NHKニュース おはよう日本 2015.07.17


おはようございます。
4時半になりました。
7月17日金曜日、NHKニュースおはよう日本です。
大型で強い台風11号は、昨夜、高知県に上陸し、四国や近畿、中国地方を暴風域に巻き込みながら、北上しています。
四国や紀伊半島を中心に非常に激しい雨が降り続いていて、和歌山県新宮市では、熊野川が氾濫して、住宅が床上まで浸水しているということです。
土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水、それに暴風や高波に厳重な警戒が必要です。
では現在の各地の様子をお伝えします。
まず三重県尾鷲市から中継です。
三重県南部、尾鷲市の中心部です。
昨夜から、雨、風ともに強い状態が続いています。
時折、横殴りの風が吹いて、雨が路面にたたきつけられるように降っています。
尾鷲市ではきのう未明からの雨が300ミリ近くに達しています。
また午前2時50分には、26.8メートルの最大瞬間風速を観測しました。
南に隣接する熊野市では、土砂災害警戒情報が発表されています。
このあとも昼ごろにかけて大雨が続く見込みで、1時間に80ミリの猛烈な雨が降るおそれがあります。
土砂災害などに厳重な警戒が必要です。
三重県南部の尾鷲市からお伝えしました。
岡山県倉敷市から中継です。
岡山県倉敷市のJR倉敷駅前です。
私は駅前のビルの陰に止めた車の中にいます。
横殴りの雨が降っていて、雨、風ともに収まる気配はありません。
窓を開けると、ざーっという大きな雨音が響いています。
風も強く、街路樹の枝が大きく揺れているのが見えます。
風で飛ばされた傘が、歩道にいくつも捨てられていました。
風が強いため、傘が飛ばされないように懸命に押さえて歩く人や、傘を差すのを諦めて、ぬれたまま急いで歩いている人の姿も見られました。
岡山県南部は風速25メートル以上の暴風域に入っていて、倉敷市でも午前2時54分に、21.1メートルの最大瞬間風速を観測しました。
消防などによりますと、倉敷市内の空き家で瓦が数枚落ちたということですが、けが人はいないということです。
岡山県倉敷市からお伝えしました。
愛媛県新居浜市から中継です。
愛媛県新居浜市の中心部です。
雨と風は少し弱まってきたように感じますが、まだ時折、横殴りの雨が吹きつけてきます。
気象台と愛媛県は、これまでの雨で、土砂災害が発生するおそれが高まっているとして、午前0時15分に、新居浜市と四国中央市に土砂災害警戒情報を出しました。
気象台と県は、崖の近くなど、土砂災害の発生しやすい地区に住んでいる人は、早めの避難を心がけるとともに、市から発表される避難勧告などの情報に注意するよう呼びかけています。
また新居浜市は、きのう設置した水防本部に、防災担当の職員らが終夜で待機するとともに、地元の消防団が土砂災害の警戒パトロールを行っているということです。
以上、新居浜市からお伝えしました。
気象庁の発表によりますと、大型で強い台風11号は昨夜、高知県に上陸し、午前4時には香川県観音寺市付近を、1時間に20キロの速さで北北西へ進んでいると見られます。
中心の気圧は975ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルで、中心の南東側130キロ以内と、北西側90キロ以内では、風速25メートル以上の暴風が吹いています。
この時間、四国の広い範囲と近畿と中国地方の一部が、台風の暴風域に入っています。
四国や紀伊半島には、台風本体の発達した雨雲がかかっていて、非常に激しい雨が降り続いています。
国土交通省が設置した雨量計では、午前4時までの1時間に、三重県大台町で57ミリ、奈良県上北山村で56ミリの非常に激しい雨を観測しました。
また、台風の北上に伴って、中国地方などでも雨が強まり、午前4時までの1時間には、岡山県瀬戸内市で41.5ミリ、兵庫県淡路市で35.5ミリ、徳島県三好市池田で31.5ミリの激しい雨を観測しました。
四国や近畿などでは非常に強い風が吹いていて、午前3時40分ごろには、高知県の室戸岬で34.8メートル、岡山市で29.6メートル、和歌山市の友が島灯台で29.4メートルの最大瞬間風速を観測しました。
徳島県ではきのうの降り始めからの雨量が多い所で700ミリを超えています。
これまでに降った雨で、徳島県と高知県、愛媛県、奈良県、和歌山県、三重県、岡山県、山梨県、それに東京の多摩地方では、土砂災害の危険性が非常に高くなっているとして、土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。
徳島県と三重県、それに和歌山県では、川が増水して氾濫の危険性が非常に高くなっている所があり、和歌山県を流れる熊野川では、新宮市熊野川町の日足地区で氾濫が発生しました。
台風はこのあとも暴風域を伴って、比較的遅い速度で北上を続ける見込みです。
きょうは西日本と東日本の太平洋側を中心に、雷を伴って1時間に50ミリ以上の非常に激しい雨が降り、局地的に1時間に80ミリ以上の猛烈な雨が降るおそれがあります。
今夜遅くまでに降る雨の量は、近畿で500ミリ、四国と東海で400ミリ、中国地方で300ミリ、関東甲信で250ミリと予想されています。
台風の動きが遅いため、その後もさらに雨が降り続き、今夜遅くからあすの夜遅くまでの雨量は、東海の多い所で200ミリから300ミリと予想されています。
また西日本や東日本の太平洋側では広い範囲で非常に強い風が吹き、特に西日本では、猛烈な風が吹く所がある見込みです。
きょうの最大風速は、四国で35メートル、中国地方と近畿で30メートル、九州北部で23メートル、東海で20メートル、最大瞬間風速は、30メートルから50メートルに達すると予想されています。
九州から関東の太平洋沿岸では、きょうは広い範囲で大しけが続き、四国や近畿、東海の沿岸では、波の高さが9メートルから10メートルの猛烈なしけが続く見込みです。
また現在は、1年で最も潮位が高い夏の大潮の時期で、四国などでは満潮の時間を迎えるきょう午前にかけて、高潮による浸水のおそれがあります。
気象庁は土砂災害や川の氾濫、低い土地の浸水、それに暴風や高波に厳重に警戒するとともに、高潮に警戒し、落雷や竜巻などの突風に十分注意するよう、呼びかけています。
では台風11号の進路と、雨や風の詳しい見通しについて、気象情報担当の渡辺さんです。
台風情報、詳しく見ていきましょう。
11号ですが、きのうの夜遅く11時ごろに、四国・高知県に上陸したあと、ゆっくりと北上を続けています。
現在、時速20キロとスピードが遅くて、このあとも速度が上がらない見込みです。
よって大雨や暴風の影響が長引きそうです。
そして現在、四国や中国地方の一部が暴風域に入っているものと見られます。
現在、西日本では非常に強い風を観測している状態です。
さらにこのあとの見通しを見ていきましょう。
このあともゆっくり北上します。
中国地方付近を北上して、きょうの午後になりますと、日本海へ抜ける見込みです。
ただ、この台風、日本海へ抜けたあとも動きが遅いので、影響が長引きます。
油断ができない状態、しばらくこのあとも続く予想となっています。
では雲の様子をご覧ください。
台風11号の雲です。
目はもうはっきりと見えません。
発達のピークは過ぎているんですが、まだ依然として、台風中心の特に東側を中心に、雨雲、発達している状態でして、伴っている雨雲の範囲が大きいというのが特徴です。
特に台風の東側というのは大雨になります。
というのも、台風の湿った空気が南東側から流れ込みます。
この南東風が吹きつける、特に紀伊半島や四国、南東側に開けた斜面中心に、断続的に大雨となっていて、非常に激しい雨、あるいは猛烈な雨が降っているんです。
その様子をレーダーでご覧ください。
少し前から動かして見ていきます。
やはり紀伊半島や四国を中心に、断続的に非常に激しく雨が降っていて、きのうの夜から同じような所で、非常に激しい雨が続いている状態です。
この辺り、地盤がかなり緩んでいるかと思われます。
厳重な警戒が必要ですし、またこの時間になって再び、東海地方、静岡県中心にも発達した雨雲がかかるようになってきました。
ではもう少し詳しく、雨の降り方を見ていきましょう。
やはり西日本、四国や近畿地方、そして静岡県中心に黄色い表示で、広い範囲で雨足が強まっている様子が分かります。
四国では猛烈な雨も降りましたが、この時間も三重県や兵庫県など1時間に30ミリ以上の激しい雨が降っています。
このあとも引き続き四国や近畿地方、そして東海地方では非常に激しい雨、場合によっては、1時間に80ミリ以上の猛烈な雨の降るおそれがありますから、引き続き大雨、特に厳重な警戒をしてください。
これまでに降った雨の量を見ていきましょう。
この24時間で赤い所が四国や紀伊半島を中心に目立ちます。
300ミリを超えている所が多くなっていまして、特に高知県や奈良県など、500ミリを超えまして、中には600ミリ近い大雨になっている所があります。
土砂災害には厳重な警戒をしてください。
また川の氾濫にも警戒が必要です。
いったん、このあと雨が弱まったとしても、上流に降った雨が流れ込んできて、再び、川が氾濫する危険性もありますから、油断ができない状態続きます。
では今後の雨の見通しを見ていきましょう。
朝6時から動かします。
けさの通勤・通学の時間帯は、特に四国や近畿地方で活発な雨雲かかりまして、非常に激しい雨、続く予想です。
さらにこのあと見ていきましょう。
日中になると、だんだん日本海側に強い雨の中心が移動してきますが、湿った空気が流れ込みますので、今夜にかけても近畿地方など、雨の降り方、警戒が必要です。
さらに、このあとです。
今夜遅くからあすにかけては、特に東海地方の山沿いで断続的に大雨となりますので、警戒を続けてください。
予想される雨量を見ていきましょう。
今夜遅くまでに、特に近畿地方は500ミリ、四国や東海地方は400ミリ、総雨量が1000ミリを超えるような所も出てくるかもしれません。
このあとも災害に対する警戒、続けてください。
そして暴風にも特に西日本を中心に警戒が必要です。
動かして見ていきましょう。
台風中心の東側中心に、風が強まりますので、近畿地方や中国地方で暴風に警戒が必要です。
台風がこのように日本海に抜けたあとも、吹き返しの北風が、中国地方では強まる予想となっています。
そして高潮による浸水も警戒が必要です。
特に今は夏の大潮の時期ですから、満潮時刻近くになりますと、急に水位が上がるおそれがあります。
河口付近は警戒が必要です。
そして注意点、もう少し詳しく見ていきましょう。
この時間帯、まだ辺りが暗いこともあります。
そして低い所が浸水していたり、激しい雨が降りますと、かえって外に避難するのが危険な場合もあります。
できるだけ家の中にいるときも2階以上、そして崖から離れた部屋など、すこしでも安全な場所に身を置くようにしてください。
また新たに停電が発生するおそれもありますから、備えておきましょう。
以上です。
各地の被害の状況です。
徳島県阿南市にある中学校の午前1時20分ごろの様子です。
グラウンドが一面水につかり、照明に照らされています。
阿南市の災害対策本部によりますと、この中学校は、周囲の住宅地よりも低い土地に建設されています。
このため浸水が続いていて、午前4時現在、3メートルほどの高さになっているということです。
近くを流れる川の上流にあるダムの放水量が増加したため、下流域では時間差で増水することも予想され、中学校の浸水はさらに高くなると見られます。
NHKが各地の放送局を通じて午前3時現在でまとめたところ、台風11号の影響で、山口県や大阪府など13の府と県で、合わせて29人がけがをしました。
きのう昼過ぎ、兵庫県南あわじ市で71歳の男性が水路で倒れているのが見つかり、その後、死亡が確認されました。
警察は現場の状況から、男性が台風に備え、窓の補強をしていた際、水路に転落したものと見て調べています。
また昨夜、兵庫県宍粟市で、85歳の男性が川沿いの崖の斜面で倒れているのが見つかり、死亡が確認されました。
警察は、男性が台風に備えて水路を確認しに行った際に、誤って滑り落ちたのではないかと見て、調べています。
大阪・西淀川区の路上では、きのう、88歳の女性が強風にあおられて転倒し、左足の骨折と見られるけがをするなど、大阪市内で合わせて5人がけがをしたということです。
また和歌山県と気象庁は、午前2時ごろ、新宮市熊野川町の日足地区で、熊野川が氾濫したと発表しました。
和歌山県によりますと、川沿いにある国道168号線が冠水していて、日足地区のおよそ1キロの範囲を通行止めにしているということです。
徳島県や三重県など4つの県では、合わせて3万5000人余りに避難指示が出されています。
避難勧告も、四国を中心に9つの県で、42万1000人余りに出ています。
このほか、14の府と県で90万世帯余りおよそ207万人に、避難準備情報が出され、避難に時間のかかるお年寄りなどに対し、早めの避難を呼びかけています。
一方、大阪府と徳島県、それに高知県では、住宅合わせて13棟が一部が壊れる被害が出ているほか、栃木県や埼玉県、それに茨城県など9つの県では、少なくとも51棟が床上や床下浸水しました。
また徳島県や香川県など、10の県のおよそ2万5000世帯で停電しています。
台風の接近に伴って、四国や中国地方の沿岸では潮位が上がっている所があります。
きょうの朝にかけて、満潮の時間を迎えることから、気象庁は各地に高潮警報を出して、海岸や河口付近の浸水に警戒するよう呼びかけています。
気象庁によりますと、午前0時過ぎに満潮の時刻を迎えた高松港では、午前0時現在で、ふだんより潮位が50センチ以上高いおよそ2メートルになっています。
NHKが高松港に設置しているカメラでは、海岸付近の道路が水につかっている様子が確認できます。
また岡山県玉野市でも、午前0時現在で、ふだんより潮位が40センチ以上高くなっています。
この時期は1年で最も潮位が高い大潮に当たり、四国の太平洋側や瀬戸内海では、満潮の時間が重なる時間帯にかけて、高潮による浸水の被害に警戒が必要です。
各地の満潮時刻は次のとおりです。
香川県の高松港では午前0時4分ごろと午前11時8分ごろ、多度津町では午前0時10分ごろと午前11時39分ごろ、徳島県の美波町日和佐では、午前6時6分ごろ、小松島港では午前6時19分ごろ、高知県の土佐清水市では午前6時16分ごろ、高知港では午前6時10分ごろ、愛媛県の新居浜市では、昨夜11時47分ごろと午前11時26分ごろ、松山港では午前9時32分ごろです。
広島県の広島港では午前10時13分ごろ、竹原市では午前10時31分ごろ、岡山県の倉敷市水島では午前0時10分ごろと午前11時34分ごろ、玉野市宇野港では午前0時5分ごろと午前11時14分ごろ、兵庫県の神戸港では午前7時6分ごろ、姫路港では午前0時29分ごろと午前10時9分ごろ、淡路島洲本市では午前6時39分ごろとなっています。
続いて交通機関への影響です。
JR東日本によりますと、中央線は東京の高尾と山梨県の大月の間の上下線で、昨夜9時半過ぎから運転を見合わせています。
この影響で、山梨県内で止まっていた2本の普通列車について、運転再開のメドが立たないことから、乗客合わせておよそ80人に、列車内で泊まってもらうことを決めました。
きょうの山陽新幹線の運行について、JR西日本は、今後の台風11号の進路などを見極めたうえで、検討していくことにしています。
また関西の鉄道は、けさの始発から運転を見合わせる区間があります。
高速道路への影響です。
日本道路交通情報センターによりますと、東名高速道路が静岡県の清水ジャンクションと富士インターチェンジの間で上下線で通行止めになっているほか、中央自動車道、圏央道、神奈川県の西湘バイパス、瀬戸中央自動車道で通行止めになっている区間があります。
空の便への影響です。
きのうの国内の空の便は、四国各地を発着する便など、合わせて217便が欠航しました。
きょうは航空各社によりますと、四国や関西各地を発着する朝の便を中心に、これまでに126便の欠航が決まっています。
欠航が決まっているのは、スカイマークが羽田や九州各地と神戸を結ぶ便など33便、日本航空が羽田と松山や出雲を結ぶ便など29便、ピーチ・アビエーションは関西を発着する便など26便などとなっています。
2015/07/17(金) 04:30〜05:00
NHK総合1・神戸
NHKニュース おはよう日本[字]

▼国内外の最新ニュース ▼スポーツ情報 ▼地域の課題や話題のリポート ▼日本と世界の気象情報 【キャスター】堀越将伸,【気象キャスター】渡辺蘭

詳細情報
番組内容
※番組内容は変更になる場合があります ▼番組HP http://www.nhk.or.jp/ohayou/
出演者
【キャスター】堀越将伸,【気象キャスター】渡辺蘭

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