いつものように日曜昼の鬱タイム「ザ・ノンフィクション」
梅雨明けした天気のいい日曜日の午後になんちゅーテーマだ!?
TV「ひきこもり27年の息子」
飯なんか与えなくてよろしい pic.twitter.com/xNxoZpX2Od
— ごとう (@rc42sf) 2015, 7月 19
中学で体を壊してから部活が出来なくなり、イジメからの人間不信、そこからの27年間は時計の針が止まったまま。親は疲れ気味。同期は昇進したり結婚もしているだろう。人に与えるマイナスの影響って怖いよな。
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#ザノンフィクション
#ザ・ノンフィクション
— さーちゃんしゃん (@satochi1993) 2015, 7月 19
学生時代いじめにあい、27年引きこもり。
部屋にはPCも無く、本が山積み。
机も占拠しているので座るときにはいちいち本の山を移動させる。
体力がないから、本を移動させて「疲れた」といって休む。
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27年ぶりの「運動靴」
年金を切り詰め生活している今、69歳の母親は自分の死後が不安で仕方ない。
そこで共育学舎に赴き、そこでしばらく過ごす。
社会へと出られないひとびとの共同体。
そこで何か変化があったのか息子は「マラソンに挑戦する」と言い出す。
突如流れるベンジーの「紙飛行機」
浅井健一 "紙飛行機" (Official Music Video) - YouTube
日曜日のザ・ノンフィクション「27年ぶりの運動靴」を見てボロ泣きしました。70を迎える母と二人暮らしの27年引きこもった43歳ベテランニートが10kmマラソンに挑戦するという流れなんですが、この母親の気持ちを考えると泣けます。 pic.twitter.com/U2sQO7TvDg
— sonoda (@sono0528) 2015, 7月 20
ゴミ屋敷と化したその部屋の惨状と対処。
椅子に座る、テーブルを使うには、そこに積み上げた雑誌の山を30分かけて移動させなきゃならない。
何度も隣室と往復し本の山をキチンと並べる息子。
そして食事が終わると再び雑誌の山をテーブルに戻す←ここポイント!
雑誌の山を置くのにテーブルと椅子が定位置のわけがない。
ところがそこに置かなきゃならない、と思い込んでる。
自分で決めた位置に置かないといられない。
捨てるわけにはいかない、だから毎回移動させる。
そして汚部屋脱却のために棚を買うと言いだす息子。
もちろん母親の金で。
普通に考えれば棚で整理する前にまず捨てる必要がある。
捨てるのに金は要らないが(雑誌だし)棚を買うには金がいる。なのに後者を選ぶ。
棚を部屋に入れれば空間を閉めるモノの体積自体は増える。
捨てられない汚部屋と化した部屋に棚を増やしてどーする。
捨てられない→整理しよう、は今流行りのミニマリストと真逆のメタボリストな発想。
モノを貯め込む人は、「捨て無くしてしまうことの不安」に束縛されてる。
だから「捨てる」と言う選択肢自体がない。
ミニマリストは極端だが、メタボリストもそれはそれでめんどくさい。
すべて借り物
昔、ケロロ軍曹に「ある男の戦いであります」ってEVAのパロ話があった。
ガンプラを貯め込むため、経費を使いこみ秘密部屋を作っていたケロロ。
それがバレ、整理するように言われる。
整理する中、ケロロの前に幻覚が現れる。
それはケロロ自身の心の影。
影は、語りかける。
怖いからさ、わかってるだろう?
二度と手に入らなかったらどうしよう、どこか行方不明になったらどうしよう
汚れてしまったらどうしよう、組み立てる時に失敗したらどうしよう
そんなさまざまな不安がお前を動かしているのさ
お前は自分の中の不安をなくして、安心感が欲しいために無闇にコレクションを増やしているのさ
だから言っただろう?
みんないつかは死ぬ
墓の中にまでガンプラやDVDは持って行けないんだ
その夢も消え去ってしまったがな
諦めろ
全ての生き物は、生きている間、一時的にこの世界から物を借りているだけだ
死んだらみーんな返さなきゃいけない
なら今手放してもどのみち同じ事だろ?
いっその事、みーんな捨てちゃえよ
誰かにあげてもいい、売っちゃってもいいな
そしたら随分楽になるぜ?
身軽になれよ、な?
この話を観ていた全国のマニアが自分のコレクション部屋の中で「うぎゃーーー!!」と叫んだのは言うまでもない。
引きこもりの部屋の光景は彼の心の中を現してる。
捨てない、捨てられない、捨てたくない。
モノへの執着は現在の生活への執着。
社会に出られない彼が築きあげた壁。
自分で稼ぎ手に入れたものじゃあない。
棚にしろお母さんのお金。
さらに言うなら毎日の食事も、マラソンに使うスニーカーも。
でもそんなことを言う母親じゃない。
息子だってわかってるがそれが日常になってる。
二人の安寧とコミュニティ
変化はしなきゃならない。
母親はもう69で、タイムリミットは近い。
独り残され生産性のない怠惰な日々をこのまま続けるには生活保護に移行するしかない。
働きたい、このままではいけないと言う漠然とした気持ちだけはあるが、社会に向き合うのは不安だし職歴もない自分を受け入れてくれるほどやさしい社会じゃあない。
母親は優しいが、社会は優しくない。
隣の騒音がうるさい、というくだりがあった。
そこで息子は母親に文句言うんですよね。
なんで隣はうるさいのかね、我慢の限界だよ、まったく。
それを言われてイライラする母親。
言葉を向ける対象が異なる。
そこで母親も「そう思うなら直接言いなさいよ!」とは言わない。
息子にイライラするな、と声をかける。
怒りや理不尽さや向けるべき感情はあってもその矛先が二人の関係性の中だけで終わってしまってる。
解決などに至らずに感情に終始してしまう。
ここが何か問題の根本。
引きこもりを20年以上続けるってのは、独りでは無理。
やはり心療内科など一度受診する方がいい気もするんだが、あの母親だからなぁ。
優しさと甘さは似ているが異なる。
……どうするんだろう。
最後、中古PCを息子がハードオフで買ってた。
続編で生主デビューしないことを祈りたい。
新たなスターの予感……やめてくれ。
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