科捜研の女 2015.07.17


(パトカーのサイレン)
(パトカーのサイレン)
(カメラのシャッター音)
(吉田大輔)ご苦労さまです!被害者は矢口真樹子25歳。
ここの研究室で助手として働いています。
身分証を携帯してました。
第一発見者は大学の守衛さんです。
(木場俊介)死因は?
(吉田)頸部圧迫による窒息死と思われます。
「首を絞められた」でいいだろ。
(吉田)そうですが…。
誰かさんの影響か?
(アラーム音)
(アラーム音)
(榊マリコ)うー…うーん!ん?あちゃ〜。

(ノック)
(河村聖志)はい。
(男性)先生警察の方がお見えになってます。
通していいよ。
(男性)はい。
失礼します。
府警の木場です。
吉田です。
この度は助手の矢口さんが大変ご不幸な事になられまして…。
お悔やみ申し上げます。
(河村)朝のニュースで見て驚きました。
それで詳しくお話を伺いたいのですが…。
いいですよ。
どうぞ。
なんでも聞いてください。
署のほうでゆっくりと聞かせてほしいんですがね…。
(河村)やはり僕は疑われてるわけですか?参考人としてお話を伺うだけです。
強制は致しません。
任意同行ってやつですね?さすが大学教授ともなると専門外の事にもお詳しい。
教授じゃありません助教授です。
我々から見ると変わりませんよ。
任意同行っていうからにはそれなりの理由があるわけですね。
矢口さんの遺体が発見された現場近くにこんなものが落ちていました。
このネクタイピン大学の創立記念に教員全てに配られたものですよね?裏には通し番号がある限定品で…。
107番は河村さん…先生だと聞きました。

(城丸準子)あれ?マリコさん?おはよう。
マリコさんなんでこんなところに?あなたこそどこか悪いの?
(準子)え?
(準子)あっ…。
まさか…。
やっぱりいい勘してるなぁマリコさん。
おめでただって。
5週目入ったとこ。
もちろん…拓ちゃんの子供です。
どうしようかな〜。
やっぱり産んだほうがいいかなぁ?でも妊婦の刑事なんて様にならないですよね〜。
そんな事私に聞かないでよ!あら。
フフッ…信じちゃってる。
では話してみてください。
どうしたんです?この間からの続きでも結構ですよ。
産もうが堕ろそうが私の知ったこっちゃないっつうの。
そんなの2人で勝手に決めればいいでしょ!そう思いません?え?せっかく日本に戻ってきてまた仕事に打ち込めるって思ってたのに調子狂いっぱなしよ!あの…榊さん?あっ…すいません。
うーんどうやら今の話はあなたの心の不安と関係がありそうですね。
その後あれのほうは?あ…あれのほうですか?いえその「あれ」じゃなくて。
ほら何かやっている最中に突然眠ってしまうというあれ。
あああれ!まだ続いてて今朝なんか起きたら金魚のエサ握ったまんまで…。
ああそうですか。
すごいな…。
これ高いんでしょ?あの…日本に戻ってきてからですね悲しかった事とかショックだった事はありませんか?ショックだった事…。
さっきの産むの堕ろすのといった話は関係ないですか?ありません。
絶対ありません!嘘はいけませんよ。
わかります?はい。
(机を叩く音)
(吉田)嘘をつくんじゃない!じゃあ聞きますがあなたがたまたまあの林を通ってネクタイピンを落とした。
そのあとに助手の矢口さんがたまたまあそこで殺された。
そうおっしゃりたいんですね?そうとしか考えられないでしょう。
フフフフ…。
警察をなめんでもらいたいですな。
そんな偶然あるわけないだろ!偶然?あなたにとって偶然の定義とはなんですか?えっ?僕はよくあの池のそばを通ります。
なぜならそこが僕の研究室と駐車場とを結ぶちょうどいい近道になっているからです。
そしてその事は殺された矢口君もよく知っている。
だから昨日休みを取っていた彼女がなんらかの理由で研究室に行こうとして車を駐車場に止めた彼女はあの近道を通りそこで何者かに殺された。
そう考えれば彼女の遺体のそばに僕のネクタイピンが落ちていた事は偶然ではなくむしろ必然。
ヘッ!そんな屁理屈にはごまかされないぞ。
屁理屈?フフフフフ…。
そうおっしゃるんだったらもっと論理的な証拠を提示してください。
感覚的なものの見方だけで僕を犯罪者にしないでほしいな。
貴様!ちょっと…。
(準子)警部。
これ高いんです。
被害者の死亡推定時刻にあなたが家にいらっしゃった事は宅配ピザの店員が証言してくれました。
アリバイは証明されました。
帰っても結構ですよ。
警部それだけじゃまだ…!ピザ屋さんがピザを届けたのが9時5分。
死亡推定時刻からすれば河村さんがいくら車を飛ばしても大学に着くのは不可能よ。
死体解剖で死亡推定時刻がわかったわけですね。
やはり科学の力は偉大だ。
あなた方ももっと科学の力に頼ったほうが物事がはっきりするんじゃないですか?例えば…ポリグラフとかね。
じゃあ。
どいつもこいつも…。
何が科学の力だ。
いてっ!あーっ!いって〜!ああ…。
(奥田奈々美)また自分で作ったお弁当ですか?
(榎戸輝男)おおありがとう。
(森村茂)お〜今日もですか?かえってわびしく思わないかね。
(小清水司)いいですなあ毒盛られる心配なくて。
ハハハハ…。
あの私にだってねお弁当を作ってくれる女性の1人や2人いるんですよ!な…何?私が嘘ついてるっていうんですか?じゃあ女の人に作ってもらったって言い張るんですか?まあいいじゃない。
それで榎戸さんの心が潤うならさ。
(森村)そうそうそう。
はっきりさせないほうがいい事もある。
あの人の事よりも君ね早くお弁当作ってあげる彼氏探してね私生活に潤いを持たないとね誰かさんみたいにさ…。
潤いがどうかしました?
(電話)
(奈々美)あっ電話だ。
はい科捜研です。
う…潤いって漢字はさんずいでしたっけにすいでしたっけってね…。
こざとへん…。
どうせ私は潤いのない女ですよ。
あっウインナー。
(奈々美)…はい。
所長刑事部長からお電話です。
お電話代わりました。
森村です。
はい…はい!?榊君もですか?ポリグラフですか。
それなら私にお任せください。
(倉橋拓也)そうですか。
森村さんが担当してましたか。
ええ。
東京にいた頃から加えますとざっと800件は。
(倉橋)なるほど。
榊君はアメリカのほうで…。
助手としてなら何度も立ち会いました。
それは心強い。
皮肉ですか?榊君…。
まあまあまあまあまあ。
えーとこっちが検視結果。
でこっちが参考人調書です。
はあ…。
被験者は大学の助教授です。
彼の助手をしていた女性が今回の被害者です。
現場近くに彼のネクタイピンが落ちてたんですが彼は真っ向から犯行を否定してる。
(森村)なるほど。
上司が部下に手を出した末の痴情のもつれっていう事も考えられますよね?ケダモノ。
えっ?失礼します。
すいません…。
なんだか今日は特に潤いがなくて…。

(準子)確かにアリバイはあるんだけどいまいち納得出来ないのよね。
木場警部もシロと決めつけるのはまだ早いって。
(倉橋)ストップ。
仕事の話はしないって約束だろ?それで1回失敗してるもんね。
いてて…痛い!痛い!それよりさどうだったんだよ?病院行ってきたんだろ?やっぱりおめでた。
…じゃなかった。
ただの生理不順。
なんだ…。
そう…。
あれ?なんかホッとしてない?えっ?いやいやいや別に。
(準子)あっそうだ。
病院出たとこでねマリコさんに会った。
えっ?冗談で妊娠してるって言ったら信じちゃってさ。
それであんなにカリカリ…。
はあ?いや…とにかくさそういう嘘はいけないな。
冗談で済まないもの。
(倉橋)まいったなぁ…まいったなぁ…。
(準子)被験者の河村聖志さんです。
あ…。
大学の教授さんだ。
(河村)助教授です。
検査官を務めます森村です。
ではこちらで承諾書にサインをお願いします。
はい。
仕事して大丈夫なの?えっ?ああ…うん。
大丈夫。
私たちの子供強いから。
どうぞ。
腰をかけて楽にしてください。

(森村)事件の事色々と聞かれて大変だったでしょう?
(森村)しかしまだ不明な点もあるので調べなければいけません。
殺された矢口さんのためにもぜひ検査に強力してください。
だからわざわざこうして来てるわけでしょ?えっ?ああ…そそうですね。
ああ…か河村さんは大学では物理学の助教授をなさってるそうですが私はそちらの方面はちんぷんかんぷんでして…。
早くしてください。
時間の無駄です。
僕なら落ち着いてますから無駄話なら結構ですよ。
そうですか。
では…。
(森村)「あっ!失礼ちょっと上着を脱いで頂けますか?」「すいませんね」なんか所長のほうが緊張してるみたい。
完全にびびってるな。
(小清水)まあその程度の男ですよ。
(森村)「では最初にちょっと実験をします」
(ドアの開く音)さあお手並み拝見といきますか。
ここは禁煙です。
なんなんですか?あれ。
予備検査よ。
1から8までの数字を書いたカードを見せてその中から好きな番号を1枚被験者に選ばせるの。
そしてあなたの選んだカードの数字は1ですか?って順番に聞いていくの。
それに対して被験者は全て「いいえ」と答える。
そうすれば…。
自分が選んだカードに対しても「いいえ」と否定する事になるでしょ。
つまり嘘をついた事になる。
するとポリグラフに変化が出て選んだカードが見事に的中するの。
なんか手品みたい。
手品なんかじゃないわ。
ちゃんと科学的に…。
見事に的中するとこの段階で観念して自白を始める被験者もいるのよ。
はあ…。
(森村)では全て「いいえ」と答えてください。
(森村)あなたの選んだカードは1ですか?いいえ。
あっ!これは?これは嘘じゃないわ。
あなたの選んだカードは…2ですか?いいえ。
(森村)あなたの選んだカードは3ですか?
(河村)いいえ。
あなたの選んだカードは…4ですか?いいえ。
あっ!これこれ。
ポリグラフは血圧脈拍呼吸それから皮膚の電気抵抗…わかりやすく言えば冷や汗のかき方かな。
これらを測定して被験者の心理状態を調べるんだけど特に赤い線で示されている皮膚の電気抵抗は反応がはっきり出るからよく見ておくといいわ。
(森村)あなたが選んだのは…数字の4のカードですね。
はい。
この要領で検査をします。
(笑い声)どうしました?いや〜こんな原始的な機械でも当たるもんですね。
そうです。
バカに出来ないでしょ?やはり科学は嘘をつかない。
誰かと同じ事言ってる。
「では本検査を始めます」「これから質問する事は質問票にまとめてありますので確認してください」
(奈々美)へえ〜。
質問する事って被験者もあらかじめ知ってるんですか。
そうよ。
これから行われるのは緊張最高点質問法っていってね犯人と我々警察にしかわからない事実を質問していくの。
まずは被害者が殺された時の服の色ね。
もし被害者が何色の服を着ていたのか知っていれば動揺してポリグラフに反応が出る。
すなわち…。
犯人って事。
(森村)「それでは質問を始めます」「体を硬くしないでリラックスして答えてください」
(森村)事件当日矢口さんが赤い服を着ていたのを知っていますか?いいえ。
矢口さんが黒い服を着ていたのを知っていますか?いいえ。
(森村)矢口さんが白い服を着ていたのを知っていますか?いいえ。
事実は次の黄色い服よ。
(森村)矢口さんが黄色い服を着ていたのを知っていますか?いいえ。
(準子)反応しない…。
食えん奴だな…。
(小清水)決めつけちゃまずいでしょ。
えー…。
(せき払い)では…次の質問に移ります。
あなたは最初に事件をテレビのニュースで知ったそうですが矢口さんがどのように殺されたか知っていますか?首を絞められたんでしょう。
(森村)では何によって首を絞められたか知っていますか?知りません。
(森村)では質問していきます。
何で首を絞められたんですか?犯人はロープで首を絞めた。
犯人が素手で首を絞めたのを知っていますか?
(河村)いいえ。
(森村)犯人がネクタイで首を絞めたのを知っていますか?いいえ。
(森村)犯人がタオルで首を絞めたのを知っていますか?いいえ。
次ね。
犯人がロープで首を絞めたのを知っていますか?いいえ。
(奈々美)また反応しない…。
(森村)犯人がコードで首を絞めたのを知っていますか?いいえ。

(森村)お疲れさまでした。
(河村)別に疲れていません。
やはり機械は正確ですね。
先入観や余計な推測で物事を判断しない。
そう思いません?ええ…。
これで僕の疑い晴れたわけですね。
じゃあ失礼。
犯人にしたかったなあ…。
うん…。
所長!あっいや失礼。
どうでしたか?今回の検査ではシロと言わざるを得ません。
そういう事です。
あの男を検査して何も気づかなかったのか?えっ?「えっ?」じゃない!それでよく検査官やってられるな。
奴の身辺を洗い直す。
あんな事言われてどうして黙ってるんです?いやまあ…考え方は人それぞれだから。
ちょっと待ってください!なんだ?木場さんは何を気づいたっていうんです?また勘?いいかね?初めて検査を受ける割には堂々としすぎてたとは思わないか?普通なら全く事件に関係ない者でも検査に対して緊張したり疑心暗鬼になったりするもんだ。
それに奴は自分から言い出したんだ。
ポリグラフを使ってみたらどうだってな。
えっ?他にも不自然な事が多すぎる。
でもちゃんとアリバイが…。
確かにアリバイはピザ屋の店員が証明してくれた。
しかしだね今まで注文した事もないピザをわざわざ犯行の日に注文するっていうのはわざとらしすぎないか?じゃあアリバイ工作だって言うんですか?奴は機械がシロと判断すればそれで疑いが完全に晴れると思っていやがる。
全くあんたらと同じだよ。
準子さん!ちょっと何よ?それ。
木場さんがね被害者の身辺もう一度洗い直せって言うから遺族に頼んで借りてきた。
そうじゃなくて…。
重いもの持って大丈夫?あっ…平気平気。
量子力学ね…。

(河村)しばらくは電話をしないでくださいって言ったでしょう。
フッ…心配ありませんよ。
ポリグラフなんてちょろいもんです。
なんせ僕は本当に何も知らないんですから。
こっちも危ない橋渡ってるんです。
例の件大丈夫でしょうね?
(ノック)じゃあ切ります。
もう電話しないでください。
(通話を切る音)近くへ寄りましたもんで。
まだ僕の事を疑ってらっしゃるわけですね。
いえいえ犯人の見当がつかなくなりましてね。
大学教授のお知恵を拝借出来ればと。
まだ助教授だと言ってるじゃないですか。
あいにくこれから学会があるんですよ。
また今度にしてください。
警部ちょっと気になる事が…。
なんだ?河村は過去に二度も教授になり損ねてましてそれが二度とも同じ教授に反対されてるんです。
(吉田)芹沢敬三。
同じ物理学部の教授で河村とは犬猿の仲だそうです。
「まだ助教授」か…。
それがどうかしたでしょうか?今までは「まだ」なんて言ってなかったと思ってな。
ゆくゆくは教授になるって意味じゃないでしょうか。
そんな話聞いてるか?あっいえ…。
まるで教授になる事が決まってるみたいな話だな。
あっ!どうも〜!いや〜まったくしつこい人たちだなぁ。
「人たち」って他に誰か?あの木場って刑事さんがまたやって来ましたよ。
あっすいません。
あの人まだ先生の事疑ってるみたいなんですよ。
嫌ですよね。
ちゃんとポリグラフで疑い晴れたんですから。
あなたは疑ってないんですか?私は科捜研の人間です。
科学を信じてますから。
じゃあどうしてここにいるんです?私一応現場を見ないと気が済まない質なんです。
矢口さんあの日は大学を休んでたんですよね?そうですね。
じゃあなんでこんなところに来たんだろう?さあ?研究室に用でもあったんじゃないですか?そっか!そうですよね!あっ!でも偶然ですよね。
先生にここでお会いするなんて。
偶然?あなたも科学に携わる人間だったらそう簡単に偶然という言葉を使わないほうがいい。
どうしてです?僕にとっての偶然とはもっと不確定な要素がたくさん積み重なったものを言います。
この程度の事は予測出来る。
偶然と呼ぶより必然と呼ぶべきでしょう。
例えばあなたはまだ僕の事を疑っている。
なんとかして尻尾をつかんでやりたい。
そこで今日僕の出かける時間を見計らってここに来た。
これが必然じゃなくて一体なんなんです?でも無駄な事です。
だって僕は本当に何も知らないんですから。
それはこの間の検査が証明してくれたでしょ?科学は嘘をつかない。
そう。
じゃあ。
(携帯電話)もしもし。
はい。
ああいいですよ。
ええ。
で車下取ってもらえるんでしょうね?ええはいよろしくお願いします。
はい。
車買い替えるんですか?いつまでも国産車じゃ格好つかないでしょ。
格好をつける必要が出来たんですか?いいでしょ。
急ぎますから。
(芹沢敬三)確かに河村君を教授にする事に反対したのは私です。
あの男にその資格はない。
といいますと?私の過去の論文を無断で使うような奴ですよ。
まったく…研究者の風上にも置けない。
人間のクズですな。
では被害者の矢口さんとはどんなご関係ですか?それは顔ぐらいは知ってますがね。
私にもちゃんと聴衆はいますから。
何か手がかりは見つかりました?見つからないからまだやってるんでしょ。
(吉田)はっ!失礼しました。
そっちは?警部はまだ河村さんをマークしろと。
そう…。
(電話)あれ?この病院…。
そんなに慌ててどこ行くの?産婦人科!はいシットダウン。
ちょっと待ってよ。
私モルモットじゃないんだからね。
モルモットにしちゃエサやりすぎだな。
何?独り言。
爪伸びてるよ。
放っておいてよ。
昨日あんまり反応がなかったんでポリグラフが壊れてるんじゃないかって。
えっ?それでは質問を始めます。
全て「いいえ」と答えてください。
いいえ。
(咳払い)あなたがいつも持ってくるお弁当について質問します。
昨日のお弁当は自分で作った。
いいえ。
(森村)あっ嘘!という事はやっぱり弁当自分で作ってんだ。
やっぱり機械は正常かなぁ…。
もういいでしょその話は。
では質問を変えましょう。
あなたは今までにかつらを作ろうと思った事がある。
(榎戸)いいえ。
(森村)あなたは実際にかつらを作った事がある。
(榎戸)いいえ。
(森村)あなたはかつらを被ったけれどすぐに人にばれた。
いいえ!ああ〜違うって。
事実と違うなぁ!嘘はばれるんだって。
往生際が悪いなぁ。
(森村)私は図体はでかいが気が小さい。
(小清水)いいえ。
(森村)人の目を見て喋るのが苦手だ。
(小清水)いいえ。
(森村)本当は刑事になりたかった。
なりたかった。
(笑い)
(森村)私は木場警部が嫌いだ。
いいえ。
(所員たち)あら〜。
(森村)殴ってやりたいほど嫌いだ。
いいえ!
(森村)殺してやりたいほど嫌いだ。
バカバカしい。
所長ちょっと聞きたい事があるんですけど。
あなたがこれまでにポリグラフ検査を800件やったというのはでたらめである。
いいえ。
(所員たち)ああ〜!あ…いや…ね本当は84件なんだけどね。
所長。
やっぱり嘘だったんですね。
なんで800件なんて大嘘…。
嘘八百件!なんちゃってな。
ハハハハ…!ああ…あれ〜?機械に異常なしか。
やっぱり問題は質問方法かな。
っていうより質問する人じゃないですか?
(森村)だから壊れてなかったって言ってるでしょ!だってね私はかつらをつけた事はないんですよ。
だったらどうして機械が反応したの?
(榎戸)作ったのは事実ですよ。
でもねあんまりばればれだったからすぐに返したんですよ。
だからね費用も安くついたんですよ。
ちゃんと領収書を見てくださいよもう!経費でかつら作ったの?いやそれあの…余計な事まで喋っちゃったよ。
(榎戸)いやハハハ…ミスったな…。
所長!な…何?嘘ついたの怒ってるの?もう一度河村さんにポリグラフ検査をさせてください。
えっ?榎戸さんも協力してもらいます。
はい。
警部!矢口さんは1か月前に堕胎手術を受けています。
堕胎手術!?相手は?中絶同意書には「山本一彦」とサインはありますが名前も住所もでたらめでした。
(吉田)偽名か…。
よし。
明日にでも芹沢教授の筆跡のわかるものを取ってくるんだ。
はい。
えっ…河村じゃないんですか?共犯っていう事も考えられるでしょ。
あの2人がですか?府警の城丸です。
吉田です。
度々すいません。
まだ何か?ちょっとお借りしたいものがあるんですが…。
何度もお越し頂いてすいません。
前回の検査では機械の調子が悪かったものですから。
それは電話で聞きました。
とにかくこれで最後にしてください。
ご心配なく。
機械のほうは異常ないよう整備したばかりですから。
結果は同じですよ。
だったら何度やっても構いませんよね?
(森村)やばいよなぁまったく…。
何がですか?ん?なんでもないよ。
そういえば榎戸さんは?
(小清水)シーッ!すいません。
至急筆跡鑑定をお願いします。
「質問は前回と全く同じです」事件当日矢口さんが赤い服を着ていたのを知っていますか?いいえ。
矢口さんが黒い服を着ていたのを知っていますか?いいえ。
矢口さんが白い服を着ていたのを知っていますか?いいえ。
矢口さんが黄色い服を着ていたのを知っていますか?いいえ。
矢口さんが青い服を着ていたのを知っていますか?いいえ。
まだか?何やってんだ!早くしろ!もうすぐだそうです。
鑑定結果が出ました。
芹沢教授の筆跡とこの中絶同意書のサインは同一人物のものですね。
頂きますね。
すみません。
次の質問です。
あなたは矢口さんが何によって首を絞められたかご存じありませんでしたよね?
(河村)ええ知りません。
質問を始めます。
あなたは犯人が素手で首を絞めたのを知っていますか?いいえ。
犯人がネクタイで首を絞めたのを知っていますか?いいえ。
犯人がタオルで首を絞めたのを知っていますか?いいえ。
犯人がロープで首を絞めたのを知っていますか?いいえ。
また不規則な記録が出ています。
犯人はロープで矢口さんの首を絞めています。
そして被害者は黄色い服を着ていました。
他の質問には変化はありませんでしたがこの2つの質問だけには針が大きく振れた。
そんなバカな…。
この事は新聞にもテレビにも報道されていません。
つまり犯人しか知らない事実。
嘘だ!この…この機械が狂ってる。
いいえ機械は正常です。
嘘をついてるのは河村さんあなたです。
違う!あなたが矢口さんを殺したんですね?違う!僕は見ただけだよ!見た?何を見たんです?河村さん。
あなたは芹沢教授が矢口さんに脅されているところを見たんですね?彼女は1か月前に中絶手術を受けています。
その同意書の筆跡と芹沢教授の筆跡が一致しました。
そろそろ観念して吐いたらどうです?芹沢教授は全て自供してくれましたよ。
あなたは矢口さんに脅されていた芹沢教授に矢口殺しを持ちかけた。
そうだね?フフッ…。
ん?フフフッ…。
フフフッ…。
ハハハハッハハハッ…。
フフフッ…。
違うよ。
事実はそれと少し違う。
芹沢教授は殺したがってたんだよ。
僕にはわかる。
あいつはそういう奴なんだ。
(芹沢)払えない!5000万円なんてむちゃくちゃだろう。
(矢口真樹子)私はね子供まで堕ろしてるの。
それを何もなかった事にしろなんてそっちがむちゃくちゃじゃない!これ以上のセクハラはないわよね?マスコミの格好の餌食よね。
(河村の声)あの日僕ははっきりと見た。
あの時のあの男の顔をね。
とにかく今は結論を出せない。
今度また連絡する。
(河村)先生。
(芹沢)君…。
殺す?そうしたいんでしょ?何をバカな事を…。
先生それならいい方法があるんです。
(河村の声)教授は明らかに殺したがってた。
だから僕がちょっと手を貸してやっただけだよ。
これをその現場に落としておいてください。
そうすれば警察の目は僕に向く。
僕はその時間に完璧なアリバイを作っておくから大丈夫です。
まさか先生と僕が共犯だとは誰も考えないでしょう。
いやしかし…。
その代わり今度こそ僕を教授にしてください。
条件はそれだけです。
しかしそんなにうまくいくとは…。
じゃあ他にありますか?あなたの地位と名誉を守る方法が。
ね?そしてあなたは教授がどうやって殺したのか詳しい事はあえて聞かなかった。
ポリグラフ検査にかけられた時のためにね。
違いますか?大学の選考は間違っている。
あんな何もしない女と遊んでるような奴が教授で僕のような熱心な研究者が助教授?おかしいと思いません?さあ…。
言いたい事は取調室で聞きましょう。
行きましょうか。
教授のほうは簡単に自白したんですね?まだ彼はなんにも喋っとらんよ。
え?これから2人を取り調べるの。
じゃあ自白したっていうのは…。
針が大きく振れたでしょう?ひど〜い。
じゃあそっちはどうなの?
(榎戸)あっイタッ。
ばればれでした?ばればれよ。
いやこれこうやるの。
(榎戸)そうそうそう…。
そんな事が許されると思ってんのか?処罰は覚悟してます。
当然だ!ポリグラフの反応を勝手に操作するなんて担当官としてあるまじき行為じゃないのか?嘘には嘘で対抗するのも人間心理を科学的に応用した1つの手段…。
言い訳はいい!とにかく君たちは刑事部から言われた事をちゃんとやっていればいいんだ。
じゃあ城丸巡査部長から相談された事もちゃんと答えを出さないといけませんよね。
え?妊娠したとかしないとか。
あっああ…あれはね…。
大丈夫です。
誰にも言ってません。
いやあれもね…嘘。
え?あいつの軽い冗談。
俺たちまだ結婚するって決まったわけじゃないし。
まあ男と女っていうのはさなんていうの?タイミングっていうのかな?それすごい大事だから。
わかるよね?別れた女に言い訳する必要ないでしょ?別れた女…。
榊さん。
うまくハメましたね。
機械の調子が悪かったなんて嘘だ。
ねえ。
なぜもう一度ポリグラフにかけようと思ったんですか?先生おっしゃいましたよね?いつまでも国産車じゃかっこつかないって。
それが?考えたんです。
かっこつけなきゃいけない理由を。
しかもあなたはそれを隠さなければならなかった。
偶然電話かかってきたのが運のつきってわけか。
偶然?私の考える偶然とはもっと不確定な要素がたくさん積み重なったものを言います。
この程度の事は必然と呼ぶべきじゃないんですか?あなたが逮捕された事もね。
ハハハ…ハハハハハ…。
待てこの嘘つき!待て!ああ…。
どうしたんです?領収書をよく調べたらね…。
榎戸さん経費でかつらもう1つ作ってた…。
それをまあ大胆にもロッカーに隠し持ってたんで返しなさいって言ったらいきなり逃げ出しやがって。
(小清水)嘘つき!ほらほらほら…。
はいはいはい。
はい。
はい返しなさい。
これ気に入ってるもんですから。
でもこれもばればれだぞ。
いいから返しなさい。
嫌です。
返しなさい!嫌です!あっ…。
乗ってみたい!嘘つき!
(小清水)ガキじゃあるまいしよくそんな手に引っかかるよな。
(泣き声)2015/07/17(金) 09:55〜10:53
ABCテレビ1
科捜研の女[再][字]

「涙の不倫嘘発見器が暴く女教師死の真実!」

詳細情報
出演者
沢口靖子・小林稔侍・渡辺いっけい・伊藤裕子 ほか

ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ

映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz

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