【コラム】アップルウォッチとギャラクシーS6の「違い」

 サムスンの経営陣はサムスンソウル病院での中東呼吸器症候群(MERS)感染拡大、ヘッジファンドによるサムスン物産の経営権攻撃など緊急課題で緊張している。恐らく緊急課題からかけ離れた事案を考える余裕はないのかもしれない。しかし、ギャラクシーS6の不振はサムスン電子の将来を脅かす強い警告シグナルであり、もっと深刻にとらえるべきだ。

 スマートフォンで最も重要な基本ソフト(OS)の支配力を持たない状態で、サムスンのギャラクシーシリーズの運命は既に決まっている。PC時代にトップを争ったコンパック、ヒューレット・パッカード(HP)、デルなどの企業は既に舞台の中心から消え、OSを持つマイクロソフトだけが健在であることを考えれば、ギャラクシーシリーズの未来は明らかだ。また、これからモバイルOSを支配するアップルとグーグルがスマートウォッチ、フィンテック(金融とITの融合)など新たな領域を開拓するたびに、サムスン電子はそれに振り回されるしかない。

 サムスンは何としてでもモバイルOSの支配力を確保しなければならない。さもなくばスマートフォン部門を別会社として分離し、本体を守るべきだ。インテルの創業者、アンディ・グローブ氏は「騒音の中から戦略的な変曲点を知らせるシグナルをとらえなければ危機を乗り切れない」と語った。サムスンのリーダーがギャラクシーS6の不振を「騒音」とばかりとらえないことを望む。



ウ・ビョンヒョン朝鮮経済i取材本部長
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