この時間は午後6時15分まで字幕放送をお送りします。
日本を代表する大企業、東芝で起きた利益水増し問題で、東芝は記者会見を行い、歴代の経営トップ3人の辞任を発表しました。
トップが関与して、組織的に行われていた利益の水増し。
現役の社員が証言しました。
先ほど始まった東芝の会見。
皆様に対し、心よりおわびを申し上げます。
冒頭、長々と頭を下げた田中社長。
創業140年、日本を代表する企業で、一体何が起きていたのでしょうか。
先週、私たちが取材したある男性。
東芝の現役社員です。
見せてくれたのは、一通のメール。
問題の発覚後に、田中社長から従業員全員に送られたものです。
メールでは難局を乗り越えるため、全従業員が一丸となってと呼びかけられていました。
しかし。
経営陣からの過度なプレッシャーが不正会計につながったものと、みんな、誰もがそう思っていますので、冷めた気持ちになってしまう。
起こるべくして起きたと思います。
問題が公になったのは、ことし5月、東芝は不適切な会計処理があったと発表。
利益の水増しが明らかになりました。
その手法とは。
例えば、ある年度に利益が目標に達しない場合、その次の期に見込まれる利益を前倒し。
また損失は、次の期に先送りするなどし、目先の利益を大きく見せていたのです。
ではなぜ、利益の水増しを行ったのか。
その原因を調べてきた第三者委員会の報告書の全容が先ほど明らかになりました。
最大の焦点である原因については。
チャレンジと称して、目標達成を強く迫った。
チャレンジとは、東芝社内で使われていたことばで、利益拡大の要求を意味しています。
第三者委員会は、社長らが現場にこうしたチャレンジを求め、達成するよう迫ったことが原因としたうえで、組織的な不正と認定したのです。
利益の水増しは、歴代3社長にわたって行われ、西田相談役が社長だった時代の2008年4月からのおよそ7年間で1562億円にも及びます。
報告書には、目標達成を迫るトップの発言が記されています。
利益は+100億円改善がミニマム。
死にもの狂いでやってくれ。
利益水増しが特に多かったのが、佐々木社長時代。
全くだめ。
やり直し。
繰り返し、現場にチャレンジを要求。
決算の3日前になっても、営業利益を120億円改善するよう求めたといいます。
東芝の現役社員は、佐々木社長時代にこうした厳しい要求を、たびたび見聞きしたと語ります。
目標に到達できていない事業部に対して、相当厳しい。
ポテンシャルということばを使っていて、まだまだポテンシャルがあるからできるはずだと、できないのであれば、その事業は売るしかないとか。
当事者には、相当なプレッシャーだったと思います。
社長が、なぜその数字ができないんだ、絶対にやれと、できない理由を説明しろというと、結局その下の事業部長さんとかカンパニー社長さんが、全く同じことをその下に言うわけですね。
前の期に早く計上できるものだったり、支払いをあとに回せるものは、ずらすように指示を受けることはよくありました。
極めて常態化していたと思います。
第三者委員会は、東芝には、上司の意向に逆らえない企業風土が存在していたと指摘しています。
こうした指摘を受けて、きょうの会見では。
本件に対する重大な責任は私をはじめとする経営陣にあり、経営責任を明らかにするため、本日をもって、取締役および代表執行役社長を辞任いたします。
東芝は、田中社長をはじめ、西田相談役、佐々木副会長の歴代3社長の退任を発表しました。
今回のような会計の処理、不適切な会計処理に基づく利益ではあってはならないと。
適正かつ厳正な会計処理、そのあたりが今回、ずれていたのかなというふうに考えております。
140年の歴史の中で、最大ともいえるブランドのイメージの毀損があったと認識をしております。
一日一日、全力で取り組んでいく、そういう姿を皆様にご理解いただくしかないのではないかと。
証券取引等監視委員会は、今後の調査で、有価証券報告書の虚偽記載に当たると判断すれば、東芝に課徴金を課すよう、早ければ9月中にも、金融庁に勧告する方針です。
3連休明けのきょうも、全国的に気温が上昇し、東京都心はことし最高の暑さとなりました。
この暑さで高校野球の予選中に、観客3人が熱中症と見られる症状で搬送され、60代の男性が、心肺停止の状態になっています。
全国的に暑い一日になったきょう。
東京・豊洲にある、夏季限定でオープンしているこちらのアスレチックパークに来ております。
暑いせいか、多くの子どもたちでにぎわっています。
都心では、ことし最高となる34.9度まで気温が上がりました。
高校野球の予選大会が行われていた神宮球場では、観客席にいた15歳の男女と60代の男性、合わせて3人が、熱中症と見られる症状で搬送されました。
60代の男性は、心肺停止の状態だということです。
きょう梅雨明けした石川県。
厳しい暑さになりました。
小松市では、37.2度を記録。
そのほか群馬県の館林で37.3度など、全国47地点で、35度以上の猛暑日となりました。
そして、きょうもやっぱり暑かった。
埼玉県の熊谷市では、あるイベントが行われていました。
こちら、なんでしょう?冷たいですね。
こちらは雪ですね。
熊谷市に雪が現れました。
冷たい!
実は、この季節外れの雪。
暑さが続く熊谷の人に、少しでも涼しくなってもらおうと、長野県山ノ内町から贈られたもの。
冷たいけど、いい感じ。
涼しくていいですよね。
一方で、局地的な大雨に見舞われた地域も。
鹿児島県屋久島では、50年に1度という大量の雨が降りました。
この映像は、きのう午後4時半ごろに、屋久島にある大川の滝で撮影されたもの。
ごう音としぶきを上げながら、大量の水が水面をたたきつけ、猛スピードで流れていきます。
同じ場所で、ふだんの天候のときに撮影された写真では、滝は山肌に沿って穏やかに流れています。
また水辺から左の遊歩道までは距離があるように見えます。
しかし、きのう撮られた写真では、遊歩道にまで水が迫っているのが分かります。
撮影した自然保護官事務所の職員は。
水しぶきと、その滝の水の風圧で、かなり危険も感じるぐらいでしたね。
途中の歩道が水没してしまっていて、もう、渡れないようになっていましたね。
屋久島では、この2日間に降った雨の量が、514.5ミリに達しました。
階段を勢いよく流れ下る泥水。
群馬県みなかみ町でも、きのう午後5時までの1時間に、およそ100ミリの猛烈な雨が降りました。
排水溝が詰まらないよう、近所の人たちが落ち葉などを取り除こうとしますが、追いつきません。
急激に降った量が激しかったという形ですかね。
きのうまでに、だいぶ山のほうに雨が降ってたまっていた状態だったと思われますね。
連日の雨で土壌が緩み、
きのう午後、1時間におよそ100ミリという猛烈な雨が降った、群馬県みなかみ町。
土砂崩れに車が巻き込まれたとの通報を受け、消防や救急が出動しました。
1キロぐらい前で、土砂崩れによって、車3台が動けない状態になって。
前後を土砂で塞がれ、車3台が立往生しているというのです。
近所の人が撮影した写真には、3台のうち最後尾を走っていた車が写っていました。
ドアの半分くらいまで土に埋まっていたといいます。
消防などによりますと、車に乗っていた7人に大きなけがはなく、自力で近くの駅や施設まで歩いて避難したということです。
今夜も各地で局地的な大雨が降るおそれがあり、引き続き土砂災害などに注意が必要です。
新国立競技場の計画が白紙になった問題で、責任の所在を巡って批判の声が上がっています。
舛添都知事は、文部科学省を無責任と批判しました。
コメントしません。
コメントしませんというのが私のコメントです。
ぶ然とした表情の下村文部科学大臣。
その訳は、東京都の舛添都知事のブログ。
文科省は、無能力・無責任で、これが失敗の最大の原因である。
文科省、JSCに仕事をさせれば、また失敗する。
文部科学省を痛烈に批判したのです。
2520億円もの巨額の建設費に批判が集中し、計画が白紙に戻された新国立競技場。
混乱を招いた責任の所在があいまいなまま、新たな計画を進めることに、さらに批判の声が上がっています。
検証してもらって、なぜこういう失敗になったのか、検証したとき、ここがおかしかった、ここがおかしかった、じゃあここを変えていきましょうってやるのが、当たり前でしょう、組織としては。
一体誰が責任者なのか、誰の責任なのか、民間企業であれば、これだけの大きな問題を起こしたならば、必ず、その人間は処分されてしかるべき。
これぐらいの大きな問題だというふうに思っていますので。
一体、責任はどこにあるのでしょうか。
今回の建設計画は、文科省の外郭団体、JSC・日本スポーツ振興センターが事業主体となり、進めてきました。
JSCはもともと、スポーツ振興くじや選手強化費の配分を行う組織で、新国立競技場ほどの大規模な施設の事業主体になるのは、初めてでした。
JSCは、文科省に報告を上げたうえで、業者の選定や発注などを行っていたといいます。
このほかに、遠藤五輪担当大臣や舛添都知事ら14人が参加する有識者会議があり、JSCは、ここへ意見や了承を求めていました。
しかし、この有識者会議には決定権がなく、建築に関する有識者は、安藤忠雄さん1人しかいませんでした。
有識者会議のメンバーである舛添都知事は。
誰がどういう責任持ってるか、全く分からないんですよ。
これこそが無責任体制だ。
ですから、組織として文科省、JSCの体制では動きませんということを、さんざん申し上げた。
政府は、文科省に第三者委員会を設置して、今回の問題について検証するとしています。
従来の体制で、そのままいいかということではない。
今後、新国立競技場の建設は、どう進めていくのでしょうか。
政府は先ほど、
建設費が大幅に膨らみ、計画が白紙に戻された新国立競技場。
政府は先ほど、関係閣僚会議を開き、新しい体制を発足させました。
期限が限られている中、新しい整備計画の策定に全力を挙げ、内閣全体として責任を持って、競技場の建設を進めていくため、本日、遠藤大臣をヘッドとして、閣僚会議を立ち上げました。
新たな体制の責任者は、遠藤五輪担当大臣。
文科省とJSCが、引き続き事業主体を務めますが、政府に整備計画再検討推進室を新たに設置し、各省庁や東京都などからスタッフを集めて、実務的な作業を進めていくとしています。
できるだけ可能なかぎり、コスト削減に努めていきたいと思っております。
政府は、秋ごろまでに整備計画を策定し、半年以内にコンペを実施して、来年1月の着工を目指すとしています。
おととい、静岡県西伊豆町の川で2人が死亡し、5人が重軽傷を負った事故で、感電の原因となった電気柵には、漏電遮断器が設置されていなかったことが分かりました。
現場には、危険を示す表示もなく、警察では、必要な安全対策が取られていなかったことが、事故につながったと見て調べています。
ことしの防衛白書が閣議で報告され、東シナ海や南シナ海で、強引な海洋進出を続ける中国については、高圧的ともいえる対応を継続させ、みずからの一方的な主張を妥協なく実現しようとしていると批判しました。
南シナ海の埋め立てについても、2015/07/21(火) 17:53〜18:15
読売テレビ1
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藤井貴彦、陣内貴美子が伝えます。わかりやすいニュースをいち早く…スポーツ芸能そしてお得な生活情報も▽番組テーマはミンナが生きやすく。
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藤井貴彦
陣内貴美子ほか
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