NHKニュース おはよう日本 2015.07.21


おはようございます。
7時になりました。
東芝の経営体質を厳しく批判しました。
東芝の会計処理の問題を調べていた外部の専門家で作る第三者委員会は、きのう、調査結果をまとめた報告書を会社側に提出し、一連の会計処理の中には、経営トップらを含めた組織的な関与があり、意図的に見かけ上の利益のかさ上げをする目的で行われたものがあると断定しました。
東芝の第三者委員会が、きのう、田中社長らに提出した調査報告書の要旨です。
インフラ工事や半導体、パソコンなどの幅広い事業で会計処理の問題が見つかり、第三者委員会は、平成21年3月期以降の利益について、合わせて1518億円の下方修正が必要だと指摘しました。
一連の会計処理の中には、経営トップらを含めた組織的な関与があり、意図的に見かけ上の利益のかさ上げをする目的で行われたものがあると断定し、組織的に不正な会計処理を行った経営体質そのものを厳しく批判。
社長がチャレンジと称して、毎月の定例会議の場で利益などの目標の達成を強く迫り、過大な目標でも達成するよう厳しく求めていたとしています。
さらに経理部は、監査法人が利益のかさ上げに気付かないよう、不十分な説明を意図的に行うなど、組織的な隠蔽を図っているとも見られる行動を取っていたと指摘しました。
報告書で、目標の達成を厳しく強く求めていたと指摘したのが、今の田中社長、前社長の佐々木則夫副会長、そして元社長の西田厚聰相談役の、3人の歴代トップです。
見かけ上の利益をかさ上げする会計処理につながったとされるのは、西田氏が社長だった平成20年。
リーマンショックによる業績悪化の懸念が広がる中、パソコン部門に対して、50億円の営業利益の上積みを求めました。
こうした要求は、後任の社長の佐々木則夫氏のころに加速し、決算がまとまる直前に、3日で営業利益を120億円改善するよう求めたこともありました。
さらにパソコン部門が利益のかさ上げをやめたいと訴えても、認めませんでした。
今の田中社長も、かさ上げの金額を縮小してきましたが、問題の会計処理をやめることはありませんでした。
佐々木氏と田中氏は、テレビや半導体の事業でも、目標の達成を強く求め、それぞれの部門が利益をかさ上げしていたことも認識していたとしていて、経営トップが関与する形で、利益至上主義ともいえる状況が、長期にわたって続いたと指摘しています。
では取材に当たっている経済部の野口記者とお伝えします。
歴代の社長が行ったことを見てきましたが、日本を代表する会社で、なぜこのような問題が起きてしまったんでしょうか。
その点が今回の報告書で最も注目されるポイントの一つだと思います。
報告書には、東芝には上司の意向に逆らうことができない企業風土があったと指摘しています。
そのことを象徴することばが、チャレンジというキーワードです。
こちらですね。
チャレンジというと、目標に向かって頑張るという意味かと思ってしまいますが、今回は違うんですよね。
東芝でいうチャレンジは、もっと厳しいものなんです。
社長がチャレンジと称して、会議の場で高すぎる利益などの目標でも、必ず達成するよう、厳しく求めていたとしています。
そうした強いプレッシャーを受けて、部下たちは、問題の会計処理を行わざるをえない状況に追い込まれたとしています。
NHKの取材に対して、小会社の元社長や、元幹部は、資料の書き直しを何回もさせられたり、罵声を浴びせられたとか、有無を言わさず、とにかく利益を出せ、業績を上げろの繰り返しだったなどと話していました。
サラリーマンなら、社長に言われれば逆らえないということもあるかもしれませんが、そうした事態を防ぐ仕組みというのは、本来、企業にあるものなんですよね?
さまざまな仕組みが確かにありました。
しかし結果として、いずれも機能していませんでした。
例えば東芝は、以前から監査委員会という組織を設けています。
社外の取締役も入れて、経営を見張るもので、これによって東芝は、企業経営としては先進的といわれてきました。
しかし報告書は、内実を見ると、財務などの知識が十分なメンバーがいなかったことなどから、機能しなかったと結論づけています。
まさに仏作って魂入れずだったというわけです。
そうなんですね。
こうした監査委員会をしっかりと整備すれば、いわゆる利益至上主義は改まるものなんでしょうか。
当たり前ですが、コンプライアンスを重視する企業風土を、どう取り戻すかです。
何が重要なのか、専門家に聞きました。
報告書では、社外取締役などを統括責任者に置いた、強力な内部監査部門を設置して、経営トップによる不正が行われたとしても、監査を適切に行えるようにすべきだとしています。
東芝はきょう、田中社長が記者会見をします。
田中社長はすでに関係者に辞意を伝えていますが、報告書で問題を指摘された田中社長を含む3人の社長ら、経営陣の責任などについて、どのような考えを示すのか、注目されます。
経済部の野口記者に聞きました。
次です。
鹿児島県では、局地的に猛烈な雨が降り、50年に1度の記録的な大雨をなっている所があります。
鹿児島県では、きょう昼ごろにかけて、局地的に非常に激しい雨が降るおそれがあり、気象庁は、土砂災害に厳重に警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、湿った空気の影響で、九州南部や奄美地方では、大気の状態が不安定になり、発達した雨雲が流れ込んでいます。
鹿児島県の十島村諏訪之瀬島では、午前4時40分ごろまでの1時間に、98.5ミリの猛烈な雨が降りました。
気象庁は、十島村の中之島と諏訪之瀬島、口之島、それに屋久島町に、50年に1度の記録的な大雨となっている所があるという情報を発表して、厳重な警戒を呼びかけています。
また鹿児島県では、これまでの雨で、土砂災害の危険性が非常に高まっているとして、土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。
鹿児島県では、きょう昼ごろにかけて、局地的に雷を伴って、1時間に70ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあります。
気象庁は、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水や川の増水に警戒するよう呼びかけています。
きょうは、東北南部から近畿にかけての広い範囲で、晴れて気温が上がり、各地で35度以上の猛暑日が予想されています。
気象庁は、水分をこまめにとるなど、熱中症に十分注意するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、きょうは東北南部から近畿にかけての広い範囲で晴れて気温が上がり、各地で厳しい暑さとなる見込みです。
日中の予想最高気温は、埼玉県熊谷市で37度、前橋市や甲府市などで36度、東京の都心や横浜市、長野市、静岡市、京都市、金沢市、福島市で35度などと、各地で猛暑日が予想されているほか、広い範囲で真夏日となる見込みです。
気象庁は、各地に高温注意情報を発表して、こまめに水分を取ったり、適切に冷房を使ったりして、熱中症に十分注意するよう呼びかけています。
静岡県西伊豆町で、家族連れなど7人が、川岸に設置された動物よけの電気柵で感電し、男性2人が死亡した事故についてです。
警察は、きょう現場検証をして、専門家の立ち会いのもと、川の水に漏電した場合の電気の流れ方などについて、詳しく調べることにしています。
おととい、静岡県西伊豆町で、2組の家族など合わせて7人が、川岸に設置されていた動物よけの電気柵で相次いで感電し、川崎市宮前区の尾崎匡友さんと、神奈川県逗子市の岩村知広さんの2人が死亡したほか、岩村さんの妻と8歳の長男が大けが、ほかの3人が軽いけがをしました。
警察のこれまでの調べで、7人が感電した電気柵には、100ボルトの家庭用のコンセントから電気が流れていて、電線の一部が切れて川の中に垂れ下がり、漏電したと見られています。
このため警察は、きょう現場で、専門家の立ち会いのもと、川の水に漏電した場合、電気がどのように流れるかなど、事故の原因を詳しく調べることにしています。
また経済産業省も、現地に職員を派遣して、この電気柵に、法律で定められた漏電を防止する装置が取り付けられていたかどうか、調べることにしています。
次はこちら。
1961年以来、54年にわたって国交を断絶していた、アメリカとキューバです。
正式に国交を回復し、双方の首都では大使館が業務を再開しました。
ワシントンにある、キューバの利益代表部が、20日の朝から、正式にキューバ大使館となりました。
一方で、キューバにあるアメリカのグアンタナモ収容所について、ロドリゲス外相が、関係正常化に向けては、返還が必要だと述べたのに対して、ケリー長官は、今のところ、返還する予定はないと述べるなど、対立する場面もありました。
こちらはキューバの首都ハバナです。
アメリカ大使館も再開されました。
一方で、不安の声も。
では、キューバのハバナで取材している、鴨志田記者に聞きます。
鴨志田さん、さまざまな声があるようですが、キューバ国民はどのように受け止めているんでしょうか。
50年以上にわたって対立を続けてきたアメリカとの国交の回復が果たされたことを、ハバナの人々は一様に歓迎しています。
今後は、アメリカからの観光客が増えたり、企業の進出が進んだりすることで、暮らし向きがよくなることへの期待が広がっているんです。
私が実際に取材した飲食店の店長も、店の中にフィデル・カストロ氏やチェ・ゲバラのポスターを掲げて、これまで反米思想に共鳴していたという一方で、今、アメリカと和解をすることは、決して妥協や敗北ではなく、現実に即した政策の転換なのだと話していました。
また、アメリカに亡命した肉親や知人との再会を果たすことへの期待の声も多く聞かれます。
期待が高まっているようですが、今後、乗り越えるべき課題はどういった点でしょうか。
確かにキューバ政府にとりましては、アメリカとの国交の回復は、長年の国際的な孤立から脱却し、経済の低迷を打開するうえで、避けられない判断だったのかもしれません。
ただ、アメリカと国交の回復は果たせても、経済制裁が解除される見通しは立っておらず、今後、キューバ国民の生活がどこまで上向くのか分かりません。
むしろアメリカから情報や文化が持ち込まれ、人々がより自由を求めるようになれば、社会主義体制が脅かされるような事態が起きることも考えられます。
アメリカとの歴史的な国交の回復を果たしたキューバ政府ですけれども、今後は国内で難しいかじ取りを迫られることになりそうです。
さて、次は、暑い日が続く中、食欲をそそるウナギについてです。
今週の金曜日は土用のうしの日。
きのうも街のウナギ屋さんはかば焼きを求める人たちで大にぎわいでした。
しかし、日本で親しまれているニホンウナギの漁獲量は年々減り、環境省や国際機関から、絶滅危惧種に相次いで指定されました。
ただ、ウナギの生態は未解明で、どう守ればよいのか分かっていません。
謎に迫る最新の研究に期待が高まっています。
おととい、東京大学で開かれたシンポジウムです。
タイトルは、科学はウナギを救えるのか。
研究者だけでなく、小売り業者や養殖の関係者も参加しました。
シンポジウムに参加した東京の生協です。
これが取り扱っている商品になります。
鹿児島で養殖されたウナギを、かば焼きにして販売。
人気商品ですが、仕入れを増やすことに不安もあるといいます。
生産者と共に、ウナギの隠れ家となる籠を川の中に設置したり、せきを越えられるよう通り道を整えたりしていますが、効果があるのか分からず、悩んでいるといいます。
ニホンウナギの生態は、まだ分かっていないことが多くあります。
産卵場所は、日本から2000キロ余り離れたグアム沖だということが、6年前に突き止められました。
ふ化した稚魚が海流に乗って日本にたどりつき、川や河口近くで育つことまでは分かっています。
しかし、川の中でどう育つのか、その後、どうやってグアム沖の産卵場所まで戻るのか。
多くのことが謎に包まれたままです。
ニホンウナギは、どうやって産卵場所までたどりつくのか。
その謎に迫ろうとしている、水産総合研究センターの張成年主幹研究員です。
張さんは7年前、グアム沖で産卵に来た親ウナギの捕獲に世界で初めて成功し、ウナギの生態研究を大きく前進させました。
取り組んでいるのが、超音波発信器を使った研究です。
親ウナギに超音波発信機を装着。
調査船で、超音波を受信しながら、1週間追跡しました。
その結果です。
日中は深さ500メートルから700メートルの、比較的深い所を泳いでいました。
一方、夜は深さ100メートルから200メートルの、比較的浅い所を泳いでいました。
追跡中は、毎日、日の出の前にもぐり、日の入りとともに浮かび上がるという、規則的な動きを繰り返していました。
一方、日本の川ではどこで暮らしているのか。
東京大学の木村伸吾教授らのグループは、捕獲したニホンウナギに超音波発信機をつけて利根川に放流し、1年間行動を追跡しました。
その結果です。
一匹一匹の行動範囲は、300メートルから500メートルの範囲にとどまっていました。
岸の近くでお互いの行動範囲が重ならないように暮らしていました。
海では数千キロ泳ぐ一方で、川ではあまり住みかを変えない、ニホンウナギの不思議な生態が見えてきました。
ニホンウナギが減っている理由として、研究者の間では、海流の変化や乱獲、それに河川の生息環境の悪化などが挙げられていますが、詳しくは分かっていません。
ウナギの資源を守っていくために、まずは生態を理解することが大切になっています。
FIFA・国際サッカー連盟は20日、臨時理事会を開き、辞意を表明したブラッター会長の後任を決める選挙を、来年の2月26日に行うことを決めました。
また特別チームを立ち上げて、理事の不正監視の強化や、任期の制限などについても検討していくことになりました。
FIFAを巡ってはことし5月、当時の副会長などFIFAの関係者9人を含む14人が、多額の賄賂の受け渡しなどがあったとして、組織的不正の罪でアメリカの司法当局に起訴され、ブラッター会長が辞意を表明する事態となりました。
20日開かれた臨時理事会では、来年2月26日に、スイスのチューリヒで臨時総会を開いて、すべての加盟国と地域が参加する選挙で、ブラッター会長の後任を選ぶことを決めました。
また不正の再発を防ぐための特別チームを立ち上げることも決めました。
特別チームは、理事の不正監視の強化や、会長と理事の任期に制限を設けることなどを検討したうえで、改革案をまとめ、来年2月の臨時総会に提出するということです。
ブラッター会長は改めて辞意を表明したうえで、次のように述べました。
会長選挙に向けては、日本代表監督も務めたジーコ氏が立候補の意思を表明しているほか、フランスの元代表選手で、ヨーロッパサッカー連盟のプラティニ会長、さらには、アルゼンチンの元代表選手で監督も務めたマラドーナ氏の名前も取り沙汰されるなど、複数の候補者が名乗りを上げるものと見られます。
今後は候補者の擁立を巡る調整が本格化しますが、鍵を握るのは加盟団体数が多い、ヨーロッパ、アフリカ、それに日本が所属するアジアの3つの大陸連盟の動向です。
これまでのように、自分たちの利益のためだけでなく、事件のあと地に落ちたサッカー界全体の信頼回復に真摯に取り組めるリーダーを選ぶことができるのか、厳しい目が注がれています。
次です。
原発事故で避難している人たちに対する政策が、今、変わろうとしています。
福島県から自主的に避難している人たちに対し、国と県が全国各地で開いている説明会です。
今まで無償で提供していた住宅を、2年後の3月に打ち切ることにしたのです。
避難者の間に、戸惑いが広がっています。
東京電力福島第一原子力発電所の事故から4年余り。
今なお、11万人を超える福島の人たちが避難生活を続けています。
このうち、国が避難指示を出している区域以外からも避難をしている人たちがいます。
自主避難者と呼ばれ、その数は3万人以上に上ると見られています。
国は、放射線の影響が科学的に十分解明されていない部分があることから、不安を抱いてみずから避難した人たちに対しても、適切な支援を行うとしていました。
その柱が、住宅の無償提供でしたが、今回、国と県が協議し、2年後にその支援を打ち切ることにしたのです。
この決定に対し、動揺が広がっています。
札幌郊外にある公営団地です。
福島からの自主避難者が最も多くまとまって暮らしています。
90世帯およそ250人。
その7割ほどが、母親と子どもだけの世帯です。
父親を福島に残して避難生活を送っています。
自主避難の受け止められ方がさまざまある中で、匿名を条件に、今の心境を語ってくれました。
自主避難者に大きな動揺を与えている今回の方針。
福島県は、除染が進み、放射線量が大幅に下がったことを、最大の理由にしています。
県によると、福島市の市街地の場合、放射線量は事故直後から徐々に低下。
依然、震災前の数字より高いものの、ことし3月には、ピーク時の10分の1以下になりました。
しかし、除染が進んでも、自主避難者たちの不安は解消されていません。
NHKでは、札幌の団地に入居する住民に、アンケートを実施しました。
回答を寄せた22世帯のうち、被ばくの影響への不安が強まった、または時間がたっても変わらないという回答が、9割に上ったのです。
6歳と3歳になる2人の子どもと暮らしている30代の母親です。
除染が終わった去年、夫と両親が残っている福島の実家に、子どもを連れて帰りました。
しかし、すぐにまた戻ってきてしまったといいます。
この母親が、最も不安を覚えたのは、除染の対象範囲でした。
対象は、宅地や道路などの生活圏が中心で、山林については宅地周辺の20メートル以内に限られているのです。
住宅の無償提供は、自主的に避難した人たちにとって、ほぼ唯一の公的な支援でした。
今回の打ち切りは、経済的な面からも帰還を迫るものと受け止められています。
夫を福島に残し、中学生と小学生の子ども3人と避難生活を続ける母親です。
自分の仕事で得る収入など月15万円で、避難先の暮らしすべてを賄っています。
親子の先月1か月の支出です。
食費はどんなに節約しても4万円を超え、教育費などを加えると支出は14万円余り。
毎月、ぎりぎりの状況です。
住宅の無償提供が終われば、団地の家賃およそ月6万円の負担がさらにのしかかってくるのです。
アンケートからも、これ以上負担が増えれば、避難生活を維持できない世帯が少なくないことが分かりました。
22世帯のうち15世帯で、事故前より収入が減少。
一方で、二重生活により月15万円も支出が増えるなど、預金が底をついたという世帯もありました。
福島放送局の廣岡記者に聞きます。
普通に暮らしたいんだという声もありましたが、原発事故から4年以上たっても、ふるさとに帰ることに不安を持つ自主避難者の方々、少なくないんですね。
除染をしたあとも残る、放射線への心配だけではなくて、原発がまだ不安定な状態にあることから、とりわけ幼い子どもを持つ親たちの間には、不安を持ち続けている人たちも多くいます。
一方、国や福島県は、放射線量が大幅に低減したことや、食品検査などで被ばく量が抑えられているとして、福島への帰還に向けた施策をより強く打ち出すようになっています。
そうした中で出された住宅の無償提供の打ち切りという方針ですが、避難を続けたいという人たちにとっては、厳しい決定ですよね。
そもそも、自主避難をしている人たちにとっては、自分たちの判断については、国も認めていたはずだという思いがあります。
こちらは、原発事故のよくとしに作られた、子ども被災者支援法という法律の条文です。
ここには、居住、移動、帰還についての選択、つまり、福島で暮らすか、避難をするか、避難先から戻るかという選択について、みずからの意思によって行えるよう、どの選択をした場合も、適切な支援を行うとされています。
こうした法律の考えに照らしたときに、今回の方針は、認められていたはずの、避難をする選択を奪うものだと受け止められているんです。
福島県は、2年後の住宅の無償提供の打ち切りのあと、新たな支援策に切り替えるとしていて、避難先から福島に戻る際の引っ越し費用の補助や、所得が低い世帯への家賃の補助などの検討を進めています。
その内容が、避難している人たちの選択を狭めることがないよう、一人一人の不安や実情に寄り添った施策が求められています。
福島放送局の廣岡記者とお伝えしました。
スポーツ、森アナウンサーです。
おはようございます。
さあ、プロ野球は後半戦がスタートしました。
セ・リーグ首位で折り返したのが、こちら。
DeNAですよね。
前半戦、7連敗、そして12連敗がありながらも、首位で後半戦を迎えました。
就任4年目の中畑監督に、チームの手応え、そして後半戦の意気込みを聞いてきました。
前半戦、中畑監督は、大きな手応えがあったといいます。
それは逆転勝ちの多さ。
42の勝利のうち、その半分が逆転でつかんだものでした。
目指してきた諦めない野球が、チームに浸透してきていると感じています。
そのチームを引っ張るのが、現在、首位打者の4番筒香選手。
そして得点圏打率がリーグ2位の梶谷選手。
就任以来、我慢して使い続けてきた選手たちでした。
後半戦、大きな期待を寄せているのが、2年目、砂田毅樹投手です。
今月、プロ初勝利を挙げた20歳が、チームに活力を与えてくれると考えています。
選手を信頼して、一戦一戦、粘り強く戦う監督の姿勢に、今、選手たち、しっかり応えているんですね。
そうですね。
経験こそが財産だというのは、野球以外にも通ずることばだと思いましたね。
そうですね。
選手たちのことを信じ続けて、大きな愛情で包み込んでいる姿を見ると、まるでお父さんのようにも感じましたね。
選手の成長が一番の喜びと語る中畑監督。
インタビュー中も、こんなおちゃめな表情も見せてくれまして、チームの雰囲気のよさを感じ取ることができました。
さあ、そのDeNA、後半戦の初戦で、ヤクルトと対戦しました。
先発は4連勝中の久保。
1回に2点を先制され、2回もノーアウト満塁のピンチ。
相手ピッチャーに前進守備の頭を越され、勝ち越されました。
久保は立ち直れず、2回7失点と苦しみました。
しかし、打線は粘りました。
3点差に追い上げ、8回は4番筒香。
中畑監督の下で成長した筒香がタイムリー。
しかし、後が続かず追いつけませんでした。
こちらが順位表です。
巨人が首位、DeNAは2位に順位が入れ代わりました。
DeNA、敗れはしたんですけれども、きのうも諦めない野球で、最後の最後まで粘りました。
混戦が続くセ・リーグ、後半戦も目が離せません。
ここまでスポーツをお伝えしました。
続いて気象情報です。
きょうも厳しい暑さが続きそうですね、渡辺さん。
そうなんです。
梅雨明けしても、傘が手放せません。
傘は傘でも、この日傘です。
もう、この日傘なしではこの日なたに立っていられません。
汗がうわーっと吹き出してきます。
というのも、気温がもう高いですよね。
29度まで上がってきました。
きょうも梅雨明けしている地域、関東甲信から特に近畿にかけて気温が上がります。
一体どこまでこのあと上がるんでしょうか。
予想最高気温から見ていきましょう。
特にきょうは関東から近畿地方にかけて、晴れて厳しい暑さが続く予想です。
東京と長野、金沢では35度まで上がるでしょう。
熱中症対策、十分してください。
そして東北や北海道の内陸部でも、30度くらいまで上がる所がありそうです。
さあ、このように暑さに警戒が必要な一方で、大雨に警戒が必要な所もあるんです。
雨の見通し、詳しく見ましょう。
今後の雨の予想、朝の8時から動かします。
特に九州南部から奄美地方にかけては、日中も活発な雨雲がかかって、1時間に60ミリから70ミリの非常に激しい雨の降るおそれがあります。
すでにこれまでに大雨となっていて、地盤が緩んでいますので、土砂災害には厳重な警戒が必要です。
そして午後は、東北や北陸の山沿いでも急な激しい雷雨や突風に対する注意が必要です。
ではきょうの天気を見ていきましょう。
北海道も今夜には雨の降る所が多く、あすにかけて激しく降る所もありそうです。
西寄りを進んでいますが、次第にこのあと、北上する見込みです。
今週末には、日本へ影響を及ぼすおそれもありますが、まだ予報円が大きくて、進路、定まっていません。
最新の情報を常に確認するようにしてください。
気象情報でした。
けさお伝えしているニュースです。
東芝の経営トップが、チャレンジと称して過大な目標の達成を厳しく求めていたと指摘し、組織的な関与があったと断定しました。
東芝の第三者委員会がきのう、田中社長らに提出した報告書では、幅広い事業で会計処理の問題が見つかり、平成21年3月期以降の利益について、合わせて1518億円の下方修正が必要だと指摘しました。
そして、経営トップらを含めた組織的な関与があり、意図的に見かけ上の利益のかさ上げをする目的で行われたものがあると断定。
組織的に不正な会計処理を行った経営体質そのものを、厳しく批判しました。
また報告書は、東芝の経営トップが、チャレンジと称して、毎月の定例会議の場で、利益などの目標の達成を強く迫り、過大な目標でも達成するよう、厳しく求めていたとしています。
鹿児島県では、非常に激しい雨が降るおそれがあり、気象庁が厳重な警戒を呼びかけています。
湿った空気の影響で、鹿児島県では局地的に猛烈な雨が降り、50年に一度の記録的な大雨となっている所があります。
鹿児島県の十島村の中之島や屋久島町では、この24時間に降った雨の量が、350ミリから400ミリに達しています。
また、鹿児島県ではこれまでの雨で土砂災害の危険性が非常に高まっているとして、土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。
鹿児島県では、きょう昼ごろにかけて、局地的に1時間に70ミリの非常に激しい雨が降るおそれがあり、気象庁は土砂災害に厳重に警戒するとともに、低い土地の浸水などに警戒するよう呼びかけています。
安全保障関連法案が、先週、衆議院を通過したことを受けて、与党側は、速やかに参議院で審議に入り、今の国会で成立させる方針です。
これに対し、民主党などは、審議を通じて法案の問題点を世論に訴えて、成立を阻止したいとしていて、今週にも参議院での活発な論戦が始まる見通しです。
FIFA・国際サッカー連盟は、20日、スイスで開いた臨時理事会で、辞意を表明したブラッター会長の後任を決める選挙を、来年の2月26日に行うことを決めました。
また特別チームを立ち上げて、理事の不正監視の強化や、任期の制限などについて検討していくことで合意しました。
為替と株の値動きです。
2015/07/21(火) 07:00〜07:45
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]

▼東芝の会計処理を調べる第三者委員会が「組織的な不正」と報告。経営陣の責任は?▼うなぎの減少が深刻化する中、生態を解明する最新研究に期待。“かば焼きの将来”は?

詳細情報
番組内容
▼東芝の会計処理を調べる第三者委員会が「組織的な不正」と報告。経営陣の責任は?▼賄賂の授受で揺れるFIFAで臨時理事会が。捜査の進捗と組織改革の見通しは?▼うなぎの減少が深刻化する中、生態を解明する最新研究に期待が。“かば焼きの将来”は?▼福島第一原発の事故の影響から子どもを守りたいなどの理由で、自主的に避難した人たちへの、住宅の無償提供が打ち切られることに。広がる不安を見つめます。
出演者
【キャスター】阿部渉,和久田麻由子,【スポーツキャスター】森花子,【気象キャスター】渡辺蘭

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