東アフリカ=マダガスカルで外資撤退、タンザニアで送油管の試運転へ
マダガスカル、モザンビーク、タンザニアなど東アフリカ地域におけるエネルギー事情について、最近、各国で報道されたニュースをピックアップしてみた。
マダガスカル共和国(首都:アンタナナリボ)の沖合で、石油・天然ガスの探査活動に従事していた米エクソンモービルが商業性に見合わないとの理由で、生産分与契約(PSC)していた3カ所の鉱区から撤退したことが、このほど判明した。7月8日付の『ロイター通信』が伝えた。マダガスカル島(58万7,041平方キロメートル)は、世界第4位の面積を誇る。
エクソンは2013年からマダガスカルで探査活動を続けてきたが、結果的に有望な石油・天然ガス田の埋蔵確認に至らなかったようだ。マダガスカルは今後、国際石油資本といった大規模企業でなく、沖合鉱区での探査活動に関心を持つ中規模の開発企業への参加に期待したいという。一方、マダガスカルとモザンビーク海峡を挟んで位置するモザンビーク共和国(首都:マプト)では近年、同国の領海内で天然ガス田が発見されるなど、エネルギー開発事業でマダガスカルと明暗を分けている。
アラブ首長国連邦(UAE)を拠点とする石油開発企業のガルフ・ペトロケム・グループは7月1日、インドのコングロマリット(複合企業)であるエッサール・ペトロリアム・イースト・アフリカ(ケニア)を買収し、ASPAMエナジー(ケニア)に社名を変更したと発表した。この買収によって、ガルフ・ペトロケムは、ケニア共和国(首都:ナイロビ)を中心に東アフリカ地域における石油・天然ガス部門の下流事業を強化する狙いがあるようだ。
他方、タンザニア連合共和国(首都:ドドマ)では、タンザニア国営石油開発(TPDC)が領海にある天然ガス田から商都ダルエスサラームを結ぶパイプライン(全長532キロメートル)の試運転を7月末に開始すると発表した。現地メディアによると、国内の発電所や工場などに向けて天然ガスを供給する。試運転は40~60日間を予定しているそうだ。
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