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【プロ野球】

黒田が2イニング ゼロ封 セ2連勝

2015年7月19日 紙面から

オールスター第2戦 大観衆の中、マウンドに向かう全セ先発の黒田=マツダスタジアムで(佐藤春彦撮影)

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◇オールスター(第2戦) 全セ8−3全パ

 地元広島勢が投打で活躍し、全セが全パに8−3で快勝した。広島では2009年以来の球宴開催。米大リーグから8年ぶりに広島に復帰した黒田博樹投手(40)が先発、前田健太投手(27)が2番手でそれぞれ2イニング無失点と好投した。3回には先制ソロ本塁打を放った会沢翼捕手(27)が最優秀選手(MVP)に輝き、田中広輔内野手(26)、新井貴浩内野手(38)も適時打を放った。通算成績は全セの77勝80敗10分け。セ、パ両リーグは20日に後半戦が始まる。

 大歓声に包まれてマウンドを降りた。全セ先発の黒田(広島)が2イニングを3安打無失点。しっかり役割を果たし、「すごく雰囲気が良かった。たくさんの人に声援を送ってもらって気持ち良くピッチングできた」と心地よさそうに汗をぬぐった。

 シーズン同様、多彩な変化球と老練な投球術で抑え込んだ。1回の3つのアウトはすべて空振り三振。決め球は3人とも変化球で奪ってみせた。2本の単打と四球で1死満塁とされた2回は炭谷を二ゴロ併殺打に仕留めてピンチを脱出。144キロのツーシームでバットの芯を微妙に外す名人芸だった。

 「ある程度、自分の球は投げられた。2回は少し苦しんだけど、なんとか0点に抑えられて良かった」

 7年間のメジャー生活で79勝を挙げ、8年ぶりに広島に復帰。その年に本拠地のマツダスタジアムで球宴が開催されたのも運命か。自身も初の広島での球宴。ファン投票では23万1380票を集め、全セの先発投手部門で次点に5万票以上の差をつけた。

 「まさか40歳になってファンの人に選んでもらえると思っていなかった。ファンの人と、先発させてくれた原監督に感謝したい」と謙虚に語ったが、全パの多くの打者から「対戦したい投手」に、全セの多くの投手から「話を聞きたい選手」に名前を挙げられた。ファンはもちろん、選手間でも注目の的だった。

 衝撃的な日本球界復帰で「おとこ気」ブームを巻き起こし、夢舞台ではファンも選手も楽しませた。「前半戦はけがに苦しんだので、後半戦はしっかりローテーションを崩さずに投げたい」。背番号15が体現する夢は、後半戦もまだまだ続く。(小林孝一郎)

 

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