映画ナタリー

永作博美「さいはてにて」で台北映画祭の最優秀女優賞に輝く、日本人初の快挙

272

永作博美 (c)2015「さいはてにて」製作委員会

永作博美 (c)2015「さいはてにて」製作委員会

「さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~」で主演を務めた永作博美が、第17回台北映画祭にて最優秀主演女優賞を受賞した。台湾人以外の受賞は今回が初となる。

同映画祭ですでに観客賞も獲得している「さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~」は、台湾の巨匠ホウ・シャオシェンに師事したチアン・ショウチョンの監督作。故郷に戻り焙煎珈琲店を始めた1人の女性が、シングルマザーのキャバクラ嬢やその子供たちと触れあうことで成長していく姿をつづる。永作博美が主人公である焙煎珈琲店のオーナーを演じ、佐々木希が初めての母親役に挑戦している。

永作の代わりに授賞式に登壇したチアンは「彼女のために舞台に上がり、賞を受けることができたのは、私にとって何より光栄なことでした。私は彼女の代わりに受賞コメントを話すことはできないので、ただ彼女に対する感謝をお話しすることしかできませんでした」とコメント。続けて「1人の監督にとって1人の優秀な俳優と言語の壁を越えて互いに信頼し合い、心で通じ合いながら仕事をするという経験は、何ごとにも代え難い貴重な体験でした」と撮影時を振り返った。

その言葉を受けた永作は「間違いなく言語を越えようと、お互いの気持ちを繋げようと、心を預けたように思います。この映画に携わったすべての皆さんのお陰に間違いありません」とコメントしている。

「さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~」のDVDは、9月9日に発売される。

さいはてにて~やさしい香りと待ちながら~

2015年9月9日(水) 発売
発売元:東映ビデオ
価格:5076円

映画ナタリーをフォロー