安保法案:抗議集会、週末も各地で

毎日新聞 2015年07月17日 12時32分

 集団的自衛権行使容認を含む安全保障関連法案が衆議院を通過して初の週末となる18〜20日、各地で市民らによる集会や講演会が相次いで計画されている。主催者は「衆院を通過しても次は参院がある。最後まで反対の声を上げ続けたい」と意気込んでいる。

 福岡市中央区天神の都久志会館では19日午後2時から、元防衛官僚で内閣官房副長官補も務めた柳沢協二氏を招いた講演会がある。主催するのは、集団的自衛権に反対する地方議員で結成した「自治体議員立憲ネットワーク福岡」。柳沢氏はかつて政権内部にいた立場から、安保関連法案の問題点などを話す。また、同日午後5時からは市内の公園で若者らによるデモも予定されている。

 北九州市小倉北区のJR小倉駅近くでは20日午前11時、民主、共産、社民各党の地元国会議員らが党派を超えて安保法制に反対する街頭演説会を開催。安保関連法案の廃案を呼びかける。

 柳沢氏を招く講演会の主催団体代表世話人の荒木龍昇・福岡市議は「多くの憲法学者が安保法制の整備を違憲だと主張する中での強行採決は許されない。立憲主義に反し、法的手段も検討しなければならない」と語った。【下原知広】

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