麻雀漫画における強さの表現について
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咲-考察-
はじめに
バトル漫画ではよくある強さ議論。咲-Saki-も広義の意味ではバトルしている所為もあってその手の議論は絶えないんですが、麻雀漫画で強さ議論の「指標となっている要素とは何か」について考えていこうと思います。この手の理屈を明文化しておくと、自分で創作する時にキャラクターの強い弱いを表現するのに便利ですしー。
「国内無敗」 記録・肩書でわかる強さ
咲-Saki-ファンに「咲-Saki-で麻雀強いキャラの代表は?」という質問投げかけたら、大抵の人が「小鍛治健夜」と答えるでしょう(すこやんに勝ってる存在がいるらしい辺り、あれでもまだ最強では無いけど)
そういう反応返ってきそうなのに面白いのは、現段階においては彼女の具体的な対局シーンは無く、あっても牌を握っているシーンや卓に座っているシーンぐらいという事。だというのに咲世界における強者として名前が挙がるのはプロ麻雀カードに記された「国内無敗」の一言があるためでしょう。
記録や肩書は実際の対局シーンに勝るほどの強者の証明をしてくれるため、対局まで至っていないが簡単な紹介文だけで強さを表現する事が出来る便利強さ指標(例:個人戦1位、インハイチャンプ、結婚したいプロ雀士ランキング1位、切実に結婚したがっているプロ雀士ランキング1位、等)
ただ、こういった記録や肩書は実際の強さとイコールで結ばれているとは限らない。すこやんはともかく、沖縄の銘苅さんなんてサクッー! とやられてしまっているし(相性的な問題だろうけど)
記録・肩書で逆に弱さを表現したいのであれば、「地区大会一回戦敗退」「国内全敗」など、弱く見せたいならなんでも強く見えるものの真逆で紹介していけば良さそう。
プラス収支を積み上げている
これも前項の「記録・肩書でわかる強さ」の範疇に入るかも。麻雀はHP(みたいなもの)が点棒で視覚化されているので、これを稼いでいれば強者として数えられやすい。指標としてわかりやすいので人間、具体的な数字には弱い。
ただ、そのプラス収支を積み上げた卓の同卓者が誰だったかも強さを判断する重要な要素になっている。インハイ個人戦の決勝卓と地区大会個人戦の予選の卓、どちらが手強そうかという問題。これに関しては後述する相対的な強さで触れていきたい。
守備が堅い
守備が堅い、失点が少ないというのも強さを表現する材料と成り得る。ただし出番が一局だけでその一局だけで何とか振り込んでいなかったというキャラクター等については検討材料になるかは微妙なところとなる。試行回数多い中で全然振り込んでないのは強キャライメージが強い。
出番の割に振込回数の少なかった強キャラといえば宮永照、愛宕洋榎らが代表格だろうか。ただ二人とも一度だけ振込はしてしまっている。それでも評価がそれほど落ちていないのは、前者は圧倒的なプラス収支及び実質3対1の状況、後者は振り込んだのも差し込みっぽかった所為だろう。
シノハユの瑞原はやり(ロリ)は出番の割に現時点で一度も振り込んでいないキャラなんですが、はやりんの初めての奪うのは誰になるんでしょうね。よしこちゃんかな~(裏声)
相対的な強さ
人物Aに勝った人物Bは人物Aより強い、というように勝敗あるいは獲得点数等を基準に相対的に強さが評価される事がある。インフレ激しいバトル漫画なんかだと以前のボスキャラがころーっと噛ませになったりとか。やり過ぎると陳腐化するんですけどね。
これは咲-Saki-ではそれほど使われない表現かも。1対1のバトル物と違って同卓者が変わってくる事多いから比べにくいところがありますし。しいて挙げるとすれば藤田靖子Vs宮永咲・原村和戦とか、冷たい透華戦とかでしょうか。
犠牲者の表現:スパッツ履いてるか否か
末原恭子、亦野誠子、昨年の池田華菜、そしてシノハユのあの子。スパッツ履いてて活躍出来てる子なんていないんだからもう皆そろそろスパッツ見ただけで「あ、こいつ弱い(というか収支的に犠牲になる)な」という事がわかっちゃうんじゃないですか(脱げば活躍出来るとは限らない)
異能の性能から推し量る
強能力持ちのキャラクターは強いという認識。おそらくその認識は間違っていない筈なんですが、対策立てられていたり相性悪すぎると必ずしも活躍出来るわけじゃないのが辛いところ(西東京のスーパーノヴァさんとか、鹿児島の痴女とか)
高鴨の穏乃ちゃんなんかもこれに近い気が。これプラス相対的なものかな。稼がないけどチームを勝利に導いちゃう系主人公。大星淡を半ば封殺するという役割こなしてるから問題ない気もしますが。
人を恐怖させる三つの条件
空の境界という小説にて、とある登場人物が人を恐怖させる三つの条件について語っている。「一つ、怪物は言葉を喋ってはならない」「二つ、怪物は正体不明でなければならない」というもの。三つ目は諸般の事情により割愛。
主人公である宮永咲なんかこれに近くて、長野決勝の後半とか全国二回戦なんか全然喋ってません。独白もほぼ無し。おかげ様で主人公なのに魔王魔王と言われる始末。宮永照なんかもコレですよね。
この辺りも強さを表現するのに使えると思います。準決勝咲さんは今のところメッチャ独白してますし、表情もころっころ変わってるんですがもう今までの積み重ねがある所為で(ある意味で)手遅れ感が。
強い奴は下手に喋らせたり、独白も語らせない。異能の正体も完全には明かさない、とか。強さを表す指標はそれだけじゃないので喋りまくってる人も強い人は強いと評価されますけどね。
ただ、逆に語らせた方が強さを表現出来る事も。例を挙げれば加治木ゆみとか。独白で敵の異能とかしっかりと分析している姿見れば、「あ、こいつ頭いいな」と評価されたりとか。これは前項の異能の性能から推し量るように、頭の性能から推し量った評価なんですかね。
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