安全保障法制を巡る与野党攻防は参院に移った。首相の安倍晋三が武力行使を巡る憲法解釈の基本的論理とするのが、他国への武力攻撃を阻止する「いわゆる集団的自衛権の行使」を違憲と断じた1972年の政府見解だ。ここから「限定的な行使容認」の新たな解釈を導き出す曲芸が火種なのだが、72年見解をまとめた当時の内閣法制局長官が意外な「遺言」を残していた。
この長官は吉国一郎(1916~2011)だ。戦前の商工省…
安倍晋三、小松一郎、御厨貴、山本庸幸、横畠裕介、集団的自衛権
安全保障法制を巡る与野党攻防は参院に移った。首相の安倍晋三が武力行使を巡る憲法解釈の基本的論理とするのが、他国への武力攻撃を阻止する「いわゆる集団的自衛権の行使」を違憲と断じた1972年の政府見解だ…続き (7/21)
青いバラの花。古代からどんな品種改良をしても創れない「ありえないもの」だった。バイオテクノロジーの進歩が21世紀にそれを出現させた。片や集団的自衛権の限定容認。日本が直接攻撃される前でも、自国防衛に…続き (7/7)
2020年までの財政健全化計画を巡る政府・与党内攻防。政策決定の「政高党低」の流れに、待ったをかけたのが自民党政調会長の稲田朋美(衆院福井1区、当選4回)だ。高成長による税収増を重んじる政府と綱引き…続き (6/23)