福島県いわき沖の海です。
2年前から週に一度網を入れる試験操業が続けられてきました。
モニタリング調査によって国の基準1kg当たり100ベクレルを長期間にわたって安定して下回った魚種のみを取っています
その魚種は当初の15から64種に増えています
県漁連は国より厳しい50ベクレルを出荷の基準とし抜き取り検査をしてきました。
今では97%が検出限界値未満です。
それでも福島産の魚へのイメージは元に戻っていません
東北有数の漁業基地いわき市。
小名浜を中心に8つの港が点在しています
震災の日現地の調べで8mの津波がここを襲いました。
犠牲者は330人に上っています。
更に原発事故により海が放射能に汚染されました。
その後も度々起きた汚染水の問題。
今年2月にも新たな汚染水漏れが明らかになりました
そしてモニタリング調査では数は大幅に減ったものの国の基準を上回る魚が今年に入って4検体見つかっています。
以前のような本格的な操業にいつ戻れるのか模索が続いています。
その一方でいわきの魚へのニーズは高まっています。
試験操業は週に一度。
漁獲量は以前の3%にすぎません。
慣れ親しんだいわきの魚はすぐに売れてしまいます
6月末市内の水産会館に漁業関係者が集まりました。
どうすればいわきの漁業を再生させる事ができるか去年に続いて話し合います
集まったのは漁業者小売店そして水産試験場や市の職員。
地元の高校生も参加しました
今回もですね科学的なデータを基にこの福島の海の現状について明らかにしてそしてどうすれば漁業の再生を図っていけるのか考えていきたいと思っております。
まずですねひと言ずつ…。
もうあれから4年。
これが果たしていつごろになって元の生活に戻るのか元の海に戻るのか。
これが疑問で…。
目から涙出るくらい悔しい思いで…。
原発汚染水漏れの事故は直接我々にもやはり影響が出てきました。
やっぱり取り引きの打ち切りとかマイナスのイメージになってるんじゃないかと思って。
これからどんどんどんどんいい魚揚がってますのでどんどんどんどんこういった魚をアピールしていきたいなと思っております。
震災後夜海を見ても船の明かりとかなかったんですけど最近だと試験操業とはいえど船の明かりが海には見えているのでその光がどんどん増えていけばいいなと思っています。
今日は科学的なデータで今の福島の海の現状についてまずしっかり押さえておきたいと思います。
今回の復興サポーターは去年に続き…
今回も福島の海の現状について科学の立場からできるだけ客観的に今の状態についてお話をしたいというふうに思っております。
神田さんは原発事故直後から海水や海底の泥砂などのデータを分析し魚の汚染のメカニズムを研究してきました
今回のお話も特にセシウム137を中心にお話をいたします。
これは放射性セシウムが一番影響が大きかったという事がございますし引き続き注視していく必要があるという事でこれを中心にお話するわけですけれどもストロンチウム90ですとかトリチウムですとかの事も考えていかなければいけないのは確かでございます。
まあその点は指摘しておきたいというふうに思っております。
それではまず2011年3月から4か月間のシミュレーション結果でございます。
初めに事故直後の海の汚染をシミュレーション画面で見ていきます。
最初の汚染は大気中に放出された放射性物質が海に入ったものです。
3月26日ごろから高濃度の汚染水が流出したと見られています。
セシウムの量はさまざまな推計があり3.5から最大27ペタベクレルとされています。
4月6日に原発2号機の取水口付近で汚染水を止めましたがその後も小規模な流出が続いたと見られています。
以後急速に海水は希釈されていきました。
今回の事故で陸上や海中などに放出されたセシウム137の総量は17〜77ペタベクレルと推定されています
チェルノブイリの事故と比べてみますと総量が85ペタベクレルと言われております。
17〜77のうち妥当であろうという量としてはチェルノブイリの1/3くらいかなというところだと思います。
小さな事故ではないですがチェルノブイリをはるかに上回るというような事はないだろうと思います。
それが昨年ですねどういうふうになってきたのかについて見て頂いてます。
2014年でも出ています。
ただしですね最初の年2011年の汚染とはもう本当に格段に少ないごく僅かずつ出てるという状況です。
去年1年間の海への流出は…
今回の事故で出た汚染水の総量と比べると非常に少ないと神田さんは言います
それでまあ次にですね今年の2月に大きなニュースになった汚染された雨水の流出という話なんですけども…。
続いて今年問題となった汚染水漏れについて流出したセシウムの総量を試算しました。
2号機建屋の搬入口の屋上にたまった雨水が高濃度に汚染され港湾外に出ていました。
試算に使ったのは東京電力が発表した雨水に含まれていたセシウムの濃度。
そして平面図から推定した屋上の面積。
それにこの周辺の地域の降水量を考えあわせました。
その結果去年1年間で最大4.78ギガベクレル。
この年の総量に比べて200分の1から2000分の1である事が分かりました
あの〜一個一個の量としては非常に少ないわけですけれども僅かだからいいやという話ではないと思います。
漁業の再開という事を考えれば是非速やかに放出を止める努力をして頂きたいものであるというふうに私も思います。
それで最後に福島県の沖合の海水がどのくらい今なってるかという事を見て頂きたいと思います。
で事故の直後…4月ですね。
30km沖合で18万6,000ミリベクレル。
これがですね今年になってどうなってるかといいますと同じ30kmで1当たり2.2ミリベクレル。
それから15km沖合で4.8ミリベクレルです。
で2.2とか4.8はどういう意味のある数字という話なんですが原発の事故の前に福島県沖をはじめ太平洋で一般的に観測されていた濃度というのは1〜2ミリベクレルくらいです。
これはあの〜…1950年代60年代の大気圏内の核実験で世界中にまき散らされたものが海の中にもまだ残っていた。
その値が事故の直前で1〜2ミリベクレルくらいですよという話なんですけれども幸いな事に海水は速やかに希釈されて今ではほとんど事故前のレベルに近いところまで戻ってるというふうにまとめてよろしいかと思います。
なので海水についてはもうほとんど少なくとも沖合20kmより遠い所に関しては元に戻ったというふうに言っていいと思います。
海はきれいになってきてるという事なんですけれどもごくまれですが今でも国の基準値を超える汚染された魚が見つかってるのも事実です。
でこれがどういう事なのか研究の最先端を取材しましたのでご覧頂きたいと思います。
福島県の調査では国の基準を上回る魚が今年4検体見つかっています。
いずれも沿岸の海底に住むシロメバルなどでした。
なぜこうした事が起きるのでしょうか
海の放射能汚染を調査してきた東京大学のブレア・ソーントンさんです
長さ8mのこの装置を海底に沈め放射能を測定します
福島第一原発の沖合の海底を調べています。
装置を海の底をはうように移動させ調査します
この線が装置を海底にはわせた所。
青は数値が低く赤に近づくにつれ高くなります。
2013年のデータを見ると原発の近くは汚染の値が高く沖合にも赤の高い所がある事が分かります。
赤のポイントはどんな所なのか海底の様子も調べました。
画面左が岩場右が泥地です。
放射能は岩陰の泥地に入ると急激に値が高くなっています。
縦横に装置をはわせてみると同じような所から高くなっています。
こうした岩陰やくぼ地にセシウムがたまっていました
続いて2013年と14年を比較してみます。
全体に汚染の値が低い青が増えて汚染の高い赤や黄色が減っている事が分かります
放射性セシウムはどれだけ減ったのか1つの場所で見てみます。
この場所では1年間で半分以下に減っていました。
汚染のレベルは着実に下がっていました
このように海水や海底の汚染が改善しているにもかかわらずなぜ今もなお国の基準を上回る魚が見つかるのか?解明が進められています
その原因ではないかと研究されているのが「マリンスノー」という海に浮遊する物質です。
マリンスノーは海の生き物のふんや死骸などに泥が混ざったものです。
マリンスノーの研究をしている…
石丸さんはこの装置を福島沿岸の汚染濃度の高い海域に沈め3年前からマリンスノーなどを集めてきました
そして汚染の度合いを調べると高いもので1kg当たり1,550ベクレルのセシウムを含んでいました
マリンスノーはアミなどの餌になります。
そのアミは今も時折国の基準を超えるシロメバルなどの餌となります。
石丸さんはマリンスノーに含まれるセシウムが食物連鎖によって魚の体内に入ったのではないかと考えています
更に興味深い事が分かりました。
海水や海底の汚染の値が減っている中これだけは2年前と比べてそれほど値が減っていなかったのです
これはどういう事なのかというと…
石丸さんの仮説です。
セシウムが付着したマリンスノーの一部は海流によってそれほど拡散されず福島沿岸にとどまって食物連鎖を通してシロメバルなどの魚の体内に入っていると考えています
何か魚を汚染されるようなものがあるとすれば石丸先生今調べられてるようなマリンスノーみたいなものだろうなと。
実際にこれ値が高いわけですのでそこが一つの可能性です。
そういう考え方も含めていろいろまだ研究を進める余地があるんだろうなというふうに思っています。
神田さんどうもありがとうございました。
次に水産試験場の藤田恒雄さんに出荷制限が解かれ試験操業の対象になっている魚について話をしてもらいました
試験操業で取れた魚は市場に出ています。
コウナゴなどの沿岸の魚。
ホウボウなど沿岸の底魚。
そしてアワビやホッキ貝など。
更に沖合の魚と合わせて64種です。
これらは国の基準を長期間にわたって安定的に下回り更に抜き取り検査によって県漁連の基準1kg当たり50ベクレル未満である事を確認して出荷されています
続いてまだ試験操業の対象となっていない魚の1つシロメバルについてモニタリング調査の結果を踏まえて話がありました
シロメバルの話になります。
今年1月に3検体ほど100ベクレルを超えたものが出ましたが全体にはもう既に下回るような傾向になってきてます。
まだ今はすぐに取るというわけにはいかない状況ではあるけれども全体では明るい見通しになってるというふうに言えると思います。
以上です。
豊かだったいわきの海。
今さまざまな課題を抱えながらも少しずつ回復してきています。
そうした中将来の本格操業も視野に入れた新しい動きが始まっています。
試験操業ではサイズを測り大きさが基準に達した型のよいものだけを出荷する取り組みが始まっています
いわきの高校では放射性セシウムについて学びながら魚肉ソーセージを作る実習が行われていました。
指導しているのは…
震災後魚肉に含まれたセシウムを取り除く研究を続けてきました。
ミンチ状にした魚肉を食塩水に十分にさらします
最後に水を絞り魚肉だけを取り出します。
こうした作業によって万が一セシウムが入っていても7割〜9割以上を除去する事ができます。
この日は授業に関心を持った地元の水産加工会社も見学に来ていました
最後に形を整えて完成です
こうした努力の積み重ねが消費者の安心につながる事を目指しています
東北有数の漁業基地いわき市。
震災後放射能汚染に加え高齢化と後継者不足は一段と深刻化しました
それでもなお前を向き漁業の再生を目指そうという動きをここからは見ていきます
市場に出荷できる魚が増える中でいわきの港では将来の本格的な操業を見据えまして漁師の皆さんが取り組みを始めています。
ご覧頂きましょう。
いわきの特産物ホッキ貝は去年6月試験操業で漁が再開しました
かつては日本一の生産量を誇ったいわきのホッキ貝が復活に向け歩み始めました
ホッキ漁のリーダー…
震災前20人いた漁師は今4人に減っています。
しかし佐藤さんはなんとかかつてのようなホッキ漁を復活させたいと願っています
震災前いわき市四倉の港近くにあったホッキ貝の直売所です
粒の大きなホッキ貝が飛ぶように売れていました。
地元だけでなく首都圏からも観光客が詰めかけていました
この直売所の成功には一つの理由がありました。
それは漁師同士が助け合い支え合う「共同操業」の仕組みでした
多くの浜では漁師一人一人が船を持ち競い合うように貝や魚を取り合います
一方ここでは漁師が共同で専用の船を買い一緒に操業して利益もできるかぎり公平に分配していました。
こうすれば競争がないため乱獲が防げるうえ形が大きくなってから出荷できるので高い収益を上げる事ができました
佐藤さんたちが共同操業に乗り出した理由は漁業者の高齢化と後継者不足でした。
体の弱った高齢者は漁獲量が減り生活も苦しくなっていきます。
佐藤さんたちは同じ港の仲間として支え合って暮らしていこうとしたのです
佐藤さんたちは週一日の試験操業が終わり本格的な操業ができるようになったらもう一度この港で共同操業を始めようと話し合っています。
一段と高齢化が進む中助け合って暮らしていこうとしています
今日はですねホッキ漁をしている田所義明さんに来て頂きました。
どうぞお入り下さい。
(拍手)今日はホッキの会長であります佐藤さんお孫さんのお宮参りという事で今日は出席されませんでしたのでよろしくお願いいたします。
やっぱり皆さん復活させたいという気持ちは強いんじゃないですか?それはありますね。
結局共同作業する事によって年配の方と若い方が一緒にコミュニケーションをとりながら和気あいあいと仕事をしながらあとその水揚げ分を公平に分けて末永く生活の安定とかそれもやっていけるという事ですごく魅力的な共同操業だと思います。
今高齢の方でって言うと80になる方もいるんですけどもその方には無理のないような仕事をして頂いてあと力仕事なりちょっと複雑な部分のところは若い方にやって頂くという事でうまくそれはやっております。
佐藤さんにもよろしくお伝え下さい。
(2人)ありがとうございました。
田所さんでした。
いわきの海では今消費者の理解を取り戻そうとする動きも始まっています。
首都圏などの消費者を船に乗せて漁の様子や放射能の検査体制などを見てもらうスタディツアー
(女性)すご〜い!
福島大学の学生が漁業者の協力を得て行っています
現場で話し合い一人一人の消費者の納得を得ていく中から漁業再生の道を探ろうとしています
長期間にわたって安定的に国の基準を下回り今年は97%が検出限界値未満となっているいわきの魚介類。
ここからは消費者とのつながりについて考えていきます
消費者の信頼をどう勝ち取っていくかここからはその問題について考えていこうと思います。
全国的に見ても消費者のニーズをしっかり捉えてそれを漁業の再生に結び付けようという動きが加速してるんですけれどもその先進的な例をご覧頂きましょう。
神奈川県のすし屋さん。
常連客でにぎわう人気店です
この魚はある遠くの離島からこの日宅配便で送られてきたものです。
魚が取れた場所は山口県萩市の「大島」です。
萩の港からフェリーで30分の離島です
全国120の料理店に魚を届ける…
船団の漁師は60人。
独自の販売ルートを開拓し島の漁業を再生させました
午前10時から船団の船20隻が次々に日本海に出ていきます
坪内さんは事務所に戻り営業活動を始めます
既に一部は予約が入っています。
更にメールで営業をかけていきます
船団長の長岡秀洋さんは坪内さんとともに新しい漁業に挑み続けてきました
光に集まるアジやサバを網で囲い込む巻き網漁
脂ののった萩のアジは高値で取り引きされています
(呼び出し音)
電話をかけアジサバの他にはどんな魚が取れているかを確認します。
その情報は即座に顧客に伝えられます
朝6時船が港に戻ってきます
漁獲量の95%を占めるアジサバは市場を通して出荷されます
全国の料理店に送られているのは網の中に一緒に入ってくる「混獲魚」が中心です
船上で血抜きをした魚を注文に合わせて丁寧に箱詰めし宅配便で店に直接届けます。
発送前に写真を撮り届け先にメールします。
商品の内容を確実に伝えるためです
坪内さんたちが新しい漁業を始めたきっかけは漁業者の高齢化と後継者不足でした
日本海でも乱獲による漁獲量の落ち込みが目立ち始めていました
そのころ結婚を機に坪内さんが萩に移ってきました。
学生時代に会社を起業した事もある坪内さんの経験を買って長岡さんたちは新しい漁業を模索し始めました
萩に住み魚の格別なおいしさを実感していた坪内さん。
最初に思いついたのはその魚を直接都会に届ける事でした。
4年前の事です
東京や大阪の店を回り飛び込みセールスで売り込みました。
1つの店が取り引きを始めるとおいしいといううわさが広がり評判が評判を呼んでいきました
しかし課題がありました。
市場や仲買への配慮です。
通常魚は市場を通って市場に出ていきます。
市場はその手数料などで運営されているのです。
そこで坪内さんたちは主力のアジサバは市場を通す事にしました。
そして混獲魚だけを消費者に直接届ける事にしたのです。
その際にも港などを使う事から市場に手数料を払う事にしました。
また魚が足りない時は仲買から融通してもらい代金を支払います
更に箱詰めに工夫を凝らしました。
市場の取り引きは最低20kgが単位です。
それを3kg5kgと小分けし鮮魚ボックスと名付けて消費者のニーズに応える事にしたのです
こうした工夫から魚の単価は2倍近くになり売り上げも伸びています
萩大島船団丸に入りたいと島に全国から移住してくる若者が相次いでいます。
新しい漁業を作りたいという坪内さんたちに共鳴して集まってきた若者たちです
今日はですね萩大島船団丸代表の坪内知佳さんが駆けつけて下さいました。
お呼びしましょう。
どうぞお入り下さい。
(拍手)よろしくお願いします。
今見て頂いたとおりまあ6次産業化と…よく言う6次産業化に取り組んでいるというところなんですけれどもやっぱり地元の方が漁業者さんが水産関係者さんがやって潤ってこその本質なのかなって私自身は思ってるんです。
で県外から漁業者水産関係者を目指して…と言ったらあれなんですけどそういう子たちが県外からどんどんどんどんと移住をしてくれて。
7人のIターンの受け入れをしていてですねさっき出てきてた若い子2人世のため人のためにお客様に直接魚を届けておいしかったよありがとうって言ってもらえる世のために立てるすごくいい職場だって思ってるんです。
さっき出てきた彼なんかも最初は「夢も希望もないんです僕」って言ってたんですけどもうちに来て2か月で生き生きして本当に別人みたいに金髪だった髪の毛も真っ黒にした。
何かそういうふうに本当にこう何て言うんでしょう1次産業ならではの伸びしろ。
その世の中を豊かにする伸びしろっていうのが私あるのかなっていうふうに思って今活動をしています。
いわきの皆さんがここでもここに合った形でどんどんと新しいスタイルスタンスでやっていくその人っていうのはそろっているのかなというふうに私自身すごく強く感じてます。
ここからはグループに分かれてどうすればいわきの漁業を再生できるか話し合っていきます
福島大学の学生が議論を手助けします
例えばね…
最後に意見をまとめて発表します
私たちはホッキ貝のをテーマにして討論しました。
直売場ってのがあれば実際にいつでも行けばホッキ貝が買えるんだというところでやっぱり直売所の設置っていうんですかこれは必要だなと思います。
あとはこの情報発信。
これはインターネットとかあとは広告とかそういう事でいわき市の情報誌とかいろいろありますからそれなどを利用してどんどん発信していけたらと思います。
いわき名産のおいしさこれからはおいしさを伝えていこうと。
まずスクリーニング検査は継続してやっていく必要があるんだろうという事と高校生大学生…外部への発信。
我々の世代ではできないけど若い人たちはこれは当然だよねというような手段でまず発信をお願いしたいというのと伝えてくれる事がこれからの復興に大きくつながってくれるんだろうという話が出ました。
まずいわきの魚をいわきブランドとして売り出すという事でウニやアワビなんかをほんと珍しいというか高値で売れるような魚をちゃんとしっかり売っていくと。
で漁業者さんにブランドとして売り出すのであればちゃんと質の良い魚をしっかり毎回揚げてほしいというふうに思います。
(拍手)ほんとにサービスとかですねお客様の市場っていう部分でどんどんどんどん巻き込んでいける可能性が大いにあるものだなっていうのを私すごく今日感じまして。
皆さんが思い一つなんだなというのものすごく感じたんですね。
ここの地元の水産に対してやっぱりこう今後どうなるんだろうっていう不安もたくさんありながらでもやっぱり「どうにか存続を」って一生懸命「形変えてでも」って前向きに見てらっしゃる姿というのに非常に感銘を受けまして。
私も何かお手伝いできる事があるんであれば今後もずっと関わらせて頂きたいなと感じています。
今日は本当に長時間お疲れさまでした。
(拍手)ありがとうございました。
今日の感想をですね…。
なかなかこういう機会がないのでねこういう若い人たちと話できるっていうのは自分らの勉強にもなるし今後の自分らがどうやってこれから生活していくかというまあね少しでもこうねやる気が出るようなねあれが出てきたんじゃないかなとそういう思いです。
昔からやっぱり若い人が動けば世の中も変わると思うんですね。
だから今後ますます若い人の力に頼りたいと思っています。
よろしくお願いします。
前向きな考えでまたこれを機会に実行力に励みながら一丸となって一歩一歩前進していきたいとそのように思ってる次第です。
今日はどうもありがとうございました。
いろんなテーマの話ができたっつう事が私の今日の大きな収穫だったという事ですね。
それともう一つこんだけのテーマが今度誰がいつまでやんのかという事になるとまた熱が入ってくるんじゃないかなと思っております。
今日はほんと長時間皆さんありがとうございました。
(拍手)
坪内さんはいわきの魚と消費者の新しいつながり作りに乗り出しました。
福島を支援したいという全国の料理店や消費者に呼びかければ新たな販路は開けるのではないかと話し合いを始めました
いわきの漁業は少しずつ前に進もうとしています
放射能汚染からの漁業再生という課題に科学者と漁業者そして地元の高校生大学生が世代を超えて向き合っていこうとする姿。
印象的でした。
さて震災の被害に遭った沿岸部には旬の海の幸をふんだんに使った名物料理がたくさんありますよね。
それぞれの地域で料理自慢の浜のかあちゃんたちによる料理紹介しましょう。
日本三景の一つ松島。
今旬を迎えているのはあなごです。
松島のあなごは小ぶりで身がぎゅっと詰まっていると言われています。
夏に向けて身に脂がのってきます。
直売所を営む浜のかあちゃんに作ってもらうのは煮あなごの丼。
おいしいあなごです。
たれはしょうゆみりん砂糖酒。
火加減はかあちゃんの勘と経験。
10分ほど煮込みます。
あなご丼の出来上がりです。
はいどうぞ。
絶妙のたれと相まってあなごはふっくらやわらか。
御飯にもばっちり。
さあ続いては…?荒浜漁港で一番の水揚げ量を誇るかれい。
10種類近く揚がりますがお薦めは…?小ぶりなマガレイは地元の人たちによく食べられています。
煮つけ塩焼き何でもあれなんですが浜のかあちゃんが作ってくれるのは丸ごとから揚げ。
頭を落として下ごしらえ。
火が通るまでじっくり待ってひっくり返します。
かれいのから揚げ出来上がりました。
外はカリッと身はふっくら。
塩やポン酢とご一緒に。
本当に浜ごとにおいしい食材ありますよね。
この松島のあなご私も自分で釣って料理をした事があるんですがこの味付けだけは浜のかあちゃんたちに学ばなければなりませんね。
さあ浜のかあちゃんたちの名物料理1分の番組で随時放送します。
これからも季節ごとに海の幸を使った料理をご紹介していきます。
さあそれでは被災した地域で暮らす方々の今の思い。
宮城県石巻市北上町の皆さんです。
俺は北上町小室で漁業をしてます。
津波で家から工場から全部流されましたが2012年仕事を再開しました。
現実として風評被害で海産物の売り上げは厳しいですがこれも含め…私は北上町白浜で暮らしていました。
でも先の震災で妻と孫2人を亡くしました。
大変な目に遭いましたけれども自分の生まれ育ったこの地に愛着がますます増してきているのは間違いないと思います。
石巻の小泊で漁業をしています。
私は12年前に東京から嫁いできました。
(阿部)震災直後から東京の友人と連絡を取り合ってボランティアで来てくれた人もいました。
あの時はありがとうございました。
(恵)私たちは元気で楽しくやってます。
(阿部)全国の皆さんこれからもよろしくお願いします。
2015/07/21(火) 02:00〜02:50
NHK総合1・神戸
明日へ−支えあおう−復興サポート「放射能汚染から漁業再生〜福島 いわき市2」[字][再]
いわき市では2013年秋から試験操業が始まり、現在64魚種にまで増えている。科学的な最新の調査データを元に、消費者の信頼回復と、漁業再生への道筋を探る。
詳細情報
番組内容
原発事故によって深刻な被害を受けた福島の海。いわき市では2013年秋から、週に一度の試験操業が始まった。国の食品基準を長期間にわたり下回ることが確認された魚種のみを出荷しており、現在64種にまで増えている。しかし福島産の魚への風評に加え、震災後、高齢化や後継者不足が加速し、将来の見えにくい状況が続く。科学的な最新の調査データを元に、どうすれば消費者の信頼を取り戻せるのか、漁業再生の道筋を探る。
出演者
【ゲスト】東京海洋大学教授…神田穣太,萩大島船団丸代表…坪内知佳,【キャスター】内多勝康
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – 社会・時事
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
情報/ワイドショー – その他
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