■能力不足で過剰受注も
こうした状況に至った最大の理由は、韓国の造船会社の実力不足だ。一般商船は韓国の造船会社が独自に設計可能で、船舶資材もほぼ100%国産化されている。これに対し、海洋プラントは韓国企業に独自の設計能力がない上、資材の50%以上を海外からの輸入に依存している。自主的な問題解決能力がなく、専門的人材も不足している状況で受注競争にばかり没頭した結果、工期が遅延するプロジェクトが続出している。
一部海洋プラントは全世界で過去に建造例がないため、試行錯誤が繰り返される。業界関係者は「韓国造船業界が受注した海洋プラントのうち、世界初、世界最大という修飾語が付いたプロジェクトは100%損失が出ていると言っても過言ではない。建造能力をまともに持たない状態で過剰に受注した結果の惨状だ」と話した。
専門家は設計能力がないため、コスト分析がしっかり行えない点を最大の問題点として挙げた。基本設計を外国企業に100%依存しているため、建造費用や工期を正確に予測することができない。「海洋プラントは工程が延びるほど損失が膨らむ」と言われるのもそのためだ。
■高付加価値の商船受注に集中を
建造費用が膨らんだ例としては、2010年に現代重工業が欧州から受注した円筒形の浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)が挙げられる。当初2013年末の引き渡しを目標に11億ドル(約1370億円)で受注したが、数回の設計変更の末、納期が1年4カ月遅れ、建造費用が当初の受注額の2倍を超える26億ドル(約3230億円)に達した。
大宇造船海洋の「ソンガ・プロジェクト」の同様の失敗例だ。同社は本来リグ(半潜水式掘削装置)の建造に強みを持っていたが、11-12年にノルウェーのソンガ・オフショアから受注した極地用リグ4隻(1隻当たり約6000億ウォン)の建造過程で約1兆ウォン(約1075億円)の損失を出した。ハナ大投証券のパク・ムヒョン研究員は「海洋プラントの比率を避けないと、韓国造船業界はやっていけない。無理に海洋プラントを受注するのではなく、付加価値が高い商船を受注し、実質を重視することが韓国造船業の活路になる」と述べた。