位置情報アプリゲーム「イングレス」を使って電子書籍小説「サバンナゲーム」の世界を現実に楽しむイベントを通して、地域活性に取り組む新しいスタイルの町おこしプロジェクトが8月27日、大阪市浪速区一帯で行われる。昭和情緒薫る通天閣の商店街などに、スマートフォン世代があふれる一日になることが期待されている。
|
|
| 「浪速区発の新しい地域活性のモデルとして成功させたい」と意気込む石川さん=大阪市北区のオフィス |
イベントを「サバンナゲーム夏の陣」と命名し準備を進めるのは、同市北区のプランニング会社社長、石川寛之さん(32)。浪速区商店会連盟に企画提案し、参画を得て開催が決まった。「あちこちで提案してきたが、アプリゲームや電子書籍に縁遠い世代には門前払いされ続けた。浪速区には興味を持ってもらい、プロジェクトの実施にこぎ着けることができた」。
「イングレス」は観光名所などの「拠点」を実際に巡って、青と緑の2チームで仮想の陣取り合戦をする、グーグル提供のスマートフォン用ゲームだ。バーチャルの世界のゲームではあるが、「拠点」には実際に足を運ばなければならない。それを誘客、ひいては地域振興につなげようと、全国の自治体などで活用する動きが盛んんである。
一方の「サバンナゲーム」は黒井嵐輔さんの小説。携帯電話向けのポータルサイト「モバゲー」で注目され、2011年には書籍版、12年にはコミック版が発売された人気作だ。「関東と関西の陣取り合戦を描いたバトルファンタジーの世界を、『イングレス』を使ってリアルに体験できるのが今回のイベント。他にはない初めての試み」という石川さん。
当日参加できるのは、8月1〜25日の間に浪速区内の参画店で買い物をして200ポイント(4千円分相当)を集めた2千人限定。ライブ入場料を含め参加費は不要だ。参加資格を得た人は「イングレス」のアプリをダウンロードしたスマートフォンを持って、区内に定めた“陣取り合戦地”でゲームに挑む。
その結果発表を兼ねたライブイベントが夕方始まり、ニコニコ動画で人気のタレントらのステージやプレゼントが当たる抽選会などが行われる。
「僕らの世代には縁遠い世界で未知な部分はあるが、これからの商店街活性化に向けた新たな取り組みになるかもしれない」と期待を寄せるのは、新世界公園本通商店会会長で、コーヒー店を営む近藤正孝さん(52)。参画店はイベント画面をスマートフォンで提示した来店客に、事前に配られたポイント券を渡すだけでいい。スマートフォンなどの難しい操作、参画料金は不要だ。
27日当日は登場人物のコスプレをした「サバンナ−」のファンや「イングレス」のユーザー、そしてライブイベントに出場するアーティストのファンら10〜20代の若者が詰めかけることが予想されている。石川さんは「少し歩けば景色が変わる面白い街。イベントを通し、浪速区での買い物や街歩きを楽しんで」と参加を呼び掛けている。
| 1 | 3Dアート「魔法の絵画展」 京セラドームで開幕 |
| 2 | 90年前の御堂筋”散策” 心斎橋大丸原図展 |
| 3 | 地車ばやし 60年ぶり復活 山阪神社夏祭り |
| 4 | 「十三人」(下) 口石 和人さん |
| 5 | 堂島「新ダイビル」4料理店 2階きょうオープン |