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【プロ野球】

大谷は黒田をガン見 三塁コーチスボックスから… 

2015年7月19日 紙面から

先発した全セの黒田を見つめる日本ハムの大谷(戸田泰雅撮影)

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 試合には出なくても、一つ一つの経験が、日本ハム・大谷の血となり肉となる。第1戦では、全パの先発投手として2イニングを1失点に抑え、159キロの速球と70キロも差のあるスローカーブでファンを魅了したが、この日は登板予定がなく、練習からリラックスモード。「練習を見ているだけでも勉強になる。きょうはコーチャーに立つので黒田さんの投球を違う角度から見られるのが楽しみ」と話していた。

 その言葉通り、1回は三塁、2回は一塁のベースコーチを務め、マウンド上の黒田の投球を、左右の斜め後ろから存分に観察することができた。ドラフトの時も、メジャーか日本球界入りかと進路を悩んだ大谷にとって、メジャーでエースとして活躍した黒田はあこがれの存在。「インコースへのツーシームを見てみたい」と、メジャー打者をも翻弄(ほんろう)した投球術に関心を持っていた。打席に立って体感することはできなかったが、コーチスボックスからの視点は、ベンチより近く、なかなか経験できない角度。球宴ならではの勉強になったようだ。

 前夜は登板後にテレビ中継の解説席にゲストとして呼ばれ、試合後はテレビ局での生放送に出演。午前中に新幹線で広島入りしたときには、多くのファンに出迎えられ「広島の野球熱ってすごいんですね」と驚いていた。祭は終わり、20日楽天戦(札幌ドーム)からペナントレースが再開する。さまざまな経験を糧にひと回り大きくなった大谷が、球宴中はチームメートだったパの強打者たちの前に立ちはだかる。 (竹村和佳子)

 

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