おはようございます。
週刊ニュース深読みです。
台風11号は、きょう未明に、熱帯低気圧に変わりました。
しかし、近畿の北部や中部では、強い雨が降り続き、きのうからの雨量が300ミリを超えている所もあり、土砂災害や川の氾濫に警戒が必要です。
おととい、四国に上陸し、各地に被害をもたらしながら中国地方を通過した台風11号。
きょう午前3時に、石川県の北の日本海で熱帯低気圧に変わりました。
しかし、熱帯低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、近畿の北部と中部では、強い雨が降り続き、滋賀県の多い所では、きのうからの雨量が300ミリを超えています。
またこれまでの雨で、大阪府、京都府、滋賀県、それに福井県では、土砂災害の危険性が非常に高くなっているため、土砂災害警戒情報が発表されている地域があります。
大雨の影響で、JR東海道線は京都府大山崎町で、新快速電車が昨夜からおよそ4時間にわたって立往生しました。
消防によりますと、乗客19人が気分が悪くなり、病院に運ばれたということです。
気象庁は、これまでの雨量が多い地域では、土砂災害や川の氾濫に警戒するとともに、低い土地の浸水、それに落雷や竜巻などの突風に十分注意するよう呼びかけています。
今後の雨の見通し、気象情報、南さんです。
まだ注意、警戒が必要ですね。
そうですね。
台風は熱帯低気圧に変わりましたけれども、この熱帯低気圧に向かって南から暖かく湿った空気、まだどんどんと流れ込んできていまして、雨の降っている所も多くなっています。
その雨雲の様子ですが、熱帯低気圧は北陸の沿岸にあって、それに向かってまだ湿った空気、流れ込んできてます。
近畿地方にも雨雲が残っていますし、東海、北陸の山沿いなどを中心に雨が降っています。
また和歌山県の南部にも一部、発達した雨雲が見られます。
このあとの雨の移り変わりです。
近畿地方はまだ午前中を中心に、雨の所が多く、東海、北陸は日中を中心に雨が降るでしょう。
そして東北地方などは、午後を中心に雨が降る見込みです。
近畿地方、いったん雨は上がりますが、また南から暖かい湿った空気が流れ込んで、太平洋側ではあす、また雨の降る所、多くなってきそうです。
これまでも結構雨が降ってる場所ですね。
そうですね。
徳島県内や、そして近畿地方の南部などでは地盤の緩んでいる所も多くなっていますし、まだこれから雨がまた降りますので、あすにかけて土砂災害や河川の増水などに警戒をしてください。
南さんにはまた後ほど、詳しくお伝えしていただきます。
さあ、今週は日本だけでなく、世界各地で、節目となる大きな出来事が相次ぎました。
振り返っていきましょう。
まずは一番上。
ギリシャ。
財政難に陥っているギリシャです。
EUが金融支援を続けるのかどうか、世界中のマーケットが注目してましたが、どうなったんでしょうか。
こちらをご覧ください。
各国のマーケットが翻弄されているギリシャ。
巨額の財政赤字に対し、EUが金融支援を続けるかどうか注目されてきましたよね。
EUは支援を続ける条件として、財政の緊縮を求めましたが、ギリシャ国民はそれを拒否。
しかし、チプラス首相は支援を続けてもらうためにはやむをえないとして、構造改革案を提出しました。
そして今週、ユーロ圏首脳会議が、これを条件付きで受け入れ、ギリシャに最大で11兆7000億円に上る金融支援の協議を始めることで合意しました。
ところが、改革案の内容は、EUが求めていた財政緊縮策に近いもので、ギリシャ議会では、閣僚を含む一部の与党議員が、その法制化に反対。
結局、可決されたんですが、採決は未明にずれ込みました。
議会前で火炎瓶が投げつけられるなど、国民の反発も根強く、ギリシャの財政問題が落ち着くのかどうか、今後も目が離せません。
そして続いてはこちらです。
イランの核開発問題。
13年前に発覚した、イランの核開発問題。
国際社会は、軍事利用を疑って、経済制裁を打ち出し、軍事的な緊張も高まって、中東最大の火種といわれました。
問題の解決に向けた交渉は難航を極めましたが、おととし、国際社会との対話を掲げるロウハニ大統領が誕生し、大きく前進しました。
そしてようやくこぎ着けた最終合意。
イランが15年間にわたって核開発を大幅に制限する一方、イランに対する経済制裁は解除されるなどとしています。
イランの市民は。
今回の合意は、紛争の絶えない中東で、核の拡散を防ぐ大きな一歩となるとともに、日本をはじめ、世界へのエネルギー供給にも大きな影響を与えるものと見られています。
そして、日本です。
集団的自衛権の行使を可能にすることなどを盛り込んだ安全保障関連法案が、おととい、衆議院本会議で可決され、参議院に送られました。
水曜日の衆議院特別委員会。
騒然とした雰囲気の中で可決。
その翌日の衆議院本会議。
民主党、維新の党、共産党、社民党が退席する中での採決でした。
賛成の諸君の起立を求めます。
起立多数。
自衛隊の活動範囲を広げる、安全保障関連法案。
国会での審議が始まったのは、2か月前の5月でした。
野党側は、自衛隊の海外での活動が、際限なく広がりかねないと反発しました。
国会周辺では、法案に反対する人たちが、たびたび声を上げました。
93歳になる作家の瀬戸内寂聴さんも。
先月4日の衆議院憲法審査会では。
出席した3人の学識経験者が、全員、憲法違反という認識を示しました。
法案への反発が強まる中、政府・与党は法案を確実に成立させるため、会期を95日間延長。
通常国会では最も長い延長です。
こうした中、自民党の勉強会で、報道機関を批判する発言が相次ぎました。
一方、民主党と維新の党は、別の法案を提出。
維新の党は自民、公明両党との修正協議にも臨みました。
国民の間に根強い法案に対する懸念や不安。
それを払拭しようと、安倍総理大臣は、インターネット番組に繰り返し出演し、理解を求めました。
そして迎えた今週。
与党側は、110時間を超える審議が行われ、議論は尽くされたとして、採決に踏み切り、法案は可決され、参議院に送られました。
戦後日本の安全保障政策の大きな転換となる安全保障関連法案。
今後、審議の場は参議院に移りますが、今の国会で成立する公算が大きくなりました。
今の国会での法案の成立。
安倍総理大臣がこだわる理由は。
集団的自衛権の行使容認は、安倍総理大臣が長年取り組んできたテーマです。
政権基盤が安定している機会を捉えて、みずからの手で成し遂げたいということも背景にあると思います。
法案に賛成の声がなかなか広がらないことについて、安倍総理大臣は、日米安全保障条約の改定を例に挙げ、国民の理解は進まなかったが、その後、多くの支持を得ていると話しています。
安倍総理大臣としては日本を取り巻く安全保障環境が厳しさを増す中、法案の成立によって抑止力が高まり、いずれ国民にも分かってもらえるはずだという思いがあるものと見られます。
今後、法案の審議は。
舞台は参議院での審議に移りますが、仮に参議院で採決が行われない場合でも、9月14日以降に60日ルールを使って、衆議院で再可決することが可能になるため、今回の衆議院通過で成立に道筋がつきました。
ただ法案に対する国民の理解が必ずしも広がっていない中、民主党などはさらに攻勢を強めてくるのは間違いなく、法案が憲法上認められるかどうかといった論点を中心に、論戦が続くものと見られます。
次です。
地球を飛び出して、宇宙からは夢のあるニュースが届きました。
こちらです。
アメリカの無人探査機ニューホライズンズです。
今週、冥王星に最接近しまして、その姿を間近で撮影しました。
このニュースのスケールを味わっていただこうと、このようなものを用意してみました。
なんでしょうか。
こちらです。
太陽と。
これが太陽?
ここに地球があります。
その青い点が、小さな。
この間の距離というのが、およそ1億5000万キロあります。
じゃあ、冥王星はどの辺りかと言いますと、これ今度90度動かしまして、太陽を起点にして地球までの平均すると40倍。
この40倍?
距離にしておよそ60億キロ離れた先にあるんです。
分かりにくいですよね。
ということで、行ってみます。
その場所に行ってみます。
どこに?
この辺りがまず木星です。
なるほど。
冥王星、まだまだ先です。
ずっと先、行きますよ。
この辺りが冥王星のある場所なんですね。
大きさはね、これですよ。
地球の5分の1ほどしかないので、この小さな小さな棒の先についた点でしか表現ができないんですね。
肉眼では全く見えません。
探査機はこの距離を、時速およそ5万キロというものすごいスピードで、9年の歳月をかけて、到着して、その冥王星の姿を捉えました。
その姿に、あの人も注目していました。
あの人?
NASA・アメリカ航空宇宙局の施設です。
14日、無人探査機が冥王星まで1万2000キロと最接近した瞬間です。
その探査機が撮影した冥王星です。
近くで正確に測ったところ、直径は2370キロ。
これまで考えられていたよりも、数十キロから100キロ程度大きいことが分かりました。
南半球にはハート形に見える地形も。
さらに接近して撮影した画像では、左側にはなだらかな平原。
真ん中には、氷で出来ていると見られる山々が確認できます。
この出っ張ってる所ですか?
高さ3500メートルを超える、富士山級の山と見られます。
これが?
この画像を心待ちにしていた人がいます。
NHKの高井と申します。
きょうはよろしくお願いいたします。
あれ?この方はひょっとして。
漫画家の松本零士さんです。
間近で撮った冥王星の姿を見た感想は。
銀河鉄道999では、どんなふうに描かれていたんですっけ、冥王星って。
これまでたびたび冥王星を漫画に描いてきた松本さん。
代表作の銀河鉄道999では、寒く、永久に凍りついた最果ての小さな惑星としました。
でも、描いた当時は詳しい情報がなく、想像するしかなかったといいます。
描いてからおよそ40年。
氷で出来ていると見られる山々の画像を見た松本さんは。
画像を撮影した、無人探査機ニューホライズンズは、9年半前に打ち上げられました。
向かった冥王星は当時、太陽系で最も遠い惑星でした。
しかし、打ち上げの7か月後。
国際天文学連合は、冥王星を惑星ではなく、準惑星にしました。
これまではその姿もはっきりしませんでした。
最も解像度が高いハッブル宇宙望遠鏡の画像でも、この程度。
9年半の歳月を経て送ってきた画像は、接近したからこそ撮影できる、鮮明なものでした。
専門家は、冥王星の表面に、小さな天体が衝突した際に出来るクレーターが、ほとんど確認できないことに注目しています。
画像を見た松本零士さんの関心も冥王星の内部にありました。
銀河鉄道999では、冥王星の氷の下には、宇宙を旅する人の肉体が眠っているとしました。
実際はその氷の下に、何があるのか、松本さんは知りたいと言います。
インタビュー中、松本さんは、もうずっと興奮した様子で、この画像をもとに、イメージを膨らませれば、新たな作品も描くことができるとおっしゃってました。
ニューホライズンズなんですが、今も地球に向けて観測データを送っています。
こちらの画像は、きょう未明にNASAが公開したもので、すべてのデータを送り終えるには、16か月かかるということで、このあとも注目されます。
なんか想像力をかきたてる表面ですね。
そうなんですよね。
松本さんの新作も出るんでしょうか。
楽しみです。
次です。
2520億円の計画が見直されることになりました。
建設費が2520億円に膨らみ、批判が強まっていた、東京オリンピック・パラリンピックのメーンスタジアムとなる、新しい国立競技場。
安倍総理大臣はきのう、大会組織委員会の会長を務める、森元総理大臣らと会談し、計画の見直しを決めました。
第153回の芥川賞に、お笑い芸人として活躍する、又吉直樹さんの火花が選ばれました。
お笑いコンビ、ピースで人気を集めている又吉さん。
中学生のころから太宰治の小説に親しむなど読書家として知られ、これまでもエッセーなどを執筆してきました。
受賞作の火花は、若手お笑い芸人たちが、それぞれの葛藤や悩みを抱えながら、理想とする笑いを模索する物語です。
小説デビュー作で芥川賞を受賞しました。
芥川賞は、羽田圭介さんのスクラップ・アンド・ビルドが同時受賞。
また、直木賞には東山彰良さんの流が選ばれました。
こちらもうれしい受賞です。
フェンシングの太田雄貴選手。
世界選手権男子フルーレ個人の決勝で、アメリカの選手と対戦しました。
下がり過ぎないことを意識したと、絶妙な距離感から素早い攻撃を見せます。
剣のしなりを生かし、背中越しからもポイントを奪いました。
そして。
世界大会で日本人初の金メダルです。
刑務所から脱走した瞬間の映像です。
ついたての陰に姿を消した受刑者。
その場所を見てみると。
床には大きな穴。
脱獄したのは、ホアキン・グスマン受刑者。
メキシコ最大級の麻薬密売組織の最高幹部で、麻薬王と呼ばれています。
メキシコ当局によりますと、グスマン受刑者は、麻薬密売などの罪で刑務所に収監されていましたが、防犯カメラの映像を最後に、行方が分からなくなりました。
床の穴の先には、刑務所の外につながる長さおよそ1.5キロのトンネルが見つかったということです。
グスマン受刑者は2001年にも、当時収監されていた刑務所から脱走していて、去年2月、メキシコ当局に拘束されたばかりでした。
ノーベル物理学賞を受賞した南部陽一郎さんが、急性心筋梗塞のため亡くなりました。
94歳でした。
南部さんは大正10年、東京生まれ。
旧東京帝国大学を卒業し、昭和27年に研究の場をアメリカに移しました。
続いて、深読みのコーナー。
混迷を深める新国立競技場を巡る問題。
事態が大きく動きました。
きのう、午後2時。
安倍総理大臣と大会組織委員会会長の森元総理大臣が会談しました。
1時間以上にわたる議論の結果出た結論は!
建設費が膨らみ批判が強まる2020年東京オリンピック・パラリンピックのメインスタジアム、新国立競技場。
3年前最初のデザインの建設費は想定で1300億円。
しかしその後、見積もりやデザインがころころ変わり、今月有識者会議で決まった費用は2520億円!最初のデザインを決めた審査委員長のこの人も…。
街の人は…
新国立競技場はいったい、どうなるの?そもそも何のための東京オリンピック?きっちり深読みさせていただきます。
きょうもメール、ツイートでのご参加、お待ちしております。
なんといっても今週のニュースはこれですよね、白紙に戻す。
二転三転、大混乱。
一体なぜこんなことになってしまったのか。
まずそのおさらいから始めてみようと思います、中山アナウンサーです。
おはようございます。
そのどうして、そんなことになっているのかという点で、事の発端は、東京にオリンピックが決まる前のお話です。
2012年の10月、新しい国立競技場のデザインを決める、選ぶ、いわばオーディションが開かれました。
題して、ディスカバー・トゥモローオーディション。
かっこいいですね。
勝手に名付けたわけじゃないです。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックの招致の際に、掲げられた実はスローガンなんです。
集められた建築家をはじめとした審査員の皆さんたちが、こちらの往年のスターですよ。
もう過去にオリンピックの経験もある、国立競技場さんに代わる新たなスターを発掘しようというんですね。
その際、審査委員長はこんなことをおっしゃった。
新しい国立競技場は、地球人の未来へと向かう灯台になるべく存在だと、そんなデザイン、だってディスカバー・トゥモローだから。
で、実際に、この競技場、建て替えて、その後も運営していくことになるのがこちらになります、JSC・日本スポーツ振興センターです。
これ、文部科学省のいわゆる外郭団体といわれるところです。
建て替えるということですから、おうちを建てる際でいえば、いわば施主。
個人の家を建てるときでいえば、施主がJSC。
そう、だから予算、これぐらいってことで言いました。
1300億円でできる競技場のデザインを、世界中から募集しますと言ったわけです。
そしたらもう、集まる、集まる。
たくさん集まったんです。
それがこれです。
世界19の国と地域から46作品。
どれもまさに、未来的であるという作品ばかり集まったんですよ。
この作品を見て、審査員の皆さんは1か月間、悩みに悩み、悩みに悩んで、いよいよご紹介しましょう。
栄えあるチャンピオン、エントリーナンバー17番、イラク人の女性建築家、デザインしました、キールアーチちゃん。
というわけだったんです。
最初の皆さん、よく見ましたよね、デザインのあの国立競技場、新しくしようということだったんです。
かっこよかった、近未来でしたよね。
近未来的って、まさに言われていて、この2本のキールアーチと呼ばれるこの大きな、まさに本物も出てまいりましたけれども。
こういったデザインになったんですね。
これね、中もすごいんですよ。
ひめたる力がすごいというのも、中を見てみると、ハイテク設備が備わっている。
座席数って、これまでの引退される国立競技場に比べたら2万席ほど多い8万席だし、それ、動いちゃう。
陸上競技場のトラック、私も陸上、実はやってたんで、部分を、いすが動いてきて、そしてサッカーの試合、選手と近いところで観戦が見られる。
サッカーのワールドカップが。
可動式で。
すごいですね。
可動式で屋根もなんですって。
この屋根は、開けたり閉めたりできるということは、雨が降っても大丈夫。
騒音対策にもなるので、海外の超大物アーティストを呼ぶことができちゃう。
つまりこれがあれば、まさにオリンピック大会以降も、さまざまな用途で使える、まさにあしたをつかめるデザインであるということだったわけですね。
もう、審査員の方々も、これはすごい、これを評価してこれを引っさげて、あれですよ、あれ。
これね。
おもてなし?
おもてなし。
あの招致プレゼンに行った。
そこでですね、もうね、この人がこう言ったんですね。
どんな競技場とも似ていない、真新しいスタジアムで皆さんをお迎えしますよと。
そうして、こちらに結果が届いておりますけれども、小野さん、読んでもらっていいですか?こういう感じで。
ああ、懐かしい。
トーキョー。
静かな拍手が起きましたけれども。
そういう形で決まったわけでございます。
ここからなんです、ここから迷走劇なんですけれども、いざ、作るとなると、JSCが図面を起こしてくれる設計会社に実際、どれくらいかかってこのデザインだったら出来ますかとお願いをした。
見積もりを出す。
そうしたらこれ。
この開催決定が決まった1か月後、明らかになった。
3000億円かかっちゃう。
えー!
いやいや、いやいや、どうしようとなったわけでございます。
そこでこのデザインを見つめ直した。
ちょっとこれ、大きすぎるんじゃないのって話になって言ったんですね。
まず目をつけたのがこの辺り。
大きく広がった、この立体的な人々が歩いて中に入れるような作り。
このデザインのこちら。
こっちのほうに長く延びて、首都高速道路とか鉄道の上を走るっていうところ。
予算問題を抑えなきゃいけないと。
さらにこちらです、今、小野さんが指したここの部分も。
こっちも?
こっちも歩道なんですけれども、ここもしかたないと。
そしてここもしかたないと。
えっ?
あらあらあらあら。
取っていったわけです。
でもデザイン、デザイン、これがもう象徴している、未来を象徴している。
でもですね、この先に伸びてる、これ長すぎるんじゃないの?この部分、この部分なんとかならないかってことで、駐車場も一緒に少なくなっちゃう。
今、ここに車が止まっている、その写真でいうとここ、ここ、取っちゃった?
取っちゃったと。
ほかの駐車場もあって、これ、取っちゃったということで、見積もり、改めて再計算すると、じゃん。
そしてこれが明らかになったんですよ。
1625億円で、このデザインならいける。
よし、これか!と思ったら、一部の建築家から、こんな話が出てきた。
いやいや、1625億円じゃ無理よ、だってこれ、すごいよ、これ、よーく見てよ、これ。
アーチの部分、長いんですね、これ。
370メーターあるんですって、2本合わせたら、これ、スカイツリーより高いでしょうと。
そもそもです、これ、建てるっていったって、高さが70メートルある。
70メートルの足場って、どうやって組むの?ものすごい資材かかるし、建築費、人材費もいっぱいかかっちゃうよね。
これ、実際ばく大なお金かかりますよ、えっ?JSC、改めて実際に工事を請け負う、建設業者に見積もりを頼んだ。
すると明らかになった額、今、小野さんも頭を抱えた、これです。
3000億円を超えちゃうってなっちゃったわけなんです。
そのデザインが根本的にだめなんじゃないですか、それは。
お金がかかるデザインなんですよね。
そういう方もいらっしゃって、そのあたりから出てくるわけなんですが。
これでもう、どうしようと。
これはさすがにどうするかってなって考えたんです。
考えに考えて、じゃあ、こうするかと。
こうするか、ああ、これな、これか、よしよし、おう、いけるな、これ、動かなくしちゃおう。
いすの可動式をやめた、座席も減らした。
ワールドカップ、サッカーね、決勝、開けなくなっちゃうかもしれないけど、しかたないし、こんなにまだあるから、どうするかって、ここに目をつけたんですね。
ここ。
屋根?
可動式?
こちら。
これ、つけるの大会、終わってからでいいんじゃないの?っていうことになって。
これで、お値段が実際ここが、取れると、で最近よく見ました、2520億円になったというわけだったんですが、これも一連の動きに対して、怒りましたね、皆さんの声。
NHKの世論調査でも明らかになりました。
こんなの、納得できないよと、1300億円よりはるかに大きくなってるんじゃないのよ。
どうなっちゃってんのと、国民は怒った。
そうして一方、政府は関係者、こんな発言がありました。
安易なデザイン変更は国際信用を失墜しかねない。
だからこのままいかざるをえないんじゃないでしょうかってなったんですけど、さらに国民の中からも、アスリートたちも、発言を始めました。
きょうお越しの為末さんも、この建設計画反対の声を上げたお一人でいらっしゃるわけですね。
そうこうして、そうこうしてです、きのうのニュースなわけなんです。
安倍総理大臣、この新国立競技場の計画白紙に戻します。
国民の声、これを聞いて、まさに新国立競技場、このあと、一体どうなっていくのか。
あすはつかめるのか?大会開催までは、あと実は5年と7日です。
へー。
本当ですよね、決まってますものね、オリンピックはね。
もう、本当、浅はかですよね。
一番最初の段階で、プレゼンした段階でいくらかかるのかをちゃんと見積もってもらわないとだめだってところですよね。
そこの詰めがまず甘かったのかなと。
最初、デザインなんかも、とりあえずプレゼンがあるからデザインからいこうっていうので、なんか、詰めなかったんでしょうね、たぶん、プロセスがね。
あとで考えようみたいな感じだったんですね。
まさかここまでかかると思わなかったみたいな。
でも最悪、1650億を出したときの計算が間違っているんですよね。
あそこでしっかりと計算していれば、もっと半年以上早く、今回のようないろんな見直しができたはずなんですよ。
あそこでああいう、なんか理由がわからないですね。
なんでこういう計算になるのかっていうことも、公開されてませんし、説明もされていないし。
でも専門家の方が入ってらっしゃるんですよね。
入ってるんですけど、でも根拠っていうか、安藤さんもインタビューで言っていましたよね、なんでこんなにかかるのっていう、それが全く分からないまま、値段だけが上下しているって。
問題点はどこにあったんですか?白紙に戻すんだったら、なぜもっと早く白紙に戻せなかったんですか?
やっぱり一番は、この国際信用のところとか意識したのと、もう一つはスポーツ界になんとなくあった空気っていうのは、これ、なんとなく決まってることだから、戻れないんじゃないのみたいな、なんか日本人って、一回、大枠決まったら、なんとかあとは現場で工夫して頑張ろうみたいなところあるじゃないですか。
そんな現場でいろいろ頑張っていって、でもなんともならないねってなってきたのが、最近なんじゃないかって感じがしますけどね。
それでもどこの家庭でも、例えば大きなものを買い物するっていったときに、まずは予算だと思うんですよ。
予算があって、例えば、このおうち欲しいけれども、予算ちょっと超えちゃうから諦めようとかって、やっぱりそこをしっかりしないと、しかも国民の税金ですから、そのもう、デザインがすてきだからとか、それで動くのって、なんか。
僕らが最初に聞いたときに、この競技場、かっこいいですかって言ったら、アスリートみんな、かっこいい、ぜひここで走りたいって言ったんです。
でもそれって、値段が書いてない服屋に行って、この服いいですか?って言われたらそれはいいって言うんで。
これはその代わり20万ですって言われたら、えー?ってなる。
それは買わないですね。
だから、そういう感じでしたよね、最初。
20万って言われたのがちょうど1年前のタイミングなんですよね。
おっしゃったように、1620億、そこでもうちょっとはっきり分かってれば、そのあとの展開が早く動いたと思うんですけれども、そこのタイミングの見積もりがちょっとなんらかの原因でなかった可能性はありますよね。
そうですよね。
ですから、予算を考えずにとてつもないでっかい家を建てて、ほかの家よりも5倍も8倍もでっかいお金をかけて、外観だけをまず作ったけれども、計画でいったらトイレも風呂もキッチンもないっていう、そういうものを作ろうとしてたんですよね。
ですから、本当にどういう計画で、何が必要かということを詰めて、それがいくらかかるのかっていう過程がこの1年ぐらいは相当むだにしたということが、今に来てるんじゃないかなと。
見直さない理由として、間に合わないからっていうのがあったと思ったんですが、これ、間に合うんですか?今から見直して。
白紙になって。
もう一つワールドカップがあって、前年にあるんですよね。
それには間に合わなくなっちゃいそうなんですよね。
そことの折り合いもたぶんあったんだと思うんですよ。
オリンピックには間に合うと見ていいですか?
間に合う選択可能性はあると思います。
やり方によっては。
ただし、ぎりぎりのタイミングだと思います。
ですので、安倍首相も背景はあったのかもしれませんけれども、このタイミングでなんとか決められたというのは、いろんな中でのよかったタイミングかなとは思いますけども。
間に合うかどうかじゃなくて、間に合わせる。
そうですね。
間に合わせるためのぎりぎりのラインが、この時期だと。
何をやってるんだと、本当にね。
会社だったらありえないことじゃないですか、これって。
正直、ツイートももう、怒りの声がほとんどですね。
そうでしょうね。
変更は信頼を損ねるっていうけども、コンパクトで低コストな東京オリンピックで信頼を得たんじゃないんですか?という声が来てますね。
そして東京都の70代の女性から。
東京オリンピック招致にはお金をかけないという公約もあったはずなのに、競技場の建設が予算を上回るのはそもそも公約違反だったのではというご質問も来てまして。
公約はそもそも、こういうことを公約したっていうのをここにちょっと書いてみたんですが、こちらになります。
日本は世界に何を約束したか。
新しいスタジアムというか、未来を見せるって言ったんですね。
未来を見せるようなスタジアムを中心として、大都会の真ん中でコンパクトに、アスリートを中心とした、しかもしっかりとした財源をもとに、さらには大震災から復興した日本を見せるということを公約したんですよ。
ですけれども、先ほど、公約違反じゃないかっていう話があったんですが、この間、調整委員会といって、進行具合をIOCがチェックする調整委員会のコーチ委員長は、国立競技場は日本の問題であるって言ったんです。
つまりナショナルスタジアムはどんなものを作ろうが、いくらかけようが、それは日本の問題だと。
つまり日本の国立競技場に、IOCはとやかく言うことはないというスタンスなんですよね。
オリンピックのために作る競技場ではなくて、国立競技場をオリンピックのメーン会場として使うわけですから、つまり国立競技場だから、IOCは、それはいくらかけようが、この公約というか、オリンピックに向けてのコンセプトから別な問題であるっていうふうに、スタンス、はっきりしています。
ですからもう、ここは外の問題とかIOCの問題とかって関係なく、日本の問題として、国立競技場を考えていくべきであると。
それ以外のところが、オリンピック、IOC、世界に向けての公約の部分に関わってくるんですが、ただコンパクトっていう公約もすでにそれはなくなっているんですね。
なぜなくなっているかというと、招致のときとIOCの態勢も変わっていて、これまでの招致の形とは全く別な形でもいいって言ってるんです。
なぜかっていうと、オリンピックの将来の姿を2020年から見せてほしい。
つまり、2020年の東京がそのあとのオリンピックに向けてのスタート地点として、どういう未来のオリンピックをやるかを見せてほしいと、そのために、招致のときの公約とちょっと変えたとしても、開催都市メリット、東京にとって、あるいは日本にとってメリットのある形で進んでいけば、それは将来にわたってのオリンピックの一つの姿になるだろうということで、コンパクトじゃなくてもいいといっていますし、追加種目がしたいんであれば、どうぞやってください、提案してくださいという形で、かなり東京のこのやり方を認めてくれてるんです。
IOCは、たぶん一番本当は恐れているのは、こういうアテネみたいなことになって。
これはなんですか?アテネの野球場で?
野球場なんですけど、今、こんな感じになってて、結構オリンピックの跡地を巡っていくと、かなり廃虚が多いんですよね。
当たり前なんですけど、この数万人入る競技場って、そんな頻繁に使えないで、維持するだけでコストがかかるんで、やっぱまあ、つぶしちゃったほうがいいよねってなる。
日本もいっぱい、そういう競技場があるんですけれども。
何が一番IOCが嫌がるかというと、日本が東京オリンピック終わったあとに、経済的に破綻しちゃいましたと。
オリンピックなんて招致しないほうがいいんだって、世界中に思われるのが一番嫌がってるはずなんで、モントリオールで、モントリオールで苦しんだあとに、どの国も立候補しなくなっているんですよ。
だから、東京はやっぱりもうかる必要があって、あっ、オリンピック呼ぶと、発展するのっていうのを見せるっていうのが、たぶん本当はIOC側の意図としては一番あるんだと思うんですよね。
なるほどね、営業的な利益ってことですね。
そうです。
ですから、もし公約があるとしたら、財政をしっかりとしたオリンピックを見せる。
その後の未来の姿、東京がこれから未来に変わっていくために、オリンピックがこういうふうにうまく機能したんだということを見せるっていうこと。
それと復興した姿を見せるという、この3つが、最大の公約ではないかと。
僕らなんか、一般の視聴者からすると、営業利益どうのこうのじゃなくて、純粋にスポーツで感動したいってだけなんですけどね。
その辺の部分でスポーツできる環境が出来て、よりよい競技を見せてくれれば、それで十分だと思うんですけれども、それじゃあだめなんですかね。
でも私は、逆にオリンピックに向けて今、すっごく景気がいいんだろうなって感じるんですけれども。
例えばママ友とかでも、なんか、おうちはこれからオリンピックに向けて値段が上がってるよとか。
土地が上がるよとかですよね。
上がっているよとか、経済が活発になってるんだなって思う反面、オリンピックが終わったあとに、バブル崩壊じゃないけど、日本って大丈夫なのかなっていう心配はありますね。
東京都60代の男性からはなんのために2020年に東京でオリンピックを開催するのか、その目的がはっきりしない。
原点に立ち返って考えるべきというご意見。
じゃあ、皆さん、どんなオリンピック、東京オリンピックだったらいいとお思いになるのか、メール、ツイートでよろしかったら放送時間内にお寄せください。
できるかぎりご紹介していきます。
と言いながらですよ、私は、それを話すことに、本当に意味があるのかなというのがちょっと心配もしているんです。
だって、1年半も前から、ずっと予算、ものすごいオーバーしているって分かっていましたよね。
この番組でもやりましたし。
でも有識者って呼ばれる人の意見しか取り入れられてこなかった様を、ずっと見てきたじゃありませんか。
私たち、ちょっと無力感ってないですか?
なんかもう、僕の周りだと、この問題に関して、しらけてるっていう人がすごく多いんですよね。
これがすごく一番の問題なんじゃないかなって。
あと国民からしてみると、この新国立競技場のことについて、話し合うっていうよりは、イエスとノーしかいえなくて、多くの国民がノーっていうふうなことなんですが。
こういうNHKの世論調査の結果ですけど、こういう聞き方をして、初めて。
そうですよ、納得できていないっていう話は、ノーっていう話で、何について議論すればいいのかっていうのが、全然これまでプロセスっていうのが見えていない。
先ほど、施主が日本スポーツ振興センター・JSCって言いましたけど、このJSCっていう組織がなんなのかっていう。
どういう人たちが?
基本的にここはですね、サッカーくじとかだったりとか、多くのナショナルトレーニングセンターといって、トップアスリートの人たちが練習する所を管理している組織なんですけど、ここが本当に責任者なのかっていうのが見えない。
通常だったら、1300億円で頼んだんだったら、守りますよね、普通はね。
家1300億円で、いや、1300万円で建てるってなったら、そんなん、3000万円なりますっていったら、もう当たり前ですけど買えませんよね。
たまったもんじゃないですよね。
誰がしっかり守ろうとしてたのかってこと自体、JOCがそもそも責任者なのか、森さんが責任者なのか、けど今回は安倍さんが出てきましたよね。
誰なの?もう、しらけてるというのが、今の国民の雰囲気なんじゃないかなと感じますね。
その国民の声が、今回、白紙に一応戻したということを考えた場合には、同じことを繰り返さないために、誰が責任を持って、これからやっていくのか、そしてどう説明していくのか、その責任は誰かっていうことを、まず明確にしなきゃいけないと思うんですね。
今回の混迷の責任は、やっぱりでも今、新さんがお話になったように、JSCだと思います。
それと下村大臣だと思う。
この2つの責任の体制がはっきりしなかったということが一番大きな問題になってくるんで、やはりこれから進めていくにあたって、誰が責任を取るのか、誰が中心になっていくのかということをはっきりとさせる必要があるだろうと。
そうはいっても動いてたじゃないですか。
僕はずっと思ってたのは、いや、2500億かかるけど、これ、建てたいんだって、誰かに言ってほしかったんです。
だってこれ、いいじゃないかって。
誰に聞いても、いやこれ、確かにね、ちょっといろいろお金かかって問題なんだけど、止められないんだよねっていうのを、みんなが。
じゃあ、誰が、どう流れがいって止められないのか。
たぶん2520億で建てたいと思ってる人が誰もいないのに、ずっとそうやっていこうという状況を変えれなかったっていう、直接的には彼らの責任かもしれませんが、なんとなく、日本人共通の背景があるような気がしますよね。
なんかありますよね。
そしてなんかそれをちゃんとクリアにしないかぎり、たぶん話し合ってもむだなんじゃないかっていう感じがするじゃありませんか?
建てたい人はいたと思うんですよ。
音楽業界は建てたかったと思うんです。
だって、国がお金出して作ってくれるわけでしょ。
そりゃそうですよね、ありがたいですよね。
サッカー協会の人たちも、たぶん、作ってもらいたかったと思うんですよね。
一つ一つは、なんかこう、なんていうんですかね。
みんなお金は負担しないで…。
みんなの言うことを盛り込んで、全部盛っちゃったわけです。
全部盛っちゃったわけですけれども、なんか、丼とかでもあるじゃないですか、なんか一つ一つのものはおいしいんだけど、それ全部、盛っちゃったらまずくなっちゃうみたいな。
おまけに高いみたいな。
僕ね。
日本のテレビのチャンネルって、すごいボタンがいっぱいあって、なんでこんな機能いるの?みたいな。
じゃあ、ちょっとその日本の、私たち日本人のどこか病んでいるところがあるんだとしたら、それはどこなのかということも含めて考えながら、かつてのオリンピックをちょっと振り返ってみませんか。
そうなんです。
そこで私たち、きっかけとなるこんな映像、ご用意いたしました。
10月10日、国立競技場に世界94か国5500人の選手が集まりました。
なんのために東京でオリンピックを行うのかという点で、1964年の前回のオリンピックの映像です。
アジア初のオリンピックに、世界中が注目したわけです。
東洋の魔女。
ご記憶ある方多いと思います。
体操日本、私の母も喜んでました。
金メダルラッシュに沸いたそうですね。
日本の力を世界にアピールし、先進国の仲間入りを果たす!東京オリンピックは、その絶好の機会となりました。
だから、オリンピックの競技施設、国の威信をかけて、どんどん作られたんです。
で、いまやコンサートで有名な、あの武道館も、柔道の競技会場としてこのとき作られたものでした。
そして、そして。
よく見ますね、この映像。
新幹線もオリンピックに合わせて開業と。
時速210キロ、世界最速のスピードに、外国のお客様もびっくりしたと。
新幹線だけじゃない、東京の地下鉄も。
日本の技術の粋を集め作られた首都高速道路も、とにかく東京を中心とする、日本の交通網がオリンピックをきっかけに、急速に整備されていったわけであります。
日本人は優秀ですよね。
まさに現代の東京の街を形づくって、日本の経済成長の足がかりを築いた、それが1964年の東京オリンピックだったわけなんですが、あれから半世紀がたっての2020年の東京オリンピック、一体どうするべきか。
でもこれ、今のように日本のいろんなまちづくりの基礎を作ったのは間違いないんですけれども、もっと大きいのは、戦後の日本の、日本はこのあと絶対、戦争しないというか、平和への決意を発信したっていう部分でもものすごく高く評価されてるんですよね。
だから今回、半世紀ぶりに東京でオリンピックをやることの一つとしては、やはり戦後70年、戦争を一回もしなかった日本は、再びこのあと、絶対戦争しないという、平和への決意っていうことをもう一度、国内、国外に向けて発信していくということが一つと、あのときに国づくりの、まちづくりの基礎が出来たんですけれども、半世紀たって、もう一回、じゃあ東京はこのあと、どういう町を作っていくのかというを見直す必要がある。
待ってくださいよ、東京オリンピックのときに間に合うようにって新幹線走らせたり、いろんなことして、この間、この番組でやったんですよ、世界銀行から300億円を借金して、やっと1990年に返しを終えたばっかりだっていうのを聞いて、同じことをこれからまた借金したら大変じゃありませんか。
64年大会も確かにインフラ、残ったんですが、よく考えてみると、別にオリンピックがなくてもあれはやるべきこと、やるはずだった。
それが加速したりとかがあったので、確かにいいレガシーは残りましたが。
レガシー?
遺産、遺産が残りましたが。
もっと、なんかそうですね。
そのことば、はやってるそうですね。
それも一つなんですけれども、やっぱり今、おっしゃられた世界に対する平和国家のアピールと、やっぱり日本人自身、自信の回復っていうのが大きかったと思うんですね。
それを当てはめて今度考えて見ると、2020年もきっかけはやっぱり停滞気味だった日本、90年以降、バブル崩壊以降、停滞気味だった日本を元気にする、新しい日本を作るきっかけにするという意味が、もし込められたとすると、非常にいいレガシーが残るんではないかと、私は思ってます。
僕、ちょっといいですか?僕、このことばが大嫌いでですね。
レガシーがですか?
そうですよ、そもそも作られてないものに対して、遺産も何もないだろうと。
例えばこれから新築の家を建てるのに、遺産って言いますか?言わないですよね。
今あるものが残るとき、遺産って言いますね。
そうですよね。
レガシー、レガシーって何って、なんか車の名前、思い出しちゃうんですけど。
そんなこと言っちゃうとあれですが。
何いってんだろうと。
まず日本語でいってほしいというのと。
遺産ではないんですよね。
正確に言うとそうですね、遺産ではないと思うんですけれども、ちゃんとやっぱり日本語で言ってほしいというのと、やっぱり数値で言えるところはちゃんと数値で言ってほしいんですよね。
具体的にこれ、本当に管理維持できるの?どれぐらいの赤字が見えるの?ということを明確にしてこなくて全部レガシーっていうことばで言っちゃったがために、今こうなっちゃってるわけですよね。
なんか僕が言いたいのは、レガシーっていうことばは、もう使わないでほしいと。
ちょっと待って、ちょっと待って。
そういうおことばを頂きながらなんなんですが。
そう、ちょっとね。
そういうご意見も含めて、ちょっと見ていただきたいのが、レガシーというか、日本語でいえば遺産っていうのが、成功したっていわれている大会があったので、ちょっとこれ、見ていただいてからまたさらにお話し進めていただきたいんですけど。
遺産って、これね、ロンドン大会、2012年。
実は大会を進めるにあたって、オリンピック以降の未来をどうするかっていうことを考えて、大会を進めてきたっていうふうに言われているんです。
こんないろんな問題があったんですけど、一つ一つ見ていくと、例えばこの貧困問題。
イギリスって、ロンドンを中心に非常に貧困層が多くて、ホームレスの問題もあったと。
そこで、覚えてらっしゃいますか、皆さん。
どこに会場を作ったのか。
メーンスタジアムって、実は最も貧困の街だったと、ここに作った。
ここを作ることで、まず工事で雇用が生まれると、これ、生まれてさらに、オリンピックのあと、どうなったか。
使われてた施設が学校などになってる。
その上で、選手村だった所が人々が住めるようになった。
すばらしい。
この安い賃金で貸し出した、学校も出来たと。
本当にだいぶ充実したっていう、これがレガシー成功例ということで、一つある。
もう一つこちら。
イギリスって、見るからにふくよかな方が実は多いんだそうで、ヨーロッパの中でも1、2を争う肥満大国で。
で、2005年にオリンピック開催したんですけれども、だから大会まで7年の間に、とにかくこうやった。
スポーツイベント、たくさん行っていった。
すると、16歳以上、週1回以上スポーツする人って、140万人以上増えたそうなんですね。
ロンドン市内で自転車に乗るイベント開いたり、マラソンランナーと一緒に走るランニングなどなどをしていったと。
習慣化していったんですね。
そうです、もうスポーツを。
それが遺産であると。
もう一つ、こちらも見てからお話していただきたい。
若者のニート対策っていうことで、こんな人たちが多かったんだそうですよ。
学校行けなかったり、働けないというのも、非常に、働けないっていう人たちが多かった、イギリス。
若者たちって居場所がなくて、人々をつきあい、なかなかないっていう人たちのためにも、これをやった。
ボランティア。
大会運営とか観光客相手にいろいろやってよっていうことで社会参加を促したらば、こんな。
こんな数字があったんですね。
その経験が自信につながって生き生きできるようになったと答えたのが78%の若者、いたんだそうですね。
だから、形に残るものもあれば、無形のものもレガシーとして、結果、遺産としてなっていると。
それを踏まえて、日本はどんなレガシー残せるんですか?
ということを考えていただきたいですね。
そうですね。
今、ツイートできているのは、21世紀の東京オリンピック、世界一の手作りオリンピックでいいじゃないですかという声。
それから愛知県の50代の男性からのアイデア。
海外からの観光客をとりこみ、東京だけでなく、地方の魅力も合わせてアピールできれば、地方創生のメリットも出てくると思う。
実は仲伏さんは、研究してらっしゃるんですよね。
そうですね。
ちょっとレガシーをもう一度。
どっちの面のほうですか?負のほうですか?
嫌いだということでね。
そもそも考え方として、大会をスタートにしないほうがいいんだと思うんです。
大会をスタートにしない?
ロンドンも、あれすべて、別にオリンピックが来ようがこまいがもともとあった課題なんですね。
なんとかしなければいけない。
それを大会をうまく生かして、解決、あるいは解決の道筋を作るということが重要だと思います。
それをじゃあ、東京とか日本に当てはめると、今の課題ってなんでしょうか、あるいは将来の課題、なんでしょうか。
そこからスタートしたほうがいいかなと私なんか思ってるんですけど。
問題点をとりあえず出してきて、そこに焦点を当てるということですね?
それに大会はどう使えるかって。
何か、今抱えている?
僕なんか、少子化とか。
少子化をどういうふうにしていけばいいのかなと。
じゃあ、例えば空き家対策で、選手村を作らないで、空き家を活用するっていうのはどうですか?
それはまずアスリートの方にご意見聞いていただいたほうがいいと思いますけれども。
空き家は嫌だって言われるかも。
空き家の問題は、いろいろ規制の問題もあって、自由に使えない状況もありますが、それをオリンピックの期間にまず試しでやってみて、それ、問題なければ終わってから、じゃあ、その規制を緩和して一般に広げましょうという流れも出来ます。
それはまさにレガシー、残りますので、大会を使って空き家問題を解決するということも、一つの考えですね。
過去に起きた一番大きいのは規制緩和ですね。
どの国も。
規制緩和をオリンピックを理由にできるんです。
それがその後の発展につながったと。
今おっしゃられたことはすごく重要だと思っていまして、僕はオリンピックがゴールでいいとは半分思っているんです。
それで例えば新国立競技場のあのエリアを、例えばもう、全部歩行者天国にして、あのエリアを祭り空間にしてもいいわけですよ、オリンピックの間に。
だけど施設の話しかないじゃないですか。
施設がかっこいいとか、かっこ悪いとか、お金がかかるとか、お金がかからないという話をしているんですけれども、もっとやっぱりなんて言うんでしょう、想像力を空間的にも広げる必要があるんだろうなというふうに思うのと、すみません、あともう1個ですね、ここにちょっと見せていただくとですね、震災から復興した日本を示すって書いてあるんですね。
これ、東京オリンピックっていったときに、なんかどうしても、スポーツの種目をどこか何かの種目を被災地で行うっていうような、なんかどうしても、それも施設の話、あるいはスポーツを実際にどこでやるのかっていう話になりがちなんですけれども、僕は例えば、サッカーだったら、サッカーボールに被災地の子どもたちのメッセージを例えば書いて、それでキックオフすると、子どもたちは一生忘れられない思い出になりますよね、忘れられないっていうか、すごく大切な思い出になります。
世界中に、あっ、被災地のことってあるんだなと思い出してもらえます。
こういうアイデアを今まで、私たち全然出せてこなかった。
これから私たち国民が何やるべきかっていうと、新国立競技場、これまでイエス、ノーって話だったんだけど、今言ったようなアイデアを出す時期だと思うんですよね。
いっぱい出来ることあると思います。
ですので、オリンピックをゴールにしてでもいいと思うんですね。
とにかくアイデアを出す。
アイデアを出して、誰が聞いてくれるのかっていう。
受け皿をちゃんと用意してくれないと。
大会組織委員会が、リオの大会までにレガシープランを作るということで、今、検討を進めています。
東京都も同じように作ろうとしていますが、やり方が、有識者会議、それはそれで重要なんですけれども、それだけではもったいないと思いますので、私なんかは、そこに国民の意見、ある部分は任せてしまうとかですね、若い人たちに、そう仕組みが取り入れられると、それそのものが、レガシーとして日本の社会に根づくと、そういうことが考えられると思います。
アスリートや国民の声をもっと聞きたい。
きっちり予算があるのだから、その中でベストな競技場になるようにという声が来ています。
どんなオリンピック、どんな競技場をお考えですか?
選手の声が入ってほしいって、まさに社会参加っていうところで、市民が決定プロセスに参加するっていうレガシーが残ったら、これは一番日本の問題点を解決するかなと思うんですね。
なるほど、今、どうせ届かないよって言っていることが、そうじゃなくて、届くんだっていう。
僕らは社会を変えられるんだってレガシーが残ったら、これたぶん日本で一番。
ということは、今回の新国立競技場も、ある意味、ピンチがチャンスで、国民が一緒になって、参加するきっかけになったってことになりますね。
そうですね。
皆さん、ボランティア人気ですけれども、決められた活動、ボランティアをやるだけではなくて、何をボランティア活動するのかとか、どういうイベントにするのかっていう、意思決定のところから若い人、あるいはいろんな世代、障害者の方が入って決めると、それが4年続くと。
自分たちで自発的にやっていこうというふうな動きにしていけばいいと。
目に見えないことっていうのも、やはりレガシーとして残ってるんですね。
ロンドンで週1回以上、スポーツする人口、増えていますよね。
日本は週1回スポーツする人口っていうのは20年間、減り続けているんですよ。
ずっと減り続けていて、唯一増えてるのが高齢者のジョギング、ウォーキング、それだけなんですね。
そういうところから、考えるとロンドンの大会委員長は、セバスチャン・コーは、閉会式のときに、最大の成功は、イギリスの国民の健康の意識が変わった、健康に取り組もうっていう人たちの人口が劇的に増えた、このことが最大のレガシーであるというふうに言ったんですよね。
だから日本もそういう健康に関する感覚が変えられるかどうか、そしてそういう環境がオリンピックのあとにも整えられるかどうか、そのための象徴としての国立競技場っていうのは、じゃあ、どういうことかっていったら、今度はデザインから入るんではなくて、機能から入らなきゃいけないと。
どういう機能が必要なのか、そうすれば、普通の人が、近くの人たちが、ごく普通に通えたりとか、いろんな人がそこに集まったりとか、そしていろんな競技が出来たりとか、すごいイベントができたりと、そのために何が必要かっていうことから、入っていくっていうことが重要だと思います。
まだ間に合いますかね、それを今から話して。
間に合うと思いますけど。
ちゃんと数字で表せるような目標もちゃんと作ってほしいなと思っていて、今、議論に出てこなかったのはパラリンピックですけれども、日本の障害雇用率っていって、障害者の人を雇わないといけない率っていうのは、半数以上の企業が守ってないんですね。
例えばパラリンピックまでに、日本の企業の障害雇用率何%にすると、日本一、いや、世界一障害者が働きやすい街にする、東京はと。
何%っていう数値目標を立ててほしいんですよね。
僕、レガシーってことばが嫌なのは、すごくあいまいなんですよ。
なんか心とか、子どもたちにっていうようなことばでなんかやわらかく言ってるんですけど。
具体的にね。
全然具体的じゃないと。
伝えてほしいと。
きょうはツイッター、2000件を超えています。
たくさんの競技場に関してのご意見もあるので、ご紹介させていただきます。
計画見直しにはスポーツの現場の分かる人が加わってほしい。
サブグラウンドなどの必要不可欠な施設をきちんと整備してほしい。
賛成。
スポーツの祭典なら、日本中にある既存の設備を使えばできるのではないですか?なんであんな派手にする必要があるか分かんない。
誰のための国立競技場なのか考えるべき。
わざわざ世界に合わせなくてもいいと思います。
賛成。
かつての東京オリンピックと同じレガシーを求めるのではなく、成熟した日本を、新国立競技場で表現してほしい。
なんだかんだ言っても競技者がここでやりたいと思うような競技場を作ることを最優先にすべき。
国立なんだからという一方で、こんなのも来ています。
維持でも2500億で競技場を作りきって、これだけ日本は力があると世界に見せつけるべきだったのでは。
なるほどね。
オリンピック後は、大体、反動で不景気になります。
そうですね。
本当にこれから、競技場がどうなっていくのかっていう言い方がもうだめですよね。
どうしていくのか。
どうしていくのか。
ひとまず、思いついたことはどこに伝えたらいいんでしょう。
2015/07/18(土) 08:15〜09:30
NHK総合1・神戸
週刊 ニュース深読み「どうなる?新国立競技場 何のための東京五輪?」[字]
揺れに揺れる新国立競技場の建設問題。東京五輪開催まであと5年—。私たちはどんな五輪を目指し、その後の日本につなげていけばいいのか? 深読みする。
詳細情報
番組内容
今月7日、JSC日本スポーツ振興センターの有識者会議で、新国立競技場の建設費が当初の予算1300億円を大きく超えて2520億円になることが決まった。これに対し世論の批判が強まっていることなどから、今週17日安倍首相は“計画を白紙に”“計画を見直す”とした。開催まであと5年—。私たちはどんな五輪を目指し、そして、その後の日本につなげていけばいいのか? 新国立競技場の建設問題から深読みする。
出演者
【ゲスト】レッド吉田,山口もえ,【解説】三菱総合研究所…仲伏達也,社会学者学習院大学非常勤講師…新雅史,元プロ陸上選手…為末大,NHK解説委員…刈屋富士雄,【キャスター】小野文惠,高井正智ほか
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