【ソウル聯合ニュース】韓国とホンジュラスが20日、エネルギー産業協力などに関する4件の了解覚書(MOU)と運転免許相互認定協定を締結した。青瓦台(大統領府)が伝えた。
青瓦台で開かれた朴槿恵(パク・クネ)大統領とホンジュラスのエルナンデス大統領の首脳会談後、両首脳が立ち会い、締結式が行われた。
エネルギー産業協力MOUは、エコエネルギー自給を目指す街づくりや送配電の損失率改善、発電所建設、電気自動車(EV)の普及と充電インフラ構築などを内容とする。
青瓦台は同MOUの内容について「温室効果ガス削減に効果的な事業で、韓国の2030年の削減目標達成に寄与すると期待している」と説明した。
このほか、電子政府、セマウル運動(農村改革運動)、治安分野での協力に関するMOUも締結された。
両国首脳は会談で、ホンジュラス特別開発地区(ZEDE)の妥当性調査が成功裏に終了したことを評価した。ZEDEは、ホンジュラスを中米地域の物流中心地として成長させるために進められる60億ドル(約7451億円)規模の国家開発計画だ。
このほか、先月開始した韓国と中米6カ国との自由貿易協定(FTA)交渉の早期妥結に向け両国が積極的に努力することでも一致した。
一方、朴大統領は会談終了後の共同記者会見で、北朝鮮非核化など韓国政府の平和統一政策に対しホンジュラス政府が確固たる支持をあらためて表明したことに謝意を示した。その上で「両国は北が核を放棄し、国際社会の責任ある一員となるようけん引するため引き続き努力することにした」と説明した。
エルナンデス大統領は「ホンジュラスが議長国を務めることになる来年に韓国・中米統合機構(SICA)首脳会談が開催されることを願う。韓国が中米経済統合銀行(CABEI)に域外加盟国として加盟することも非常に重要だ」と述べた。