和歌山県・紀美野町の山の中に週末には行列ができるほどの人気店があります
ジェラートのお店その名もキミノーカです
季節に合わせた新鮮な野菜を使ったジェラートがほかでは食べられないおいしさだと大評判
お店を営むのは6年前ふるさとに帰ってきたこちらの男性
本業は農家です
彼の夢のカタチは?
和歌山県北部に位置する紀美野町は緑豊かな山間の町
ここに今大評判のジェラート店があります
お店を目指して車を走らせると町から離れどんどん山の奥へ
この道で合っているのかと疑い始めた頃ようやく目印の看板が
恐る恐る坂を下って進んでいくと目の前に突然にぎわっているお店が現れます
周囲は見渡すかぎり山また山
そんな場所にある人気ジェラート店・キミノーカです
お店で販売しているのは旬の野菜や果物を使った6種類のジェラート
作り置きはせずその日の朝に作ったものが並びます
さらに店内では採れたての野菜の販売も
実は店主の宇城哲志さんが農園も営んでいるからなんです
紀美野町っていうとこで僕農家なんでのばしてみてキミノーカっていうことで
素材は個性派ぞろい
こちらは和歌山県の特産・うすいえんどうのジェラート
果物も栽培している宇城さんは八朔も使います
山椒の葉を使った珍しいジェラートも
野菜のジェラートは種類も豊富
ビーツはロシア料理のボルシチに欠かせない野菜
さらにはなんとレタスまでジェラートに
ちょっとシャキシャキ感が残ってみたいな結構言われましたね「レタスもうないの?」って感じで
ほかにもさまざまな野菜をジェラートにしてきた宇城さん
そこには農家だからこその思いがあります
野菜なんかは特に採れたてとかが一番おいしくてそういうのを少し形を変えてジェラートにすることでよりたくさんの人に知ってもらいたいそうするとこう野菜食べるのが楽しくなるんじゃないかなとか
宇城さんの一日は朝の農作業から始まります
露地栽培で作る野菜はおよそ20種類
どれも旬を見計らって収穫していきます
こだわっている野菜の1つがキュウリ
近い種のやつでもっと根が強いやつを台木に使ってならしてるキュウリが今主流になってるんですけどうちはその自分の根で育ててるキュウリなんです自根で育ったキュウリって表面に白い粉が吹くんですね中の水分が乾燥するのを自分で防がはるんですけどこれがあることで皮も厚くなくてもみずみずしいキュウリに育つんですけどね
こちらはトウモロコシ畑
なぎ倒してかじってるんですけどこういう喰い方しかしないんですこっち喰えるやろっていうのをここだけかじってとかで100本とか一晩でいくんですよほんとに…
農作業が終わるとお店で女性スタッフと一緒にジェラート作りです
新鮮な野菜や果物のジェラートは農家だからこそ生み出せる味
そのおいしさがクチコミで広がりキミノーカは都会からもお客さんが来る人気店になりました
しかしなぜこの場所で?
そこにはふるさとへの熱い思いがありました
人口が1万人に満たない紀美野町
過疎化の進行を表すワーストランキングでおよその1700の自治体中なんと39位
しかし宇城さんは可能性のある町だといいます
理由は都市部からのアクセスのよさ
そこそこアクセスがいいのに環境だけはすごい田舎というのが僕にとってはものすごい魅力的なんですよね
実は宇城さんも都会で暮らしていました
生まれ育った町を離れ金融関係のサラリーマンをしていたのです
しかし6年前会社を辞めて故郷に帰りました
会社員でいてることになんていうんかな将来性っていうか夢みたいなのがどうも僕自身は感じられなかったんですよね農業は小っちゃい頃からおじいちゃん・おばあちゃんもやってたし具体的に考えられたんですよ
そして去年野菜と果物のジェラート店をオープン
宇城さんの家族は妻の真喜子さんと3人の子どもたち
真喜子さんとは趣味のダイビングで知り合いました
1人で来てて田舎って家と職場近かったりとかするから子どもとの時間って全然変わったと思いますよね
会社を辞める時真喜子さんは?
なんとかなるかなってずっとそれできてるんであんまり反対はしたことないですねでも働いてた時よりねすごく優しくなりました顔つきもここずっとシワ寄ってたけどほんと笑うようになりましたね僕の周りの人が寄るような感じ…「都会じゃないと嫌」って言われる奥さんやったらだいぶ大変な人生になったと思いますよ「都会嫌」言うてたからただちょっと子どもの数が少ないんでねもうちょっと私たち頑張って若い人ね住んでくれたらなって…お客さん多くても住む人少なかったら結局ね紀美野町ってだんだん廃れていくんでね
宇城さんの野菜を使っている地元のお店もあります
レストラン・Chezみなみ
森の中で味わう本格フレンチはおいしいと大評判で県外からもお客さんが詰めかける予約の取りにくい人気店です
こんにちはあぁすんませんタマネギカチカチよカチカチ?
こちらのオーナーシェフ・南さんも一度は町を離れたUターン仲間
フランスなどで修業し12年前お父さんのお店を継ぐために帰ってきました
露地でしっかり作ってるんでしっかりした野菜ができてますねハウスで作ったふわふわした野菜じゃなくて形がやっぱりすごいキープする力があるんで肉にも負けてないっていうか味もしっかりしてますし
宇城さんにお店を始めることを決意させるきっかけになったのが山の上にあるお店・ドーシェル
カフェも併設したパン屋さんで国産小麦にこだわりソフト系からハード系まで40〜50種類を焼いています
お客さんが詰めかける週末にはお昼でパンがなくなることも
(宇城)こんにちはこんにちはこれよかったら食べてくださいトウモロコシ
戸田さんは兵庫県宝塚市でパン屋さんを営んでいましたが16年前に紀美野町に移住
このお店を始めました
街中でやるパン屋も楽しいですけど田舎でやるパン屋はもっと楽しいね20年近くにわたってやってられる例があるんやからまぁいけるやろうと思えたっていうのが一番あるんですけど…何やろう…守り神?それちょっと違うかなんかそんな感じですね大っきなもんですよねその辺はもう…そこそこ田舎で街にも近いし海にも近いしこんないい所やのに県下で…高齢化率が1位か2位やもんねそれが分かんないんですよね人口減少もすごい多いし
(宇城)そうですねただ来るだけじゃなくてね
ジェラート作りは素人だった宇城さん
イタリアンのお店・ステラートのシェフからもいろいろとアドバイスをもらいました
こちらもなかなか予約が取れない人気店で料理に宇城さんの野菜を使っています
自分の料理で地元を元気にしたいと店主の山本さんは2年前紀美野町にUターンしてきました
最初に炒めて結構詰めてしまってから使えば香りと香ばしさが来るんちがうかっていうような感じで教えてくれたりとか場所が場所なんで…普通思うよなここを改装してる時もここでイタリアンってどうやの?とかって思いましたからねやっぱり帰ってきて色んな人に「田舎のよさは何?」って聞かれるんでいつも言うのがその中で楽しみを自分たちで仲間であったりとか家族とかで河原で遊んだりとかそういうのが都会ではなかったんで今はもうそっちのほうが全然ぜいたくやなっていう…夏場とかでも夕方とかで外出た時にすごい風が涼しかったりとかするんですものすごい気持ちがいい風とかが吹くんですよねそういうささいなことのほうがなんかきますかねそういうのが全部積み重なってる感じですね
しかし町の過疎化には誰もが危機感を持っています
そんな紀美野町に1人の移住希望者がやってくることに
今度新しく店で一緒に働いてくれる予定の子が来るんですけど岐阜県から移住っていうことでこっちに来てくれて
もちろんジェラート作りも教えます
キミノーカは和歌山県・紀美野町にある人気ジェラート店
旬の野菜を素材として使うのは農家でもある店主・宇城哲志さんのこだわりです
7月岐阜県から新人スタッフがやってくることに
この町に移住を希望している女性です
おはようございます
(宇城)おはようようこそだいぶかかりました?はいそうですねでも夜に出て1回ちょっと休憩して
加納さんは製菓学校を卒業後洋菓子店やカフェなどで働いた経験があります
ジェラート屋さんをいつか自分でやりたいなって気持ちがあっていろいろお店探しててお野菜を使ったジェラートやってらっしゃってそれがすごい魅力的だなと思ってて行ってみてすごいおいしくってお店もステキで知りません和歌山初めて来ましたこれで実家も田舎なので
この日は住む家が決まるまでの仮暮らし用の施設をいくつか役場の人に案内してもらいました
めっちゃきれいですねすごいなかなか1人ではぜいたくすぎますね
続いてもう1つの候補を見せてもらうために町内の天文台へ
その敷地内にある山小屋風の家です
(加納)ほんとに家やあぁすごいあっきれいですねへぇ〜すごいカメムシすごっ!カメムシはほんとに…ちょっとやばいですね
カメムシは苦手
後日ほかの家も見ることにしました
一方キミノーカでは宇城さんが何やら作業を開始
今度来る加納さんのために
歓迎会にナスを使った新作を出したいのです
ナスの色が出るよう皮も使います
砂糖・白ワイン・レモン果汁を加えて煮込みまずはナスのコンポート作り
3時間ほど寝かせるとこんな色に
これをミキサーで細かくします
色にこだわった今回はミルクを使わずシャーベットに
そのあとUターン仲間のシェフ2人南さん・山本さんと歓迎会の相談です
力を貸して頂ければと思いまして大丈夫ですそうですかはい若い人がいててほしいですよねお年寄りの人もいいですけどちゃんとした人が増えるんであればもちろん歓迎です
2人を呼んだのにはもう1つ理由が
新作を試食してもらうためです
完成したナスのソルベ
果たしてその感想は?
フルーツみたい爽やかな…
(宇城)レモン果汁と白ワインが入ってるんでまぁ味も酸味利いてるしブドウみたいなブドウみたい色があれやったらまぁナスかといわれたらちょっと疑問ですけどうん…
アドバイスをもとに改良
もうちょっとナスのアクを逆に残しちゃってもいいのかなとかいろいろ…
無事完成するのでしょうか?
岐阜県から移住する加納さん
彼女に紀美野町の魅力を紹介する歓迎会にはさらに2人の参加者が
せっかくの機会なんで一緒に紹介していくような感じで田舎暮らしに関心がある方にお声かけしてたらちょっと来て頂けたんで
和歌山市に住む神谷さんは今年5月から紀美野町にある米蔵を改装したスペースで週末だけカフェを営んでいます
町への移住も視野にあるのだそう
紀美野に対して憧れが強くてだから出店はしてるんですけども山とか川とか海とかが近い所で自分は生活したいなっていうのは昔から考えてましたね
もう1人は京都市の植田さん
和歌山の友人からキミノーカさんと紀美野の魅力は聞いてたんですがとりあえず見させて頂けたらっていう感じです
まずは宇城さんの農園へ
採れたての野菜のおいしさを知ってもらうためです
…インゲンかわいいインゲン
(宇城)食べても大丈夫よじゃあ…うんおいしい
(加納)みずみずしさ半端ないおいしい!
(宇城)向こうがトウモロコシ畑ねこれ採ろうか
(加納)どんな…?ここ持って手前に引っ張っておぉ〜すごい
(植田)どれも美味しそういただきます!おぉ!甘い!うん!?ありえへん!ほんとやこれほとんどフルーツいいですねフフフ…めっちゃおいしい
そしてステラートでの食事会
この日はふるさとにUターンしたイタリアンとフレンチのシェフ2人による特別コースがふるまわれます
今日は彼ら2人の料理を食べながら歓迎会ということで楽しんでいきましょう
まずは山本さん
(加納)わぁすごい〜!
和歌山で取れたガシラを宇城さんの野菜と香草で一緒に焼き上げました
(植田)こんなに美味しいものこの世にあるんですねって感じ野菜が甘すぎてすごい…
ここでドーシェルの戸田さんが3人のために焼いたパンを差し入れ
(加納)これ何パンですか?
(戸田)それ黒ビールで…焼き上がりました〜
(加納)え〜すっご!
南さんは和歌山のブランド鶏の中に宇城さんの野菜を使ったバターライスを詰めてローストしました
ウフフフ…むちゃむちゃおいしい特別に野菜のジェラートを
そして最後のデザートが宇城さんの新作ジェラート
ナスの風味を残すためあえてアク取りはせず大きめにカットしたナスをミキサーに粗めにかけナスの食感も残るように仕上げました
おいしいです具が入ってるんがすごいよかったです食べてるっていう感じが出てちょっとええなと思いました
こうして加納さんもキミノーカの一員に
住む家が決まるまでは宇城さんの実家から通勤します
お待たせ致しました〜はーいありがとうありがとうございま〜す
ジェラートで紀美野町の魅力を発信する宇城さん
夢のツヅキは?
紀美野町のよさっていうか田舎のよさみたいなのを知ってもらう機会を続けていくことで消滅しそうな自治体ランキング上位の紀美野町みたいなとこで色んな年代の人が幸せに暮らしてるっていうのが将来そういう町になってくれてたらうれしいですね2015/07/18(土) 11:00〜11:30
ABCテレビ1
LIFE〜夢のカタチ〜[再][字]/佐々木蔵之介 過疎の町に広がる絶品レストランの輪!
人生はいろんな夢でできている…夢追う人の輝く瞬間を佐々木蔵之介の語りで描きます。
今回は「過疎の町に広がる絶品レストランの輪▽大人気!野菜の(秘)ジェラート」です。
詳細情報
◇番組内容
和歌山県紀美野町に人気のジェラート店「キミノーカ」があります。店長は6年前都会からUターンしてきた宇城哲志さん。宇城さんのまわりには同じく都会から戻ってきた若者が集まっています。彼らが経営するフレンチやイタリアンレストランはすべて大人気!過疎化に対抗する男達の奮闘を描きます。
◇ナレーション
佐々木蔵之介
◇おしらせ
この番組は、朝日放送の『青少年に見てもらいたい番組』に指定されています。
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – ドキュメンタリー全般
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
趣味/教育 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
映像
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32723(0x7FD3)
TransportStreamID:32723(0x7FD3)
ServiceID:2072(0x0818)
EventID:32306(0x7E32)