(cache) ぼっちがハーレムギルドを創るまで

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あとがき

此処まで拙作をお読み頂いた全ての読者様へ、心より御礼申し上げます。
僕が去年の八月にぼちハレを投稿してから、あっという間に月日が流れました。
一週間後に双葉社から打診を頂き、書籍化することになり、改稿作業に追われ……
急激な環境の変化に戸惑いながら、どうにか一巻を書き終えたのが今年の二月です。

初めて対面した時の編集さんは、熱意に満ち溢れていました。
どうしてもこの作品だけはうちで書籍化させて欲しいです。
なので異例の早さではありますが、打診させて頂きました。
他の出版社には取られたくないです、と。
それに惹かれて僕は迷わず双葉社に決めました。選べるような立場でもなかったので。

その後はやすもさんに素晴らしいイラストを描いて頂き、今までの人生で感じたことがない程に幸せでした。
しかしそれは同時に、プレッシャーでもありました。
これだけ多くの人に支えられたにも拘わらず、売れなかったらどうしよう。
僕なんかがラノベ作家の一員に加わって、本当に大丈夫なのか。そんな不安に押し潰されそうになりました。

その矛先は編集さんに向いてしまいました。
どんな些細な食い違いや双葉社の失態も気になるようになってしまい、どんどん関係は悪化していきました。
他の作品や作者さんへのお粗末な対応も、僕の不信感を募らせた一因であることは間違いありません。
それが原因で、一巻打ち切りと言う最悪の結果に終わってしまいました。
改めて申し上げます。応援して下さった皆様、本当に申し訳ありませんでした。

一時は自殺も考えました。
全てが嫌になりました。書く意味を見失いました。今までの努力全てが消え失せたような、そんな気分です。
天国から地獄とはまさにこのことだと、実感しました。
ですが、皆様のおかげで立ち直ることができました。
面白かったです、2巻も期待しています。早く続きが読みたいです。
そんなお言葉を頂く度に、涙が溢れました。
譬え刊行されなくとも、書く意味はある。一人でも読んでくださる方が、いらっしゃるなら。
そう思えるようになりました。

どうにか気力を振り絞り、こうして二巻完結まで辿り着くことができました。
ブリュードとサティアが出会い、彼女を縛り付ける〝神通力〟を乗り越え、結ばれるまで。
人にはそれぞれ事情がある。勇気を出して相手を理解しようとする。そうすれば、きっと分かり合える。
ぼちハレ第1章サティア編、いかがだったでしょうか。少しでも心に響いて下さったなら、作者としてこれ以上の喜びはありません。

当然まだまだ物語は続きます。
三巻では生誕祭に呼ばれた〝アミアミ〟のメリスと、王都に住む彼女の双子の妹イリス。
そして自分の立場に思い悩むミーチェ。全員を救いたいと願うブリュード。
彼女たちを主軸に据えた〝王都脱出編〟。
四巻では自分の力不足を痛感したブリュードが、フェミナに過酷な修行を乞い。
その過程で彼女の記憶が消失し、ただの少女に戻ってしまう〝フェミナ編〟を予定していました。

勿論そこまで書きたいと思っています。
ですが、やはり僕の中にはもう一度出版したいという想いもあります。
こんな不本意な結果に終わってしまい、悔しい気持ちでいっぱいです。
なので新作の方にもチャレンジさせて頂きたいと思っております。
自分がどこまでやれるのか。今回の失敗を糧に、やれるところまでやってみたいです。

今後の活動としては、新作とぼちハレを同時進行で書いていこうと思っています。
僕は大賞などに応募したことがないので、そういうのにも積極的にチャレンジしていくつもりです。
新作も出来上がり次第、なろう様の方へ投稿させていただく予定です。
それまでは多少活動が滞ってしまいますが、是非ご理解頂ければ幸いです。

最後になりますが、改めて本作品を読んで下さった読者の皆様。
本当に、本当にありがとうございました。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

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