(サッシャ)
現在細田守監督の最新作『バケモノの子』が大ヒット公開中
それを記念して3週にわたり世界が注目する細田監督の作品をお送りします
今夜は細田監督の出世作でもある…
…を放送します
(朴)
この作品から細田監督の名が世界に広まったのよね
一度きりの夏…
ん〜私もあの夏を取り戻してみたいわ〜!
まぶし過ぎる一瞬の輝き
(真琴)すぐ行く走って行く。
放送中はデータ放送かスマホで…
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チェック!
お〜!
参加者全員にチャンスが!
ワォ!
爽やかな感動作です
(時を刻む音)
(時を刻む音)
(時を刻む音)
(真琴)行くよ〜!あれ?ん?
(千昭)・真琴!早く投げろよ!・何かさぁ聞こえなかった?今。
聞こえたか?
(功介)何が?あれ〜?おい真琴!行くよ!それっ!とっとっ…おりゃ!あ〜クソ!オーライ。
昨日さぁ。
あ?プリン…あっ。
プリン食べ損ねた。
プリンがどうした?また妹に食われたんだろ。
もうわざわざ取っといたのに。
食べちゃうことないよねもうあのバカ妹!危ねぇ…うりゃ!あ〜あ…またやっちまったよ。
(美雪)・お姉ちゃん?・え?
(美雪)・お姉ちゃん!?・えっ?あれ?あれ…?真琴!真琴!え?上だ!上!上?
(目覚まし時計のアラーム)痛っ!痛った〜…。
あ〜…あぁ…。
うわ〜〜!
(美雪)起きなよいいかげん。
何で目覚まし止めんのよ!
(美雪)自分で止めたんじゃんいってきま〜す!今日7月13日はナイスの日。
あ〜もうヤバい!7と1と3でナ・イ・ス。
(母)真琴やっと起きたの?お父さんおはよう。
(父)お…。
ぷはぁ〜!おはよう。
いってきま〜す!
(母)あぁ真琴ちょちょちょ…。
何?
(母)これ帰りに魔女おばさんとこ持ってって「おばあちゃんから」って。
え〜やだよそんなの持って学校行くの。
それから…。
ん?いつになったら結婚するのかも聞いといてね。
うん。
よし。
いってきま〜す!
(戸が開く音)
(母)いってらっしゃい。
おっおっうわわ…!あらマコちゃんおはよう。
おはようございま〜す。
(踏切の音)
(自転車のベル)うわ〜〜〜!いや〜毎朝うるさくてすいません。
千昭!おっ真琴。
少しは余裕持って行動しろよ。
あんたひとのこと言えんの?どうせまた二度寝だろ?うるさ〜い!カゴのそれ何?何でもいいでしょ。
何だよ教えろよ。
(チャイム)ハァハァ…。
またギリギリかよ。
遅刻したほうがいっそすがすがしいな。
早えぇよ功介ちゃんとオナって来たのかよ。
うるせぇ!おめぇらが遅過ぎんだよ!ギリギリじゃないよほら。
ツイてんな俺達。
ツイてんのは私よ。
何だよそれ。
《ツイてない時はとことんツイてないっていうけどそんなのひとごとだと思ってた》《どっちかといえばツイてるほうだし》
(福島)はい先生が遅れた理由は何かな〜?
(友梨)小テスト?
(福島)はい早川正解!
(生徒達)え〜っ!《とはいえどちらかといえばツイてるほうだし運もいいけど勘もいいおかげで成績はほどほど》《そんなに頭良くないけどバカってほどじゃない》
(福島)あと5分!お?《バカってほどじゃ…》あと5分。
《今のは例外》《器用ってほど器用じゃないけどひとに笑われるほど不器用じゃない》《後から思い出して嫌んなっちゃうような失敗もそんなにしない》アチャ!アッチっ!うわっ!
(生徒達)わっ!うわあっ!
(教師)何やってんのバカ!消火器!高瀬君消火器!《今のも例外》大丈夫?ちょっと前髪焦げた。
《普段はそこそこ慎重だから大きなケガなんてしたこともない》《ややこしい人間関係に絡まっちゃうことも》うわっ!ギャっ!おいおい。
ちょ…ちょっと!あ〜もう!何なのよもう!♪〜チャ〜チャ〜チャチャッチャ〜チャ♪〜チャ〜チャ〜チャチャッチャ〜チャ♪〜チャ〜チャ〜チャチャッチャ〜チャッチャ〜うわっ!ハハハ!ハハハ!お前なぁ…。
おっ。
(盛子)血液型占いとかこの際関係ないと思う。
(析美)でも最悪って出てんだよヤバくない?
(盛子)ヤバいかヤバくないかはこいつが決めることじゃん。
(果穂)え〜?
(友梨)真琴!何?理系か文系か決めた?まだ友梨は?まだまだ。
よかった〜。
すぐには決められないもんね。
先のことは分かんないもん。
果てしないよね〜。
・おい真琴!・いつまでやってんだよ!だったら手伝えば?冗談じゃねえ。
早くしろよ。
ん〜。
千昭君どうするのかな。
理系でしょ漢字読めないし。
数学とかすごいもんね。
だけじゃん。
つうか何で千昭の話?・おい!提出用のノート置きっぱだぞ日直誰だよ!・誰〜?あんたでしょ!くっ…よっ!めんどくさ〜。
よっと。
あ…。
「Timewaitsforno…」。
(物音)ん?
(物音)あれ?あれ?ん?誰かいると思ったのに…。
あれ?えっ?う〜ん…。
密室…。
ん?何だろ?
(物音)ハッ!?うわっ!わぁ〜〜!あぁ〜…。
うわ〜!あぁ〜!あぁ…あ…。
あぁ…あぁ…。
あぁ…あぁ〜…。
あぁ…ああぁ…。
うわっ!ううっ…う〜…う〜ん…。
ハハハ…!ハハハ…!バカだなぁお前腹イテェ!お前笑い過ぎだろ。
そうよ笑い過ぎよ。
だって面白ぇもん。
面白くない!うちの病院で頭のCT撮るか?大丈夫だから。
気を付けろよこの後も何かあるかも。
もうないですあっちゃ困ります。
でも何もねえのにぶっ倒れるか?普通。
何もなくないよ誰かいたんだもん!誰かって?誰が?じ〜〜っ。
何で俺がお前を転ばすんだよ。
じ〜〜っ。
俺かい犯人は。
じゃあ誰だろ?
(セミの鳴き声)アッチィなったく…。
もうすぐ夏休みだろ我慢しろ。
そうだよ夏休みだよどっか行こ3人で。
例えば?ナイター行こうぜ。
先月行ったじゃん千昭そればっか。
じゃあどこだよ。
海とか。
アチィだろ。
じゃ花火大会は?浴衣着てさ。
持ってねえよ。
功介はどこ行きたい?図書館。
はぁ?みっちり勉強。
アッチィのに勉強ばっかしてっとバカになっぞ!お前らしなさ過ぎ。
医学部受ける人とは一緒にしないで。
じゃあお前はどうすんだよ。
え?う〜ん…ホテル王。
あっ!もしくは石油王。
真面目に考えろ…よっ!ねぇ…千昭はどうすんの?俺?俺は…。
イテっ!アハハハハ…!2人とも少しは真面目に考えろよ。
あれ?帰んの?今日お母さんに用事頼まれてたんだった。
あぁ?つまんねえこと言うなよこいつと2人かよ。
じゃまたね〜。
おい!お〜い!行くよ。
もうすぐ小人さんが…。
まったく…。
(自転車の音)うわっ!こら!どこに目ぇつけてんだい!すいませ〜ん!♪〜
(からくり時計の音楽)
(踏切の音)あっ。
《今日がもし…》《今日がもしいつもの日だったら何の問題もなかったはず》《でも…》
(ワイヤが切れる音)え?《忘れていた今日は最悪の日だってことを》
(踏切の音)わっ!わ〜っ!あっ…あっ…イヤ〜…。
あっ!あ〜〜〜…!
(からくり時計の鐘の音)《まさかとは思うけど死ぬんだ》《今日で最期なんだ》《こんなことになるんならもっと早く起きたのに》《寝坊なんかしないし遅刻もしない》《天ぷらももっとうまく揚げる》《バカな男子にぶつかられたりしない》《今日は確かナイスな日なのに…》痛った〜…。
こら!どこに目ぇつけてんだい!ハッ!?謝んなさい!謝んなさいよ!あ…ごめんなさい。
目が何で前についてるか分かる?ちゃんと前見て歩くためよ!分かった!?ヒッ!はいどうも失礼しました。
まったくもう…。
あっママあれ!え?あらもうこんな時間。
え?♪〜
(からくり時計の音楽)な…何で…?
(踏切の音)何で!?
(ベル)
(研究員)・はい・
(研究員)・芳山さん・
(守衛)ハハハそう焦らずともすぐ来るよ。
(和子)真琴!おばさん!魔女おばさ〜ん!私生きてる?生きてるよね?どこも変なとこないよね?
(和子)ん〜…。
前髪が変。
それタイムリープよ。
タイムリープ?電車にひかれそうになったのよね。
うん。
自転車で投げ出されて。
うん。
だけど気が付いたらほんのちょっと前に戻っていた。
そう。
それがタイムリープ。
時間っていうのは不可逆なのね。
フカギャク?時は戻らない。
うん。
ということは戻ったのは真琴あなた自身。
真琴が時間を飛び越えて過去に戻ったのよ。
ホントに?そう珍しいことじゃない。
真琴ぐらいの年の女のコにはよくあることなんだから。
ないないない!ないよ絶対。
私はあったな〜。
ええっマジ!?例えば日曜日朝寝坊するでしょ?今日は何にもしたくないな〜なんて思うでしょ?で気が付くと辺りはもう夜なのびっくりしちゃうわよ。
私の大事な日曜日はどこ行っちゃったの?真面目に聞いてよ真面目に話してるんだから。
よかったわね生きてて。
少しはうれしそうな顔したら?フフ…ハハハ…。
ウフフ…。
(母)ちょっと手伝って。
は〜い。
(和子)私にやってみせてよできないよ
(和子)コツさえ分かればまたできるようになるんじゃない?できないってば!
(和子)でも実際飛んだでしょ?真琴はえい!こう?そうそこ取る。
(物音)何?地震?あっあぁ…。
あっ!お姉ちゃんダメ〜!うわ…わぁ〜っ!ダメ〜!ごめんねごめんね。
美雪が悪かったから!え?動機は?美雪がプリン食べちゃったから?ど…動機?お姉ちゃん死なないで!死なない!どこ行くの?コンビニ!プリンなら美雪が買って来てあげる。
いいよ別に。
怒ってる?怒ってない。
ホントに怒ってない?ないない。
フ〜…。
・行くぞ・えいっ!お〜!《あり得ないよ時間を飛び越えるなんて》《飛べるわけないんだから絶対》《そんなこと私にできるわけないんだから》いっ…けぇ〜〜〜!!ハッ!?うわ〜〜〜っ!どわぁ〜〜!うわっ!痛っ!痛った〜…。
ハッ!ここどこ?どこ?何だ家か。
プリン…。
プリンがあるということは…。
7月12日火曜日今日は日本の標準時制定記念日なんですね。
(玄関の戸が開く音)ハッ!
(母)プリンがあるじゃないの。
(美雪)食べていいの?
(父)お姉ちゃんのじゃないのか?
(母)あの子どうせまた功介君達と何か食べて来るわよ。
いいの?やった〜!ダメよ!これ私んだから!
(母)ん?真琴?帰ってるの?わぁ〜〜〜!痛い!痛〜…。
プリン!プリンは?ない…。
・今の見た?・・見た見た・何?何?あのねえちゃん今すっげぇジャンプした。
したした。
あと一瞬消えたよな。
はぁ?何で消えんだよ?ウソじゃねえよ俺見たもん。
もしかして…飛べた?うわ〜!痛いっ!く〜っ!うっ!あっ…。
うまい!これ!これ!夢じゃない!私飛べんじゃん!飛べんじゃん!いってきま〜す!いってらっしゃい。
(父)いってらっしゃい。
(美雪)ふぁ〜。
ん?今何時だ?
(美雪)何で?ということで今日7月13日がなぜナイスの日かといいますと…。
おはよう!おはよう!あぁ?おはようございま〜す!ん?おはよう。
おはよう!あれ?またギリギリかよ遅刻したほうがいっそすがすがしいなぁ。
早えぇよ功介ちゃんとオナって…。
くだらないこと言ってないでちゃんと早く起きなよね。
あれ?何で早えぇの?今日。
できたぁ〜…。
(一同)ん?フフフ…。
高瀬君。
(高瀬)え?グループ替わって。
いいけど…何で?アチャチャチャ…!ああっ!はっ!
(生徒達)わっ!うわぁ!慌てないで!ガス止めて!高瀬君消火器!は…はい!・早くしろよ!・
(生徒達)うわ〜っ!
(教師)うわっ!
(加藤)バカヤロ〜高瀬!覚えてろ!ご…ごめん!ねぇ千昭君ってさぁ…。
私今それどころじゃないんだよね。
えっ?おりゃ!お〜!何だ?だ…大丈夫?
(拍手)うわっ!お〜!
(友梨)真琴〜理系か文系か決めた?私留学にしよっかな〜。
えっ!何それ。
ほら交換留学制度とかさ。
あんた何言ってんの英検3級落ちてたじゃん。
や〜ねぇタイムウェイツフォーノーワンよ!・おい真琴!・オ〜ッス!メロンソーダとコーラ2つ。
何で野球じゃなくてカラオケなんだよ。
カラオケの後でいいじゃん。
そんな過密スケジュール俺はごめんだね。
♪〜TimewaitsfornooneTimewaitsfornoone
(ベル)はい。
お時間5分前です。
じゃあ出ます。
時間?メロンソーダとコーラ2つ。
何で野球じゃなくてカラオケなんだよ。
どわ〜っ!何やってんだ真琴。
何にも!っていうか転んだ。
どうやったら転べんだよつうか今ここに座ってたろ。
いいから続き歌うよ。
♪〜Timewaitsfornoone…
(ベル)はい。
お時間5分前です。
じゃあ…。
はいじゃあ帰りま〜…。
…せん!うわ〜痛っ!何やってんだ真琴。
転んだ。
どうやったら転べんだよつうか今ここに座ってたろ。
まだまだ歌うよ!100曲は歌うよ〜!あ…すいませんメロンソーダとコーラとあとジンジャーエール。
ただいま〜。
あんた何その声。
カラオケ。
どれだけいたらそんな声になるの?10時間ぐらい。
バカ言ってんじゃないの。
疲れた〜。
ごはんは?筑前煮。
え〜!鉄板焼きとかにしようよ!一昨日食べたでしょ。
ねぇ鉄板焼き。
文句多いな。
もうちょっと早く帰って来て手伝うとか何とか…。
うわ〜!はっ!ど…どうした?え?別に。
うわぁこれこれ!いっただきま〜す!あ〜ん!うわ〜!やっ!はいっ!何で俺の打球受けんだよ!あんなフォームでよく捕れるな。
えいっ!やっ!よっしゃ!またかよ!何で俺の球読めんだよ!私に読めないことなんてないの!読めないことなんてないんだから!どんな試合もひとり勝ちよ!ア〜ッハッハッハッ!ア〜ッハッハッハッ!ア〜ッハッハッハッ!ア〜ッハッハッハッ!
(和子)『アテスレイ』ね奮発したじゃない。
いいのいいのいつも相談に乗ってもらってるお礼。
お小遣い使っちゃっても…。
またお小遣い日に戻ればいいんだもん。
そしたら全額手付かずだよ。
もう行ったり来たりし放題!朝も二度寝三度寝できるし忘れ物しても取りに行かなくて済むし食い放題は90分で終わりじゃないし。
あっドラマ録り逃したらいつでも言って私録画しとく。
よかった。
何で?大したことには使ってないみたいだから。
そんなことないよ!もう最高だねタイムリープやめらんないよこれ。
毎日が楽しくって楽しくって笑いが止まりませんよ。
ガ〜ッハッハッハッ!ア〜ッハッハッハッハッ!真琴がいい目見てる分悪い目を見てる人がいるんじゃないの?え?いるのかなぁ。
さぁ?おいしい。
(真琴の声)いないよね?何があっても大丈夫。
また戻ればいいんだもん何回だってリセットできるもんね。
(析美)何これ今日最高じゃんこれ逃したら来年だって。
(盛子)今日言うって決めたんでしょ?
(果穂)うん…。
(盛子)当たって砕けろだよ。
(析美)砕けてどうする。
(盛子)先輩!俺?
(盛子)違います!あの…その…。
果穂!うん。
・行ってるよ!・ああ。
何だ?あいつら。
いいから行くよ。
いいかげん女投げやめろ肩で投げんだよ肩で。
(扉が開く音)あっ…。
よう。
遅ぇぞ!悪ぃ!え〜っと…。
さっきのヤツら?後輩ボランティア部の。
フ〜ン何だって?いや…紺野先輩と付き合ってるのかって。
え〜!?付き合ってないよね?そう言っといた。
それで?ねぇそれで?よく分かんないけど…告られた!やった〜!マジかよ!それで何て?「付き合えない」。
ええっ!ひど〜い!待て待て。
生で告ってんのに?何で断ってんだよ!俺だったら絶対付き合う!つうかさぁ…。
だってあのコ功介が中学ん時好きだったコに似てない?あっ…似てねえよ!後でやっぱ付き合っときゃよかったって泣いても遅ぇぞ。
もういいよその話は。
じゃあね。
おう。
あれ?お前自転車は?ちょっとね。
乗れ後ろ。
送ってくれるの?ラッキー!ホントに興味ないのかな。
功介がねえって言う時はねえよ。
ちょっとホッとした。
何で?彼女できたら大事にするよね。
そういうヤツだ。
そしたら野球できなくなるもん。
キャッチボールだけじゃ野球とは言えねえよな。
何だかなぁ…ずっと3人でいられる気がしてたんだよね。
遅刻して功介に怒られて球捕れなくて千昭にナメられて…。
真琴。
ん?俺と…付き合えば?止めて。
ちょっと止めて。
何それ。
あ?今の何?付き合おう。
どっからそういう話になったのよ。
功介に彼女ができたらって話。
俺そんなに顔も悪くないだろ?マジ?マジ。
え…わっ!ちょっちょちょちょ…ちょっと待って!何だようるせぇなぁ…。
あ…。
真琴?うわぁ〜〜〜!痛っ!何やってんだよお前。
何にも。
後でやっぱ付き合っときゃよかったって泣いても遅ぇぞ。
もういいよその話は。
じゃあな。
おう。
あれ?お前自転車は?乗れよ後ろ。
(つばを飲み込む音)俺の先越しやがって功介のヤツ。
別に彼女ができたって決まったわけじゃないじゃん。
今はああ言ってっけど女できたら絶対女取るぜあいつ。
そうとも限らないよ。
クッソ〜功介いねえんじゃキャッチボールしかできねえじゃん。
だからさそういうことは功介に彼女ができてから考えたら?まぁできたらできたでいっか。
そしたら真琴…。
あっ!俺と付き合えば?だからその話は!今はああ言ってっけど女できたら絶対女取るぜあいつ。
そ…それよりうちの妹がバカでさぁ。
あ?俺は功介の話をしてんだよ。
うちの妹の話しようよ。
功介に彼女ができたらさぁ…。
うちの妹がさぁ!俺と付き合わねえ!?後でやっぱ付き合っときゃよかったって泣いても遅ぇぞ。
もういいよその話は。
あれ?真琴乗ってけよ。
いい。
おい急にどうしちゃったんだよ。
何だ?あいつ。
てめぇが悪ぃんだろ。
何でだよ!
(和子)真琴は千昭君が好きなんだと思ってたけどな。
千昭はやんちゃだから私がついていてあげなきゃ…って思ってるでしょ?そりゃ言ったことあるけどさ。
どうしてなかったことにしちゃうのよ。
付き合っちゃえばいいのに。
ムリムリムリムリ!
(和子)何で?千昭が友達以上になってることなんか全然想像できない。
ダメなら付き合う前に戻ればいいじゃない。
真琴ならできるでしょ?いいよやんなくて。
好きって言われて好きになっちゃうこともあるのに。
ないから絶対!そう…なかったことにしたんだ。
千昭君かわいそうせっかく思いを伝えたのに。
あっ…。
あ…でも本人は気付いてすらいないのか。
ん〜…。
千昭君ってさこの春うちの学校来たじゃん。
うん。
いろんな学校転々としてたんでしょ?らしいよ。
帰国子女って噂ホント?それはない。
割とバカだし。
ないんだ。
ないない。
前の学校で何かあったのかなぁ。
自分で聞けば?メアドとか知らないし。
同じクラスでしょ。
真琴千昭君と仲いいじゃん。
そんなこと聞かないよ。
それに仲良くないし別に。
ウソ。
ウソじゃないよだって…。
(高瀬)・うわ〜!!・ハハハハ…!うわ〜!
(鈴木)貸して貸して貸して!やめろよ〜!ハハハ…。
消火器の腹いせよ。
やめなよもう!うわ〜うわっうう…。
(加藤)おい誰だよ?・う…間宮だ・まだやるの?またな高瀬。
じゃあなハハハ…。
ひでぇなビショビショだ。
大丈夫?高瀬君。
昨日はコーラかけられたぞ。
お返しにコーヒー牛乳かけてやったけどな。
そういうことするからまたやられるんじゃんねぇ?よう真琴!見たかよ昨日のナイター。
やっぱすげぇよな斎藤の抑え。
ん?え?今目そらしたろ。
そらしてないよ。
何たくらんでんだ?何にも。
何だよ言えよ何たくらんでんだよ!何でもないってば!!え…。
どうした?
(高瀬)紺野お前!え?何であの時僕に天ぷら揚げろって言ったんだよ!いやあの…まさかああなるとは…。
お前のせいだバカ!あぁ?誰がバカだ?グダグダ言ってっと投げっぞ!ちょっと〜!おぉ投げろよ!うっ!悪ぃ投げちった。
バカ!失礼なヤツだなひとをバカ呼ばわりかよ。
千昭も私のことバカバカ言うじゃん。
俺のは愛情表現だから。
ツッコめよお前寒ぃだろ俺が。
こいつ今日調子悪くない?早川さんもそう思うでしょ?え?あ…そうですね。
何で敬語?いやだってあんまり喋ったことないし。
真琴〜!いないよ。
何でいねえんだよ!何かあった?はぁ?ねえよ何も!どうでもいいこと言って怒らせたんだろ。
足デカいとか言うなよ気にしてるんだから。
何もねえって!ねえよ!ねえよな?投げろよ!考えながら投げらんねえ。
ダメだ分っかんねえ!
(操作音)
(振動音)何だ友梨か。
「すっごいいいことあったよ」。
いいこと?
(振動音)はい…うんうん…ちょっと待って。
うんうん…。
何なんだよ。
(チャイム)早く行こ売り切れちゃうよ。
え〜っと…何か今日調子悪くて。
ウソ!?保健室行く?あっ大丈夫平気平気。
・おい急げ急げ見物だぞこりゃ・ハッ!
(加藤)うわ〜!
(加藤)やめろ高瀬!ゴホっゴホっ…。
やめろって言ったってやめなかったのはそっちだろ!
(加藤)俺達が悪かった!
(高瀬)悪いと思ったら最初からやるな!・やべぇよあいつ・・先生誰か呼びに行った?・高瀬君やめなよ!高瀬君!紺野〜…!ハッ!
(高瀬)お前僕に命令しただろ!し…してませんよ!しただろ〜!うっ!ん?あれ?くっ…何で?クソっクソっクッソ〜!ハッ!・キャ〜!・・おいやめろ!高瀬!・やっやっやめっ…!高瀬!いやぁ〜〜〜…!うっ…!《あっ千昭!》《千昭!》はっ!うわっ!
(友梨)ううっ!ハッ!大丈夫?すげぇ音したぞ。
何年だ?先生を早く!
(高瀬)僕は悪くないぞ!僕は…僕は…!友梨?友梨?大丈夫?
(友梨の泣き声)泣かないでそんなにひどくないから。
(友梨)傷が残ったらどうしよう。
そしたら…私が何とかする。
何とかって?何とかするから。
(先生)ちょっと男子は…。
イテェの?
(友梨)うん。
見せてみ。
(友梨)イヤ。
いいから。
(友梨)ありがと。
悪ぃマジで。
え〜!?どうして?だから悪ぃマジで。
ったく最初のデートからナイター行くかよ。
3人で行こうって言ったじゃん!楽しみにしてたのに!だから悪ぃって!早川さんもナイターでいいって言うしさ。
で付き合うの?当然じゃん。
えっ!?痛っ!大丈夫か?真琴。
マジで?ダメ?まぁ何つうの?俺の趣味を理解してんだよ友梨ちゃんは。
よかったじゃん!おい!バカ!どこ投げてんだよ!
(父)ただいま〜。
フ〜…あれ?ご飯は?今炊いてます。
何で?お姉ちゃん全部食べちゃった。
もう!何あいつ私に好きだって言ったくせに…!ん…ん…。
ん…んん…んん〜…!ハァハァハァ…。
ハァ死ぬとこだった…。
ん?お?ん?何だろ?これ。
90…?真琴!うわっ痛っ!離して〜!
(析美)やられましたねこれは。
いっぱい食わされたわね。
(析美)世の中ウソだらけよ。
ハァ…。
2人じゃキャッチボールしかできねえな。
明日は千昭引っ張って来ようぜ。
友梨に悪いよ。
真琴が寂しがってるって言えば絶対来るってあいつ。
別に寂しくないし。
千昭真琴にフラれたから早川さんにしたんじゃないの?フッてないよ!へぇ〜。
何よ「へぇ〜」って!やれやれ。
そういう功介は彼女つくんないの?俺が彼女つくったら真琴が1人になっちゃうじゃん。
え?
(和子の声)真琴は功介君が好きなんだと思ってた。
困った時に助けてくれるのはいつも功介君でしょ?
(真琴の声)功介は誰にでもそうだよ。
(和子)付き合っちゃえば?何でそうなるの。
だからさうまく行かなかったら元に戻せばいいんだって。
そんなこと絶対にしないから。
どうして?ひとの気持ちもてあそぶなんて。
そんなひどいことできない?え?ちょっと過去に戻れるからってやりたい放題。
今まで散々やって来たじゃないの。
え〜!そんなふうに思ってたの?まぁね〜。
魔女だ…。
やっぱり魔女おばさんだ。
あっこの絵…。
気が付いた?うんおばさんがずっと直してた絵だもの。
(和子)長く見てると何だかとっても緩やかな気分になる不思議な絵。
うん。
作者も分からない。
美術的価値があるかどうかも今のところは分からない。
ただ修復の過程で分かったことがひとつ。
この絵が描かれたのは何百年も前の歴史的な大戦争と飢饉の時代。
え?世界が終わろうとしてた時どうしてこんな絵が描けたのかしらね。
(福島)どうすんだ?紺野。
進路希望書出してないのお前だけだぞ。
紺野。
ん?紺野。
紺野!はいっ!模試の成績よかったからって調子に乗ってんじゃねえぞ。
は〜い。
おっかしいなぁ。
この間は90って書いてあったような…。
あっ。
あっ。
(盛子)そうだ本人に聞きなよ。
(果穂)え〜でも…。
何?ちょ…ちょっと!わわわっ!何何何!?紺野先輩私達ボランティア部の者でして!折り入ってお聞きしたいことがあるんですが!な…何でもないです。
最近功介先輩と!いつも一緒ですよね!え?まぁ…。
(果穂)やめて!やっぱ先輩達付き合ってんですか?付き合ってんですか?
(盛子:析美)付き合ってんですか!?
(果穂)まだ私が中学の時です。
うちのおばあちゃんのいる老人ホームに倉野瀬高校のボランティア部がやって来たことがあったんです。
おばあちゃんはその中のある人をすごく気に入って何度もその人のことを私に話してくれるんです。
とっても優しくてステキな人だったよって繰り返し何度も。
あんまり何度も話してくれるものだから会ったこともないその人のことが私だんだん好きになって来てしまって…。
あらかわいい話。
高校に入って知りました。
その人は津田功介っていうんだって。
へぇ〜そんなこともあるんだね。
ところがこのコご覧の通り引っ込み思案でしょ?私達が何とか励まして。
先日よ〜うやく告白までこぎつけたんですが。
あぁこの間の。
功介先輩が言うには…。
え?ん?「俺には心に決めた好きな女がいる」。
「だからすまないが君とは付き合えない」。
いや…あの…その…。
…とかではなくて。
へ?「普段バカだと思ってるヤツが俺よりいい点取りやがった」。
「俺もうかうかしてられないだから…」。
「申し訳ないけど」って…。
そのバカなヤツってもしかして私?その時功介先輩…。
紺野先輩とは付き合ってないって言ったんですよ!なのに最近何なんですか!?話が違うじゃないですか!ちゃんと説明してください!ちょちょ…ちょっと待って!分かったから!分かったから!オホン!私が何とかする。
何とか?何とかって?何とかよ!ハァハァハァ…。
だ〜〜っ!アイタっ!・何だ?・あの…その…。
果穂。
うん。
あの…。
・功介!・あ?わっ!あっ!あれ?お前先にグラウンド行ったんじゃねえの?そんなことより!このコのおばあちゃんがね老人ホームで功介にすごくお世話になって感謝してるって言ってたわよやるじゃん功介!それでね…。
なな…何でうちのおばあちゃん知ってるんですか?何で?え〜っとボウリング場で知り合って…。
おばあちゃん寝たきりです!あっ!じゃなくてね…。
話終わったら呼んで。
あっ!ちょ…ちょっと功介〜!あっ!あれ〜?ハァハァ…。
《もう1回!》だ〜〜っ!痛っ!わ〜っ!あの…その…。
・功介!・あ?ハァ…よいしょ…。
あれ?お前先に…。
ちょっと待って!そもそもあんた卑怯なのよ!私の成績いいのひがんでんじゃないわよ!いい?それとこれとは別!何だよいきなり現れて自慢かよ大体別って何だよ?だから成績と果穂ちゃんが功介のこと大好きなのは別ってこと!ち…違います!えっ?違います〜!ちょ…ちょっと果穂ちゃん!違うんだってよ。
あっ功介待って!あっ…あ…。
あれ〜?ハァハァ…。
《もっと根本的なとこから始めなきゃ》おりゃあ〜〜〜!お〜…。
キャ〜〜!うわ〜!わ〜!
(美雪)お姉ちゃん朝から何暴れてんのよ。
戻り過ぎた!しかも遅刻!
(母)真琴!桃!桃!
(いびき)ん?うぅ…。
やれやれ。
・お〜っとヘッドロック!・はっ!何だ?今の。
すげぇ。
見てないで続けて!あんたらそこどいて!・果穂〜!・え?何かよく分かんないけど中庭に来いって。
(果穂)誰が?どこ行きゃいいの?俺に何させたいの?行けば分かる!
(友梨)真琴〜。
後で!う〜ギブギブギブ…!「中庭に来い」ってこれのこと?さぁ…。
おりゃあ〜〜!そこだ!だっ!とっとっ…あっ!イテテテ…お前ら何やってんだよ!
(果穂)痛いれふ…。
ん?あっ!やべっ!立てる?うん。
あっ…。
くじいた?
(果穂)あっ平気平気。
平気じゃねえだろ。
あっ!功介先輩!肩預けて。
す…すみません。
どうっすかこの展開。
これはひょっとしたら…。
ひょっとするかもね〜。
よっしゃ〜!何だかいいことした気分じゃない?何だろこの幸せな感じウフフ…。
ん?また変わった!10?10って…。
あっ…ん?1?いないまだ時間には早いのかな。
ハッ!来た〜…。
あの!すいません!質問が!あっ!友梨…。
誰かと思った…。
何で?ノート持って来てあげたのよ。
あんた今日日直なの忘れてたでしょ?あっそっか。
やっぱねったく友情には感謝しなさいよ。
で質問って?あ〜何でもない。
そう。
(ドアが閉まる音)友梨さぁ。
(友梨)・ん?・ここ来る時誰か見なかった?
(友梨)・誰かって?・いや…いいの。
(友梨)・そう・
(振動音)功介。
「なんかオレ告られたみたい」。
はぁ?ったく誰のおかげだと思って…。
ハッ!まさか…。
ま…こ…と…っと。
家どこ?駅向こうの南町です。
病院寄ってったほうがいいよな。
えっ?俺ん家この近くなんだ。
(友梨)真琴そういえばさここ来る時すれ違ったのは〜!
(友梨)千昭君だよ…。
うわっ!功介!・帰ったよ・・1年女子とお手々つないでな・・ハハハ…!・ない!
(操作音)あっ功介?あぁ俺俺。
親父さぁねんざなんだけど親父治せねぇ?俺じゃない…うん今から。
すみません。
(音声ガイダンス)発信音の後に…。
もう!あっ…あっ!《どうしよう…時間戻そうか?》《でもまだ何かが起こったわけじゃないんだし…》
(踏切の音)ハァハァ…。
(踏切の音)ハァハァ…。
(警笛)ハァハァ…。
(踏切の音)
(踏切の音)あれ?あ…。
(自転車のベル)うわっ!あ…あの…ここで自転車事故ありませんでした?いや…ないと思いますけど。
すいません。
事故だって怖いね。
(振動音)あっ。
功介?今どこ?功介!あ…。
(真琴の声)千昭…。
功介は自分家だってよ。
ったくおめぇらグラウンド来ねえんだもん。
ごめん。
待ってるぞ。
あのさ。
あ?千昭にさずっと聞いてみたかったことがあるんだけど…。
私と野球やってて楽しい?何だそりゃ。
私は好きだよ千昭と野球やんの。
好きな割には全然うまくなんねえけどな。
千昭だって勢いだけじゃん。
ねえよりマシだ。
アハハハハ…。
何笑ってんだよ!何だかさ久しぶりに話すね。
何言ってんだ朝から話してるだろ。
そっかそうだよね。
そんなに俺が恋しいか。
なっ…何バカ!冗談だろったく。
あのさ俺も真琴に聞きたいことあんだけど。
何?すっげぇバカな質問なんだけど。
何よ?あのさ…。
言ってみほらほら。
お前タイムリープしてねえ?タイムリープしてるだろ。
おい真琴!真琴!あ…あ…あっ…。
あのさ俺も真琴に聞きたいことあんだけど。
すっげぇバカな質問なんだけど。
あのさ…。
ちょ…ちょっと待って!うちの妹の話しよう。
え?何で…。
これがうちの妹がバカでさ。
おいおい!俺は今…。
何でもねえじゃ待ってるぞ。
(通話が切れた音)何で千昭が…。
あっ…。
ゼロ…。
やっぱりこの数字タイムリープできる回数だったんだ。
つまんないことに最後の1回を…。
まぁでもいっか!功介も無事だって分かったんだし…。
・よう真琴!・もう少し貸しといてくれ!待って!功介!うわっ!あっ!あ〜っ!こら!どこに目ぇつけてんだい!謝んなさいよ!こら!あっ!あっ…!止まって功介!功介〜!
(踏切の音)
(警笛)功介〜!止まって〜!功介!功介!あっ!あっ!功介〜!功介〜!あっ!うわっ!ああっ!・大丈夫か?・・おいひどいケガだよ・・救急車救急車!・・何でこんな姿で…・あ…あぁ…。
(からくり時計の鐘の音)止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ止まれ…。
止まれぇ〜〜!!ハッ!え…。
え…え…。
ど…どうなってるの?・やっぱり真琴か・ハッ!千昭…。
どうしてここに…。
功介は?まだ家だろ。
え?だって今ここに…。
ハッ!これ…千昭がやったの?飛べるの?千昭も…。
俺未来から来たって言ったら笑う?俺の時代では自由に時間を行き来できる装置が開発されてる。
それがこれ体にチャージして使うんだ。
俺はこいつのおかげでこの時代にやって来れた。
ところが俺としたことがどっかに落っことしちまった。
焦ったよ。
四方捜し回ってようやく見つけた。
理科実験室で。
もう使用済みだったけどな。
でもよかったよバカにチャージされてて。
悪用されたらと思うと夜も眠れなかったんだ。
ど…どうして…。
どうしても。
どうしても?どうしても見たい絵があったんだ。
どれだけ遠くにあってもどんな場所にあってもどれだけ危険でも見たかった絵なんだ。
俺の時代ではすでに焼失してしまった。
この時代以前では所在がどこかも分からない。
あると確実に記録に残っているのはこの時代のこの場所のこの季節だけだった。
見るだけで…いいの?見るだけでよかった。
一生忘れないつもりだった。
でも…もう意味ないけどな何もかも。
え?帰れなくなった!?ねぇそれどういう意味?だから俺のいた時代に戻れなくなった。
だから何で?功介が乗るはずだったお前の自転車をかっぱらって来た分で俺にチャージされてた分はなくなっちまった。
ど…どうすんのよ?どうもしねえし。
何で使っちゃうのよ!使い時ってもんがあるでしょ!使い時だったんだよ。
今のお前は知らないだろうが功介とあの彼女1回はあの踏切で死んじまったんだぜ?誰かさんは責任感じて泣きわめくしこうするしかなかったんだ。
帰らなきゃいけなかったのにいつの間にか夏になった。
お前らと一緒にいるのがあんまり楽しくてさ。
川が地面を流れてるのを初めて見た。
自転車に初めて乗った。
空がこんなに広いことを初めて知った。
何よりこんなに人がたくさんいるところを初めて見た。
ねぇ千昭ひょっとしてあの絵と千昭の住んでた未来と何か関係があるの?ねぇ教えて。
俺この時代好きだよ野球もあるし。
え?なくなっちゃうの?野球。
どこ見てんだよバ〜カ。
あっ!もう何遊んでんの!あの絵さ…。
あ?あの絵さぁ…。
おう。
もう少ししたら見れるんだ。
今はまだ直してるところだけど。
一緒に行こう功介と3人で。
だってこれから夏休みだよ。
ねぇ千昭!千昭!悪ぃ無理だ。
えっ?俺明日から姿消すから。
な…何で?過去の住人にタイムリープの存在を知らせてはならない。
俺はルールを犯した。
だから…お前とはもう会えない。
私黙ってるよ誰にも言うわけないじゃん!千昭?どこ?ねぇ千昭。
千昭…千昭…。
ナイター一緒に行くって言ったじゃん!すまん。
花火大会も行くって言ったじゃん!申し訳ねえ。
私の浴衣姿見たくないってのね!ごめんそれちょっと見てぇ。
バカ!千昭!千昭!千昭!ちょっと待って千昭!・千昭君自主退学って何で?・・借金あってヤクザに追いかけられてたらしいよ・・そうなの?親が離婚とかじゃなくて?・・ひと回り上の女と結婚するって子供できちゃったんだってよ・
(女子生徒達)え〜マジ〜?ねぇどうなのよ真琴。
あっ!そういうヤツじゃねえよ!カッとなって刺しちゃったらしいじゃん。
バットでめった打ちって聞いたぜ。
ハハハ…ナイフでブスっ!だからそういうヤツじゃねえって!・おい功介!功介!・・おい功介!・どうなってんだよ。
俺はともかく真琴にもひと言もなしかよ。
あいつ真琴のこと好きだったくせに。
千昭がそう言った?見てりゃ分かるさ。
気付かなかったか?まぁ真琴はそういうの苦手だもんな。
だから言い出せなかったんじゃねえのかな。
功介…。
ん?最低だ私。
え…?ひとが大事なこと話してるのにそれをなかったことにしちゃったの。
何でちゃんと聞いてあげなかったのかなぁ…。
真琴…何の話だ?お…おい!
(泣き声)
(泣き声)
(和子)落ち着いた?私ねホントは真琴は功介君とも千昭君ともどちらとも友達のままだって思ってた。
どっちとも付き合わないうちに卒業していつか全然別な人と付き合うんだろうなって。
私も昨日までそう思ってた。
でもそうじゃないのね。
高校の時初めて人を好きになった。
会ってすぐ仲良くなったの。
まるで子供の頃から知ってるみたいだった。
大人になる前にダメになっちゃったけど。
どうして?タイミングが悪かったのよきっと。
今その人どうしてる?どうしてるんだろう?いつか必ず戻って来るって言ってた。
待つつもりはなかったけどこんなに時間が経っちゃった。
長くはなかった。
あっという間だった。
でも真琴あなたは私みたいなタイプじゃないでしょ?待ち合わせに遅れて来た人がいたら走って迎えに行くのがあなたでしょ?真琴!スイカ!
(母)おとうさん。
あいつどうしたんだ?メシも食わずスイカも食わず。
失恋よ失恋。
まさか!美雪余計なこと言わないの。
(和子)待ち合わせに遅れて来た人がいたら走って迎えに行くのがあなたでしょ?えっ…。
うわっ!何で!?ゼロだったはずなのに…。
あっ…。
まさか…。
真琴!お姉ちゃん!早まるな真琴!
(父)真琴〜!《あの時千昭が時間を戻したから…》《なら千昭だって同じはず!》あらマコちゃん!《千昭だって…!》行っけぇ〜〜!!ハッ!ハッ!
(福島)はいみんな静かに…おめぇ誰だ?俺は津田こっちは紺野紺野?ハハハ…真琴〜!こっち来いよ!じゃあな真琴おい聞いたか?あいつ名前で呼んだぜ真琴…俺と付き合えば?功介に彼女ができたらって話俺そんなに顔も悪くないだろ?うぅ…。
うわっ!あ〜っ!あ〜…。
う〜…。
あっ…。
(友梨)・真琴?・大丈夫?
(友梨)千昭君ってさ休みの日とか何してるのかなぁ。
まさか一日中野球やってるわけじゃないよね。
友梨。
へ?私さ友梨に言えなかったことがある。
何?私千昭のこと好きだ。
ごめん。
そっか…そうだと思った。
さっきここ来る時千昭君とすれ違ったよ。
行きな。
うん。
(戸が閉まる音)真琴。
「Timewaitsfornoone」。
・真琴!・功介…千昭は?待ちくたびれて先にグラウンド行っちまった。
イライラしてんぞ早く行こうぜ。
彼女ほっといていいの?せっかく私が…。
彼女?誰の?そっか全部戻っちゃって…。
何の話をしてんだよ。
いやその…。
あ…。
あ?見られた見られた!あのさあのコ達も野球誘わない?はぁ?行って誘って来てよ。
何でだよ。
だってたくさんのほうが楽しいじゃん。
お前あいつらのこと知ってんの?まぁねそれとさ…。
え?私の自転車使ったら5000円!はぁ!?いい?5000円だからね!おい!どういうことだよ!一緒に野球やりましょうってちゃんと言うのよ!あとさぁ!ん?待っててくれてありがとう!真琴!え?前見て走れ!おう!ハァハァハァハァハァ…。
ハァハァハァハァハァ…。
ハァハァハァハァハァ…。
(セミの鳴き声)ハァハァハァ…。
遅ぇよ功介は?来ない。
あ?何だとあの野郎…。
え…。
どこにあった?いや…お前これが何だか分かってんのか?分かってるよ。
誰に聞いた?千昭に。
俺喋ってねえよ喋るわけねえじゃん。
全部話してくれたよ千昭の住む時代のこととか。
これが何だってこととか全部。
お…おい…。
やっぱり…よかった。
お前どっから来た?未来から。
飛べんのか?もう飛べない。
話しちゃったのか?俺。
うん。
信じたの?お前。
うん。
バカじゃね?そうかも。
そんなこと言いにわざわざ来たのかよ。
うん。
何で話しちゃうんだよ俺のバカ。
あの絵未来へ帰って見てね。
もうなくなったり燃えたりしない。
千昭の時代にも残ってるように何とかしてみる。
ああよろしく頼むよ。
帰らなきゃいけなかったのにいつの間にか夏になった。
お前らといるのがあんまり楽しくてさ。
そんな言い方してなかった。
じゃあ何て?ん?言わない。
何でだよ。
なぁ俺何て言ったんだよ?言わない。
教えろよ気になるだろなぁ。
・あっカップルだ・
(真琴:千昭)うわっ!カップルだ。
カップルだ。
ヒュ〜ヒュ〜!熱いね!カップルカップル!うっせぇバカ!うわっ早く逃げようぜ!待ってよ!功介によろしくな。
挨拶できなくて悪ぃって。
うん。
あとさ…真琴。
何?ずっと実は言おうと思ってたことがあるんだけどさ…。
お前さ…。
飛び出してケガとかすんなよ。
え…?はぁ?だから注意力が足りねえんだから行動する前にもっと考えろよなうん。
何それ…最後の最後にそれ?バカ心配してやってんだろ。
分かったよ!心配してくれてありがとう!だから早く行って!何怒ってんだよ。
行ってって!じゃあな。
じゃあな!
(泣き声)何でだろ…。
(泣き声)
(泣き声)未来で待ってる。
うんすぐ行く走って行く。
(飛行機の音)真琴。
真琴!おい真琴!ったくどうなってんだよ。
俺はともかく真琴にもひと言もなしかよ。
それがいきなり留学するから退学しますだと?ふざけんなって!あ〜っすみませ〜ん。
果穂ドンマ〜イ!やりたいことが決まったんだよきっと。
お前何か聞いてたのか?別に何も。
それっ!あっ!ごめん!果穂腕力なさ過ぎ〜。
やれやれ。
私もさ実はこれからやること決まったんだ。
へぇ〜何?ヒ・ミ・ツ!は?何だよそれ。
また今度ね。
紺野先輩!お〜!それっ!ナイス返球!行くよ!それっ!
(サッシャ)
来週は…
(朴)
シュワちゃん強〜い!
2015/07/17(金) 21:00〜22:54
読売テレビ1
金曜ロードSHOW!「時をかける少女」細田守監督作品3週連続スペシャル[解][字][デ]
「バケモノの子」公開記念3週連続SP第3弾!戻らないはずの過去が取り戻せるとしたら…時間を自由に行き来できるようになった女子高校生の、みずみずしい感動の青春物語
詳細情報
おしらせ
▼「バケモノの子」公開記念3週連続スペシャル!
放送中は特設サイトとデータ放送で「みんなで選ぶ!名シーンランキング」を実施!
「バケモノの子」劇場鑑賞割引券をもれなく全員にプレゼント!!
番組公式サイトには細田守監督のサイン色紙などの豪華プレゼントも!
ツイッターでは放送中に映画をより楽しめるお得な番組情報配信中!
詳しくは「金曜ロード」で検索!!
番組内容
真琴(仲里依紗)は高校2年生。春に転校して来たばかりの千昭(石田卓也)と医者の息子で秀才の功介(板倉光隆)という2人のクラスメイトと、放課後に野球をしたり、カラオケをしたりする毎日が永遠に続けばいいと願っている。学校からの帰り道、叔母の和子(原沙知絵)のところへと自転車を走らせていた真琴は、ブレーキの故障で踏切に猛スピードで突入!…したはずが、気が付いたら事故が起きる少し前の時間に戻っていて…!?
出演者
<紺野真琴>仲里依紗
<間宮千昭>石田卓也
<津田功介>板倉光隆
<早川友梨>垣内彩未
<藤谷果穂>谷村美月
<紺野美雪>関戸優希
<芳山和子>原沙知絵
原作・脚本
【原作】
筒井康隆
【脚本】
奥寺佐渡子(「八日目の蝉」「おおかみこどもの雨と雪」「サマーウォーズ」)
監督・演出
【監督】
細田守(「バケモノの子」「おおかみこどもの雨と雪」「サマーウォーズ」)
ジャンル :
映画 – アニメ
映画 – 邦画
映画 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
主音声ステレオ
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