民主:新党も視野に 細野、長島、馬淵3派が連携強化確認

毎日新聞 2015年07月20日 21時43分(最終更新 07月20日 23時21分)

【左】細野豪志政調会長【中央】長島昭久元副防衛相【右】馬淵澄夫元国土交通相
【左】細野豪志政調会長【中央】長島昭久元副防衛相【右】馬淵澄夫元国土交通相

 民主党の保守系議員らで作る細野、長島、馬淵3グループの所属議員約20人が20日夜、東京都内の中華料理店で会合を開き、将来の合流も念頭に3派の連携強化を確認した。3派内には、政権批判の受け皿となる野党新党の設立構想がある。

 3派は、今年1月の代表選で岡田克也代表に敗れた細野豪志政調会長を支援。細野氏のほか、長島昭久元副防衛相、馬淵澄夫元国土交通相がそれぞれトップを務め、党内のリベラル勢力とは距離を置く。

 会合終了後、細野グループの階猛事務局長は記者団に「与党の支持率が下がる中で、民主党が国民の期待を受け止めるため、安全保障法関連法案の対案を作ることが必要だという認識で一致した」と述べた。3派の結束を強めるため、今後、国家観の共有も含め定期的に勉強会を開くことでも一致した。

 会合では、3派として野党再編を発信するよう求める声も出た。しかし、執行部との対決姿勢を打ち出す格好となることに懸念が示され、安保法案の対案提出に向け執行部に法案化作業を求めることにとどめた。

 参加者の一人は「対案型野党でなく反対野党のままでは政権の受け皿にはなれない」と指摘した。将来的には3派を核に野党再編につなげる構想もある。【田所柳子、佐藤慶】

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