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【群馬】

「国民の声 無視するな」 高崎でも安保法案反対集会 

「アベ政治を許さない」と書かれたボードを掲げる参加者=高崎市で

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 他国を武力で守る集団的自衛権の行使容認を柱とする安全保障関連法案に反対する集会が十八日、高崎市の高崎城址(じょうし)公園であった。法案は、安倍晋三首相が「国民の理解が進んでいない」と認めながら衆院で可決され、与党が今国会で成立させる姿勢を強める中、雨模様にもかかわらず市民ら約千人(主催者発表)が集結。「国民の声を無視するな」と傘を手にデモ行進し、廃案を訴えた。 (川田篤志)

 民主と社民両党、県内の労働組合などでつくる「戦争をさせない1000人委員会・群馬」の主催。

 集会では、沖縄県名護市辺野古への新基地建設などの反対運動をしている木村辰彦さん=沖縄県出身=がマイクを握り、「この法案が成立すれば、米軍と自衛隊が一体となって戦争に進む」と主張。「全国で多くの人が声を上げれば、安倍政権を追い詰めて止めることができる。沖縄と本土の人で力を合わせよう」と呼び掛けた。

 民主の相原久美子参院議員も「こんな違憲の法案を国民が理解するとは思えない」とマイクで主張。今後、参院で法案審議が始まることから「何としてもこの法案を阻止するために国会で頑張る。皆さんも地域での運動の広がりをお願いします」と求めた。

 この日は、作家の沢地久枝さんが全国に呼び掛けた、「アベ政治を許さない」と書かれたメッセージボードを掲げる一斉行動日。多くの集会参加者もボードを掲げていた。

 長女(5つ)と参加した下仁田町のNPO法人理事上原雅代さん(43)は「今の状況では、この子たちが大人になった時に戦争がないと言い切れない。どんな理由でも戦争につながることは賛成できない」と話した。

 集会後、参加者は高崎駅前に向けてデモ行進に出発。「法案をわれわれの手で廃案にするぞ」などと声を張り上げた。

 

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