次回もお楽しみに!勝つぞ勝つぞ!誠學館!
(4人)オ〜!勝つぞ勝つぞ!誠學館!勝つぞ勝つぞ!誠學館!「子ども生まれて弱ってんだってな?」。
「何言ってんだよ。
うちじゃ子ども生まれてな祝ってんだよ」。
「祝ってんのか」。
「いやおれんとこじゃ祝儀取られて弱ってんだよ」。
回想お母ちゃん…俺…バイオリンやめようと思う。
えっ…?これまでお金出してくれて応援してくれて…なのに…裏切ってごめん。
よく考えて決めた事なんだ。
そう…。
ごめん…。
(雅人)雅志はな…。
自分で決めたんならよかやなかね。
君クラシックに興味あるの?えっあいや…。
君さっきそこで熱心に落語聞いてたよね?いや今あなたここに入りたそうな顔してたわよね?何言ってんの?うちだよ。
本命はうちよ。
どうなの?落語興味ある?まあ…高校の時落研で。
えっだったら入ってよ!あっバイオリンもやってましたけど…。
えっじゃあうちに入ってよ〜!いや是非落研へ。
いや是非クラシック愛好会へ。
駄目だよ。
駄目よ。
あのすいません!本当に駄目なんです。
(2人)どうして?
(樫山)よう。
おう。
おれ2時間目休講。
大学って休講多いな。
本当。
ただおれたちみたいな勉強する気のないもんにはありがてえけどな。
まあな。
なあまたバンドやろうぜ。
う〜ん…。
何だよ。
どうせバイオリンやめて暇なんだろ?やろうぜ。
古田も誘ってよ。
う〜ん…。
なあ佐野の事説得してくれよ。
バンドやらないって意地張ってんだぜ。
意地なんて。
(古田)分かるよ。
バイオリンやめて間がないんだ。
ほかの音楽やる気になれないんだろ。
え…うんまあうん…。
チッ味方すんのかよ…。
おれには理解できねえや。
さっさと違う事やった方がすっきりするだろうに。
違う事…。
違う事って何だ?だからバンド!古田はやんのか?バンド。
さあ。
どうしようかな〜。
やろうよ。
おれとお前がやれば佐野もそのうち入るって。
やめとく。
何だよそれ〜。
そっちの大学はどんな感じ?さあ。
大学なんてどこも一緒だろ。
まああんま行ってないからよく分かんないけど。
親と約束したんだろ?大学行って教職課程取るって。
約束どおり大学には入ったし教職課程も取るつもりだ。
まあ授業には出てないけど。
だったらバンド。
音楽やるために大学行ったんだろ?ほかに何するってんだよ。
まあいろいろ考えるところがあって。
(樫山)もったいつけてよ〜。
あっ分かった!おれと組むのが嫌なんだろ。
実力人気ともにおれに追い越されるのが怖いんだな?フッ…。
まあそういうところにしとくか。
時々すっげえむかつくんだよこの男!おい…。
いろいろ考えるところって?ああ…。
う〜んまだ言えない。
そっか…。
(樫山)かっこつけてよ…。
チッ。
まあ見てろ!お前らの力なんか借りなくてもおれがすっげえバンド作ってみせるからよ!期待してる!頑張って!チッ。
やってらんねえな!…ったく!何?この雑誌。
ああ。
「アルバイトガイド」。
最近出たんだよ。
ふ〜んこんなのあるんだ。
(古田)うん。
バイトか…。
(樫山)だからバンドだって…。
あっもしもし。
「アルバイトガイド」で見たんですが…。
え?あもういっぱいですか?ああ〜分かりました。
はい。
・はいはい。
(村尾)おれが出る!おれが出る!はいはい。
はい。
村尾工務店。
あもしもし。
「アルバイトガイド」で見たんですが…。
え?何?・いやあの…「アルバイトガイド」で募集を見て…。
アルバイト?そんなもん募集してねえよ!そうなんですか?・
(男性)したよ。
・
(村尾)え?した?何で?そういう事はおれに言えよ!・
(男性)はいはい。
お電話代わりました。
ああの〜「アルバイトガイド」で…。
どうだった?決まった!村尾工務店ってとこ。
「だれでもできる軽作業。
日給2,500円」。
おお〜いいな〜。
おれも行こうかな。
そこに本当の事が書いてあればな。
え…?うそかもしれないの?これ。
「だれにもできない重労働だ」ってわざわざ書くやつがいるかよ。
ハハッ。
そりゃそうだ。
まっ行ってみてのお楽しみだな。
う〜ん。
まっとにかくやってみるよ。
仕送りも減った事だしまあそれにちょっと体動かしたい気分なんだ。
…んな事より飯行こうぜ飯!あっすみません。
あっあの〜今日からアルバイトで来たんですけど。
はいどうぞ。
うん。
あっ…!マリちゃんお湯熱すぎだよ!おれを殺す気か?すいません!
(村尾)猫舌忘れんなよ!
(田島)文句の多いおやじだ全く!あっあの〜。
うん?電話したアルバイトの…。
え?あっ!おうおうおうおう!あっお待ち!駆け足駆け足!はい。
ほ〜う。
え〜っと地組はできるんだっけ?地組って何ですか?ええっ!?チッ。
地組も知らないやつ雇っちまっただろうがよ!しょうがねえだろ!「経験問わず」っていって募集したんだから!かぁ〜!とりあえず手元でもやらすか。
…ったくできねえやつ雇ってどうすんだよ!教えりゃいいだろうよ!おい!新入り着替えだ。
はい。
ここの続きを地組してくれ。
こういうふうに建地を立てて布をクランプでつけると足場になる訳。
分かったか?はい。
じゃあやっとけ。
ええっ1人でですか?分からなかったらだれかに聞け。
(村尾)おいおい何やってんだ?え?「地組してろ」って言われて。
だれがここまでやれっつった!すいません。
だから…。
おお?これお前1人でやったのか?はあすみません。
へえ〜出来てんじゃねえか。
こいつ1人でやったんだとよ。
ほ〜う。
なかなか筋がいいんじゃねえか?え…そうでしょうか?お前使えそうだな。
ちゃんと明日からも来いよ!はあ!よう。
なにそんなとこで見てんだよ。
何となく。
これやっちゃうからちょっと中で待っててくれよ。
ああ。
お待たせ。
おう。
あ…仕事の邪魔したかな?ううん。
ちょうど一段落したから。
ああ…。
どうかしたか?いや。
あ今日バイト行ってきてさ。
そうか。
何の仕事?工務店。
ふ〜ん。
いや仕事終わってへばってたら何かお前の事思い出してさ…。
まあこのとおりさ。
おやじさんは?ああ入院してる。
今んとこ小康状態みたいだな。
でもいつまた悪くなるか。
そう…。
どっちにしても店やるって決めたんだし頑張らないと。
いずれここ建て直して上アパートにしようと思ってんだ。
そしたら家賃収入もあって安定するだろ。
はあ〜偉いな。
同い年の人間が言ってるとは思えないよ。
そんな大した事ねえよ。
商店街の人と話してるとそんな話ばっかだから。
ふ〜ん。
(美枝)あ!佐野君久しぶり!お久しぶりです。
あっお母ちゃん米つき終わったから。
ご苦労さま。
一人前の口きくようになっちゃって。
フフフ。
(美枝)ごはん食べてくでしょ?いやいいです。
食べてけよ。
なに遠慮してんのよ。
せっかく来てくれたのに何も食べさせないで帰したらおとうちゃんに叱られちゃうわよ。
本当食べていきなさいよ。
そうだよ。
ちょっと顔見に来ただけだし。
一応バイトして金も入るし。
そっか。
(店員)お待ち遠さま。
(樫山古田)おお〜!おれのおごりだ。
気前いいな。
バイト代入ったんだ。
頂きます。
頂きます。
頂きます。
あ〜。
自分で稼いだ金か…。
感動だな〜。
佐野のおごり…感動だよ。
どうなの?仕事。
う〜ん結構大変だけど慣れた。
働くって不思議なもんだな。
何が?つらい仕事でも何だかやってるうちに楽しい気がしてきたり。
そうなんだ。
金何に使う?う〜んまずは部屋の枕を買い替えて…。
あれ臭いからな。
そうか?おれもあれは捨てた方がいいと思ってた。
お!意見が合ったところでバンドやるか!やらないよ。
何でだよ〜。
つまんねえやつばっかだな。
おい。
豚カツも頼んでいい?うんいいよ。
豚カツ下さ〜い。
はいよ!よっ!太っ腹!ただいま。
あ〜今日はよう歩いた。
よいしょ。
雅志からこげんもんが。
何?昼間電話があったとよ。
「アルバイトして初めてお給料もろうたけんみんなにプレゼントも贈った」って。
おお。
バイオリンばやめてどげんなる事か心配したばってんちゃんとやっとるごたるな。
ハッ!万年筆たい。
フフッ。
うちには財布。
こげん気ば遣わんでよかとに…。
ばってん学生やとにあんまりアルバイトにうつつば抜かすのもどげんやろうかね。
ま〜た心配か。
まっ子どもの事ば信用せんばね。
そうたい。
ばってん雅志バイオリンやめてどげんするつもりやろか。
そいは雅志自身が決める事やけん。
焦らんでゆ〜っくり探したらよか。
そうやね…。
繁理玲子なあお兄ちゃんから贈りもん。
これが繁理で玲子はこれ。
おお〜!うわ〜!マー兄ちゃんがこげん事ばするって…。
大人んなったちゅうこったい。
偉そうにお前。
おう来てたのか!すまんな。
勝手にあがり込んで。
いいよ。
ああごめんごめん。
えっどうした?ああ。
ちょっと話したい事があって。
おうおうおうおう。
え?何?おれ…バンドマンになろうと思うんだ。
え?バンドマンって…。
うん。
箱バンってやつなんだけどキャバレーなんかで演奏するんだよ。
募集してたんでオーディション受けてみたら合格した。
ふ〜ん。
ひとつき単位でいろんな店を渡り歩くらしい。
いいのか?うん?そういうのって…自分の好みと違う曲もやらなきゃいけないだろ?そりゃそうだろ。
いやでもそれで方向性というか…お前のやりたい音楽とその…。
ああ安心しろ。
染まるつもりはないよ。
あくまで1つの経験としてやるつもりだから。
ああそうか。
…ならいいんじゃないか。
頑張れよ!ああ。
あ〜そうか。
音楽で金稼ぐのか…。
プロになるって事か…。
(ギター)おいよ。
どうかしましたか?あっいや…。
お前も飲むか?あいえ。
未成年なんで…。
何だよ。
つきあいが悪いな。
つきあうこたぁねえよ。
酒癖悪いんだから。
何を!?ヘヘヘヘヘ!ほれ。
ああありがとうございます。
ほい。
よし!はいお疲れ!はいお疲れさま!お疲れさまです!はあ〜。
くぅ〜!ヘヘヘヘ!あ〜お前何だ大学行ってんだよな?はあ。
…というかあんまり行ってないですけど。
ふ〜ん。
大学出て何になるってのでもないのか?はあ。
そうか!ヘヘッ!まあ何だおれはよお前の仕事ぶり見てなかなか筋がいいと思ってんだ。
ありがとうございます。
よし決めた!え?お前を正社員として採用してやる!えっ!?そりゃムチャだよ。
金なら十分にやる。
月6万でどうだ?そこら辺の大企業の新入社員よりず〜っと多いぞ。
あいや…。
大学はどうしろっていうんだよ。
あんまり行ってないって言ってるじゃねえか。
あんまし行ってなくても大学卒業の肩書が世間じゃものを言うんだよ。
肩書が何だよ。
世の中実力だよ?どうなんだ?月6万じゃ不服か?それとも肉体労働が嫌いなのか?いいや…。
学生さんはこんなブルーカラーは嫌なんだろうよ。
親だって大学まで出して建設作業員じゃ泣くだろう。
なあ?建設作業の何が悪いんだ。
お前この仕事恥ずかしいと思ってんのか?おれの話じゃねえだろ。
あの…そういう事じゃなくて…。
あの…おれはここに来ていい勉強させてもらってると思ってます。
給料もらえるのもありがたいし…。
だったら…。
でもいきなり正社員っていうのは何か…。
よく分かんねえな。
まあそんなもんだろうよ。
フッ。
すみません。
でもありがとうございます。
何か…そうやって認められたのってあんまりなくて…すごくうれしいです。
そっか。
まあ何だ慌てるこたぁねえ。
大学卒業してからでもいいんだしまあ気長に考えてみてくれや。
はい。
(村尾)食え食え食え食え。
あ〜。
・
(バイオリンの音)あっお前。
どうも。
何だ。
「もう来ない」とか言ってたくせに。
そうなんやけど…自分の将来がどうなるか気になりますけん。
まあそりゃそうだろうな。
どげんですか?大学生活は。
どうって言われてもな〜。
あっ実は今日アルバイト先で「正社員にならないか?」って言われた。
えっ何の仕事ですか?建設関係。
何か仕事ぶりが評価されちゃってさ〜。
何かうれしそうですね。
そりゃ評価されりゃうれしいだろ。
まさか…なる気ですか?正社員。
うわっ迷うとる。
いや…いやいや。
大した目的もなく大学に行ってこれからどうなるかも分からないしうん…正直ちょっと心が動いたよ。
本当にバイオリン諦めたとですね。
ああ…。
・
(樫山)佐野いるか?おうあがれよ!・「パンパカパ〜ンパンパンパンパンパカパン」今週のハイライト!どうした?うれしそうだな。
実は…重大発表があってよ。
何?おれバンドマンやる!バンドマン!?あの〜箱バンってやつだよ。
キャバレーとかで演奏してひとつき契約でいろんな所回るんだ。
え?それって古田と同じじゃん。
そうなんだ!ヘヘッ!実は古田に誘われたんだよ。
えっ本当に?何か1人でやるのは心細いとかで…うん。
「一緒にやらないか?」って頼み込まれちまってよ。
古田が…。
まあしょうがないからやる事にした。
あいつおれが「バンドやろう」っていうの渋ってたのもそういう事だったんだな。
だったら早く言えばよかったのになあ?うん…。
大丈夫か?何が?いやいろいろ…。
大学はどうすんだよ?大学なんてどうでもいいだろ。
それよりお前も一緒にやらないか?いやおれは…。
何だよ。
音楽やりたくないのか?何かおれは…そういうのは違うなって。
なに難しい事考えてんだよ。
ぼやぼやしてるとおれたちだけ先に行っちまうぞ!あ〜あ。
さて明日から忙しくなるな!
(樫山のしゃっくり)あれ?止まんねえ。
(古田)樫山がいきなり来て「自分もやりたいから口きいてくれ」って頼み込まれたんだよ。
やっぱりそういう事か。
まあ実力を試してみるのもいいだろ。
お前はどうなの?やれそう?うん。
「ずっとうちにいないか?」ってバンマスに言われたよ。
え?もちろんそんなつもりはないよ。
言葉は濁しておいたけど。
ほら迷ってるふりすりゃギャラ弾んでくれるかもしんないしな。
ああそうか…。
あおれもバイト先で「正社員にならないか?」って言われた。
すごいじゃん!でもやらないんだろ?まあそうだな…。
でもどっちにしても正社員にならないか少し迷ってるふりしてみろよ。
時給上げてくれるかもよ?あ〜おれはそんな芸当はできないな。
そっか。
そうだな。
お前は素直だもんな。
でもそうやって自分を評価してくれるところに居続けたらふとした拍子に正社員になっちゃうんじゃないの?そうかな…。
気を付ける。
古田!はい。
ちょっといいか?悪い。
待ってて。
ああ。
はい。
今日の曲順なんだけどどう思う?
(古田)この曲がトップの方がいいんじゃないですか?ほらノリがいいし派手さもあるし。
確かにな。
うんじゃあそうするか。
(古田)はい!
(宮下)筑後川は今は有明海に注いでおる。
ばってんかつては博多湾に注いでおったのではなかか。
巨大台風によって流れが変わったのではなかか。
わしはそう考えておる。
そん証拠は有明海を掘ってみたらすぐ出てくるったい。
そげん思わんか?はあ…。
ああ。
あっあららららら。
いや〜すっかり長話ばしてしもうたな。
あんたたちが聞き上手やけん。
そげん…。
先生のお話はわしらにはもう想像もつかん話で。
いや〜そろそろ帰るか。
先生まだよろしいじゃなかですか。
うん。
あと3万年分の歴史を語る事になるばってんよかか?ならまた今度。
ハハハハハ!よし!たっぷり聞かしてやる!うん。
あ〜。
これから島原へお帰りですか?ああ。
学会の打ち上げば断ってきたばってんな。
あっさっきの件はよろしう頼んますばい。
ああそれはもう…。
先生のおかげで不動産の管理ばやらせてもらうごとなって本当に感謝しとります。
ところで雅志はどげんしとる?はあ。
東京で大学に。
ああ。
バイオリンは上達したか?ああ…。
いえ実は…そいはやめてしまいまして。
な…何?バ…バイオリンばやめた?そげなごと…。
宮下先生には雅志の最初のバイオリンの先生紹介してもろうたご恩のありますとにこげん事になってしまって…申し訳ありません。
申し訳ありません。
はあ〜。
バイオリンばやめて何ばしとっとか?さあ…。
何をしとっとですか…。
はあ〜。
バカたれが!ありがとうございました!回想バイオリンはな1日休めば3日後戻りすると思え。
このままじゃ芸大なんか絶対無理だぞ。
あっ駄目だ…。
練習…。
練習…。
練習…。
何だ…。
(ため息)何だよ?バイオリンの事まだ忘れとらんとじゃなかですか?そんな事ねえよ。
もうやめたんだ。
まだ遅うなかですよ。
もう一回バイオリンの事…。
やらねえよ。
仲間はどんどんやる事ば見つけていくとに自分だけふらふらしとるとでしょ。
ならいっそもう一回バイオリンに戻って…。
もうほっといてくれよ!あっ!菊田って人から電話。
急用らしい!えっ!?はい。
それでしたら明日の回診の時に先生に相談してみて下さい。
よう。
おう。
ああ…。
様子はどうだ?吐血した。
今は少し落ち着いて眠ってる。
そう…。
座って。
すみません。
つい昨日までは看護婦さんの事からかって笑ってたのにな…。
あっ…おとうちゃん。
ああ…。
おう…あんたか。
どうも。
どうだ?バイオリンの方は。
ええまあ…。
大丈夫だよ。
こいつ頑張ってるよ。
そうか。
親御さんにとっても大事な夢だからな。
はあ…。
おれは…こいつに店継がせたけどそれでよかったのかな…。
いいんだよ。
おれは好きで米屋継いだんだから。
そうよ。
この子張り切ってやってんのよ。
そうか。
…ならよかった。
2人とも…頑張れ!はい。
分かってる。
落語聞かしてくれねえか?え…。
落語だよ。
そのつもりで来たんだろうが。
ああ。
でもこんなとこで…。
看護婦さんに頼むからやってあげて。
ああ。
じゃあやります。
やぶ医者が出てくる噺がいいな。
ハハッ。
やぶ医者ですか。
「ええあっしはねえ腹が痛いんですよ。
診てもらえませんかねえ?」。
「何?腹が。
ああそれは腹痛だな。
うん葛根湯あげるからお飲みなさい。
次の方どうぞ。
あっお前さんはどこが悪い?」。
「あああっしはねえ足が痛いんですよ」。
「何?足が?ああそれは足痛だな。
うん葛根湯あげるからお飲みなさい。
次の方どうぞ」。
「え?あああっしはねどこも悪くないんですよ。
あのこいつの付き添いで」。
「何?付き添いの方?ああ。
お待ちになるのも退屈でしょう。
うん葛根湯あげるからお飲みなさい」。
なんていうねひでえやつがあるもんで。
まあ中にはね名医っていう方もいらっしゃいましてこの方は中橋という所の古方の名医の尾台良玄という先生がいます。
まあこの方のお弟子さんに銀南というやつがいましてまあこの銀南が我々と同様と申しますかちょいとばかし人間がポ〜ッとしている。
まあ脳天気なからバカでございます。
ありがとうな。
ああいや…。
おやじがお前の落語聞けるの…多分これが最後だろうな…。
そそんな…。
自分でも分かってるんだ。
きっと。
ありがとうな…。
いや…。
おやじはお前の落語が一番うれしいんだ。
何言ってんだ。
おやじさんはお前が店継いでくれた事が一番うれしいに決まってんだろ!お前が一生懸命働いてるとこおやじさんに見してやりたいよ…。
そうかな…喜んでるかな?ああ!・
(村尾)はい村尾工務店。
あっアルバイトの佐野です。
おうどうした?あの実は…アルバイトやめさせて頂きたいんです。
・
(村尾)えっ何で?あ…そそれが…。
こないだ言った話なら忘れてくれ。
・ああいやそうじゃなくて…。
じゃあ何だ?おれ…アルバイトしてる場合じゃないんです。
このまんまじゃ本当にやりたい事が見えなくなりそうで…。
何だ?やりたい事って。
それが分からないから困ってるんです。
そうか…。
よく分からんが分かった!ありがとうございます。
分かったが…やめるからにはそのやりたい事とやらをちゃんと見つけろよ。
分かりました。
・
(村尾)頑張れよ!はい!
(朔太郎)よう!おう!あっどうも。
(朔太郎)なあどうだ?たまには一緒に飯でも行くか?え?今から行く店兄貴の行きつけにしちゃ結構うめえんだ。
あっあの…でも今僕ちょっと…。
まあまあまあ無理にとは言わないよ。
うん。
何だ。
おごろうと思ったのにな。
(朔太郎と力哉の歌声)やっぱり行きます!ここだよここ!ういっす!
(野沢)いらっしゃい!はい毎度〜!今夜も登場!じゃあビールでいいか?うんあと何か食いもん適当に。
はいじゃあいつものチャーハンと今日はシマイサキがあるんでそれいっときますか?いいね。
じゃあそれで。
ここよく来るんですか?うちの飯に飽きた時は兄貴と来るんだ。
いつも2人で?仲いいですね。
(2人)どこが!
(野沢)その人は?ああうちのたなこ。
佐野君ってんだ。
ああそうですか。
野沢です。
どうぞよろしく。
こちらこそ。
へいお待ち〜。
ねえさっき何で急に来る気になったの?さあ…1人でいると息が詰まりそうな気がして。
そりゃよくねえな。
何があった?はあ…。
こんばんは。
(野沢)いらっしゃい!奥どうぞ。
おう。
大将焼きそばまだ?はいただいま!
(客)とりあえずビールと枝豆ね。
はいよ〜。
ねえおれもお代わり頼んでんだけど。
ああすいませんね〜。
ああの〜僕出しましょうか?悪いね。
頼める?じゃおれも勝手にやるわ。
悪いね。
大将今日は1人なの?はい。
かみさんのおふくろさんが病気でかみさん子ども連れて里帰りしてんですよ。
やっぱ1人じゃきついっすね。
ああそりゃ大変だ。
どうぞ。
あっ悪いね。
あっすいませんねお客さんにそんな事させて。
ああいえ…。
雅志君さここでバイトでもしたら?そうだよ!えっ?そうしてくれると助かるんだけどな。
いやいや僕は…。
あの…皿洗いと雑用で時間はそうだな…7時から12時。
食事つきで1,000円出すよ。
食事つき…。
大将ビール追加!
(野沢)はい!あと煮込みもね!はい!やんなよ!
(野沢)頼むよ〜。
かみさんが戻ってくるまででいいからさ。
あ〜…。
はいお待ち〜。
ほい。
大将その子は?バイトの佐野君です。
佐野君ってのもかたいな。
下の名前何だっけ?雅志です。
じゃあマーちゃんでいい?ハハッはい。
マーちゃんか!ハハッ!おいみんな!新入りのマーちゃんに乾杯!
(一同)乾杯!よろしくお願いします。
2015/07/18(土) 22:00〜22:45
NHK総合1・神戸
土曜ドラマ ちゃんぽん食べたか(7)「本当にやりたいことは」[解][字]
人気歌手・さだまさしの自伝的小説をドラマ化。昭和40年代、天才バイオリン少年がさまざまな経験をしながら夢に挫折しやがて歌手としてデビューするまでを情緒豊かに描く
詳細情報
番組内容
バイオリンを諦めた雅志(菅田将暉)は、大学生になった。友人の古田(本郷奏多)や樫山(間宮祥太朗)は、大学生活を続けながらキャバレー回りのハコバンに加入するという。菊田(泉澤祐希)は病気の父親(阿南健治)のかわりに店を継いだ。皆それぞれの道を見つける中、雅志は気まぐれにアルバイトを始める。器用な雅志は、アルバイト先の工務店の社長(徳井優)に気に入られ、正社員として働くことを薦められるが…。
出演者
【出演】菅田将暉,本郷奏多,間宮祥太朗,泉澤祐希,徳井優,皆川猿時,岡田義徳,澤部佑,阿南健治,熊谷真実,寺田農,西田尚美,遠藤憲一
原作・脚本
【原作】さだまさし,【脚本】尾崎将也
音楽
【音楽】渡辺俊幸
ジャンル :
ドラマ – 国内ドラマ
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
日本語
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