今日の『ボクらの時代』はこちらの3人
(松重)お邪魔します。
(八嶋)年の順ってことでいいですか?上手から。
(八嶋)でもまぁこの3人で…。
(小日向)フフフフ。
えっ何?
(小日向)いや…楽だね。
ハハハハ!楽だねって何ですか。
いやいや。
楽だよ。
進行がいてしゃべるみたいな会じゃないですからこれ。
舞台出身の役者として長年親交を深めてきた今日の3人
小日向文世さんは23歳のときから19年間オンシアター自由劇場に在籍
「小津先生は銀行屋じゃない」
その後映画やドラマの世界に入り47歳でブレークを果たしました
大きな注目を集めた松重豊さん
20代のころは蜷川幸雄さんの下で役者としての基礎を学びました
舞台やドラマだけにとどまらずバラエティー番組の司会までこなすなどジャンルにとらわれない活躍をしています
「俺たち検察が諦めるわけいかねえだろ」
そんな3人は現在公開中の映画『HERO』でも共演
「本当にそれでいいんでしょうか!?」
今日は気心の知れた仲間同士思いっ切り語り合います
一回もないですか?役者を辞めようと思ったこと。
ある。
あるの?あるの?あるある。
結構ある。
結構?向いてないなと思うことありますよ。
えぇー!ありますあります。
バンドマンと役者しか雇わないみたいなラーメン屋でみんなででかい声で「いらっしゃいませ!」とか言って。
俺おとつい食いに行った。
亭?ハハハハ。
ありがとうございます!3日間寝れなかった。
3日間寝れなくて血圧が上がって俺ホントにもうヤバいぞっていうぐらいに追い込まれたの。
木村君と僕2人だけになったときに…。
いや俺ちょっと見ててうらやましかったもんね。
俺なんか触ってもらったことないぞとかって。
「あれはないぞ」と。
すごいな。
何やらかしたの?「見てて不愉快だった」みたいな。
泣いたの?「あなたって言うなよ」って泣いたことありますけど。
息子たちの前で演じて見せて「どっちが面白い?」って聞いてやったりしたよ。
それすごいじゃないですか。
すごいな。
いや俺全然駄目。
俺ホント駄目なお父さんだと思う。
いつ出会ったっていうのは俺も知りたいなと思ったの。
あっそうか。
出会い最初の。
僕は『HERO』の2001年の一番最初のテレビシリーズがこひさんとの。
実際お仕事するの初めてじゃないですか?まっちゃんは?僕は古いでしょ。
だって…。
こひさんがまだ自由劇場いらっしゃるころに木野花さんの演出の…。
そうだよ!『カラマーゾフの兄弟』だ。
その兄弟で俺が長男やって。
次男やったの。
長男やって次男やったんですか?そうそう。
たまたま俺上の子が生まれたぐらいのころで。
俺はまだ子供いなかったね。
そうですそうです。
結局帰り道一緒だからっていって自転車押しながら俺こひさんと2人で帰って。
そうなの家が近かったの。
俺電器屋さんの2階に住んでて。
その2階にとんとんとんと上がってってこひさんちが。
「あぁここなんだ。
奥さんどうも初めまして」みたいなことを言ったのが…。
そうだよね。
あのとき結婚なさってました?してた。
結婚したばっかり。
もう20年前ですよ。
20…。
子供生まれる前だから二十何年前。
22年前。
そうか。
22年前もカワイイ感じで売ってらっしゃって。
売ってらしたって何それ。
やめてよもうそういうの。
でもやっぱりプリンスだったころのプリンス小日向のやっぱりこう…。
何?これ。
髪の毛が…。
違う違う違う。
頭。
イメージ。
あぁイメージか。
楽屋の出待ちとかもこひさま!っていう人たちがわんさかいた。
やっしーとまっちゃんは?僕はね…北海道北海道。
フジテレビの2時間ドラマみたいなので。
八嶋君と同室だったのかな。
そうですそうです。
ずっとね夜中何か語り合ってたの。
結構いい話すると涙腺うるうるっとさせちゃって。
僕実はお酒飲んでいい話とか感動したりするとすぐ泣くんですよ。
あぁやっしーが?それは今も変わりないけど。
何かベースがお芝居っていう人たちがこうやってドラマ映画とか『HERO』みたいなとこに行っても何か共通言語があるし何かね助かるんですよね。
やっぱり舞台ってものすごい体力も精神力も使う。
やっぱものすごい疲弊するからだから俺はそんなには今できないっていうか。
もちろん映像も楽しいしねだから…。
ただどっかで途切れさせたくはないなっていう思いはあるんだ。
バランス良く映画とテレビと舞台っていうこのトライアングルをすごく渡り歩きながら役者っていうものを続けていくっていうそういう仕組みを作っていただいたので…。
またほら!先輩方の世代だと思うんですよね。
そうです。
それはだって俺たちだって映像なんかやったらとんでもないって言われたもん。
とんでもないっていうのは?だから表から依頼が来ても本人たちには伝わらなかったと思うよ。
それでだってみんなで…。
どっかで止まってるんでしょ。
上層部で止めてるっていうかね。
この人たちがみんな映像やり始めたらこの集団で一本の芝居が作れなくなるっていうね。
串田さんはやっぱり役者ってのは無名であるべきだって。
無名性ってものをものすごい大事にしてたから。
確かにね。
だけどだからやりたいって思っちゃいけないんじゃないかとかいっぱい考えて。
でも確かに2世代上ぐらいの先輩たちの劇団って実際そうですもんね。
だから外に出るの禁止とか。
そうそう。
だって…。
他流試合ができなかった。
駄目駄目駄目駄目駄目。
プロデュース公演みたいな。
なかった全然。
そういう時代とはやっぱり僕らのころになると全然違ってくるしね。
交流もあるし。
俺なんか劇団に19年いたけどでも結局今思い返すとホントにラッキーだったと思うよ。
うん。
食えなかったけど周りみんな一緒に食えないからそれも苦じゃないんだよね。
確かにあります。
何かインタビューとか受けると「苦労話を聞かせてほしい」みたいなあるじゃないですか。
全然ないんですよ。
やっしーはホントにそういう感じでは…。
ホントに苦労したっていう感じないよな。
だってバイトもすごいいいバイトを先輩に紹介してもらったりお金に困ったこともないですもん。
すごい。
いや確かにめちゃくちゃ金持ちじゃないですよ。
みんなとわいわい芝居もしながらバイトもして楽しかったからあんまり何か…。
あぁー!みたいなの本気で思ったことないです。
まぁ楽しかったっちゃ楽しかったね。
バイトやって芝居やって好きなことやって何かこう20代…。
そうですよ。
松重さんたちの亭のバイトとか僕も後から聞くと入りたいなと。
亭のバイトしたいなと思うもん。
ホントに。
甲本ヒロト君とかが一緒にバイト仲間で入ったりして。
そのバンドマンと役者しか雇わないみたいなラーメン屋でみんなででかい声で「いらっしゃいませ!」とか言って。
下北。
俺おとつい食いに行った。
亭?ハハハハ。
ありがとうございます!久しぶりに行った2階のお座敷。
懐かしいですよね。
だからそういう楽しい時間を作った方がいいよと思うじゃない。
逆にあんまりすぐ売れちゃうと面白くないでしょ。
だって周りからさ「あれ八嶋さんだ」とかって言われたらさそんな破天荒なこともできないしさ。
若いころはやっぱちょっと道踏み外すぐらいのこともさちょっと手前で踏みとどまるとかっていう何かそういう技術も身に付けなきゃいけないと思うし。
そういうことができないような感じになってるよね。
一回もないですか?役者を辞めようと思ったこと。
俺はないな。
ない?ある。
あるの?あるの?あるある。
結構ある。
結構?結構ありますね。
いつごろ?いやだから俺まず蜷川さんのとこ辞めたときも役者を辞めようと思って辞めたし26ぐらいのころかな。
一回ちゃんと辞めてんですもんね。
一年間正社員やってたし。
わりとそういうのは頻繁に訪れますね。
頻繁にって最近はないでしょ?最近でも向いてないなと思うことありますよ。
えぇー!ありますありますホントに。
毎回思う。
舞台は特に。
「もう…もう駄目だ」怖いし。
それはみんな思うよ毎回。
いやみんなそうでしょ。
やっぱそれでホントに逃げだしたいと思ってでも結局次受ける。
でも辞めるとは…。
思わない?ただね辞めるって気持ちまで盛り上がっちゃう。
うわそれはきついね。
何かねこういう映像の仕事でもやっぱり「あぁ何で俺こんな才能ないだろう」って思って辞めたいって思う瞬間はホントに周期的に訪れますよ。
それはこういう仕事のわりと病的な部分かなと思うんですけども。
ホントに不安と闘っていくことができるか。
そのうやっぱ孤独じゃないですかこの仕事って究極的に。
だからやっぱりいろんなこと考えちゃうんですよ。
これうまくいってるのかな?監督いいと思ってるのかな?共演者は俺のことちゃんと理解してくれてるかな?とかさ。
本はこのとおりにやればいいんだろうか?とかさ。
視聴者はどうなんだ?とか何か余計なことばーっと考えちゃうと何かもうどんどんどんどんさえちゃって覚醒しちゃって「いやぁ!もうしょいきれない」とかって思う。
芝居に集中すればいいんだよっていうそのせめぎ合いがあるんですよ。
そういうふうに思えればいいけど思えないな。
いつも不安で。
こひさんの場合は何だろう?現場にそれを持ち込まないっていう強さがあるっていう気がするんですよね。
いや持ち込んでるよ俺。
ただなるべく見えないようにして。
みんな苦しいんじゃないですか。
苦しんだよホントに!続けるってたぶんその苦しさはどんな人にも共通にある。
俺はだから隠すのがうまいんじゃない?もしかしたら。
ああなるほど。
いやいやホントだよ。
俺感づかれたくないし苦しんでるなって思われたくないから。
役者ってだから誰が守ってくれるわけじゃないけどもやっぱ体の不安と心の不安っていうのをお互いに信号を張ってケアしてあげないと。
やっぱり一人で闘ってるかわいそうな若い子とかいっぱいいますからね。
「大丈夫だよ」って一言言ってあげなきゃいけないなと思ってます。
何かそうだね。
三谷さんの『国民の映画』でさ俺もうホントヤバかったときにもう舞台に立てなくなんじゃないかなと思ったときに戸田恵子さんがさ見に来てメールくれたのよ。
「すごく良かった」っていうメール。
もうそれで俺ホント救われたもんね。
その次の串田さんとやった『K.ファウスト』のときはさらにもっとひどい目になって3日間寝れなかった。
3日間寝れなくて血圧が上がって俺ホントにもうヤバいぞっていうぐらいに追い込まれたの。
そのとき自分のそのうわーっていう感じからどうやって脱したんですか?自分で乗れるキャラを自分で見つけないかぎりは駄目なの。
だから自分でそこをこうやってもがいてもがいてそれで見つけるしかないっていうのは分かってるわけよ。
で見つけられないからもう3日間寝れないし。
そして最後見つけるのよやっぱり。
うん。
それがお幾つのときですか?ついこの間だよ。
だからさそこまで追い詰めてやっぱ続けなきゃいけない仕事なんですよねこの仕事って。
だんだん怖くなってきました。
俳優っていうのがね。
やるんだったらさえていたいっていうね強い何かあるんだけどやらないんだったら全然やりたくないっていう。
だって家でぼーっとしてて1週間でも2週間でも平気だってことをやっぱり最近再確認したのよ。
もう全然仕事しなくても楽しいのよ。
その間に何にも嫉妬もしないんですか?しない。
だってそういうときって一切見ないし。
芝居ホントに好きなのかな?っていうことも最近考える。
えぇーもう一周回ってそっち行っちゃうの?何回…。
でもでもそれ結構怖い。
怖いっていうか今僕はそんなん一切思わないけど。
たぶんねそれなぜかっていうとやっぱ芝居っていう世界に自分を身を置くってことはやっぱ俺の中で結構しんどいことなのよ。
うん。
うん。
俺やっぱりしんどい。
年々強くなります?うん。
親父が81で死んだからあと20年っていうとさあっという間なんだよね。
楽なふうに生きていきたいって思うと意外と今家に…。
ぼーっとしてるのが楽しいから。
うん。
俺ってもしかしたらそっち…。
っていうときも最近ちょっと考えちゃったりしてるんだよね。
俺もでも生きていくこと自体も苦行だっていうふうに思うとさやっぱり楽しいって思うこと自体もう何か懐疑的に思っちゃったりする。
あぁなるほど。
「楽しければいいじゃん」って昔僕らの小劇場でもわりと「楽しもうよ」とかって言ったけど「俺楽しめないんだよ実は」っていう気持ちでずっといたの。
「俺楽しいからみんな楽しいでしょ」っていう気持ちに何かねなれない人だったのね今でも。
現在公開中の映画『HERO』
2001年に連続ドラマとしてスタートしたこの作品は3人の役者人生において特別な意味があったようです
最初の前室か何かでみんな出てって木村君と僕2人だけになったときに何か木村君が体の動かし方をほらこう何かこう。
それをマンツーマンで俺に体触ってずっとやってくれてて。
何か俺楽になれるかもしれないって思ったのね。
いや俺ちょっと見ててうらやましかったもんね。
えっ?あっそうなの?いやいや。
何?ボディータッチ?俺なんか触ってもらったことないぞとかって。
何言ってんの。
われわれだって一番最初の『HERO』の1話の最初ですよスタジオ。
こう着替えてねネクタイにディンプルっていうんですかこの溝をつける。
そのつけ方が「ちょっと僕らよく分かんねえな」なんつって言ってたら木村君が「ちょっとそこ並んで」みたいな。
こうやってさきゅっつってこうやってここできゅっつって。
2人並んでネクタイを締めてもらったときに2人ともぽーって。
あんときにあっ距離を詰めてもらったなっていうのがあるし。
でも今ねテレビにも出ててこうやってドラマの何かこう役者も続けられてるのはやっぱりすごい『HERO』っていうのがおっきいんですよね。
俺もそうだよ。
『HERO』は外せないでしょ。
『HERO』からなんだもんだってホントに名前と顔を覚えてもらったのは。
俺でもこういう人が売れてくんなかったら俺ら目標がさどこに立てればいいか分かんないよって思ってたんです正直。
だからやっぱこひさんが『HERO』こういう作品に出合って小日向文世っていう人が世間の人が面白いこんな面白い人がいたんだ。
何でこんなとこまで隠れてたのっていう意識でみんなが注目して一斉にこひさんに集まってきたでしょ。
うわーやっぱり俺これ信じていいんだと思って。
ちゃんと才能のある人はちゃんと世間がほっとかないしちゃんと引き上げてくれるしその人がちゃんと面白いようなお芝居がどんどんどんどんできるようになるんだなっていうのホントに道作ってくれた人だっていうふうに思ってるんですよ。
別に自分の好感度上げるために言ってないですからね今ね。
今日の3人はプライベートではそれぞれに子を持つ父親でもあります
普段家族とどのように接しているのでしょう
芝居とかさ見に来る?来ますよ。
はい。
ドラマとかも見る?見ますよ。
何となくはい。
俺が見なくても女房見ててチェックしてくれるから。
本当!?女房素人だから完全に。
女優もやったことないし。
忌憚のない意見が。
アハハハハハハ!その辺のおばちゃんがドラマ見て「ほらほらあのキムタク見た?」みたいなノリのこともあの感覚で持ってるからこの世界の人じゃないからそれはだから情報として俺は楽なんですよ。
家族でまっちゃんが出た舞台をああだこうだって話したりする?ああだこうだ一晩中話してます。
マジ!?すごいな。
こひさんは?うち?うちはね最近あんまりドラマ見てくれないの。
何でそんな…さみしい?やっぱり見てほしい?うんホントは見てほしいね。
舞台は?「見た」とか。
舞台は見てくれるけど感想は言ってくれない。
何なんだろうって。
一言も?言わないよ俺が聞かないかぎり。
息子たちも芝居は見に来てくれるんだけど。
やっしーんちはものすごいはっきり言うんだよな。
がんがん駄目出しされます。
ハハハハハ。
だから逆に初日に来てもらうことが多いです。
がんがん駄目出しされて次の日の舞台に反映します。
(松重・小日向)アハハハハ!フッ…。
何か司会みたいなやつも「あれはないぞ」と。
すごいな。
何やらかしたの?「見てて不愉快だった」みたいな。
八嶋君泣いたりするんですよね。
「あなた」って言われたとき一回泣いたことありますから。
泣いたの?今までは名前とか何とかって呼んでるのに「あなたは」みたいな。
もう内容とかじゃなくて「あなた」っていう距離の離し方が嫌で「あなたって言うなよ」って泣いたことありますけど。
お二人のことが大好きなんですねうちの嫁は。
ありがたいですね。
ふーん。
チラシとかの写真見ても「ほらこの顔見てごらんよ」「この写真一発だけにこの写真のこの一こまだけに物語があるだろう?」アッハハハハ…。
「それに比べてあなたは何ですかいつも1種類のこの」「何の物語もない。
薄っぺらい」
(松重・小日向)アハハハハ!もう彼女いないと無理ですもんいろんなことが。
夫婦ゲンカあります?あるでしょ?あんまりない?つまんないことね。
どんなことで?「何でビール冷やしてないの?」とかそういう。
でもそんなことでケンカするんだったら全然いいじゃん。
うん!そんなに難しいケンカはしないですよだから。
松重さんとこ超仲いいっていうイメージですね。
うちはだからホント家族でよくしゃべるから。
飲みに行くし何かみんなでこう…。
そうか。
何かいいなぁ。
うちはね俺以外の3人はすごく会話が弾んでる。
何で中入ってかないの?いやいやいや。
何かね俺だから何か時々俺って頭悪いのかな?何かねうまく入っていけないんだよね。
うまいこと言えないし。
俺が何か言うと「フフ…」ってこうやって家族で笑って鼻で笑ってるときがよく…。
だってチューするんでしょ?まだ。
あっまぁそれは一応ほらあのもう…。
何ていうのかな。
決め事だからね。
チューしないんですか?チュー?チューってちょっと恥ずかしいかな。
あっでもするでしょ?どういう…。
「おやすみ」でも…。
まぁ「おやすみ」はしない。
じゃあ「いってきます」は?ないチューはない。
チューはない。
えぇー。
僕は何かいっときドラマとか朝早いじゃないですか。
何となくそういうときでも「行ってくるね」チューというのはありますよもちろん。
こうチュッてこうした瞬間にそんときの女房の何かこう気分とかが分かるんだよね。
ふーん。
仕事でへとへとになってまた今日も朝早いかっていうときは「いってらっしゃいじゃあね」チュッてするときは意外と唇が柔らかい。
硬いときはどういうときですか?はんこみたいだねカン!って。
アハハハハ!卓球。
「やればいいんでしょふん」っていうときもあるし。
いやだけど「やればいいんでしょふん」ってできるっていうことがもう仲いいじゃないですか。
まぁでもその何だろうなさっきから2人の聞いてると芝居のことで色々ああだこうだ言ってくれるっていうのはうらやましいなぁ。
思いっ切り聞いてみたらいいじゃないですか一回。
やっしーもまっちゃんもすごくいいお父さんだと思う。
みんなそうですよ。
いや俺全然駄目。
俺ホント駄目なお父さんだと思う。
何かもう今涙ながらの告白みたいな感じになっちゃったけど。
思春期の男の子2人ですよね。
やっぱり小日向文世っていう看板を掲げて世間に認知されてる父親を持つっていう意味っていうのはいやが応でも考えてるんですよ。
でものすごくお父さんに聞きたいことも山ほどあるの。
嘘。
間違いないですよ。
何でお父さんこの仕事やってるの?ねぇお父さん僕らのころどんな感じだったの?って。
突破口があったらいろんなことを聞いてみたい。
もう自分の悩みももしかするとホントにお父さんに聞いてほしいって気持ちは間違いなくあると思います。
うん。
聞かれた?いろんな節目で聞かれます。
聞かれるし俺も振るし。
僕の場合はやっぱ役者ってそんな思ってるほど楽しい楽な仕事じゃないっていうのはもうずっと言ってるしやっぱまぁこの仕事には来ないとは思いますし。
そういう話正直にぶつけますね。
うーんでもうーん。
俺は意外とこうほらそれこそさっき言った眠れなくて…ってときにじゃあキャラこっちで行こうかあっちで行こうかって絞りきってったときに息子たちの前で演じて見せて「どっちが面白い?」って聞いてやったりしたよ。
それすごいじゃないですか。
すごいな。
それはもうね入ったたぶん。
その瞬間に親父がどういう苦悩で役と格闘してたのかっていうのは目の当たりにして。
それは今の会話よりももっとすごいものをもらってますね。
それが別に特別何かしたんじゃなくてわらにもすがる思いで息子たちがウケる方をやろうと思って。
でもそのわらにもすがる思いを自分に向けてくれたんだっていうテンションは絶対動物的に感じる気がするし。
うん。
だから俺はホントに何にも父親としてね何かほら車運転してさよし今日は…。
何?あの…。
テントしょってさどっかで野営するぞとかさ。
キャンプね。
キャンプそうそう。
言葉出ないから。
野営って…。
キャンプするぞとかさ一切そういうのできないしうちじゃホントにぼーっとしてるだけの親父だけど唯一息子たちに見せたのは役者としての苦悩とか。
もうそれはさ息子たちのためを思ってやってるんじゃない。
俺が必死だから。
「ちょっとお父さんこっちでやってるんだけどどっちが面白い?」とかさ。
俺さっきの発言撤回する。
こひさんそのままの方がいい。
すごい。
そのままで息子さんとかと向き合っててたぶん息子さんたちはそれを全部自分たちに…。
親父と会話はしてないけれどもいろんなものフィードバックして自分の力にしてますよ。
そうか。
素晴らしい父親だと思います。
僕なんかよりも全然。
ちょっと待って。
いやむしろびっくりするぐらい初めてカッコイイと思った。
アハハハ。
嘘嘘嘘嘘。
いやすごいお父さんですよ。
あのころやっぱり僕らもそういう親父とかに…。
やっぱ親父の世代ってそうやって何か家でさしゃべってくれる仕事の話なんかしてくれるわけじゃないから。
どういうもの抱えてるんだろうとかってこっち探って何かこう引っ張ってくるしかなかったんだけど。
それがだから俺はもどかしいから自分でしゃべっちゃうっていうね父親になっちゃったけど。
だって俺死にそうだったもん。
死にそうなところを見せれるわけでしょ。
でももうないですか?役者をお子さんたちがやりたいみたいな言うかもしれないみたいな。
大変だよってもうホント心の底から思う。
でもそれでもやりたいって言ったらどうですか?やりたいっていうかそれはさやりたいって言ったらさ駄目だとは言えないでしょ自分がやってきたんだもんさ。
今もやってるんだから。
少なくとも俺あの子供の前でやった。
演じたっていうのをこんだけプライベートなこともしゃべってきたけど初めて聞いたから。
そうね。
びっくりしたね。
ちょっとびっくりしましたよね。
ホントにごめんなさいって気持ちになる。
やっぱすごい先輩です。
俳優としてホントに尊敬するすごい先輩。
マジ!?俺全然そういう隠してたわけでもないしね。
しゃべる機会がなかっただけだけど。
よかった。
最後にすごい逆に元気に。
すぐ「マジ!?」とか言ってくれるっていうところもすごい。
それでは今日も素晴らしい一日を
2015/07/19(日) 07:00〜07:30
関西テレビ1
ボクらの時代[字]
松重豊×小日向文世×八嶋智人
詳細情報
番組内容
これは、毎回、様々なジャンルで活躍する3人が集い、多彩な話題や事象を取り上げていくトーク番組です。出演していただくのは、学者、デザイナー、ビジネスマン、アーティスト、政治家、教師、映画監督、タレント…。一つのジャンルにとらわれることなく、今、旬で話題の人はもちろん、海外で評価を得ている人、大きな発見・発明を成し遂げた人、日本に感動を与えた人…、と多彩な顔ぶれ。
番組内容2
「日本のトップランナー」であり「先駆者」であり「成功者」でもある彼らが、何を語り、何を想うのかが番組の見どころです。また、この番組では司会者をおかず、あくまでゲスト達の、気負わないトークのみで番組を構成します。ある種、原点回帰とも言うべきシンプルな構成で、ゲストの顔ぶれと興味深いトーク内容を楽しむ番組。
日曜朝のリラックスした時間にフィットする、上質の番組をお届けします!
出演者
松重豊
小日向文世
八嶋智人
ジャンル :
ドキュメンタリー/教養 – インタビュー・討論
バラエティ – トークバラエティ
趣味/教育 – その他
映像 : 1080i(1125i)、アスペクト比16:9 パンベクトルなし
音声 : 2/0モード(ステレオ)
サンプリングレート : 48kHz
OriginalNetworkID:32724(0x7FD4)
TransportStreamID:32724(0x7FD4)
ServiceID:2080(0x0820)
EventID:29183(0x71FF)