
セリーナ・ウィリアムズ苦しみながら4回戦進出となりました。
4回戦はウィンブルドン5回の優勝を誇る姉のビーナスとの対戦でした。
セリーナはストレートで姉を下しました。
続く、準々決勝の相手は元世界ランキング1位のアザレンカ。
互いの持ち味がぶつかる激しい打ち合いとなりました。
ストレートダウン・ザ・ライン!序盤、アザレンカのコースをついたショットにリズムを奪われます。
フォアハンド、ウィナー!第1セットアザレンカ、取りました。
1ブレークアップ。
このあと、セリーナは持ち味の強打で攻めたてました。
バックハンド。
たたき込んだ!リターンエース。
再三の、このリターンのウィナー。
大きい!セリーナ・ウィリアムズ3年ぶりの準決勝進出が決まりました。
準決勝の相手はマリア・シャラポワ。
対戦成績は17勝2敗。
セリーナが大きく勝ち越しています。
しかし、ウィンブルドンでは2004年当時17歳のシャラポワに決勝で敗れた苦い経験があります。
ロシア、マリア・シャラポワ新たな芝の女王の誕生です!2000年代の女子テニスの双璧をなす両者。
20回目の対戦はウィンブルドン準決勝の舞台です。
センターを狙ってきました。
ダブルフォールトです。
立ち上がり、シャラポワはトスのタイミングが合わずサーブが思うように決まりません。
セリーナはセカンドサーブをうまく返しシャラポワにプレッシャーを与えます。
早くも2つ目のダブルフォールト。
大きく外れました。
またダブルフォールト。
第1セットの第1ゲームダブルフォールト、3つ。
セリーナ、いきなりブレークでスタートします。
ファーストで弾んできましたサービスポイント。
逆にセリーナはサーブがさえ渡り調子を上げていきます。
サービスエース。
サービスポイントの次はサービスエース。
これもサービスエース。
センターへ2本。
第4ゲームセリーナ・ウィリアムズキープ。
第1セット、セリーナは完全に主導権を握りました。
7本目。
きょうはセンターのサービスが非常にさえています。
追い出しておいてオープンコート。
セリーナ・ウィリアムズ第1セット6−2で取りました。
第2セットもシャラポワはファーストサーブが入らず苦しい展開。
セリーナはシャラポワのセカンドサーブを徹底的に狙います。
リターンが深かったでしょうか。
今のデュースサイドのセカンドサーブの配球はもう読まれてるんですね。
シャラポワ、スコア、ワイドがもう、ほぼないんですよ。
今のセンター、もしくはボディーなので、その辺りはセリーナの頭の中に入ってますね。
ダブルフォールトで落としました。
ここで痛いダブルフォールトが出ました。
セリーナ第2セット第5ゲーム、ブレーク。
セリーナは、この試合自分のサービスゲームをすべてキープ。
迎えた第10ゲーム圧巻のプレーを見せます。
ここを止められない。
もう1本!今大会、苦しみながらも勝ち抜いてきたセリーナ。
マッチポイントを迎えます。
最後もサービスポイント。
セリーナ・ウィリアムズストレートでシャラポワを破ってウィンブルドン3年ぶりの決勝進出。
女子シングルスの決勝は史上最年長優勝を狙うセリーナ・ウィリアムズとグランドスラム初優勝を目指すガルビニエ・ムグルーサの対戦となりました。
そのムグルーサは21歳。
スペイン期待の新星です。
恵まれた体格から繰り出す鋭いサーブ。
そして、強烈なショットで攻めたてる攻撃型の選手です。
準決勝では2012年のファイナリスト、ラドバンスカを強打で圧倒しました。
攻めた!21歳のムグルーサ四大大会初の決勝進出。
男子シングルスをけん引するビッグ4。
ウィンブルドンでは12年もの間、この4人がトロフィーを手にしています。
芝の王者ロジャー・フェデラー、33歳。
史上最多タイとなる7回の優勝を誇ります。
地元イギリスの期待を背負うアンディ・マレー。
スピードを生かしたコートカバー。
2回目の優勝を狙います。
ラファエル・ナダル。
クレーの王者は芝でも輝きを放ちます。
ウィンブルドン2回の優勝経験を持ちます。
世界ランキング1位ノバク・ジョコビッチ。
驚異のディフェンス力で連覇を狙います。
その一角が崩れたのは2回戦でした。
ナダルが世界ランキング102位のブラウンに敗れました。
強力なショットを次々と放たれ58本ものウィナーを決められました。
ブラウンは去年、行われたドイツの大会でも敗れている相手。
その苦手意識をふっしょくすることはできませんでした。
そんなナダルをよそ目に順調に勝ち上がる3人。
準決勝の注目はビッグ4の直接対決。
フェデラー対マレー。
さらに連覇を狙うジョコビッチは世界ランキング20位のガスケと対戦します。
現地7月10日ウィンブルドンは詰めかけたファンの熱気に包まれました。
イギリスが、そして世界が待ち望んでいた対決です。
第2シードのスイスのロジャー・フェデラーに第3シードのイギリスのアンディ・マレーが挑むという対戦です。
コイントスで勝ったマレーはリターンを選択します。
第1ゲーム、その判断がチャンスを呼び込みます。
入っている。
得意のプレーです、マレー。
入っている。
いきなりマレーにチャンスがやってきましたブレークポイント。
しのぐ、フェデラー。
サービスキープに成功し続けていて、なんと今大会失ったサービスゲームは1つだけというロジャー・フェデラー。
いきなりピンチがありましたが1つ、しのぎました。
フェデラーがチャレンジを行います。
少しでもかかっていればインですが入っている。
サービスエース。
第1セットの最初のゲームフェデラーがサービスキープに成功しました。
そのことばどおりその後はサーブの力が増します。
フェデラーは第1セットだけで11本のサービスエースを決めました。
マレーは、強力なサーブに圧倒されていきます。
それでも自分のサービスゲームではフェデラーの弱点を突きポイントを重ねていきます。
バックへのサービスです。
アウトです。
これもセンターにきました。
フェデラーのバック側を狙っています。
執ようなバック側のサーブを崩せないフェデラー。
しかし芝の王者は狙っていました。
回り込んで…きた!勝負をかけてきたフェデラー。
フェデラーはあの瞬間を待っていました。
そして、逃しませんでした。
セットポイントです。
マレーが出た…。
第1セット、フェデラー。
第12ゲームロジャー・フェデラーがブレークして第1セット、7−5。
一瞬の隙、逃しませんでした。
第2セットも両者は競り合います。
互いの長所を生かしサービスゲームをキープしていきます。
そしてゲームカウント4−5で迎えた第10ゲームはマレーのサービスゲーム。
世界中のテニスファンを魅了する攻防戦が始まります。
最初のポイント、フェデラー。
フェデラーは第1セットで苦しんだバック側のサーブに対応しポイントを奪っていきます。
あそこからきた…。
すばらしい。
越えません。
セットポイントがやってきた。
しかも、3つ。
セカンドでサービスエースを取りました。
3回目のセットポイント。
決めるか、フェデラー。
守るか、マレー。
センターにきました。
3回のセットポイントをしのいだマレー。
第10ゲームの攻防はさらに激しさを増していきます。
入っている!フォアハンド、ストレート。
フェデラーのバックのダウン・ザ・ラインです。
怒りをあらわにしましたマレー。
4回目のセットポイントがやってきましたロジャー・フェデラー。
回り込んでフォアというところまではフェデラーでした。
4回のセットポイントがありました、第2セット。
フェデラーに5回目のセットポイント。
またもや、追いついたマレー。
マレーの執念です。
ピンチとチャンスが目まぐるしく変わる展開。
マレーのプレーに…。
フェデラーのプレーに…。
観客たちは沸き立ちます。
互いに譲らない第10ゲームは10分を超えようとしていました。
お互いの思いが交錯します。
アウト!よくしのいだ、アンディ・マレー。
回り込んでのフォア。
勢いがありました。
またデュース、6回目。
追いついた!
(拍手と歓声)またデュース、7回目。
得意のバックハンド、きました。
あとは、こちらのアドバンテージサイド。
ポイントが取れていません。
こちらのサイドですよね。
サービスエースで決めました。
20プレー、14分26秒。
第10ゲームはマレーが制しました。
激闘の第10ゲームを勝ち取ってさらに勢いにのりたいマレー。
しかし直後の第11ゲーム。
芝の王者は、そう、やすやすと試合の流れを渡しません。
第11ゲームロジャー・フェデラーがサービスキープです。
第2セット6回目のセットポイント。
フェデラーが決めた!第1セットと同じ形。
第2セットも第12ゲーム、ブレーク。
フェデラーは完璧といっていい試合内容でマレーにつけいる隙を与えません。
いよいよ、きましたロジャー・フェデラー。
マッチポイント。
33歳で、なお進化を続けるロジャー・フェデラー。
史上最多8回目の優勝まであと1勝に迫りました。
もう一つの準決勝はジョコビッチが3年連続となる決勝の舞台を目指します。
相手は強力なバックハンドが持ち味のフランスのガスケ。
対戦成績はジョコビッチの11勝1敗と圧倒しています。
第1セットの第2ゲームジョコビッチが仕掛けます。
踏み込んだ、ジョコビッチ。
ペースを変えようとしましたがスライスはアウト。
ジョコビッチのブレークポイントです。
いいショットです。
回り込ませるとジョコビッチの形。
最初のサービスゲームでいきなりブレークされたガスケ。
しかし、続くゲームで反撃に出ます。
さあ、ガスケブレークバックのチャンス。
踏み込んでいった!すぐにブレーク。
ガスケらしいバックのウィナーが出ました。
ガスケは片手で振り抜く強烈なバックハンドで立ち向かっていきます。
勢いにのる相手にジョコビッチは第2ゲーム以降ブレークが奪えません。
第1セットはタイブレークにもつれ込みます。
ジョコビッチ、第1セットのセットポイントを迎えました。
最後はサービスポイント。
ジョコビッチファーストセットを取りました。
タイブレークを制し優位に立ったジョコビッチ。
ここから次々とスーパープレーを繰り出します。
抜いてきました。
ジョコビッチが第2セット、第1ゲームブレーク。
返しました!ジョコビッチがあのショットを返しました。
なんというフットワークでしょうか。
サービスエース。
またサービスエース続けてきました。
セットポイントです。
ジョコビッチ第2セットも取りました。
相手の長所を消し去り自分のペースでポイントを重ねる試合巧者。
この日のジョコビッチに死角はありませんでした。
ジョコビッチのマッチポイントです。
ジョコビッチ、取りました。
ジョコビッチ3年連続、決勝進出。
世界ランキング1位の貫禄。
連覇に向けてジョコビッチが再び決勝の舞台に立ちます。
7月11日女子シングルスは決勝を迎えます。
新たな歴史を刻むかニューヒロイン誕生か。
女子ファイナルです。
ダブルフォールトです。
立ち上がり、サーブが決まらずペースをつかめないセリーナ。
6本連続でファーストサーブがミスになっています。
いいリターンです。
セリーナは主導権を握られます。
立ち上がりのゲームグランドスラム決勝初の舞台のムグルーサがいきなり世界ナンバーワンのセリーナのサーブを破りました。
それでも、33歳のベテランは決して動じていませんでした。
1本でも攻めが甘くなりますとセリーナの逆襲があります。
ネットに…このショットがミスになりました。
セリーナ、ブレークバック成功。
セリーナは相手のパワーテニスに屈することなく真っ向勝負で流れを変えます。
速い!ファーストサーブから今、セリーナの体に目がけて打ちました。
セリーナうまく対応しています。
セリーナ・ウィリアムズ第1セット、逆転で取りました。
ファーストセット6−4。
セリーナ、1セットアップです。
セリーナの勢いは止まらず第2セットも先にブレークします。
これで9連続ポイント。
すばらしいバックハンドですね。
そしてこのダウン・ザ・ラインですので相手はなかなか読めないですね。
大事に攻めるセリーナ。
ブレーク成功。
ムグルーサは、次のゲームをブレークできなければ負けが決まります。
ネットに出ました。
ようやくポイントを止めました。
さあ、ブレークバックのチャンス。
1つ、ブレークを返した。
ガルビニエ・ムグルーサ。
果敢に攻め続けるムグルーサ。
第9ゲームで相手のマッチポイントを迎えても攻めます。
しのぎました21歳、ムグルーサ。
よく、フォアハンド振り抜きました。
すばらしいですね。
あそこのフォアハンドミスが目立ってたんですけども思い切りました。
またリターンもしっかり返しましたね。
どうか…入ってます。
セリーナのミス。
お互いにぎりぎりのショットが続いたラリーでした。
すばらしいラリーです。
抜いた!フォアハンド振り抜きましたムグルーサ。
ブレークバック成功。
第2セット、5−4。
互いに2ブレークずつ。
驚異的な反撃を見せる21歳にセンターコートの観客は拍手でたたえます。
セリーナが勝ちきるのか。
それともムグルーサが追いつくのか。
勝負は第10ゲームへ。
ノットアップです。
ネットにかけたセリーナが謝ります。
0−40で迎えますセリーナ・ウィリアムズ。
セリーナ、あと一つでウィンブルドン制覇です。
セリーナ・ウィリアムズ6回目の優勝。
最後は苦しみながら若い21歳のムグルーサにプレッシャーを与え続けました。
(拍手と歓声)33歳でウィンブルドンを制覇したセリーナ・ウィリアムズ。
グランドスラム史上女子の最年長優勝を達成しました。
2週間の熱い戦いはいよいよ最終日の朝を迎えました。
男子シングルス決勝の舞台に勝ち上がってきたのは連覇を狙う、世界ランキング1位ノバク・ジョコビッチ。
史上最多、8回目の優勝を狙う世界ランキング2位ロジャー・フェデラー。
2年連続で同じ顔合わせとなりました。
去年の決勝は互いにセットを奪い合い試合はフルセットにもつれ込みました。
最後はジョコビッチがフェデラーのサービスゲームをブレーク。
3時間56分の死闘を制しました。
互いに高め合い男子シングルスを象徴する存在になった2人がセンターコートに向かいます。
これまでの対戦成績はフェデラー20勝ジョコビッチ19勝と、ほぼ互角。
勝利も敗北もひとしく受け止めて惑わされることがないなら…。
その2人が戦います。
ウィンブルドンの決勝という最高の舞台でテニス界最高の対決が実現しました。
今、両雄が戦いの舞台センターコートに入ってきました。
ジョコビッチ、4回目の決勝。
そしてフェデラーは10回目のこの決勝の舞台です。
今大会、最後の戦いは世界のテニスファンが待ち望んでいた対決です。
試合序盤。
2人は対照的なプレーでポイントを重ねます。
サービスエース。
絶好調のサービスです。
フェデラーは好調なサーブと前に飛び出すネットプレーを多用し早い展開からポイントを稼ぎます。
一方のジョコビッチは得意のディフェンス力が生きるストローク戦を狙います。
ベースラインで打ち合っていればジョコビッチに分があります。
入っている。
先にチャンスをつかんだのはフェデラーでした。
低く沈めてきました、フェデラー。
フェデラーがブレークポイントを迎えています。
フェデラーサービスブレークに成功!直後の第7ゲーム。
ジョコビッチも負けていませんでした。
さすがのストロークジョコビッチ。
ミスショット。
ジョコビッチにブレークバックのチャンスがやってきました。
ジョコビッチがブレークバック!第1セットは両者、譲らずタイブレークに突入します。
決めた!すばらしいジョコビッチの守備力です。
5−1とリードしましたジョコビッチ。
第1セットセットポイントを迎えましたジョコビッチ。
ダブルフォールト!第1セット、タイブレークの戦いノバク・ジョコビッチが取りました!フェデラーはストロークプレーを封じるために去年から磨いてきたプレーでポイントを奪います。
ボディー、そしてサーブ&ボレーでしとめました。
うまい。
サーブ&ボレー。
それは去年、就任した元世界ランキング1位のエドバーグコーチが得意としたプレーでした。
フェデラーは世界を制したエドバーグコーチ直伝のプレーでプレッシャーをかけます。
早い仕掛けになかなかブレークが奪えないジョコビッチ。
それでも自分のサービスゲームではベースラインぎりぎりのショットを狙いフェデラーを前に出させません。
ノバク・ジョコビッチサービスキープ。
そして第2セットもタイブレークにもつれ込みます。
2人にとってこのタイブレークの大切さは分かっていました。
両者の闘志が、ぶつかり合い決着がつかないままスコアは9−9になります。
どちらに流れがいくのか…。
アウト!フェデラー、セットポイント。
11−10。
2本のサーブがフェデラーにきました。
決めた!ロジャー・フェデラー第2セットタイブレーク、取りました!最後はサーブ&ボレーから生まれたポイントでした。
第2セットは1時間を超える熱戦でした。
第3セットに入っても2人はサービスゲームをキープしていきます。
そして第3ゲーム。
さすがです。
フェデラーのカウンターに対してもジョコビッチ、しっかりと構えてそして自分のボールにしています。
第3セットの第3ゲーム。
ジョコビッチがサービスブレークに成功しました。
第3セット先にブレークを許したのはフェデラーでした。
ジョコビッチ1ブレークアップの第10ゲーム。
第3セットセットポイントを迎えましたジョコビッチ。
一発で決めました。
第3セットノバク・ジョコビッチ6−4、取りました。
ジョコビッチ勢いは止まりません。
第4セットの第5ゲームフェデラーのサーブ&ボレーを封じ込めます。
フェデラーが出てきましたが…。
足元にリターンしてきましたね。
パッシング狙いにいったところ、ネット。
さらに、深さのあるショットも精度が落ちません。
第4セットの第5ゲームジョコビッチ、ブレークチャンス。
越えない!ジョコビッチ、ブレーク。
フェデラーはなすすべが、ありませんでした。
ジョコビッチウィンブルドン連覇の瞬間が近づきます。
入ってますね。
入ってましたか?リターンエースです。
いよいよ、きました。
ノバク・ジョコビッチチャンピオンシップポイント。
世界ナンバーワン、ジョコビッチ。
フェデラーを破っての連覇達成!2年連続3回目の優勝。
フェデラーの8回目の夢に立ちはだかったのはやはりジョコビッチでした。
(拍手と歓声)
(会場アナウンス)ノバク・ジョコビッチ!
(拍手と歓声)
(拍手と歓声)大会前青々と茂っていたコートの芝生。
熱戦の証しが残されていました。
その芝の上で繰り広げられた一つ一つのプレーに世界中が酔いしれました。
ここで戦い抜いたすべての選手が栄えある勝者です。
ウィンブルドンのコートは1年後、再びテニスを愛する人々を迎えます。
2015/07/20(月) 13:05〜14:30
NHK総合1・神戸
ウィンブルドン2015総集編[字]

男子シングルスは日本のエース錦織圭、連覇に挑んだノバク・ジョコビッチを、女子シングルスではセリーナ・ウィリアムズを中心に熱戦を振り返る。

詳細情報
番組内容
男子シングルスは日本のエース錦織圭、連覇に挑んだノバク・ジョコビッチを、女子シングルスではセリーナ・ウィリアムズを中心に熱戦を振り返る。ナレーション:廣瀬智美アナウンサー
出演者
【語り】廣瀬智美
キーワード1
テニス

ジャンル :
スポーツ – その他の球技
スポーツ – オリンピック・国際大会

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日本語
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