安倍政権が今国会で成立を目指す安全保障関連法案に対し、東広島市内で20日、広島大の学生らが企画したデモ行進があった。フェイスブックなどでの呼びかけに応じた参加者らは、法案成立前に国会で議論を尽くし、国民の意見も丁寧に聴くべきだと訴えた。

 この日、「これでいいんかいね?」と書いた横断幕を掲げ、学生や市民ら約80人が、広島大から東広島市街地まで約4キロを行進。道中、学生有志が「急いで可決するのは反対」「民意を政治に届けよう」などとスピーチをしながら歩いた。

 企画したのは、広島大大学院修士2年の竹内陽介さん(27)ら学生6人。仲間同士で法案審議の進め方について疑問を語り合っていたが、それでは状況が変わらないと考え、デモ行進を思いついた。だがデモの経験はなく、経験者を紹介してもらったり、デモに参加したりして手法を学んだ。