大貫聡子
2015年7月17日03時00分
街角に残る戦跡で戦争の記憶を継承しようと、大阪市天王寺区の森田敏彦さん(72)が、「大阪戦争モノ語り 街かどの『戦跡』をたずねて」を出版した。主に大阪市内に残る戦跡50カ所余りを写真と記事で紹介した。
戦跡といっても大規模な軍事施設ではなく、レトロビルとして有名な芝川ビル(中央区)の外壁に残る被弾跡や、生国魂神社(天王寺区)の空襲で焼かれた神木など、普段は気付かない戦争の爪痕がほとんどだ。
森田さんは2003年に府立高校の教諭を定年退職。通信教育の大学院で日本史を学びながら大阪観光ボランティアガイド協会でガイドを始め、大阪城や街中に空襲の跡が多く残ることを知った。次第に戦跡を注意して探すようになり、12年には個人で戦跡を巡る平和ガイドを始めた。
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