「東北発☆未来塾」応援団長のサンドウィッチマンです。
どうも。
どうも。
今月の講師はユニークな雑誌を武器に東北から日本の1次産業を救おうと奮闘する高橋博之さんですね。
高橋さんが編集長を務める情報誌「食べる通信」って食べ物の裏側にあるモノガタリを読んだらすぐ食べれるよう食材のおまけが付いてるんだよね。
そうなんです。
前回前々回とですね塾生たちは高橋さんが雑誌で特集した生産者を訪ねて直接モノガタリを聞いたんですね。
熱血の海苔の漁師やほほえみの養豚家に会って塾生も変わってきたよね。
そうですね。
(渡辺)日常で食べてるものを作ってる…気持ちっていうか…ここまで言うんだから今回は終わっていいんじゃない…?駄目です。
駄目?こういうふうにすぐ分かった気になるのがいけないって高橋編集長も言ってますよ。
「気付いた」「学んだ」って口では言えるんですよ。
みんなそう言うんですよ。
だけど部屋を出てしまってですね日常生活に戻ると忘れるんですよ。
だからやってみる!実際に自分たちで「気付いた」「学んだ」って言うんであれば実際にやって形にしてみる。
自分たちの目とそれから耳と鼻と…「食べる通信」を作ってほしいんですよ。
やりますか?
(塾生たち)やります!「食べる通信」作れって無理でしょ。
雑誌を作るっていうじゃなくて塾生たちだけで……というのが課題なんですよね。
東北の車窓から。
今日は岩手県大船渡市を走ります。
列車の窓からは青く光り輝く三陸の海が見えてきました。
それ民放の長いことやってる番組ですよね?そして列車は小さな駅へ。
「恋し浜駅」に向かいます。
そこで会うのは…誰だっけ?いやですから高橋編集長がアポをとった漁師さんですね。
熱いモノガタリを持ってる方ですよ。
明日は釜石へと向かいます。
向かわないですね。
という事で塾生だけでやって来ました。
岩手県大船渡市三陸鉄道の人気スポット恋し浜です。
ここで待っていたのは…。
「ようこそ三鉄の公認キャラクター恋し浜レンです」。
ではなく…。
佐々木淳さん。
ホタテを養殖する漁師で地域のリーダーでもあります。
よろしくお願いします。
(佐々木)ここが…これねほら駅名看板。
「恋し浜」だけに特産のホタテの貝殻に好きな人の名前を書くと恋が成就するとかしないとか。
震災後は地元の人へのエールや復興の祈りが多く書かれるようになりました。
ここがぱっと見た感じほんとにちっちゃな集落だなという感じですよね。
これが「恋し浜」という小さい集落。
津波の時はね実は俺が海の上で仕事してて沖に出るっていう選択肢よりも陸に戻ってうちとかが果たして健在だろうかと。
そっちのほうが心配で陸にぶっ飛んで入ってきて。
4年前建物の3階を優に超える高さ16mの津波が漁船や養殖施設全てを流し去りました。
佐々木さんたちは震災直後漁業の再開を決意。
全国に支援を呼びかけたところ2年後には養殖施設を再建する事ができました。
震災後佐々木さんと共に頑張ってきた…ホヤはホタテに次ぐ恋し浜の特産です。
さあ取材開始!都会の消費者を魅了するモノガタリを探せ!とここでいきなり塾生が爆弾発言。
なんか全然3人の中でホヤ食べた事あるのこの彼だけだし僕たち全く知らない。
「ホヤはまずい」!?その時カメラは見た!思わず目をそらすホヤ漁師山下さんの姿を!「ちょっと来い」。
山下さん塾生を連れ出します。
(塾生)あ〜ホヤだ!実はこんな事もあろうかと山下さん生きたホヤを用意していました。
(山下)それじゃ切ってみようか。
(塾生)ありがとうございます。
(山下)これがちょっと苦いとこで…。
うん。
おいしいです。
「まずいまずい」ってみんなに聞かされて。
めっちゃうまいじゃないですか!「まずい」って言ったのは君だっけか?
(本間)違いますね!えっ?俺こないだ食ったやつ何なんですか?こういう味じゃなかった全然。
鮮度が命のホヤ。
このおいしさを都会の人に何とか分かってほしい。
(渡辺)あいまいな質問で申し訳ないんですがどんな気持ちでホヤを作ってるんですか?それこそさっきも言ったけど…爆弾発言から一時はどうなるかと思いましたが「ひょうたんから駒」意外に取材は順調です。
お二人ともここの浜の出身ですか?スムーズに漁業を継ごうと思ってたんですか?ここでまあ住んで例えば自分のうちだとかお墓だとを守るのであればなりわいとしてはやっぱり海でしょって。
ここもね後継者担い手になる人さえどんどんどんどん少ないのね。
今現在はいるよ。
今現在はいるけども20年後30年後になった場合思いっきり人が減るのさ。
思いっきり人が減った場合どうなるかというと…そうするとどうなるかというと食べる側の人たちも輸入物にしか頼らざるをえなくなる。
我々が「恋し浜ホタテ」という形で食べる側の方々に直接届けるっていう動きをずっとやってきたのね。
12年前から。
漁業を続けるためにはホタテの直販などをして直接消費者とつながっていくしかないと佐々木さんは考えています。
おいしさだけでなく漁業の楽しさも伝えています。
今からの時代やっぱり…大切になってくるんじゃないか。
それが我々が死んじゃっていなくなった未来に……っていう事につながると思うんだよね。
「海を紡ぐ」。
そのために日々どういう仕事をしているのか佐々木さんは塾生をホタテ漁に誘いました。
集合時間はなんと午前2時。
のんびりやって来た塾生を迎えたのはすでに戦闘態勢の佐々木さん。
(塾生たち)今日はよろしくお願いします。
船に乗ると熱心に取材を始めた塾生がいました。
5月半ばとはいえここは東北。
夜明け前の海は寒い。
身にしみます。
港から10分でホタテの養殖場所に到着。
長さ15mのロープを巻き上げるといろいろな海藻や貝が付いたホタテが鈴なりに揚がってきます。
現場でしか見る事のできない食べ物の裏側。
ほらこういうのあるじゃない。
この状態にして籠に入れる。
こういうのは簡単に取れるから。
これとかも。
今これちょっとだけ開いてたんですけどさっと閉じたんで…
(佐々木)生きてるわ。
すごいなと思って…。
これひどい時はなたできれいにする時もある。
(佐々木)そんな時はもう…陸に行くまでに。
陸で1時間。
(塾生)え〜プラスで。
塾生の栗須さんが熱心なのには訳があります。
6年前に亡くなった栗須さんのおじいさんは岩手県大槌町のホタテ漁師でした。
料理自慢のおばあさんは4年前の大津波の犠牲になりました。
生前2人は神奈川県で暮らす栗須さんのもとに毎年ホタテを送ってくれました。
朝早くから働いていた祖父母の姿に思いをはせます。
(佐々木)柱を切ると柱は小さいけどさ。
すごい。
今まだこれ卵が大きい。
これタマゴなの。
(塾生)へぇ〜!この時期のホタテは卵が大きく貝柱が小さいのが特徴。
ここで試食。
あくまでも取材のためです。
あっ!
(佐々木)おいしいだろ?めっちゃうまいです。
あ〜うんめぇ!おいしい。
甘い。
甘い。
ほんとに身がしっかりしてる。
楽しい試食タイムが終わると大急ぎで港へ。
ここからは家族や親戚総出です。
黙々と手際よく作業が進みます。
全国の消費者に新鮮なままできるだけ早くホタテを届けるためです。
祖父母を思い起こしていた栗須さん。
1人作業場を離れました。
美しい朝焼けの海を撮影していると思っていたら…。
(栗須)何て言うか…じい…。
おじいちゃんとかこういう所でやってたんだなと思うと…。
(栗須)すげえすごいきれいだし…。
思いました。
何にも知らなかったので。
いつも会ってたけどでもどんな生き方しててどんだけ一生懸命働いて…。
どんだけ苦労してきたのかとか。
もういないから2人とも。
今になってもっと…思います。
ホタテの取材を終えた塾生は続いて山下さんのホヤ漁の現場に向かいました。
海から揚がってきたこの真っ赤な塊がホヤ。
「海のパイナップル」とも言われています。
こんなの全然想像してなかった。
家も養殖施設も流された山下さん。
震災後に育て始めたホヤが今年ようやく出荷を迎えました。
気をつけてね。
大漁。
大漁おめでとうございます。
ここで講師の高橋編集長登場。
塾生から報告を受けます。
どうでしたか海は?よかったです。
雄大でした。
どんな所が魅力だったのか驚きだったのか教えてください。
ホタテの養殖を見てきて自分がその人にどんな魅力を感じたかというと器のでかさというか。
まだ将来どうなるか分からない人のためにも思ってる。
海を紡いでいくために。
そんな気持ちを持ってやってるっていうところに強い印象を受けました。
(金野)「海を紡ぐ」っていう言葉がすご〜くずっと印象に残って頭に残ってて。
それ淳さんが言ったの?そうです。
地方と都市をかき混ぜるというそういう事を漁協から発信していかなきゃいけないって言ってて。
そうじゃないとこのままだと海が駄目になるって。
はいじゃあホヤチームいきましょうか。
えっと我々は淳さんにご紹介されたホヤ漁師の山下さんという方にお話を聞きました。
イケメンでした?
(2人)イケメンでした!即答ですね。
(町田)12年前くらいから漁師を始めて…。
という事は27か。
その前はサラリーマンをやってたんですけどお母さんが病気になってしまって恋し浜にいなきゃいけないってこともあって恋し浜でホヤ漁業をする事になって…。
2人は山下さんがホヤ漁師になるまでの経緯やこれまでの困難について詳しく報告しました。
今人となりというかそういうやつなんだなと。
ふんでうまいホヤを人に食わせたなって試行錯誤して苦労しながらもやってんだなっていうのも伝わってきたので。
やっぱ興味持ちましたよね。
山下ってどんな男なんだろうって。
山の…山下さんの人生を中心に取材したホヤチーム。
佐々木さんのふるさとの将来にかける大きな夢に注目したホタテチーム。
高橋編集長は両チームの視点を合わせる事が大切だと言います。
で「食べる通信」やってて僕学んだというか勉強したのが…だけど最後強烈な支援者というか…だって佐々木淳さんが言ってる事は「自分たちの子どもや孫の世代もちゃんとホタテを食べ続けられる日本にしよう」って事なんですよ。
それは淳さんだけがよくなる話じゃなくて栗須君も金野ちゃんもその子どもたちもこのおいしいホタテを食べられる日本に俺はしたいんだとあの人は言うんだよね。
でかいんですよ話が。
だけど大事なのは…まだそのゴールだけ見せちゃ駄目でスタートしてる所からデットヒートを繰り広げて追い越したり追い越されたり途中の給水所で取り損ねたり苦しい表情を浮かべながらゴールにたどりついた所まで見て人は初めて最後のゴールに感動できる共感できるんだ。
まだ時間あると思うので…う〜んやり直しになっちゃったね。
東京でのプレゼンまであと1週間。
ギリギリまで粘れって事ですね。
この塾生気合い入れてスーツで話聞きに行ったの?あのね就職活動の合間に時間を作って取材に行ったんだよ。
おっこっちの塾生は電話でチャチャっと済ませようと。
チャチャっとって言わないの。
それぞれ一生懸命考えてモノガタリを引き出そうとしてますよ。
それで次回はチャチャっと発表会するわけね。
それがそう簡単にいかないんですよ。
プレゼンを聞くのは高橋編集長の雑誌の辛口読者ばかりなんです。
「熱い思いがある人。
熱い思いがある人。
伝えたいものがある」って言うばっかりで何を一体伝えたいんだろうと。
さあ最後に塾生が流すのはうれし涙かそれとも悔し涙か。
「ごちそうさまのチカラ」最終回。
(2人)お楽しみに!2015/07/20(月) 23:00〜23:20
NHKEテレ1大阪
東北発☆未来塾「食べる人を魅了する つくる人の“モノガタリ”を探せ!」[解][字]
講師の指令で「食べ物を作る現場」岩手県のある港を訪れた塾生。待っていたのは、復興にもえる二人の漁師。熱い物語を聞き出すはずだったが…。MC:サンドウィッチマン
詳細情報
番組内容
講師は、食材とそのモノガタリをテーマにする人気雑誌の編集長・高橋編集長。5人の塾生に命じたのは「食べ物を作る現場を取材して、消費者が応援したくなるようなモノガタリを見つけ出せ!」。塾生たちは、岩手県大船渡のとある漁港を訪ねる。そこには、復興にかけるホタテ漁師とホヤ漁師が待っていた。超早朝の漁に同行までしてモノガタリを探すが、高橋編集長から思わぬダメ出しが…。MC:サンドウィッチマン 語り:吉本実憂
出演者
【出演】NPO東北開墾代表…高橋博之,【キャスター】サンドウィッチマン,【語り】吉本実憂
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
情報/ワイドショー – グルメ・料理
趣味/教育 – 旅・釣り・アウトドア
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
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日本語(解説)
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